心理統計学の新しいスタンダード

南風原朝和先生による『続・心理統計学の基礎-統合的理解を広げ深める-』が刊行されました。


前著は相関や確率モデルと推定,分散分析から共分散構造分析といったスタンダードな心理統計学の内容を広くカバーして,それらの基礎的事項が統合的に理解できるようにまとめられていました。
この続編では,まず,効果量とその基礎となる分布の話が大きく取り上げられています。
それから,日本語のテキストではあまり解説されないことの多い対比,最近注目を集めている,メタ分析,マルチレベルモデル,ベイズ推定といったトピックを扱っています。
総じて,既存の基礎的な統計学のテキストにはなかった新しい内容が盛り込まれているといえるでしょう。
最近の“新しい統計学”が気になっているけどついていけないでいる,こうしたトピックの基礎をきちんと理解したいという方にお勧めの一冊です。


最終更新:2014年12月14日 (日) 18時17分58秒

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最終更新:2014年12月14日 18:17