【コヨーテ劇場】
第111回:メイ魂
――――――――――――――――――――
【登場人物】
- 坂田メイ時(さかためいとき)…………メイ
- 志村フェブ八(しむらふぇぶぱち)……フェブ
- マチ楽(まちぐら)………………………マーチ
- 工場長(こうじょうちょう)……………大佐
- チェル美(ちぇる美)……………………チェルシー
――――――――――――――――――――
――粋な住民と気さくな商人と少しの汚い金が動く星、惑星エド。
ここに、ちょっと変わった女3人組の万屋があるという。
今回は彼女たちの話をちょっとだけ見てみよう――。
ここに、ちょっと変わった女3人組の万屋があるという。
今回は彼女たちの話をちょっとだけ見てみよう――。
町外れの工場――
「オイぃぃぃ!てめェ何やってんだァ!?こういう流れ作業は1人がミスったらラインが全部止まっちまうんだ!」
「す…すいません…。」
「すいませんじゃねェぞ!テメーよォ!何度も同じこと言わせやがって!」
工場のベルトコンベアの脇で眼鏡の女が上司の様な男に怒られている。
「分かってんのかァ!簡単だろーが、こんなモンよォ!コレを…ここに挿して!このヘッドドレスをここに乗せれば良いだけだろ!」
「…っていうか工場長………コレ何作ってんですか?この工場は何を生産してるんですか?」
「アレだよお前!セプタウェイに決まってんだろうが!」
「オイぃぃぃ!てめェ何やってんだァ!?こういう流れ作業は1人がミスったらラインが全部止まっちまうんだ!」
「す…すいません…。」
「すいませんじゃねェぞ!テメーよォ!何度も同じこと言わせやがって!」
工場のベルトコンベアの脇で眼鏡の女が上司の様な男に怒られている。
「分かってんのかァ!簡単だろーが、こんなモンよォ!コレを…ここに挿して!このヘッドドレスをここに乗せれば良いだけだろ!」
「…っていうか工場長………コレ何作ってんですか?この工場は何を生産してるんですか?」
「アレだよお前!セプタウェイに決まってんだろうが!」
「だからセプタウェイって何だって聞いてんでしょォォォー!セプタウェイ!?なにそれ意味わかんない!」
「セプタウェイはセプタウェイ以外の何物でもない!それ以上でもそれ以下でもない!」
「ただのガラクタじゃないですかァ!なんかこれ見てると労働意欲が失せるんですよォォォ!」
“フェブ八”と呼ばれた眼鏡で奇妙な巻き髪の女と工場長と言われた男がなにやらイザコザを話している。
どうやらこの工場は“セプタウェイ”と呼ばれる物体を作っているようだ…。
「セプタウェイはセプタウェイ以外の何物でもない!それ以上でもそれ以下でもない!」
「ただのガラクタじゃないですかァ!なんかこれ見てると労働意欲が失せるんですよォォォ!」
“フェブ八”と呼ばれた眼鏡で奇妙な巻き髪の女と工場長と言われた男がなにやらイザコザを話している。
どうやらこの工場は“セプタウェイ”と呼ばれる物体を作っているようだ…。
その頃、町の飲み屋が集う場所、カブキチョーの一角にある“万屋まるちあ~の”では。
「マチ楽ァ~、フェブ八はどうしたんだ?」
机の向こう側の椅子から背中越しに声がした。
ピコピコ… ピコピコピコ…
“マチ楽”と呼ばれた色白のツインテールをしたチャイナ服の少女が、ゲームをしながらゆっくりと問いに答える。
「……フェブ八のやつは依頼人に頼まれた町外れの工場を調べるために潜入しに行ってるネ。メイちゃんが寝てる間に屯所のチェル美さんが来たヨ…。」
“メイちゃん”と呼ばれた白髪でサバサバした口調のこの女こそ、今回の主役“坂田メイ時”その人である。
腰には、何故か“洞爺湖”と書かれた木刀が携えられている。
「“チェル美”ってあのオッパイ警官か。って、なに?潜入ぅ~?」
「……なんでも、あそこの工場が最近のテロと関係ある物体を作ってるかもしれないって噂だからネ…。」
「最近のテロ?あぁ…あのテレビでずっとやってる連続爆破事件ってやつかァ。」
メイ時は椅子に座る体勢を直して少し真面目に話を聞くようにした。
「……そう、それネ。それについての手がかりになるかも知れない情報の下調べを、警察のチェル美さんが依頼してきたアルヨ…。」
「そうかァ、フェブ八の様子が心配だ。面倒だがしょうがねェ、アタシ達も様子見に行くか~。」
「……分かった、一緒に行くヨ…。」
「…いや、ゲームは置いていけ。」
こうしてメイ時とマチ楽は町外れの工場へと向かって歩き出した…。
「マチ楽ァ~、フェブ八はどうしたんだ?」
机の向こう側の椅子から背中越しに声がした。
