【響良牙】

[名前]響良牙(ひびき-りょうが)
[出典]らんま1/2
[異名]Pちゃん
[声優]山寺宏一
[性別/年齢]男性/16歳
[一人称]俺 [二人称]お前、あんた、テメエ [三人称]

 乱馬が前の高校(男子校)にいた頃の友人であり、早乙女乱馬にとって最も付き合いの長いライバル。
 方向音痴キャラのはしりでもあり、「家に入ってから玄関がわからずに迷子になる」、「一本道で迷子になる」、「北海道にいると思っていたら沖縄だった」という事がよくある。

 元々は、購買部のパンを手に入れるために乱馬と張り合っており、毎回敗北していた。その時に感じた雪辱を果たすため、近所の公園での決闘を申し込む。しかし、方向音痴だった良牙は、一本道の公園に辿り着くまで4日かけたのである。乱馬は3日待ったのだが、なかなか来ないため、良牙を置いて中国に修行に出てしまっていた。
 その雪辱を果たすために、良牙もそれを追って中国に向かったが、そこでパンダ(早乙女玄馬)と娘(早乙女乱馬)に蹴られて、黒豚溺泉に落ち、彼は「水を被ると子豚になり、お湯をかけると元に戻る」という体質になってしまう。

 その後、またまたその雪辱を果たすために風林館高校にやってきた。ここでようやく原作初登場に至る。
 彼が何より憎んでいるのは、子豚になる体質にされた事であり、その恨み(逆恨み)を原動力に乱馬と決闘。圧倒的なパワーとスタミナで乱馬さえ圧倒する戦いを繰り広げるが、ベルトでのブーメランであかねの髪を切ってしまう。
 乱馬が自分を黒豚溺泉に落とした娘だと知ると、その件で逆恨みして、よりいっそう強い憎しみを持つ。
 黒豚状態の良牙が乱馬と喧嘩しているのを保護したあかねは惚れ、あかねの許嫁である事も乱馬を憎む理由になった。
 また、何度とないバトルの果てに、前述の理由以上に、単純に戦いたい相手としての意識も強まっていった。

 乱馬とあかねの仲を妨害するためにシャンプーやコロン、久遠寺右京と協力したり、自分たちの体質を改善する目的のために乱馬やムースと協力する事もあるが、基本的には一匹狼で、一人旅をしている。 
 メインキャラの中では珍しい一般家庭の出身だが、家族は全員方向音痴で、父は出張にいったまま、母は買い物にいったまま帰ってこない。シロクロという犬も飼っている。

 乱馬のライバルキャラは殆ど、マニアックな競技での戦闘である事が多いのに対し、良牙は純粋な格闘で戦える稀有なライバルキャラでもある。
 また、「らんま1/2」では乱馬以外のキャラクターは新しい技を覚えてパワーアップする機会は少ないが、良牙は作中で何度も技を覚えて乱馬に挑んでおり、親しい仲である事も含め、ライバルとしての格も高い。
 しかし、新キャラの噛ませ犬にされる事も珍しくない(全員そうだが)。


[外見]
 乱馬と同程度の背格好だが、線が細い乱馬よりはやや筋肉質に見える。
 八重歯が特徴で、前髪が長く、ボリュームがある。たぶん、旅をしているためボサボサなのだろう。
 黄色い中国風の服を着て、頭にバンダナを巻いており、背中には野宿ができるようにテントの入ったリュックを背負っている。Pちゃんになった時もバンダナが首に巻かれている。
 ちなみにこのバンダナ、お風呂に入るときも外していない。


[性格]
 バカ。方向音痴の原因も、人の話を聞かない事や、人の話を聞いても律儀に細かい角を曲がったりする事にある。方向音痴は自覚しているが、「一直線なら大丈夫だろう」と高をくくった挙句に失敗する事もある。最悪の場合、「ここまでの道筋は覚えている」と妙な自信を持って進む事も。
 そうした失敗の際には、毎回自分の方向音痴ぶりを嘆くが、果たして本当に反省しているかも怪しい。

 一匹狼を気取るが、内心は寂しがりで情けない部分が目立つため、当初のクールなイメージが回を置くごとに崩れていく。

 努力家で、己の体がどれだけ傷ついても目的を果たそうとする意思がある。その一方で、精神はナイーブで傷つきやすく、あかねに言われた一言で深く傷ついたり絶望したりという事も珍しくない。
 乱馬に対しては強い憎しみを持っており、彼を倒すためにあらゆる手段を使って修行する。一度、コロンに筋を褒められて修行に勧誘された時は、己の強さに絶対的な自信を持っていたために一度断っているが、乱馬を倒すために協力する事になった。
 しかし、一方で卑怯な手を使う事や弱い物いじめは嫌い、乱馬が弱くなった時には、涙を流し、乱馬を助けている。

 素直で騙されやすいため、周囲の人間にはよく騙される。特に乱馬にはよく騙される。だが、人を騙す事はできない。
 知能やずる賢さは乱馬の方が一枚上手で、なおさら良牙の愚直さが目立つ。ムースやシャンプーが自分の事を助けてくれたと勘違いした時には涙を流しており、基本的に人を疑う事を知らない性格である。

