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機術師

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機術師(東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー)


イグドラシル

  • 東国人+吏族+理力使い
  • >東国人+サイボーグ+理力使い(吏族差し替え)
  • >>東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー(継承元を上書き)

要点

  • (アイドレス名称:要点:周辺環境)
  • 東国人:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪:四季・入り組んだ地形・稲作・紙と木で出来た家・火山
  • サイボーグ:一部機械:機械化工房
  • 理力使い:長い杖:魔法陣
  • ハッカー:一部機械:パソコン・ネットワーク環境


評価


東国人
体格0・筋力0・耐久力0・外見0・敏捷0・器用1・感覚1・知識0・幸運0
サイボーグ
体格1・筋力1・耐久力1・外見-1・敏捷-1・器用-1・感覚1・知識0・幸運-1
理力使い
体格0・筋力-1・耐久力-1・外見0・敏捷-1・器用1・感覚1・知識1・幸運0
ハッカー
体格0・筋力0・耐久力1・外見-1・敏捷-1・器用3・感覚1・知識3・幸運-1

合計
体格1・筋力0・耐久力1・外見-2・敏捷-3・器用4・感覚4・知識4・幸運-2

特殊
  • サイボーグは宇宙戦行為が出来る。
  • サイボーグはナショナルネット接続行為が出来る。
  • サイボーグは筋力、耐久力の評価を×2.25(評価2)補正することが選択でき、この時燃料3万tを消費する。
  • 理力使いは詠唱戦行為ができ、この時、詠唱戦((知識+器用)÷2)の攻撃判定は×2.25(評価2)され、燃料は必ず-1万tされる。
  • ハッカーはナショナルネット接続行為が出来、情報戦をかけることが出来る。
  • ハッカーはオペレーター行為が出来る。
  • ハッカーは知識、器用の評価を×2.25(評価2)補正することが選択でき、この時燃料3万tを消費する。


イラスト


【機術師:姿図】
(達成要点:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪・稲作・紙と木で出来た家・火山・一部機械・長い杖・魔法陣・一部機械)

【機術師:姿図】
(達成要点:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪・一部機械・長い杖・魔法陣・一部機械・パソコン)

設定文書

機術師(東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー)


自然と開発。
伝統芸と最先端。
異質なる二つの物が交じり合う越前藩国においては、科学と魔法-あるいは理力、というまったく異なるものが融合する事は、やはり時間の問題であった。

そもそもの始まりは、ここ越前藩国における理力の流れはかなり特異的であり、奇妙であり、さらに言えばあからさまに変だったことである。

他国で積み上げられた理論から導き出された数字をあざ笑うかのように、観測担当の理力使いはでたらめの値をはじき出した。
他国では問題なく行えたはずの詠唱戦が、何故かハトが出る手品に換わってしまう。
故に、初代藩王がここに封ぜられて建国をするに至るまで、ここ越前藩国は見放されていた土地であった。

この聳え立つ巨大な壁を乗り越える原動力となったのが、ある三つの技術革新である。

越前の三大技術

一つ目は、理鉱石の研究である。
無機物であるにもかかわらず、無加工状態での理力伝導値が生体物並みという常識外のこの物質の発見により、「理力を機械で扱うことが出来る」という可能性が急浮上したのである。
二つ目が、観測機器の発展である。
理力のでたらめな流れによるものなのか(あるいは、人間には計り知れない規則性故か)、ここ越前藩国では四季が存在する。
そのため、農業向け(特に季節に左右されやすい稲作農家向け)の気象観測機器の需要が高く、また、起伏の激しく入り組んだ地形により、敵性存在にとって隠れられる場所が腐るほどあるという地理的要因によって、国防上においても各種監視センサーの全国配備は急務であった。
そしてこれは時を経るごとに高性能・多機能化へ、という声に変わり、それに答えるかのように競い合うかのように多目的センサーは進化していったのである。
この二つの技術革新によって誕生したのが、理力観測機器である。
すなわち、理力伝導率の高い理鉱石を媒介し、その振る舞いを観測することで理力流を機械的に可視化することが可能となったのである。
従来までは完全に人力であったが故に困難であった大規模・広範囲・長期継続型の理力流観測が可能となったことで、越前藩国における理力利用法は急速に進歩する。
現在ではこのデータから導き出された修正式を適用することで、他の藩国同様に理力を使う事ができるのである。

さらに、理力観測機の開発成功によってさらなる発展の道が開けた。
それが、サイバネティック・テクノロジーとの融和である。
そもそも理鉱石自体の性質として生体箇所との融和率が非常に優秀というものがあり、本来理力用途としてのサイバーウェア技術との融合は副次的なもののはずだった。