ピコピコ… ピコピコピコ…
“マチ楽”と呼ばれた色白のツインテールをしたチャイナ服の少女が、ゲームをしながらゆっくりと問いに答える。
「……フェブ八のやつは依頼人に頼まれた町外れの工場を調べるために潜入しに行ってるネ。メイちゃんが寝てる間に屯所のチェル美さんが来たヨ…。」
“メイちゃん”と呼ばれた白髪でサバサバした口調のこの女こそ、今回の主役“坂田メイ時”その人である。
腰には、何故か“洞爺湖”と書かれた木刀が携えられている。
「“チェル美”ってあのオッパイ警官か。って、なに?潜入ぅ~?」
「……なんでも、あそこの工場が最近のテロと関係ある物体を作ってるかもしれないって噂だからネ…。」
「最近のテロ?あぁ…あのテレビでずっとやってる連続爆破事件ってやつかァ。」
メイ時は椅子に座る体勢を直して少し真面目に話を聞くようにした。
「……そう、それネ。それについての手がかりになるかも知れない情報の下調べを、警察のチェル美さんが依頼してきたアルヨ…。」
「そうかァ、フェブ八の様子が心配だ。面倒だがしょうがねェ、アタシ達も様子見に行くか~。」
「……分かった、一緒に行くヨ…。」
「…いや、ゲームは置いていけ。」
こうしてメイ時とマチ楽は町外れの工場へと向かって歩き出した…。
「フェブ八さん~、慣れたら上手いもんじゃないですかァ~!」
「…ぇ?あ、あぁ。なんだかだんだん慣れてきたらあの流れ作業も楽しくなってきましたわ。」
「この調子なら副工場長の位置もいけるかもしれませんよ?ははははは。」
昼休み、工場の2階でフェブ八は、他の作業員と一緒に冷たい麦茶で休憩をとっていた。
あの後、フェブ八はセプタウェイの製造作業を覚え、そこから自ら効率の良い作業方法を計算して、セプタウェイの素早い量産を可能にしたのだ。
「(この工場…、噂のテロと関係する物を作っていると聞いたけれど、実際作っているのはわけのわからないガラクタ。)」
フェブ八は自分の本当の仕事を忘れてはいなかった。
「(てか本当にナニコレ…。セプタウェイとか…おもちゃ?それとも嫌がらせ的な御土産の類?全く意味は分からないけど、これならこの工場は特に問題は無さそう。)」
心配していた程、事実の内容が無かったおかげで、フェブ八は気が抜けた。
空を見上ると少し雲が出てきている。
「一雨来そう…、そろそろ休憩も切り上げて仕事に戻ろう!」
そう言ってフェブ八が立ち上がったその時、背後に立てかけてあった木材に当たってしまった。
ギィ… バターン! ザザザザザ…
なんと木材の固まりがフェブ八の休憩していた下にあるセプタウェイ倉庫に向かって屋根を滑り落ちていく。
「あ!いけない木材が―――」
木材が屋根から下に落ちたと思った瞬間だった。
ドッ!ドドン! ドゴォォォーーーーーン!!
巨大な爆発音と共に大きな炎がフェブ八の下から巻き起こった。
「何事だァーーー!?」
下の階で工場長が大声で叫んでいる。
「工場長ォ!こいつはセプタウェイが爆発したんじゃ…」
「やばいぞ!倉庫で次々とセプタウェイが誘爆してやがる!」
「なんだとォ!誰だァ、こんなマネした奴はァ!全職員を集めろォー!」
「…ぇ?あ、あぁ。なんだかだんだん慣れてきたらあの流れ作業も楽しくなってきましたわ。」
「この調子なら副工場長の位置もいけるかもしれませんよ?ははははは。」
昼休み、工場の2階でフェブ八は、他の作業員と一緒に冷たい麦茶で休憩をとっていた。
あの後、フェブ八はセプタウェイの製造作業を覚え、そこから自ら効率の良い作業方法を計算して、セプタウェイの素早い量産を可能にしたのだ。
「(この工場…、噂のテロと関係する物を作っていると聞いたけれど、実際作っているのはわけのわからないガラクタ。)」
フェブ八は自分の本当の仕事を忘れてはいなかった。
「(てか本当にナニコレ…。セプタウェイとか…おもちゃ?それとも嫌がらせ的な御土産の類?全く意味は分からないけど、これならこの工場は特に問題は無さそう。)」
心配していた程、事実の内容が無かったおかげで、フェブ八は気が抜けた。
空を見上ると少し雲が出てきている。
「一雨来そう…、そろそろ休憩も切り上げて仕事に戻ろう!」
そう言ってフェブ八が立ち上がったその時、背後に立てかけてあった木材に当たってしまった。
ギィ… バターン! ザザザザザ…
なんと木材の固まりがフェブ八の休憩していた下にあるセプタウェイ倉庫に向かって屋根を滑り落ちていく。
「あ!いけない木材が―――」
木材が屋根から下に落ちたと思った瞬間だった。
ドッ!ドドン! ドゴォォォーーーーーン!!
