『誇り』のバレット



(……バトルロイヤル。
頭のいかれたゲームだな……!)


閑散としたショッピングモールに設置された、喫茶店の一角。
その男は、チェアーに深く腰掛け自身に宛がわれたデイパックの中身を確認しつつ、状況を整理していた。
もし、見るものが見たならばこの男の姿に戦慄を覚えただろう。

明るいピンク色に緑のまだら模様という特徴的過ぎる髪形。
一見下着か何かかと見間違うかのような、レース網の特徴的過ぎる肌着。
それ越しに見える、確かな筋肉がついた屈強な肉体。

あまりに特徴的・個性的過ぎる格好だが……それすらも小さなことに思えかねないのが、その全身から発される圧倒的な威圧感だ。
幾多もの死闘を繰り広げ、修羅場を潜り抜けてきた……それを自然と分からせる風格が、いわば『凄み』がこの男にはある。
実際、このような異常な事態に陥っているにも関わらず……冷静に、この男は今のこの状況を分析している。
困惑の感情はもはやなりを潜め、既に向かうべき次を定めている。


この男の名を問われれば、尋ねられた者―――もっとも、その名を知るものはこの世に両の指で数える程にしかいないのだが―――はこう答えるだろう。


悪魔―――ディアボロと。





しかし。



(……参加者名簿を見る限り、ジョルノもここにいる。
ミスタとトリッシュの名前がないことは気がかりだが……全員、無事であってくれよ)


それはあくまで、外見のみの話。
そう……この男は姿こそディアボロそのものだが、そこに宿る魂は別人である。
彼の名は、ブローノ・ブチャラティ。
暴走したシルバーチャリオッツ・レクイエムの能力により魂をディアボロの肉体へと移し変えられた、正しき黄金の精神を持った男なのだ。

彼はつい少しばかり前まで、仲間達とともにシルバーチャリオッツ・レクイエムの追跡に当たっていた。
レクイエムが持つ『矢』を手にできたものこそが、恐るべきボス―――ディアボロを討つ可能性を手にすることが出来る。
ゆえに、ボスにだけはなんとしてでもこの矢を奪わせてはならない。
例え命と引き換えになったとしても……そうブチャラティは、自らの死すらも覚悟の上でレクイエムとの対峙に臨んでいたのだった。

だが、その最中にこの異変は起きた。
仲間であるナランチャを失い、それでもなおボスを倒す為に追跡を続けようとしたタイミングであった。
シルバーチャリオッツ・レクイエムが最初に発動したときと同様に、彼はいつのまにかその意識を完全に失ってしまったのだ。
そして目が覚めた時には、あの船に立たされていた。
後は他の参加者同様、このバトルロイヤルに突如として参加させられる羽目になったのだが……


(……新手のスタンド能力か。
それとも……これも、暴走したレクイエムの一旦なのか?)


ブチャラティはこの事態を、新手のスタンド攻撃……或いは暴走するレクイエムの一旦なのかと考えた。
あの船ではこの事態を認識できず困惑する者も大勢いたようだが、スタンドという超常の能力を知る身としては寧ろそういうものなのだとある程度受け入れることが出来た。
特に状況からして、後者の可能性は十分考えられる。
レクイエムの最初の発動時と状況が酷似していることもだが……もうひとつ重要なのが、この『首輪』のことだ。


(この首輪……どういうことか、ジッパーが出来ない。
スタンド能力が通用していない……無効化されている)


ブチャラティは目が覚めてすぐさま、自身の首輪に対してスティッキー・フィンガーズを発動させた。
ジッパーをとりつければ、首輪をはずすことは極めて容易だったからだ。
しかし……事態は、予想できない方向へと動いた。
確かにスティッキー・フィンガーズの拳は首輪に触れた。
それにもかかわらず……この首輪に、ジッパーが『つかなかった』のだ。
そして、馬鹿なと思い試しに地面を叩いてみたところ、そちらには正常にスタンド能力が働いた。
つまりどういうわけか、この首輪相手にはスタンド能力が無効化されてしまうのだ。

