~森の中、常世達~
ちょうど話し終えた後に、花火が上がる。
常世「おお、綺麗な物ですねー」
マイア「本当、綺麗だねー」
マイア「本当、綺麗だねー」
二人は空を眺めてる。
そこへ、キキョウが来る。
キキョウは仲良さそうに花火を見てる二人を見て、
そこへ、キキョウが来る。
キキョウは仲良さそうに花火を見てる二人を見て、
キキョウ(……常世ってば、いったい何をしてるのよ!!
頼んだ事もやらずに、女の子と花火を見てるなんて!!)
頼んだ事もやらずに、女の子と花火を見てるなんて!!)
キキョウは二人に近づいていく。
そして、常世が気配を感じて振り返ると、
そこに、キキョウが笑顔(常世には笑ってるようには見えない笑顔)でたっていた。
そして、常世が気配を感じて振り返ると、
そこに、キキョウが笑顔(常世には笑ってるようには見えない笑顔)でたっていた。
常世「……キ、キキョウ様もいらしてたんですか……?」
マイア「ん? この人誰? 知行?」
マイア「ん? この人誰? 知行?」
マイアは地雷を踏んでしまった。
……いや、マイアは全くその気は無かったが。
……いや、マイアは全くその気は無かったが。
キキョウ「……楽しそうですね、常世さん……#」
常世「いえ、これは、その……」
キキョウ「私が頼んだ事も忘れて女性と楽しくお話中ですか♯」
マイア「この人、知行の知り合い?」
キキョウ(……私でさえ、常世と呼んでるのに、この人は……♯)
常世「いえ、二人の尾行なんですが、マイアを抑えていたから……」
キキョウ「……お話ししてる事が牽制、ですか?♯」
マイア「そうよ? それに私が言ったんだし。
お話ししないと、邪魔するって」
キキョウ「……そうですか……」
常世「いえ、これは、その……」
キキョウ「私が頼んだ事も忘れて女性と楽しくお話中ですか♯」
マイア「この人、知行の知り合い?」
キキョウ(……私でさえ、常世と呼んでるのに、この人は……♯)
常世「いえ、二人の尾行なんですが、マイアを抑えていたから……」
キキョウ「……お話ししてる事が牽制、ですか?♯」
マイア「そうよ? それに私が言ったんだし。
お話ししないと、邪魔するって」
キキョウ「……そうですか……」
マイアに言われてしぶしぶ引き下がるキキョウ。が、
キキョウ「知行!もう牽制はいいから、花火を見に行きますよ!!」
常世「え? そんな約束して……」
キキョウ「しましたよね、約束!」
常世「……えーと……」
キキョウ「し・ま・し・た・よ・ね?」
常世「……そういえば、しましたね、はい」
常世「え? そんな約束して……」
キキョウ「しましたよね、約束!」
常世「……えーと……」
キキョウ「し・ま・し・た・よ・ね?」
常世「……そういえば、しましたね、はい」
笑顔に押されて頷く常世。
常世「そういうわけだから、マイア、またな」
マイア「じゃー、仕方ないか。
またね、知行!
またお話し聞かせてねー!」
キキョウ(……また……、ですって!?)
常世「あ、あはははは……」
キキョウ「……知行……」
常世「……なんだい? キキョウ……」
キキョウ「花火が見れる所に案内しなさい! 今すぐ!」
常世「……了解……」
マイア「じゃー、仕方ないか。
またね、知行!
またお話し聞かせてねー!」
キキョウ(……また……、ですって!?)
常世「あ、あはははは……」
キキョウ「……知行……」
常世「……なんだい? キキョウ……」
キキョウ「花火が見れる所に案内しなさい! 今すぐ!」
常世「……了解……」
そして、違和感を感じキキョウに尋ねる。
常世「なあ、キキョウ? 何で名前の呼び方変わってるんだ?」
キキョウ「あら? 何か問題でもある?」
常世「……いや、無いけど……」
キキョウ「それじゃ、気にしないの。そんな小さい事!」
キキョウ「あら? 何か問題でもある?」
常世「……いや、無いけど……」
キキョウ「それじゃ、気にしないの。そんな小さい事!」
そういって、常世の腕に、自分の腕を絡める。
常世「……キキョウ……?」
キキョウ「いいから、早く案内しなさい!!」
キキョウ「いいから、早く案内しなさい!!」
常世は仕方なく歩きは始める。
今日だけで、色々ありすぎて疲れてるのだろう。
今日だけで、色々ありすぎて疲れてるのだろう。
キキョウ(何で、寂しいような、つらい感じがしたんだろう。
今は、もうしてないけど……。
……まさか、嫉妬してたの? 私が?
それに、嫉妬してたとすれば、私って、常……
知行の事が……)
今は、もうしてないけど……。
……まさか、嫉妬してたの? 私が?
それに、嫉妬してたとすれば、私って、常……
知行の事が……)
ふと、キキョウは常世の顔を見上げる。
常世は視線に気付き、
常世は視線に気付き、
常世「どうした? キキョウ?」
キキョウ「な、何でもない……」
キキョウ「な、何でもない……」
顔が赤くなるのを感じる。
今が夜であることを感謝した。
今が夜であることを感謝した。
キキョウ(そうか……今日感じてた、違和感は……)
キキョウは自身の気持ちに気付いた。
キキョウ(なら、明日からは猛アタックしないと!)
心に誓うキキョウだった。
~オアシス近く~
サヨコ「はあはあ、ここまで来れば……」
逢真「なるほど、これが花火か」
サヨコ「な、何で逢真は息切れてないの……?」
逢真「まあ、鍛えてるからなー」
サヨコ「……そう……」
逢真「なるほど、これが花火か」
サヨコ「な、何で逢真は息切れてないの……?」
逢真「まあ、鍛えてるからなー」
サヨコ「……そう……」
と周りの人は花火に集中している。
サヨコ(よし、ここで!)