巨大な爆発音と共に大きな炎がフェブ八の下から巻き起こった。
「何事だァーーー!?」
下の階で工場長が大声で叫んでいる。
「工場長ォ!こいつはセプタウェイが爆発したんじゃ…」
「やばいぞ!倉庫で次々とセプタウェイが誘爆してやがる!」
「なんだとォ!誰だァ、こんなマネした奴はァ!全職員を集めろォー!」
ドーン!ドン!ドドドドド!ドカーン!
「うわあああああああああ!」
フェブ八は炎の波に追われるように、全力で走って次々に起こる爆発から逃れようとした。
「…嘘でしょォォォ!セプタウェイがァ!…まさか本当にテロ支援物資を作っていたとしても、なんであんな形なのよォー!」
倉庫からはどんどん爆発が発生し、その衝撃が周りの物を炎に取り込みながら吹き飛ばしていく。
工場の2階のベランダからは逃れるも、倉庫の方へ降りてしまったのはフェブ八のミスだった。
「…ハァ…ハァ…このままじゃ…逃れられない…!」
ヴゥゥ…ン
フェブ八が手を前にかざすと、緑や青の光の円がいくつか現れた。
するとそれらが段々この工場の見取り図の様なものを表示していく。
「こっちだわ…!」
ドドドドン!
間一髪で爆発を回避できるルートに逃げ込んだ。
「うわあああああああああ!」
フェブ八は炎の波に追われるように、全力で走って次々に起こる爆発から逃れようとした。
「…嘘でしょォォォ!セプタウェイがァ!…まさか本当にテロ支援物資を作っていたとしても、なんであんな形なのよォー!」
倉庫からはどんどん爆発が発生し、その衝撃が周りの物を炎に取り込みながら吹き飛ばしていく。
工場の2階のベランダからは逃れるも、倉庫の方へ降りてしまったのはフェブ八のミスだった。
「…ハァ…ハァ…このままじゃ…逃れられない…!」
ヴゥゥ…ン
フェブ八が手を前にかざすと、緑や青の光の円がいくつか現れた。
するとそれらが段々この工場の見取り図の様なものを表示していく。
「こっちだわ…!」
ドドドドン!
間一髪で爆発を回避できるルートに逃げ込んだ。
「…はぁ……はぁ……危なかったァ。でもこれでチェル美さんの言っていた通り。なんとか連絡してこの工場を押さてもらおう…。」
そのまま走って工場の横の広場に逃げる事が出来たフェブ八が安心した時――
そこで待っていたのは、工場長と大勢の武器を持った職員だった。
「フェブ八ィ!やってくれるじゃないかァ?」
「………工場長…!まさかあなたが連続爆破テロの犯人――」
「おっと!バレてしまってはしょうがない。なかなか物分りが良いみたいだ。なら、お前がこの後どうなるか分かるだろう?」
ガチャチャ!
職員達がフェブ八に向かって銃を構えた。
「もう少しでエドの統合政府局を破壊して、それを期に惑星侵略を開始しようと思っていたというのに…」
「それが目的…!」
ドドドドン…! ドン…!
「そうさ。聞こえるかァ?あの爆発音。私が長い時間かけて用意したセプタウェイが台無しだ!よくもこの“ロリの大佐”の異名を持つ私を怒らせたなァー!」
工場長はフェブ八に向かって銃を一列に向けさせた。
「(く…この状況じゃ逃げられない…。メイさん…ゴメンなさい…最後で迷惑をかけてしまう私を許して下さい…!)」
冷たい汗が頬を伝わり首筋を流れ落ちる。
フェブ八は諜報や戦略作成などの情報操作は得意としていたため、それで万屋の役に立っていた。
だが自らでの戦闘は苦手としていたため、今は敵に囲まれ絶対絶命の状況になってしまったのだ。
「さァ!オメーはこれでオシマイだァ!撃てェェェーーー!」
大量の銃からフェブ八に弾丸が発射されたその時だった!