まさか自分のスタンドが通用しないとは、ブチャラティも予想だにしていなかったが……しかし。
彼はすぐ、自分のスタンドが通用しなかった相手が他にも一体いる事に気づいた。
そう……今まさに追跡中だったシルバーチャリオッツ・レクイエムだ。
レクイエムはスタンド使いに『矢』を渡さぬよう、強力な防御能力を備えている。
もし矢に触れようとするスタンド使いがいた場合、そのスタンド使い自身のスタンドが本人の意思とは無関係に発動し、レクイエムを自動的に守ろうとするのだ。
この首輪とレクイエムの防御能力は、確かに似通っている。
そして自身が眠りに落ちて拉致された事も含めれば……この事態は、レクイエムの暴走が進んだ結果ではないのか?


(だが……それにしては不自然な点もある。
レクイエムの暴走として安易に片付けるには、何か……違和感がある)


しかし、断言までは出来なかった。
状況証拠だけでみればレクイエムの暴走と片付けられるかもしれないが、それにしては不自然な点が多いのだ。
『矢』を守ることを全てとするレクイエムが、何故この様な事態に及んだのかが見えてこない。
この現状は、守るという行為から明らかに逸脱している。
加えて……今目の前に広げられている名簿の名前だ。

(……ディアボロ。
何故、誰も知らなかった筈の奴の名前が記載されている?
それに、このチョコラートという男の名は……あの地中を自由に動けるスタンド使いが口にしていた、ヘリの男の名前だ。
奴はジョルノとミスタが倒した筈……何故その男の名前が、ここにある?)


ディアボロとチョコラート。
この二つの名は、ブチャラティにとって明らかに異質としか言いようがなかった。
過去の全てを秘匿し自身の正体を隠し続けてきたディアボロの名前が、何故こうしておおっぴらにされているのか。
ノストラダムスがそれをどうして知っているのか。
チョコラートに至っては、ジョルノとミスタが確実に始末した男だ。
死亡して既にこの世にはいない筈……それが何故、ここにいるのか。

何かがおかしい。
その何かがなんなのかを口にすることは出来ない。
だが確実に、このバトルロイヤルには単純に片付けられない何かがある。
それだけははっきり断言できる。
そしてまずはその謎を解かない限り……あのノストラダムスという男に拳を届かせることは出来やしないだろう。
得体の知れない相手にただ闇雲に挑んでも、結果は目に見えている。


(……分からない事が多すぎるな。
情報が不足している……この状況を分析するにも、レクイエムがあの後にどうなったのかを確かめるにも、今のままじゃ不十分だ。
危険はあるが、他の参加者と接触してみなければ……)


故にブチャラティは、他の参加者と接触を図ることにした。
もしかすると、あのノストラダムスという者に心当たりのある人物がいるかもしれない。
戦力として頼れる人物がいるかもしれない。
離れる形になったジョルノとの合流を果たすきっかけになりえるかもしれない。
首輪の解除に繋がる者と出会えるかもしれない。
誰かと情報を交換できるという事は、希望を見出すことにつながる。
無論、危険人物と接触する可能性も勿論ある。
その場合は全力で迎え撃つしかないだろうが……場合によっては『拷問』という形もとれるだろう。
どういう形にせよ、一人でいる限りは状況に変化はない。


(人が比較的集まりそうな場所に向かうか。
だとすると、ここから近いのは……)



―――コツッ。



「!?」


卓上の地図に目を走らせようとした、その瞬間だった。
前方より、石垣を踏む確かな足音が聞こえたのだ。
ブチャラティはとっさに視線を向けると共に荷物をしまい、スタンドを発現させる。
まさか考えていた矢先にいきなり接触の機会が訪れようとは、流石に思ってもみなかった。
しかし、どちらにせよこれはチャンスととるべきだ。

ブチャラティは前方に確認できる男の姿を、よく観察した。

まず一目で分かるが、着ている制服からしてこの男は警官だ。
年は二十代の半ばから三十代前半くらいといったところか。
スマートな体つきをした白人男性だが……気になるのはその表情だ。
感情がまるで感じられない、能面の様とでも言えばいいだろうか。
落ち着いていると片付けるには、何かが不気味だ。
いくらなんでも感情が感じられなさ過ぎる……この状況下でその様な事が、ありえるのだろうか?


