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小田切進

[名前]小田切進(おだぎり-すすむ)
[出典]金田一少年の事件簿
[異名]
[俳優]東根作寿英(ドラマ第一期)
[性別/年齢]男性/27歳
[一人称]僕、俺 [二人称]君、あなた→お前 [三人称]

 不動高校の教師。
 「異人館村殺人事件」にて初登場。
 教え子であり金田一たちのクラスメイトである時田若葉とラブホテルから出てくる瞬間を撮影されてしまい、学内で問題になる。しかし、気弱な彼なりに若葉を本心で愛しており、若葉ともお互い本気だったという。
 結局、その出来事により若葉は親元に連れ戻されて政略結婚をさせられる事になってしまう。
 小田切はそれを知って泣いていた所を金田一に勇気づけられ、金田一・美雪の二名を連れて、若葉の故郷の六角村へ行く事に…。

 しかし、そこで若葉が首なし死体となって発見される事件が発生。更に、「七人目のミイラ」を名乗る殺人鬼が次々と村の人間を殺していく。
 小田切も、若葉を殺した「七人目のミイラ」の正体を確かめるべく、金田一の捜査に協力するのだった。

[真相]
 彼こそが「七人目のミイラ」の正体である。本名は六星竜一。
 27年前、六角村では、村の人間によって、大麻畑の存在を告発しようとした牧師夫婦と七人の養女が殺害され、教会に火をつけられた事件が起きていた。その際、風祭淳也によって助けられた一人の女性・六星詩織…彼女がその時に身ごもっていた子供が六星竜一であった。
 詩織は、両親と姉妹を殺して自分にもヤケドを負わせた村の人間たちに復讐するべく、息子の竜一に殺人術を教える。本来ならば風祭との間で祝福されて生まれるはずだった竜一は、「村の人たちに復讐する為」に憎しみの下で生まれてしまったのである。
 以来、都会でまともな仕事に就く事ができない母親の元で極貧生活を送りながら、殺人術を習う。
 そして、詩織は竜一に殺人術の仕上げとして自分を殺させた。竜一は、涙を流しながら母親を殺し、遂に誰を殺しても何も感じない殺人マシンとして完成する事になる。

 誕生から27年を経て、村の人間への復讐の為、不動高校に赴任する予定だった教師・小田切進を殺害し、彼に成り代わって、村人の娘である時田若葉に近づき、利用する。
 その後、次々と母親の仇である村人を殺害した。
 金田一の手によって真相が暴かれてからも、格闘術で警官たちを倒しまくり、美雪を人質に取って兜礼二や連城久彦など、次々と殺害した後、村が隠していた大麻畑に火をつけようとする。
 しかし、そんな最中に、母親に唯一「殺すな」と言われていた風祭による銃撃が竜一を襲った。
 彼こそが詩織がかつて愛した竜一の父だったのである。それを知った竜一は、「うそだ…」とつぶやきながら、息を引き取った。
 そして、風祭自身も竜一に寄り添うようにして自害し、大麻畑を全焼させる。

 若葉の事は竜一自身も本気で愛しており、「若葉を殺害する時は涙を流していた事」、「若葉を殺した夜に一人で泣いていた事」、そして、「若葉の首だけは見晴らしの良い丘に墓まで作っていた事」などが明かされる。
 それを知った金田一は、「竜一と詩織の間に祝福されて生まれ、成長し、若葉と出会い、結婚して幸せに暮らす竜一という青年」の夢を見て、涙を流した。
 27年前の悲劇がなかったら、もしかしたらこんな未来もあったかもしれない。

 長期連載漫画の最初期(二番目)の事件に登場した犯罪者でありながら、今だに彼は「作中最強の犯人」と言われる事が多い。
 それというのも、「金田一が推理を初めて犯人だと暴かれてから二人殺す」という離れ業や、「警官を軽くブチのめす」、「金田一・美雪があと一歩で死ぬところまで追い詰める(金田一はいまだにこれ以上の重症を負った事はない)」、「金田一、美雪、警察、モブを除く全員が死亡」という凄まじい活躍が原因。
 殺人の為に生まれてきた犯罪者というのも珍しいほか、演技の時の性格と本性とのギャップもかなりの物であり、インパクトが高かった。
 彼の殺害数は8名、殺人教唆による殺人が1名。他にも殺している可能性があるという事から、直接殺害数は当時、高遠さえも超えてぶっちぎりだった。