ドガァーーーーーン!!
「――ッ!今度はなんだァァァーーー!?」
工場長達とフェブ八の間で突如爆発が起き工場の一味が爆風で全員体勢を崩した。
「あ~、なんか面倒臭ェ事になってるなァ~?フェブ八ィ。」
その声に振り向いたフェブ八の目に映ったのは、屋根の上に立つ白髪の女侍の姿だった…。
そのまま走って工場の横の広場に逃げる事が出来たフェブ八が安心した時――
そこで待っていたのは、工場長と大勢の武器を持った職員だった。
「フェブ八ィ!やってくれるじゃないかァ?」
「………工場長…!まさかあなたが連続爆破テロの犯人――」
「おっと!バレてしまってはしょうがない。なかなか物分りが良いみたいだ。なら、お前がこの後どうなるか分かるだろう?」
ガチャチャ!
職員達がフェブ八に向かって銃を構えた。
「もう少しでエドの統合政府局を破壊して、それを期に惑星侵略を開始しようと思っていたというのに…」
「それが目的…!」
ドドドドン…! ドン…!
「そうさ。聞こえるかァ?あの爆発音。私が長い時間かけて用意したセプタウェイが台無しだ!よくもこの“ロリの大佐”の異名を持つ私を怒らせたなァー!」
工場長はフェブ八に向かって銃を一列に向けさせた。
「(く…この状況じゃ逃げられない…。メイさん…ゴメンなさい…最後で迷惑をかけてしまう私を許して下さい…!)」
冷たい汗が頬を伝わり首筋を流れ落ちる。
フェブ八は諜報や戦略作成などの情報操作は得意としていたため、それで万屋の役に立っていた。
だが自らでの戦闘は苦手としていたため、今は敵に囲まれ絶対絶命の状況になってしまったのだ。
「さァ!オメーはこれでオシマイだァ!撃てェェェーーー!」
大量の銃からフェブ八に弾丸が発射されたその時だった!
ドガァーーーーーン!!
「――ッ!今度はなんだァァァーーー!?」
工場長達とフェブ八の間で突如爆発が起き工場の一味が爆風で全員体勢を崩した。
「あ~、なんか面倒臭ェ事になってるなァ~?フェブ八ィ。」
その声に振り向いたフェブ八の目に映ったのは、屋根の上に立つ白髪の女侍の姿だった…。
爆発による砂煙が風によって流され、ようやく視界が確保され始める。
「これがセプタウェイねェ…なかなか強力な威力だ。顔に似合わず自己犠牲心たっぷりの爆弾だなコノヤロー。」
白髪の女侍は手に持ったセプタウェイを背後に放り投げた。
ドドーーーン!
その場にいる全員は、突然の出来事に驚き棒立ちになってしまっていた。
「おいおいおいフェブ八ィ~。ズイブン頑張っちゃってるじゃないの。」
「…ぁ………あ――」
フェブ八の体からさっきまでの緊張が一気に解け力が抜けていき、地面にひざをつく。
「――メイさん…来てくれたんだ…。」
「この様子を見ると…、どうやら裏は取れたようだな。ここからは任せな!」
メイ時は、その目に光が入り込んだ頼もしく優しい笑顔をフェブ八に見せた。
「……私も居るヨ。フェブ八死ななかったんだ…。」
「マチ楽ちゃんまで…って死でたまるかァ!」
2人の姿を見てようやく助かったと実感すると共に、体に力が戻り勇気が沸いてくる。
こぶしを握って立ち上がり砂埃をはたき落とした。
「――な、なんだァ!お前らはァーーー!」
「フっ…、アタシ達はただの万屋さ。」
「舐めやがってェ…。私の惑星侵略計画を…最高最大のロリ帝国誕生計画を…。許さん…。絶対に許さないよ!こいつらを殺せェェェーーー!」
工場長の怒りの声と共に、職員達が3人を取り囲むように一斉に襲い掛かってくる。
「このロリコンどもめ!よぉし、2人とも行くぞ!ショウタイムだ!」
3人は100人近い敵に向かって構えた。
「これがセプタウェイねェ…なかなか強力な威力だ。顔に似合わず自己犠牲心たっぷりの爆弾だなコノヤロー。」
白髪の女侍は手に持ったセプタウェイを背後に放り投げた。
ドドーーーン!