「そこのあんた、止まってくれ!」


故にブチャラティは、男へとまずは警告を出した。
距離はおよそ50メートル程度……スティッキー・フィンガーズならば、拳銃を撃たれたとしても十分に反応できる範囲だ。
もし殺し合いに乗っていないのであれば申し訳はないが、ここは警戒させてもらう。
相手とて警官ならば、この行動が決して間違ってはいない正当なものであるとも理解できるだろう。
安心できるまでは、この感覚で交渉を行う……最大限の注意を払い、ブチャラティはそう判断したのだった。


「すまないな。
 あんたに悪意がなかったとしてもこの状況だ……警戒はさせてもらう。
 まず聞きたいが、この殺し合いに乗っているのか?」


そして変に出方を伺うよりも、こういう場合は直接疑問をぶつける方がいい。
殺し合いに乗っているか否か。
それは相手もまた気にする情報であるだろうし、はっきりと提示すべきだ。

そんなブチャラティの問いに対し、眼前の男はその場で立ち止まりしばしの沈黙をした。
即答をしなかった。
乗っていないならば、この殺し合いを良しと思わないならばすぐに答えられるはずだ。
ならば最初に感じた不気味さの通り、この男は……




――――ダッ!!



「っ!?」


直後。
立ち止まり沈黙を貫いていた男が、いきなり駆け出してきた。
ブチャラティはすぐさまスタンドを前方に出したが、驚いたのはそのスピードだった。
尋常ではない……常人とは思えぬ程に速いのだ。
一流のスプリンターであってもこれだけの瞬発力をもって走れるだろうか。
この思わぬ挙動に、どうしても彼は驚愕を禁じえなかったが……

本当に驚かされたのは、このすぐ後だった。

「な……!?
 こいつ、腕が……!?」


男の右腕が、突如として変化した。
肌色のなんて事ない普通の細腕が、いきなり洋服の袖ごと銀色の金属に『溶けて』変わった。
そして一秒にも満たない内に、形状を変化させて再び液体から固体へと変化したのだ。
相手を刺し貫き、斬り殺すための文字通りの『刃』へと。
男の腕が、刀剣そのものへと変化したのである。


「っ……スティッキー・フィンガーズ!!」


自身を貫かんと一直線に向かってくる男に対し、ブチャラティは迷わずにスタンドの拳を向けた。
この男は確かな『敵』であり、自分を殺すべき対象と認識している。
ならばここで排除しなければならない。



―――――ガキンッ!!



刃と化した男の右腕が、ブチャラティの喉元へ迫り突き出された瞬間。
スティッキー・フィンガーズはその刀身を左拳で横からはじき、軌道を大きくそらす事によってこれを回避。
同時に、がら空きとなったその胴体へと右の拳を叩き込む!


「喰らえ!!」


スティッキー・フィンガーズは近距離パワー型のスタンドだ。
ジッパーを取り付ける能力を抜きにしても、まともに直撃すればその威力は相応になる。
ましてスタンド相手ではなく生身の人間に全力でぶち当てようものなら、胴体に風穴をも空けかねないだろう。
それが今、目の前の男にまっすぐに叩き込まれた……



が。



「何……!?」


男の胴体をぶち抜き倒すという展開。
拳から伝わる感触が、それを否定していた。
肉でもなければ骨でもない……柔らかいのだ。
まるでトリッシュのスパイス・ガールで柔らかくした物体を殴ったかの様に。
叩きつけた拳が、胴体に『柔らかく受け止められている』のだ。

(こいつ……着るタイプのスタンドか!
 液体状の金属で全身を覆って、防御を……!!)


その正体を、ブチャラティはすぐに察した。
拳を突きつけている男の胴体が、ゴムボールのように撓んでいるのだ。
銀色の液状金属と化して、スティッキー・フィンガーズの打撃を包み込んでいるのである。
剣に変化した右腕と同様に。
この男の全身は、液状の金属で覆われているのだ。


「だが……ダメージはなくとも、命中はした……!」


しかし。
打撃によるダメージを与えられなくとも、拳は確かに命中した。
ならばスティッキー・フィンガーズの能力は、発動させられる……!