 律儀で、あかねにはよくお土産を買ってくる。序盤で戦闘中にあかねの髪を切ってしまった時も、すぐに乱馬とともに謝罪していたので、最初のころから根は素直。あかねに惚れて以降は、早雲の事を「お父さん」と呼んだり、他の人間は呼び捨てながら、「あかねさん」と呼んで愛想をふりまいたりしている。
 しかし、律儀すぎるせいか、女になった乱馬が「実は良牙の許嫁」と言って現れた際には、乱馬を優先し、あかねを諦めようとした。わりと責任感は強い。
 その後、自分に好意を抱く雲竜あかりという少女が登場してからは、あかりの事を気にかけるようになるが、それでも尚あかねの事が好きなため、二股をかける事になった。事あるごとにあかねへの想いを振り切ろうとするも、結局毎回それができないまま縋り付いてくるのである。
 女性の裸を見ると真っ赤になって、鼻血を出してしまうほどピュアでもある。あかりが家に来た時にダブルベッドで寝る事になったが、その時も「こんな事は早すぎる」、「人生のクライマックス」などと言っており、童貞は確定。ファーストキスは、後に女乱馬のコピーに奪われる事になった(その時には「自分は汚れてしまったから近づかないでくれ」と涙を流して、あかりやあかねを拒絶している)。
 また、黒豚姿を自分では嫌っていながらも、自らあかねに添い寝してもらうために水を被る事もある。実は結構気に入ってるんじゃ…とも思える。しかも、毎晩あかねの寝相で殴られ、蹴られて泣きながらも、あかねと一緒に寝ようとする。いわゆるムッツリスケベ。

 更に不憫で不幸。よく酷い目に遭ううえに方向音痴で女にもモテないため、「獅子咆哮弾」は強い。
 しかし、少しでも良いことがあると物凄くはしゃいで、気分が浮つき、暴走する。告白やデート前には街中で大きな声でそのシミュレーションをして周囲から白い目で見られたり、恥ずかしすぎて塀や置物を破壊する。
 当人は力加減を全くわかっていないため、恥ずかしさや嬉しさで周囲の物をかたっぱしから破壊する事もある。

 実際、根は心優しいので、殺し合いに乗る事はなさそう(下手したら性格面では主人公の乱馬やヒロインのあかねよりマシかもしれない)。


[他キャラとの関係]
 早乙女乱馬とはライバルにして、男子校時代の友人である。もともと、乱馬の事を一方的に憎んでいるが、乱馬はそこまで良牙に強い憎しみは持っていない。しかし、お互いに強い相手と認め合っているのは確かで、何度も気にかけているほか、当初の目的を忘れ、ただ単純に乱馬と戦う事を生きがいとしているようにも見える。普段はお互い素直にならないながらもわりと仲良くしており、共通の敵ができた時は助言したり、毎夜のように屋根の上で遊んだりしている。
 また、男子校時代は下校のたびに迷う良牙を乱馬が送り届けていたせいで乱馬は良牙の家をよく知っている。どう考えても仲良しにしか…。
 作中、「乱馬の友人」として深く描写されたのは、右京と良牙とムースくらいなものだったりもする。ハーブ戦(24巻、25巻)は特に彼らの友情とライバル関係がよくわかる話でもある。
 天道あかねには心底惚れているが、残念ながらあかねは良牙を「友達」と思っている。当初はあかねも良牙を敵として呼び捨てにしていたが、良牙が柔らかくなってからは「良牙くん」と呼んで優しくしている。また、Pちゃんになった良牙の事を可愛がっているので、たまに良牙は自主的にPちゃんになってあかねの寝床に潜り込む事も。
 シャンプーとは、乱馬とあかねの仲を引き裂くために共同戦線を張る事も多い。この中では特に張り合う事がない相手。
 ムースとは特に因縁がないものの、同じ格闘家として意識はしているらしく、主に男溺泉の水などを巡って険悪な仲になる。とはいえ、基本的には友人であり、共通の敵が現れた場合、共に乱馬に手を貸す事さえもある。


[能力]
 水を被ると子豚になり、お湯を被ると元に戻れる。
 方向音痴なので学校に行くのも一苦労。そもそも、別の高校の生徒なのに風林館高校に出入りしている時点で、明らかに授業を受ける気がないし、絶対出席日数足りてない。地理の点数はたぶんアレ…。ただし、何故か難しい漢字が書けて、字も上手い。
 ただし、地図を書くのはへたくそ。乱馬によると、「落書き」との事。

 しかし、重い荷物を持ったうえで徒歩で日本列島を一周するので、スタミナに関しては随一で、人間やめてるレベルで強い。乱馬がスピードと機転を武器とするなら、彼はパワーとスタミナと頑丈さが武器である。
 普段は鉄製の傘を持ち歩いており、これはそこらの男子生徒では持つ事さえできないほど重量がある。この傘を使い、暴れイノシシを片手で仕留めるなど、戦闘能力は人間のそれを凌駕している(なんちゃって)。
 爆砕点穴の修行の時に体が打たれ強くなっており、コンクリートの壁を破壊しても全く痛みを感じないほどになっていた。たぶん参加者の中で、生身の戦闘力は乱馬とともにトップクラス。コンクリートの壁を指で押して文字を書く事もできる。
 力の制御が苦手であるため、たまに無意識のうちに周囲の物体を破壊する事まである。
 バンダナを投擲するのも大得意で、無限に巻いているバンダナをブーメランのように飛ばしてあらゆる物を切り裂く。
 使っているベルトを外して棒のように硬くし、剣として使っていた事もあったが、これは序盤で一回使ったのみであった。

 主な技は以下。

 爆砕点穴…万物にある爆砕のツボを人差し指で突いて粉砕する技。この修行のために良牙は岩石に何度も指を打ち付けており、打たれ強くなった。人体には無効。この技は乱馬との対決後も活かされ、地面や岩盤を吹き飛ばす事が多かった。子供になると、「ばくさいてんけちゅ」という技を使い、小さな爆砕点穴が使えるようになっている。

 獅子咆哮弾…いやな事や不幸な体験を思い出して、気を重くして掌から放つ大技。普通は掌から放つが、完成型は気柱を立てて気を沈め、相手を地面に叩き付ける技となっている。


「変身ロワイアル@ ウィキ」からの引用。

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最終更新:2015年10月14日 12:09