その場にいる全員は、突然の出来事に驚き棒立ちになってしまっていた。
「おいおいおいフェブ八ィ~。ズイブン頑張っちゃってるじゃないの。」
「…ぁ………あ――」
フェブ八の体からさっきまでの緊張が一気に解け力が抜けていき、地面にひざをつく。
「――メイさん…来てくれたんだ…。」
「この様子を見ると…、どうやら裏は取れたようだな。ここからは任せな!」
メイ時は、その目に光が入り込んだ頼もしく優しい笑顔をフェブ八に見せた。
「……私も居るヨ。フェブ八死ななかったんだ…。」
「マチ楽ちゃんまで…って死でたまるかァ!」
2人の姿を見てようやく助かったと実感すると共に、体に力が戻り勇気が沸いてくる。
こぶしを握って立ち上がり砂埃をはたき落とした。
「――な、なんだァ!お前らはァーーー!」
「フっ…、アタシ達はただの万屋さ。」
「舐めやがってェ…。私の惑星侵略計画を…最高最大のロリ帝国誕生計画を…。許さん…。絶対に許さないよ!こいつらを殺せェェェーーー!」
工場長の怒りの声と共に、職員達が3人を取り囲むように一斉に襲い掛かってくる。
「このロリコンどもめ!よぉし、2人とも行くぞ!ショウタイムだ!」
3人は100人近い敵に向かって構えた。
メイ時は勢い良く木刀を横に振り最前線の工場職員達をふっ飛ばした。
すかさずフェブ八は敵の落とした銃を取り、自分も他の職員に攻撃する。
素早いステップで敵を叩いていくメイ時に合わせ、フェブ八は距離を置きながら敵を観察し援護射撃をする。
「おらァァァーーー!」
「な、なんだコイツ…!すごい速さだぞ!」
「この野郎!陰陽弾をくら――グェ!」
「駄目だァー!歯が立たない…!」
メイ時は巧みなフットワークで敵の間をくぐり抜け、相手が銃を撃つよりも早く叩き伏せていく!
銃ばかり用意していた敵は、それがとんだ誤算になってしまったわけだ。
「……面倒臭い…アル…。」
マチ楽は持っていた傘の先端を、広場で最も職員が密集している場所へ向けた。
それに気付いた敵達も彼女の方へ銃を向けた。
「この小娘め!遊びじゃねェんだよォ―――ガハぁ!」
「な!なんだァァァ?」
低い重低音の咆哮と共に、マチ楽の傘の先端から強い六光が放たれる。
ドガガガガガ…!
「グア!」「うわァァァ!」「…うッ!」「ガッ…あゥゥ!」
激しい連射撃が行われ、周囲の地面をえぐりながら、職員達を次々と撃ち抜いていく。
わずか数秒の間に20人以上の敵の動きを止めてしまった。
「……FNミニミM249SAW。あなた達がどんなに束になっても全て倒してみせるネ…。」
先端から硝煙を出す傘を握り締めたマチ楽が、残る敵に向かって小悪魔的な笑いを見せた。
「うわあああ!逃げろォ!」
リュミーン! ズドドドド!
「逃がしませんよ!あなた達も共犯ですわ!」
「…な、なんだこの良い動きは――ぎゃぁ!」
走り出す職員をフェブ八が後ろから打ち伏せ、銃を叩き落とした。
そして上手い具合に他の職員とまとめて建物の壁へと追いやる。
「お前ら!何やってるんだ!」
「しょうがねェだろ!こいつ、俺達の動きを読みやがる!銃を奪われるしこの人数じゃ駄目だ!」
「あれだけの大勢じゃ私に勝ち目はありませんでした。でも今はメイさんがほとんどあなた達を倒してくれましたおかげで、さすがの私でも相手できる状態です。」
マチ楽の撃った職員も、全員ケガは足や腕のみで、誰も死んでいない。
もっとも致命傷では無いとは言え、ケガはかなりのものだが。
こうして全職員は2人に武器を押さえられ大人しくする他ない状態になった。
「……だいぶ撃ったけど、その2倍以上をメイちゃんが倒してるなんて…。」
「さすがメイさんだ、凄い…。――そうだ!メイさんは?」
フェブ八は慌ててメイ時の姿を探すと、広場の中央で銃を構える工場長と木刀を握るメイ時が目に移った。
すかさずフェブ八は敵の落とした銃を取り、自分も他の職員に攻撃する。
素早いステップで敵を叩いていくメイ時に合わせ、フェブ八は距離を置きながら敵を観察し援護射撃をする。
「おらァァァーーー!」
「な、なんだコイツ…!すごい速さだぞ!」
「この野郎!陰陽弾をくら――グェ!」
「駄目だァー!歯が立たない…!」
メイ時は巧みなフットワークで敵の間をくぐり抜け、相手が銃を撃つよりも早く叩き伏せていく!