「走れ、ジッパー!!」


男の胴体から肩にかけて、逆袈裟にジッパーが走る。
生半可な打撃を吸収するなら、その肉体ごとバラバラに切断して倒すまでだ。
迷うことなく、ブチャラティはそのジッパーを開いた。
男の上半身と下半身が、斜めに切り裂かれる。
ここにきて、それまで無表情だった男の顔にもようやく驚愕の色が浮かんだ。
思いもよらぬスティッキー・フィンガーズの能力と、それを甘く見た己自身への油断からか。
どちらにせよ、これで致命的ともいえるダメージを男は負う羽目になったのだ。
一瞬で、勝敗が決まった。


「……終わりだ。
 お前のスタンド能力には驚かされたが、こうなっちゃ何も出来ないな……
 トドメを刺させてもらうぞ」


地面に転がる上半身のみとなった男のもとへと、ブチャラティはゆっくりと歩を進める。
この男は自身に対し、一切の躊躇もなく明確な殺意を持って襲い掛かってきた。
危険な存在だ。
ここから尋問して情報を吐き出させるよりも、即座にトドメをさしたほうがいい。
迷うことなく、ブチャラティはスティッキー・フィンガーズの拳を男の脳天へ叩き込もうとした……

「……!!」


が。
拳が今まさに男の脳天を打ちぬかんとした瞬間に、ブチャラティはとっさに後ろへと跳んだ。
攻撃を中断し、男との距離を取ったのだ。
確実にトドメをさせる瞬間であったにもかかわらずにである。
傍から見れば不可解すぎる行動。
何故その様にしたのか……疑問を抱かれても当然の行動に出たのはなぜか。

答えは簡単だ。
『確実にトドメをさせる瞬間』だと、ブチャラティには判断する事が出来なかったからだ。
何故ならば、拳が脳天を砕き死をもたらそうとしているにもかかわらず、男の表情に恐怖がなかったから

男がたしかな笑みを浮かべたからだ。


「ッ!?
 馬鹿な、これは……!!」


そして、その判断は正しかった。
ジッパーによって分断された男の下半身。
脳からの命令が届かなくなり、もはや身動きなど一切取れない肉片と化したはずのそれが……動いている!
剣の右腕と同様溶けて銀色の流体金属となり、分かたれた上半身めがけて突き進んでいるではないか!


「違う、着るタイプのスタンドじゃない!!
 こいつは……こいつ自身の肉体が、この液状の金属そのものなのか……!!」


蠢く金属を前にして、ブチャラティは理解した。
目の男は、液状の金属を身に纏っているのではない。
男の全身そのものが、この液体金属で構成されているのだ!
そしてこの金属には再生能力がある。
分断された下半身が、上半身に吸収され……男の肉体が、復元されていく!!


「くっ……させるか!!」


敵の回復を黙って待つ訳にはいかない。
回復途中の今ならば、敵とて攻撃にすぐ反応は出来ない筈だ。
すぐさまブチャラティは地を蹴り男との距離をつめ、再びスティッキー・フィンガーズの拳を叩き込んだ。
それも一発ではない。
全力をこめた、必殺のラッシュだ!


「アリアリアリアリアリアリアリアリアリッ!!!」


大量の拳が男の全身をくまなく突き、それに伴いジッパーが体中に刻まれてゆく。
これを一斉に開けば、男の肉体は細切れとなり無残に地面に転がることになる。
真っ二つで再生されるなら、よりバラバラにするまでだ。


「アリーヴェデルチ!!」


そしてラッシュのとどめに渾身のストレートを叩き込むと同時に、全ジッパーが開かれた。
男の肉体はバラバラになり、無残な惨殺死体と化して地面にばら撒かれる。
細切れどころかミンチといってもいいレベルだ。
ここまでしてしまえば倒せたか。
そう希望を持ち、男だった肉片へと視線を注意深く向けるが……

「くそっ……これでも、まだ……!?」


希望は裏切られた。
バラバラになった男の肉片はまたしても銀色の流体となり、雫の一つ一つが一箇所に集合し始めたのだ。
このままいけば、再び元通りの形へと復活するだろう。


(まずい……この男、相性が最悪だ!
 俺のスティッキー・フィンガーズでは、ダメージが与えられない……!!)


