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【七話】『療養所』ぺそ ◆qyVZC3tLJo


30 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 20:03:33.58 ID:uO4SmEpe0 [17/54]
【7話】ぺそ ◆qyVZC3tLJo 様
『療養所』

私は持病があり、幼少期から入退院をくりかえしていました。
あまりに入院が長期になることが多くて学校にもいけない状態になってしまったので養護学校の隣接する療養所に入院することになりました。
その療養所は戦時中からあるとても古い病院でしたので色々な噂がありました。
看護学生寮に出る、など。
養護学校があった場所は兵隊の施設だったのか、学校の敷地内にかつて処刑場だったといわれている場所もありました。
子どもが遊ぶにはもってこいな環境だったのですが噂が噂だけに誰もはいらず、怖い雰囲気だけはみちていたと記憶しています。

その療養所は学校の長期休みに入ると帰省という、1~2週間家に帰れるシステムがありました。
しかし私は家に帰るとすぐ体調を崩し、仕方なく帰省を中断して療養所に戻るということが度々あったのです。

31 名前:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/29(土) 20:07:02.99 ID:9PgS3cT70 [2/8]
丁度夏休みのお盆のときでした。
その時も体調を崩してしまい療養所に戻るハメに。8月15日だったのは確かです。
17日にはみんな戻ってくるから、という理由で普段の6人部屋で一人寂しく寝かされました。
また戻ってきてしまった、寂しいとぐすぐす泣きながら寝ようとしたとき、ある噂を思い出してしまったのです。
終戦記念日には夜中0時に廊下を兵隊さんが歩く足音が聞こえると・・・・。
よくあるような怪談ですが、場所が場所なだけにリアルさがありました。
寂しいのと怖いのとで目がぱっちりねむれそうにありません。
刻々と近づく0時。ナースセンターに逃げ込めばよかったのかもしれませんが、廊下で会ったらどうしようとへやを出ることもできない。
ずっと耳をふさいでいました。
しかし、やはり・・・・ざっざっざっざっ・・・・・聞こえます。
確実に看護師さんではない足音。
怖い怖い怖い怖い怖い・・・・・
頭もパニックになりすぎたせいか気を失ったのか気づけば朝でした。
気づかぬうちに漏らしてしまっていた私は本当の理由も看護師さんにはいえませんでした。
怖すぎてみんなが帰ってきたあともいえなかったですね。嘘つきよばわりされるのも目に見えていたので。

今や、入院患者も少なくなりその病棟もなくなり更地になったと聞いていますが15日に歩く彼らはまだそこを歩いているのでしょうか・・・・

おわり