銃ばかり用意していた敵は、それがとんだ誤算になってしまったわけだ。
「……面倒臭い…アル…。」
マチ楽は持っていた傘の先端を、広場で最も職員が密集している場所へ向けた。
それに気付いた敵達も彼女の方へ銃を向けた。
「この小娘め!遊びじゃねェんだよォ―――ガハぁ!」
「な!なんだァァァ?」
低い重低音の咆哮と共に、マチ楽の傘の先端から強い六光が放たれる。
ドガガガガガ…!
「グア!」「うわァァァ!」「…うッ!」「ガッ…あゥゥ!」
激しい連射撃が行われ、周囲の地面をえぐりながら、職員達を次々と撃ち抜いていく。
わずか数秒の間に20人以上の敵の動きを止めてしまった。
「……FNミニミM249SAW。あなた達がどんなに束になっても全て倒してみせるネ…。」
先端から硝煙を出す傘を握り締めたマチ楽が、残る敵に向かって小悪魔的な笑いを見せた。
「うわあああ!逃げろォ!」
リュミーン! ズドドドド!
「逃がしませんよ!あなた達も共犯ですわ!」
「…な、なんだこの良い動きは――ぎゃぁ!」
走り出す職員をフェブ八が後ろから打ち伏せ、銃を叩き落とした。
そして上手い具合に他の職員とまとめて建物の壁へと追いやる。
「お前ら!何やってるんだ!」
「しょうがねェだろ!こいつ、俺達の動きを読みやがる!銃を奪われるしこの人数じゃ駄目だ!」
「あれだけの大勢じゃ私に勝ち目はありませんでした。でも今はメイさんがほとんどあなた達を倒してくれましたおかげで、さすがの私でも相手できる状態です。」
マチ楽の撃った職員も、全員ケガは足や腕のみで、誰も死んでいない。
もっとも致命傷では無いとは言え、ケガはかなりのものだが。
こうして全職員は2人に武器を押さえられ大人しくする他ない状態になった。
「……だいぶ撃ったけど、その2倍以上をメイちゃんが倒してるなんて…。」
「さすがメイさんだ、凄い…。――そうだ!メイさんは?」
フェブ八は慌ててメイ時の姿を探すと、広場の中央で銃を構える工場長と木刀を握るメイ時が目に移った。
セプタウェイの爆発が続く工場の広場で2人が対峙している。
「さあ、あとはお前さんだけだぜ?工場長ォ。」
「な、何だというんだ…お前ら…。」
ドーーーン…! パラパラ…
「音が止んだ。全部爆発したかもな。あんたの負けだよ、諦めるんだな。」
「…私の…私のセプタウェイが全部…。うおおお、くそォォォ!」
バァン!
工場長の銃から発射された弾がメイ時の木刀に命中し、大きな亀裂を入れそのまま弾き飛ばした。
「――しまった!」
「私は諦めんぞ!負けるのはお前だァァァーーー!」
バン!バン! バン!
メイ時の顔と体に銃弾が命中し、全身が空を仰ぐようによろけていく。
「メイさん!」「メイちゃん!」
「ふはははははーーー!」
バタ………
鈍い音と共に、メイ時の体は地面に倒れた…。
「(…そんな………メイさん…!……駄目だ…死んじゃ駄目だ…!…)」
フェブ八は体が振るえ、居てもたってもいられない声を出した。
「うわあああああ!」
「――うるさいぞ、フェブ八ィ。」
心にも無い声を聞いてフェブ八は耳を疑った。
「…え!?」
「……フェブ八落ち着くネ。メイちゃんはあれくらいじゃ死なないアル…。」
むくりとメイ時が何事も無かったように起き上がる。
「なああ!な、なんだとォ!う…あ…私の弾は確かに当たった筈だ!なぜ生きてる!?」
工場長は信じられない光景に動揺を隠せない様子だ。
「痛~…あ~あ。…残念だったな、そこいらの娘っ子とは鍛え方が違うのさ。」
そう言い終えると同時に、メイ時は工場長に向かって全力で走りだした。
慌てて工場長は銃を撃ったが、まっすぐに飛んでいった弾はメイ時に手で弾かれる。
「なあああああ!?」
さらに引き金を引くも銃は弾切れになった。
メイ時はフフッと笑うと、少し背後を確認した後、右手で手刀を作り腕を引いた。
「くそォォォオオオ!!」
手刀を拳に変え、工場長の顔めがけて力強い一撃を放つ。
「喰らえ!必殺“暖かくナックル”ッ!!」
「ぐはァァァ…ッ!!」
一閃、工場長は空中で3回転し頭から地面に落ちた。
「メイさん!やったァーーー!」
「……さすがメイちゃん。勝てると思ったアルヨ…!」
2人は大喜びでメイ時の元へかけていった。
また敵の職員達は、大佐がやられたことにより戦意を喪失して完全に大人しく座っていた。
「おいィィィ!工場長がやられたぞ!」
「あの元軍人の工場長のロリパワーに勝つなんて。」
「坂田メイ時か…、大したおっぱ――大したやつだ…。」
こうして惑星エドと宇宙の平和は、町の片隅の工場で“万屋まるちあ~の”の3人よって守られた…。
「さあ、あとはお前さんだけだぜ?工場長ォ。」
「な、何だというんだ…お前ら…。」
ドーーーン…! パラパラ…
「音が止んだ。全部爆発したかもな。あんたの負けだよ、諦めるんだな。」
「…私の…私のセプタウェイが全部…。うおおお、くそォォォ!」
バァン!