ブチャラティは息を呑んだ。
目の前の男との相性は、最悪というしかない。
流体金属で出来た肉体には打撃は吸収され、斬撃は加えても即座に復元される。
出来る攻撃の全てが、この敵には一切通用しないという有様なのだ。
ではどうするか。

支給品の中に、通用するような武器はあるか―――否。
残念ながら手持ちの道具では、この男に致命的なダメージを与える事はできないだろう。

コロッセオ前での戦いで実行した様に、ジッパーでこの男を地中に叩き落とし生き埋めを図る策はどうか―――否。
流体金属という性質上、地中に埋めたとしても隙間をぬって脱出される可能性は高い。
そうでなくともあの手をスコップやドリルにでも変形させられれば、あっけなく終わりだ。


(ダメだ……こいつにダメージを与えるなら、打撃や斬撃じゃない。
火炎や冷気、或いは電撃やレーザーの様な化学変化を伴う攻撃を使わなければ……!!)


この男にダメージを与えられるであろう攻撃の種類は、大凡推測できる。
しかし、この場ではそれを実現する事はどうあってもできない。
言うなればブチャラティは、将棋でいう詰み・チェスで言うチェックメイトに嵌ってしまったのだ。
こうなれば撤退して体勢を立て直す他にないが……先ほど見せた動きからして、スピードで彼より相手の方が上だ。
逃げ切れるかどうかと問われれば、非常に厳しいと言わざるを得ないだろう。


「…………」


再生を果たした男が、今度はその両手を刃と成す。
ブチャラティの行動から、男の方もまた彼に決定打を与える手段がないと気づいたのだ。
ならば警戒し恐れる必要はない。
攻撃重視の形態へと肉体を切り替え、一気に殲滅するのみ。

素早く地を蹴り、男は疾走する。
眼前に立つブチャラティの喉元を掻き切り心臓を穿つべく、距離を詰める。
ブチャラティもまた、迫り来る敵へとその防御を試みた。
スティッキー・フィンガーズの両拳で、それぞれ左右より振るわれる剣を弾く。
地を駆けるスピードでは負けたものの、接近戦での反応速度ならば軍配が上がるのはブチャラティの方だ。

しかし……当たり前の話ではあるが。
その反応速度も、肝心の反応が正常に働かなければ意味はない。


「何……!?」


ブチャラティの目が驚愕で大きく見開かれた。
スタンドで左右の剣を防いだその刹那に、男の肉体に恐るべき変化が生じたのだ。
両手を弾き上げられ無防備となったその胴体より、新たな『三本目』の剣が出現したのだ。
肉体を変化させ、新しい腕を一本丸まま生やしたのである。
スティッキー・フィンガーズが防御で両腕を使わざるを得ない状況に追い込まれた、このタイミングで……!


(瞬時にスタンドの動きを見抜いて、奇襲を……!?
ダメだ、防御が間に合わない……やられる……!!)


男の攻撃は、完全にブチャラティの虚を突いた。
これでは、どうやっても防御が間に合わない。
刺し突かれる……やられる。

自らに迫り来る凶刃を前に、ブチャラティはそう覚悟を決めるしかなかった。



しかし……その切っ先は、彼を刺し貫く事はなかった。


「何……?」


男の胴体から生えた新たな剣は、ブチャラティへと僅か数ミリの距離で静止したのだ。
いや、第三の剣だけではない。
男の全身が、ピタリとその場に静止したのである。
この予想外の展開に、ブチャラティは助かった安堵よりも困惑を覚える他なかったが……


「……!?」


それ以上に驚いているのは、仕掛けた男の方だ。
信じられないと言わんばかりの形相で、目を見開いている。
当然の反応だ。
どれだけ力を込めようとも、肉体が全く動かせなくなってしまったのだから。
体の自由が、一切効かなくなってしまったのだから。



「……動きを封じるのは容易い。
 貴様の全身が、液体金属で出来ているというのなら……」
「―――!?」


その刹那。
ブチャラティとは違う別の声が、男の耳に入った。
声の方向は、ブチャラティの更に後方……モールの奥。
二人の立ち位置から、ちょうど死角になる地点からであった。
やがてその男の声は、小さな足音と共に近づきボリュームを増していく。



「俺の『スタンド』にとって……相性がいい……」



そして、その男は両者の前へと完全にその姿を現した。
黒い頭巾を頭に被る、ブチャラティとほぼ同年代程度に見える年格好の長身の男。


(こいつは……サルディニア島で死んでいた……?
死んでいなかった、生きていたというのか?)