サヨコは覚悟を決めて、深呼吸を繰り返し、心を落ち着かせる。
アナウンス「次の花火は今回最大の大きさです。皆さん、
お見逃し無く」
お見逃し無く」
サヨコ「逢真!」
逢真「何だ?」
サヨコ「わ、私……ね……」
逢真「……ん?」
サヨコ「……私、(どーーーーーん)るの!!」
逢真「……」
サヨコ「……逢真……」
逢真「悪い、聞こえなかった」
サヨコ「な、何ですって!?」
逢真「何だ?」
サヨコ「わ、私……ね……」
逢真「……ん?」
サヨコ「……私、(どーーーーーん)るの!!」
逢真「……」
サヨコ「……逢真……」
逢真「悪い、聞こえなかった」
サヨコ「な、何ですって!?」
運悪く、サヨコの告白は花火の音に消されてしまう。
サヨコ「そ、そんなー……せっかく……せっかく、
勇気振り絞って言ったのにー……」
逢真「悪いな、もう一度言ってくれるか?」
サヨコ(もうこうなったら、行動で解らせてやる!!)
逢真「サヨコ?」
サヨコ「……逢真……」
勇気振り絞って言ったのにー……」
逢真「悪いな、もう一度言ってくれるか?」
サヨコ(もうこうなったら、行動で解らせてやる!!)
逢真「サヨコ?」
サヨコ「……逢真……」
サヨコは逢真の顔を両手で抑えて、自分の顔を近づけてゆく。
あと少しというところで、
あと少しというところで、
アルマ「見つけた! 食らえ逢真!」
アルマが逢真に向かって飛び蹴りをする。
逢真「甘い」
逢真はやすやす避けて、アルマがサヨコと逢魔の間にちょうど入る。
ちなみにサヨコもしっかり避けている。
ちなみにサヨコもしっかり避けている。
サヨコ「ちょっと、いいところを邪魔しないでよ!」
アルマ「何言ってるのよ! どこがいいところだって言うの!?」
サヨコ「恋人同士が接吻しようとしてたとこがよ!」
アルマ「誰と誰が恋人同士よ!」
サヨコ「私と逢真よ!」
アルマ「あれー? だって、逢真は聞こえて無かったみたいよー。
あんたのこ・く・は・く!」
サヨコ「なっ、聞いてたの!?」
アルマ「たまたま、耳に入ってきただけよ」
サヨコ「たまたま……!」
アルマ「そういう……!?」
サヨコ「……?」
アルマ「……!!」
アルマ「何言ってるのよ! どこがいいところだって言うの!?」
サヨコ「恋人同士が接吻しようとしてたとこがよ!」
アルマ「誰と誰が恋人同士よ!」
サヨコ「私と逢真よ!」
アルマ「あれー? だって、逢真は聞こえて無かったみたいよー。
あんたのこ・く・は・く!」
サヨコ「なっ、聞いてたの!?」
アルマ「たまたま、耳に入ってきただけよ」
サヨコ「たまたま……!」
アルマ「そういう……!?」
サヨコ「……?」
アルマ「……!!」
二人の言い合いは続いていく。
逢真は人込みを離れて、森の方へ向かう。
そこで、
逢真は人込みを離れて、森の方へ向かう。
そこで、
逢真「……今日の騒ぎもお前のせいか?」
誰もいないと思われるところに言葉をかける。
っと、ローディミアが姿を現す。
っと、ローディミアが姿を現す。
ローディミア「うーーん、私のせいと言えば私のせいだけど……」
逢真「はっきりしないな」
ローディミア「だって、今日、かけた相手は常世だもの」
逢真「あいつにやったのか!?」
ローディミア「そう、たまには別の人の反応も見たいと思って」
逢真「……お前な……」
ローディミア「大丈夫よ、今回限りだから」
逢真「他の奴にはかけるなよ、もう」
ローディミア「わかってるわよ」
ローディミア(それに、逢真の方が面白いって確認できたし)
逢真「それじゃ、花火も終わったし、帰るか」
ローディミア「いいの? あの二人放っておいて?」
逢真「いつもの事だ」
ローディミア「……そうね」
逢真「はっきりしないな」
ローディミア「だって、今日、かけた相手は常世だもの」
逢真「あいつにやったのか!?」
ローディミア「そう、たまには別の人の反応も見たいと思って」
逢真「……お前な……」
ローディミア「大丈夫よ、今回限りだから」
逢真「他の奴にはかけるなよ、もう」
ローディミア「わかってるわよ」
ローディミア(それに、逢真の方が面白いって確認できたし)
逢真「それじゃ、花火も終わったし、帰るか」
ローディミア「いいの? あの二人放っておいて?」
逢真「いつもの事だ」
ローディミア「……そうね」
こうして、花火大会は終わった。
花火大会は好評だったので、荒川は、
花火大会は好評だったので、荒川は、
荒川「よし、来月の私の誕生日にも花火を上げよう!!」
と言っていた。
追記
結局、常世の噂は流される事となる。
内容は『皇女とサイボーグの二股をかけている』と
そんな、内容だった。
内容は『皇女とサイボーグの二股をかけている』と
そんな、内容だった。
常世はその噂を消すために、キキョウの手伝いを
色々するはめになった。
色々するはめになった。
常世「何故、こんな噂が流れたんだ……」
キキョウ「だって、様付けしたじゃない」
常世「……orz」
キキョウ「だって、様付けしたじゃない」
常世「……orz」
end