工場長の銃から発射された弾がメイ時の木刀に命中し、大きな亀裂を入れそのまま弾き飛ばした。
「――しまった!」
「私は諦めんぞ!負けるのはお前だァァァーーー!」
バン!バン! バン!
メイ時の顔と体に銃弾が命中し、全身が空を仰ぐようによろけていく。
「メイさん!」「メイちゃん!」
「ふはははははーーー!」
バタ………
鈍い音と共に、メイ時の体は地面に倒れた…。
「(…そんな………メイさん…!……駄目だ…死んじゃ駄目だ…!…)」
フェブ八は体が振るえ、居てもたってもいられない声を出した。
「うわあああああ!」
「――うるさいぞ、フェブ八ィ。」
心にも無い声を聞いてフェブ八は耳を疑った。
「…え!?」
「……フェブ八落ち着くネ。メイちゃんはあれくらいじゃ死なないアル…。」
むくりとメイ時が何事も無かったように起き上がる。
「なああ!な、なんだとォ!う…あ…私の弾は確かに当たった筈だ!なぜ生きてる!?」
工場長は信じられない光景に動揺を隠せない様子だ。
「痛~…あ~あ。…残念だったな、そこいらの娘っ子とは鍛え方が違うのさ。」
そう言い終えると同時に、メイ時は工場長に向かって全力で走りだした。
慌てて工場長は銃を撃ったが、まっすぐに飛んでいった弾はメイ時に手で弾かれる。
「なあああああ!?」
さらに引き金を引くも銃は弾切れになった。
メイ時はフフッと笑うと、少し背後を確認した後、右手で手刀を作り腕を引いた。
「くそォォォオオオ!!」
手刀を拳に変え、工場長の顔めがけて力強い一撃を放つ。
「喰らえ!必殺“暖かくナックル”ッ!!」
「ぐはァァァ…ッ!!」
一閃、工場長は空中で3回転し頭から地面に落ちた。
「メイさん!やったァーーー!」
「……さすがメイちゃん。勝てると思ったアルヨ…!」
2人は大喜びでメイ時の元へかけていった。
また敵の職員達は、大佐がやられたことにより戦意を喪失して完全に大人しく座っていた。
「おいィィィ!工場長がやられたぞ!」
「あの元軍人の工場長のロリパワーに勝つなんて。」
「坂田メイ時か…、大したおっぱ――大したやつだ…。」
こうして惑星エドと宇宙の平和は、町の片隅の工場で“万屋まるちあ~の”の3人よって守られた…。
「あ~!駄目ですよぉ!その残った爆弾はエド警察が回収するんですからぁ!」
「…え?あ、やっぱ駄目なのか?なんかこの爆弾、見てるとだんだん愛着沸いちゃってよォ。」
「駄目ですぅ!それは蝶危険な爆弾なんですから!ニアデスハピネスですよぉ!」
戦いから1時間後、エド警察のチェル美が他の警官を連れて事件の後処理に来ていた。
職員96名は1人の死人を出すことも無く、全員めでたく逮捕された。
そして“ロリの大佐”こと工場長はというと、惑星サンドビルのサンドビル刑務所に送られるそうだ。
「それはそうと、もうこんな面倒な仕事は御免だ…。」
「いやぁ~…下調べだけお願いしたんですけど、まさか悪者と分かったら潰す所までやるなんて。さすがメイさんですよぉ!」
「少しくらい振込金に色つけてくれェ~…。」
「もう、仕事が終わったらまたいつものように死んだ魚みたいな目になってますよぉ…。」
フェブ八とマチ楽は、少し離れたところからメイ時とチェル美の様子を見ていた。
ピコピコ… ピコピコピコ…
「……フェブ八は使えないネ。ヘマってバレて殺されかけて…駄目駄目アル…。」
「ちょっとォ!マチ楽ちゃん万屋でゲームしてたから、変わりに仕事したっていうのにその言い草はないよねェ?」
「……だいたい材木倒して爆弾を爆発させてとかさ、うわぁ…って感じネ…。」
「ちくしょォォォーーー!」
フェブ八は駄目な悶絶をしている。
ピコピコピコ… ピロリロリーン♪