ブチャラティはその姿に見覚えがあった。
ボスの手掛かりを得るべくサルディニア島に上陸した時、彼は確かにそこで倒れていた。
エアロスミスの弾丸で全身をうち貫かれた、物言わぬ死体となって。
その記憶に間違いがなければ、彼はボスかその側近と思わしき男と戦い倒れたと推測されていた筈の暗殺チームのリーダー。
まさか、あの状態から奇跡的に生き延びていた―――そういうブチャラティ自身も、死んだ状態から生き返ったので不思議はないが―――というのか。

「お前は……一歩も俺に触れることはできない」


その名を、リゾット・ネェロ。
磁力を操るスタンド『メタリカ』の能力者であり。
ドッピオというハンデがあったとは言え、ディアボロを単身で追い込みその正体にも当たりを付けた程の屈指の実力者。
それが今……この場に現れたのだ。
皮肉にも、彼を苦しめ死に至らせた男の姿をしているブチャラティの、まさに目の前に。


「メタリカ!!」


リゾットは自身のスタンド能力を全開にして発動。
強力な磁力を肉体から発し、目の前に立つ男へと真正面より叩きつけた。
全身が金属そのものであるこの男に、それを回避するすべは一切なく。



―――――ドガッシャァァァァンッ!!



レールガンに乗せられた弾丸が、電磁力によって加速され打ち出されるかのように。
轟音を伴い、壁をぶち破ってショッピングモールの外部に排出されたのだった。




■□■




(……助けられたと見るべきか。
だが……)


凄まじい勢いで吹き飛んだ男―――まさかあの攻撃を受けて生きているとはさすがに思えない―――の軌跡をしばし眺めた後。
ブチャラティは、目の前に現れたリゾットにその視線を移した。
あのままだと確実にやられていた以上、助けられたことには素直に感謝すべきだろう。
しかし……暗殺チームのリーダーが、よりにもよって自分を助けるとは。
暗殺チームにとっては寧ろ、不倶戴天の敵である筈なのに……
まさか、姿がディアボロと入れ替わっているから気が付いていないのだろうか。

「……ブチャラティだな?
 姿は全く異なっているようだが……そのスタンド能力がある以上は、別人ではない筈だ」


否。
やはりと言うべきか、リゾットは先の戦いを視て状況を判断した上で割り込んできていた。
つまり、スティッキー・フィンガーズを完全に視認している……
明確に、容姿が変化しているにも関わらず、ブローノ・ブチャラティだと認識している様だ。


「……暗殺チームのリーダーだな。
 ああ……何故、俺を助けた?」


仲間の仇の筈なのに。
言外にそう匂わせながら、以前警戒を続けながらブチャラティはそう問いかけた。
とはいえ、彼には大凡そうした理由に検討が付いていた。
もしこの場にいるのがブチャラティではなく、ジョルノやミスタ達といった他のチームメンバーならば問答無用で攻撃を受けていただろう。
ここにいるのがブチャラティだからこそ、リゾットは助けたのだ。

何故なら……彼には、力があるから。


「……お前の考えているとおりだ。
 お前のスタンド能力……スティッキー・フィンガーズの力が俺には必要だ」


ブチャラティが予想したとおりの答え―――スティッキー・フィンガーズが必要であるという理由を、リゾットは答えた。
物体にジッパーを取り付けるこのスタンド能力は、首輪の解除を行える可能性を持った文字通りの『希望』なのだ。
だからこそ、リゾットはブチャラティを助けたのである。


