芥辺境藩国@wiki

制服イベントに関連してフライング学校生活

最終更新:

takanashi

- view
メンバー限定 登録/ログイン
何か書いてみました(マテ
キャラが違う等の意見がありましたら遠慮なく言って下さい


芥辺境藩国

藩国では小笠原での分校設立に備えて制服のデザインが行われていた。
いつもは礼服や軍服などを着る機会が多かった藩国員。
その反動か華やかな学生服のデザインに皆熱を入れていた。

やがてデザインが決まりモデルの写真を撮って作業終了・・・とは行かなかった。
せっかく学生服を着たのだからこのまま終わるのは忍びない。
こういった声が多く寄せられた、つまり皆まだ遊び足りなかったのである。
そこで・・・

午前8時30分

朝の始まりを告げるチャイムが鳴る、今日も一日の始まりだ。
閉まっていく校門、ギリギリで間に合う者もいればあえなく遅刻となる者もいた。
教室では男子がバカな話題に盛り上あがり、少し大人びた女子が化粧の話をしている。
やがて先生(藩王)が教室に入り出席を取リ始める。
「歩露、磐上、大車座・・・・ん?松林はまた遅刻か?」
するとまるでタイミングを計ったように教室のドアが開いた。
純白の髪に育ちの良さそうな顔をした少女が息を切らせてそこに立っている。
「はぁ・・・ま・・・間に合いましたか!?」
時計を確認する先生(藩王)、現在時刻8時34分。
「あと4分早く来ような松林、かわいそうだが今日も遅刻だ」
顔を赤らめる松林ぼたん、あわてて自分の席に戻る。
隣の席の瀧川が「気にすんなよ」と声をかける、ぼたんの顔がより赤くなった。

さてホームルームも終わり生徒達は各々・・・ん?何か話しにおかしい所でも?
なんでいきなり学園生活が始まったのか?砂漠と宮殿は何処へいったのか?
ではまずその辺りから説明しよう。

芥辺境藩国パイロット訓練用シュミレータールーム。
普段は新米パイロットやブランクの大きいパイロットが訓練を行う場所である。
しかし現在は「重要任務中」の張り紙がされ別の目的で使われている。
その目的とは今後の任務における早期の仮想訓練および隊員同士の連携強化というものだ。
要するに、学校に行くのが待ちきれないのでせめて気分だけでもという意味である。
これだけのために約3時間におよぶシステムの書き換えを行った、暇な猫たち。
そんなこんなで出来た仮想の学校、その名も「聖辺境芥学園」。
今年で設立70年を迎える格式高い学校だ(設定)。

さて再び舞台は学園に移る。
すでに一時間目が始まっている、教科は「数学」。
黒板には数字が並び幾つかの公式を作っている。
「はい、じゃあ霧原、時速60kmの車が70km走るのに掛かる時間は?」
霧原 涼は少年だ、このクラスは年齢に関係なく藩国の人間が詰め込まれている。
そのため先生(藩王)は生徒の年齢に合わせて問題の難易度を変えているのだった。
「そうですね・・・・・」
難しい顔の霧原、しばらく考えた後口を開いた。
「まず見たところその車はわが国の平均的な乗用車だと思います、素材は純度90パーセントの鉄、タイヤも通常の合成ゴム製、おおよその車体重量からタイヤの摩擦による原則を求めます、さらに車体から空気の抵抗を割り出し全体スピードからマイナス、天候は晴れ空気は乾燥状態、70kmなら補給もいらないでしょう」
「よって雑な計算ですが約1時間17分37秒47、といった所が妥当だと思います。」
黙り込む藩王(藩王)、しばらく電卓をいじったあと視線が10秒間宙をさまよった。
「あ~・・・うん、それでいいや正解。」
優秀すぎる生徒も考え物である。

二時間目「体育」
体育の内容はその日の先生(藩王)の気分で決まる、ドッチボールもあれば卓球もあるし何故かトライアスロンもある。
「次は体育か、さて何をやろうか。」
天気は快晴、気温も高く、風も穏やかだ。
そして男子はある事を期待し続けていた。
(今日は水泳だよな荒川?)
(絶好の水泳日和ですよね?)
(もう水泳意外何を選ぶつもりだ?)
(俺達の期待を裏切らないでくれ!!)
(頼む水泳を選んでくれ、お前も男だろう?)
(俺のコレクションやるから水泳を選べ!!)
もちろん理由は男子高校生らしい物だ、ある意味健全とも言える。
「よし、今日は天気もいいみたいだし・・・・・」
高まる男子の期待、思わず身を乗り出す者までいる。
「皆でマラソンをやろうじゃないか!!」
こける男子一同、その後先生(藩王)は何故かマラソンに強制参加させられ男子生徒達追い回される事となった。

3時間目「科学」
「次科学か、磐上、先に行って理科室の鍵あけといてくれ」
「はい、わかりました」
結局鍵ごと何処かへ行ったので3時間目は自習となった。

4時間目 「家庭科」
今日の家庭科の内容は調理実習、お題は次のお昼休みのお弁当。
男子のノリはイマイチだが女子のテーブルは大いに盛り上がっている。
「玲ちゃん卵焼き上手だよね、なんかフワフワしてて美味しそう」
「そうかな?でも私双海のウィンナーもカワイくていいと思うな」
綺麗に切られたタコ型ウィンナー、海苔で表情が作られウィンクをしている。
和気藹々とした雰囲気、美味しそうな料理の匂い、そして立ち込める黒い煙・・・煙?
「ぼたんちゃん!!目玉焼きこげてるこげてる!!」
「え?・・・きゃあ!!どうしよう!?」
もはや焦げを通り越して火を噴出した目玉焼き、あわてて皆が消化作業に入る。
しばらくして火は消えたがフライパンの上には何か黒い物しか残らなかった。
「はぁ・・やっぱり私料理向いてないのかな?」
「そんな事ないよ、上手になろうって思ってるなら誰だってできるようになるって!!」
「・・・・本当?」
双海は元気にうなずくと再びぼたんに料理を教え始めた。

お昼休み
「いっただきま~~~す!!」
待ちに待ったお昼休み、皆元気にお弁当を食べ出す。
味は絶品、楽しい仲間もいて最高の食卓だ。
        • が何故かお弁当を食べ始めた人々の顔が暗い。
「おいしんだけど・・・・・・・・」
「腹がふくれない・・・・・・・・」
そうここはあくまでデジタルの学校、いくら食べた所でカロリーは増えない。
結局この後藩員たちは現実で細々カップラーメンをすする事となるのだった。

教訓  現実とデジタルの違いをはっきり認識しよう
目安箱バナー