[外見]
 作中描写では、身長170cm程度と思われる。167cmの金田一より多少背が高い為。
 童顔で、あまり飾らない平凡な顔付(イケメンかも)。普段は、「冴えない」などとよく言われる気弱なオーラを出している。

[性格]
 殺人マシン。人を殺しても何も感じないらしい。それどころか、人を殺して死体をバラバラにする「芸術犯罪」を好む真正のヤバい奴であり、「金田一少年の事件簿」史上でもトップクラスの狂気を持った人間である。
 村人への復讐とはいえ、過去の罪には直接関係のない時田若葉や兜霧子を利用して殺害(霧子は殺人教唆による殺害)し、更には完全に無関係な「本物の小田切進」までも殺害している。
 本人曰く、「人殺しなんてハエやゴキブリを殺すのと同じさ」との事。被害者を「一色のブタ野郎」、「草薙のネコババア」、「五塔のインランババア」などと呼ぶ。
 とはいえ、母親を殺害した時や愛する若葉を殺害した時には涙を流しており、大事な人に愛情を寄せる感情もどこかに芽生えていた。…27年前の悲劇さえなければ、彼は優しい青年だったかもしれない。
 一応、かなりの努力家でもあるようで、母から学んだ殺人術・格闘術の腕も凄まじいが、「全くの無学の状態から、高校教師として潜入しても違和感のないレベル」の学力を獲得している。とんでもない執念だと言えよう。

[他キャラとの関係]
 金田一一は教え子であり、小田切の正体を知る人物の一人。正体を明かした後は、「名探偵のボーヤ」などと呼んでおり、銃撃までしている。
 和泉さくらは金田一、美雪、若葉と同じクラスの生徒である為、作中描写で面識はないものの、小田切を知っている可能性は高い。
 千家貴司も同じ高校の生徒だが、果たして知っているのかは不明。5組で授業をしていれば知っているだろうが、元々、若葉以外の生徒にはそこまで強い関心を抱いてはないのであまり気にしていないだろう。
 高遠遙一の事は知らない。

[能力]
 あらゆる殺人術を仕込まれており、警察二名を簡単に倒す格闘術を有する。対警察戦においては、「体が柔らかく足が上がる」、「関節の位置をよく知っている」事を利用した戦闘が見受けられる。
 片手で猟銃を振り回し、そこそこの距離から頭部を的確に撃ち抜くなど、マジでコイツに殺人術を仕込んだ母親が何者だったのか知りたいレベルの銃の腕も持ち合わせており、普通に人間としてはかなり強い(まあ超人だらけだとアレだが)。
 更に凄いのは、無学の極貧生活かつ、「戸籍がない」ので学校にすら行っていない可能性が高いにも関わらず、不動高校に教師として潜入し、違和感なく溶け込む学力。とんでもない才能の持ち主である。
 あんなバーサーカーな本性でありながら、登場人物ほぼ全員に、冴えない優男として認識されていた演技力も凄い。
 ワゴン車の運転もできる。

[余談]
 彼が登場する「異人館村殺人事件」はドラマ化もされているが、トリックの盗用が原因で封印されている(漫画は普通に入手可能)。
 こちらでは、彼の本名は「神崎竜一」になっており、殺害数も減って、エピソードがかなり簡略化されている。
 しかし、これも決して駄作というわけではなく、原作では抱き合う事のなかった父子が死に際に抱き合い寄り添うようにして死ぬシーン、「天国か地獄かわかんねーけど、今ごろ、あの二人は幸せになってるさ」という金田一のセリフは、原作にはないものの原作にあってもおかしくないほど印象に残る物になっている。