「……お前達は、仲間の仇だ。
 ホルマジオ、イルーゾォ、プロシュート、ペッシ、メローネ、ギアッチョ……
 あいつらの無念を晴らすためにも、俺はお前達やボスを必ず始末する。
 それがリーダーとして、あいつらの為に出来るせめてもの手向けだ」
「…………」

「だが……あのノストラダムスは、その手向けすらも俺から奪おうとした。
 俺は断じて、それを許すことはできない……!」


リゾットとて、ブチャラティの事は恨み骨髄に入っている。
しかしそれ以上に、この様な真似をしたノストラダムスを許すことが出来なかったのだ。
あの男は大勢の人間に文字通りの首輪をかけ、その魂を穢した。
失ってはならない『誇り』を奪おうとしたのだ。


「ここでお前を殺すことは容易だ……だが、それでその後はどうする?
 ノストラダムスが望むように、殺し合いを進めるのか?
 冗談じゃない……優勝したところで、願いを叶えられる保証などどこにもない。
 何より、誇りも信念もなくただ言いなりになって動き……果てに待つのは、惨めな末路でしかないかもしれない。
 そんな結末など俺は望まない……こんなところで無様に死んでどうする!
 貴様のチームの仲間も、ボスもまだ残っている!
 ならば……あいつらの魂に報いるためにも、今本当に倒すべき敵は奴らだ!!」


真に仲間のことを思うからこそ。
チームリーダーの責を果たすためにも、目先の相手ではなく本当に倒すべき相手を倒す。
例え、憎き仇が目の前にいるとしても……その力が必要ならば、怒りの矛先を抑える。
確固たる『誇り』をもって、リゾットはそう宣言したのだ。


「……いいだろう。
 俺達にとっても、お前達暗殺チームは許せない敵だ。
 だが……お前のその言葉には、心から共感できる」


ブチャラティは、それを受け入れた。
己とてチームのリーダーだ。
彼の言う事はよくわかる……同じ立場ならば、きっと自分も同じ行動をとったに違いない。
仲間を思い信念を貫き通そうとする魂には、例え敵同士といえど共感する事ができる。


「協力しよう、暗殺チームのリーダー……名前を聞いても構わないか?」

「リゾット……リゾット・ネェロだ」




■□■




「……つまり、首輪にはスタンド能力がきかないということか?」

「ああ、残念ながらこいつの解体はできない。
 どういう仕組みかはわからないが、俺のスタンド能力を無効化しているようだ」


それからしばらくして。
両者は、互いに情報の交換を行っていた。
自分を参加者として放り込む時点で予想は出来ていたことだが、この首輪には自身のスタンド能力を無効化する何かがある。
それが全てのスタンド能力なのか、スティッキー・フィンガーズに限定されることかまでは流石に分からないが。
少なくとも、首輪をスタンド能力で解体することが不可能なのだけは確かだ。


「気になる点はもうひとつある……さっきの男のことだ。
 奴の体なら、首輪を外す事は容易な筈……」
「だが、どういうわけか奴は首輪をつけたままだった。
 それも、バラバラにされてから再生した後でも……か」


この首輪について不可解な点はもうひとつある。
先ほど襲撃を仕掛けてきた、あの流体金属男だ。
あの能力ならば、肉体を変形させて首輪を外すことなど容易い筈である……
だが、不思議なことにあの男はそれをしていなかった。
それどころか、バラバラの状態から再生された後でさえも首輪が首に巻きついていた。
つまり……この首輪には、単にスタンド能力を無効化するだけではない別のなにかまで有るかもしれないという事である。


「……こっちはどうなんだ?」


その答えを聞いて、しばし考えた後。
リゾットは、自分の首を指差して問いかけた。
首輪にジッパーが通用しないと言うならば、装着者の首を切断して首輪を取り外すことはできないのか。
こちらならば、首輪の性質を関係なしに解除できる可能性がある。


「……結論だけ言えば、可能性はある。
 だが……」
「ワニ顔の男の最後、か」


しかし、それを実行するには大きな問題があった。
首輪を取り外そうとした瞬間、それをノストラダムスに感知され攻撃をうける可能性が高いのだ。
最初に広間で大柄なワニ顔の男が殺害されたように、この首輪に頼らない処刑方法をノストラダムスは持っている。
仮にそれを防げたとしても、首輪自体が引っこ抜こうとした瞬間に爆発するかもしれない。
脈拍や血圧の類を感知しているなら、十分あり得るだろう。


