※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

262 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 03:59:05.01 ID:AgCPeYID0 [50/97]
【75話】雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 様
『義実家の人々』


元同僚の話。

彼の奥さんの実家は、人の死が見える家族なのだという。
義両親は共にはっきりと、義妹はボンヤリと見えるのだそうだが、
なぜか奥さんだけはまったく見えない質らしい。

夫婦で実家に遊びに行くと、
「あぁ、君は○○で死ぬだろうから、準備をしておいてくれ」
「娘を必要以上に苦労させたくないから、保険とかもきちんとしておいてね」
などと反応に困るようなことを言われたそうだ。

奥さんが泣きながら「あの人たちには、本当に人の死に目が見えるの」と訴えた。
「ま、用心しておくさ」と彼は返し、自分が可能な対応をすることにした。
○○から連想される場所に、絶対に近寄らないよう暮らし振りを変えてみる。

その少し後、再び訪れた実家で、今度はこんなことを言われた。
「おや、○○で死ななくなったみたいだねぇ」
「でもまだ△△かもしれないし」

「だから今は△△を避けて生活しているんだ。
 かなり天然入っているけど、義実家の人たちって悪い人じゃないんだよ。
 見方を変えれば、危険を未然に注意してくれているとも言える訳だし」
ニコニコとそう述べる彼の横で、乾いた笑いを浮かべる奥さんが印象的だった。
彼自身も強烈な天然であるのだが、当の本人はそれに気がついていない様子である。

(終)