「……でもまぁ…、生きてて良かったネ…。」
「マチ楽ちゃん…。うん…。」
雨が降りそうだった空は一変して澄んでいて、その下で2人は心地良い気分で互いに笑い合った。
そうこうしていると救急護送車に工場長が乗せられることになった。
工場長もしぶといもので、鼻血を垂らしながらも意識はしっかりしているようだ。
担架で乗せられる工場長が、側で様子を見ていたメイ時に話しかけた。
「あんたのパンチ、強烈だったよ…。しかも弾が当たっても死なないなんてなァ…。」
「お前、そりゃアレだよ。毎日納豆ご飯食べてイチゴ牛乳飲んでるからだ。」
「…っぷはは、そりゃ敵わねェわけだ。………あんた、なんでそんなに必死になって闘えるんだい?」
「あぁ~?決まってんだろォ…。」
メイ時は物臭そうに答えた。
「家族は死んでも守る。それが万屋だからだよ。」
「………そうか。」
工場長は満足したような顔付きで救急車に乗っていった。
メイ時はそれを見てから振り返り、フェブ八とマチ楽に言った。
「けーるぞ。」
「…え?あ、やっぱ駄目なのか?なんかこの爆弾、見てるとだんだん愛着沸いちゃってよォ。」
「駄目ですぅ!それは蝶危険な爆弾なんですから!ニアデスハピネスですよぉ!」
戦いから1時間後、エド警察のチェル美が他の警官を連れて事件の後処理に来ていた。
職員96名は1人の死人を出すことも無く、全員めでたく逮捕された。
そして“ロリの大佐”こと工場長はというと、惑星サンドビルのサンドビル刑務所に送られるそうだ。
「それはそうと、もうこんな面倒な仕事は御免だ…。」
「いやぁ~…下調べだけお願いしたんですけど、まさか悪者と分かったら潰す所までやるなんて。さすがメイさんですよぉ!」
「少しくらい振込金に色つけてくれェ~…。」
「もう、仕事が終わったらまたいつものように死んだ魚みたいな目になってますよぉ…。」
フェブ八とマチ楽は、少し離れたところからメイ時とチェル美の様子を見ていた。
ピコピコ… ピコピコピコ…
「……フェブ八は使えないネ。ヘマってバレて殺されかけて…駄目駄目アル…。」
「ちょっとォ!マチ楽ちゃん万屋でゲームしてたから、変わりに仕事したっていうのにその言い草はないよねェ?」
「……だいたい材木倒して爆弾を爆発させてとかさ、うわぁ…って感じネ…。」
「ちくしょォォォーーー!」
フェブ八は駄目な悶絶をしている。
ピコピコピコ… ピロリロリーン♪
「……でもまぁ…、生きてて良かったネ…。」
「マチ楽ちゃん…。うん…。」
雨が降りそうだった空は一変して澄んでいて、その下で2人は心地良い気分で互いに笑い合った。
そうこうしていると救急護送車に工場長が乗せられることになった。
工場長もしぶといもので、鼻血を垂らしながらも意識はしっかりしているようだ。
担架で乗せられる工場長が、側で様子を見ていたメイ時に話しかけた。
「あんたのパンチ、強烈だったよ…。しかも弾が当たっても死なないなんてなァ…。」
「お前、そりゃアレだよ。毎日納豆ご飯食べてイチゴ牛乳飲んでるからだ。」
「…っぷはは、そりゃ敵わねェわけだ。………あんた、なんでそんなに必死になって闘えるんだい?」
「あぁ~?決まってんだろォ…。」
メイ時は物臭そうに答えた。
「家族は死んでも守る。それが万屋だからだよ。」
「………そうか。」
工場長は満足したような顔付きで救急車に乗っていった。
メイ時はそれを見てから振り返り、フェブ八とマチ楽に言った。
「けーるぞ。」
帰路につく万屋の後姿を、夕焼けが紅く染めていた――。
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