ところが、ナショナルネットの普及によってこの状況は激変する。
これが三つ目の技術革新である。

ナショナルネットはここ越前藩国では主に多目的センサーの観測データの連携に使われてきたという歴史がある。
それはすなわち理力流観測データも含まれるということを意味し、理力対応型サイバーウェアをインストールしたサイボーグたちはこのデータを使うことで、本人の素養を問わずに理力使いとしての能力を得る事が可能となったのである。
さらに、彼らの理力利用経験などをネットワーク経由で共有することにより、サイバーウェアをインストールしたばかりである新兵であっても、即座にベテラン並の理力使いとして活動するということさえ出来るようになった。

機術師の成り立ち


いくつもの技術革新により、越前藩国での理力利用は相当に発展をしてきているが、現在ではさらに別の用途での利用が実用段階になっている。
それが、「情報ネットワーク内での理力利用」である。

 情報ネットワーク内の理力利用は爆発的なナショナルネットの普及につながることになった。あらゆる情報がナショナルネットに流れ自由に行き来するようになる。このことにより、越前藩国のネットワークインフラは非常に高度に発展、結果的に高い普及率を誇ることになる。
 このため、当然ながら一家に一台どころか一個人に一台bold(){パソコン}があるのが当たり前の環境になったが、多くは無機質な大量生産品のパソコンのため、木と紙でできた越前藩国の一般的な家屋ではレイアウト的にあわないという指摘もある。しかしネットワークの普及率は、そういった不満をも押しつぶしナショナルネットは国民の生活に根付いている。今や商店街の買い物はもちろん、サイバーパーツのメンテナンスを受けるための機械化工房の予約すらネットで簡単にできる時代である。

 越前のナショナルネット普及は国民生活に快適さをもたらせた。しかしある一方でもう一つの重大な犯罪を産み出すようになる。ナショナルネット犯罪と呼称されるそれは電子の海に漂うデータを無理矢理奪いとり、改ざんし、壊していく。越前の善良なる住人はその新たな、想定外の脅威に恐れおののいた。
 その脅威に対抗するため藩王は対ナショナルネット犯罪専門チームを結成。選抜された理力使いは電脳の海に潜り込むためにサイボーグ手術を受け、電子戦に特化していった。彼ら、彼女らは住民を脅かすナショナルネット犯罪をたちまち駆逐していく。元々理力使いである彼ら、彼女らは情報ネットワーク内の理力利用にも長け電子戦ではほぼ無敵の強さを誇るのだ。善良なる住民は彼らをこう呼称するのだ。敬意と感謝を込めて「機術師」と。

 機術師はナショナルネット犯罪のみならず越前の仕掛ける情報戦に活躍することにもなる。機術師はナショナルネットにさえつないでいれば電子の海を伝いあらゆる場所に潜入、他国のデータを奪い取り、もしくは改ざんし、破壊をする。その様は彼ら自身が倒していったナショナルネット犯罪者にそっくりだが彼らが相手にするのは善良なる市民ではなく、倒すべき敵なのだ。
 越前藩国を守る電脳の理力使い、機術師。彼ら、彼女らの獅子奮迅の努力により越前の平和は保たれているといえよう。

(文:セントラル越前、Wish、刀岐乃 三人合作)

(達成要点:四季・入り組んだ地形・パソコン・ネットワーク環境)

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解説


 越前のその後の方向性を定めたと言える、初のハッカー系職業。
 能力値的には正直なところさほど見るべきものはないが、この派生は越前の起死回生と言っていい、緻密な読みが隠されている。(と思う)
 実際、これを取得するまでにはかなりの紆余曲折があった。
 なにしろ、ハッカーの派生があるサイボーグは、当初越前では剣士との組み合わせで運用しており、情報戦で使用する器用や知識との愛称が抜群に悪かった。(当時は情報戦があることすら不明だったが)
 そもそも、剣士系は剣士系で伸ばそうという方針もあったため、ハッカーは取りたいが、うまく運用する枠が無い、ということになった。
 ちなみに、仮に剣士派生から伸ばしたとすると、サイボーグ+ハッカー+剣士、という何ともちぐはぐな職業アイドレスが誕生するところだった。(後のギークなどの要点を考えると、あながち間違ってはいなさそうだが)
 ところが、この状況が一気に変化するイベントが起こった。
 ターン5における、吏族の差し替えである。
 吏族が職業4になることに合わせて、全藩国取得が義務付けられていた吏族を別の職業に差し替えすることになったのである。
 これは渡りに船だった。この差し替えによって、ハッカーが恐らく必要とするであろう知識などの高い、理力使いとサイボーグの組み合わせが可能となったのである。その後開示された情報戦の能力を見て、知識+器用というまさに大当たりな能力を見て、越前国民一同快哉を叫んだのであった。そして同時に、越前の名を一躍知らしめることになる情報戦への道が始まったのである。

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