「こいつの正体がなんなのか、それを突き止めるまでは行動に移すのは危険だ。
 まずはその点から探る必要があるだろう」

「情報を集めなければはじまらないか……そうだな。
 それに……この会場にボスがいるというならば、なおのことだ……」


そして彼等が共有し合った情報の中には、リゾットにとって首輪以外にも有力な情報があった。
追い求めてきたボス―――ディアボロの名前と、そのスタンド能力について。
ボスがあろうことか自分の娘を自分の手で始末するために、護衛任務を与えていた事だ。
最初にその話を聞いた時、リゾットはただただ驚愕するしかなかった。
まさかブチャラティ達までもが自分達と同じ裏切り者になり、ボスを討とうとしていたとは。
正体を秘匿し続けてきたボスが、そこまで恐るべき存在であったとは。


「……皮肉な話だな。
 任務に忠実にトリッシュを守り続けてきたお前達が、そのボスからトリッシュを守ろうとしているなど……
 そして挙句は、お前とボスの姿が入れ替わったときたか」
「ああ……問題は、ボスが今どんな姿でいるかが分からないという事だ。
 もっとも、この会場にいる限りはどこかで必ず鉢合わせをするだろうが……」


この時、ブチャラティはリゾットに自分の姿の変化を「あるスタンド能力の暴走」とのみ伝えていた。
レクイエムと矢の存在については伏せている……ポルナレフの言ったとおり、矢の力はあまりにも未知数で危険だからだ。
あの時コロッセオにいた者達以外に、この事実を伝えることはできない。
もし万が一、矢の力が悪用されることがあれば……最悪の事態を招きかねない。


「……そろそろ行こうか。
 ここでじっとしていても仕方ない」


とにかく、今は動く事が先決だ。
二人は互いに頷き合い、モールの出口へとゆっくり歩を進めていった。


「そうだな……ブチャラティ。
 さっきも言ったが、どうあってもお前達は俺達暗殺チームにとって倒すべき敵だ」


その最中、リゾットは静かに口を開いた。
ブチャラティとは共通の目的を果たすため、こうして協力しあう形になった。
しかし……それでも尚、チームの仇という事実には変わりはない。


「だから宣言させてもらおう。
 この場を切り抜けることができたならば、その時は……必ず、俺はお前達を始末する。
 全てが終われば、敵同士だ」


だからこそ、最後には必ずこの手で命を奪う。
それだけは絶対に、譲ることはできない。


「それまで、お前に死ぬことは許されない……いいな?」
「……ああ。
 約束しよう……お前のその誇りに誓ってな」


ブローノ・ブチャラティとリゾット・ネェロ。
本来ならば互いに手をとることはありえなかった、戦う事を運命づけられていたふたりのリーダー。
しかし今……この数奇なバトルロイヤルという場を前に、協力し合う道を選んだ。

互いに生き延び……そして最後に、決着をつけるために。



【G-3 ショッピングモール内/1日目 深夜】
【ブローノ・ブチャラティ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風】
[状態]:健康、ディアボロの姿
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
基本行動方針:殺し合いから脱出する。
0:リゾットと行動を共にする。
1:首輪の解除方法を探す、首輪がどういう物なのかを調べる。
2:情報を収集する。
3:液体金属の男を警戒……あれで倒せたのだろうか?
[備考]
※参戦時期は62巻、ナランチャの死亡直後からになります。
※チャリオッツ・レクエイムの影響でディアボロと肉体が入れ替わっています。
そのため、会場内にいるディアボロもまた別の何者かの姿に成り代わっていると推測しています。
※液体金属の男(T-1000)の能力を知りました。
  少なくとも不明支給品の中には、彼に明確なダメージを与えられるようなものは無いようです。
※リゾットに情報を提供しました。
  しかし矢とレクイエムについては、危険性を考慮して話を伏せています。
※首輪に対してスティッキー・フィンガーズを使用しましたが、能力が通用しませんでした。
  このことから、首輪にはスタンド能力を無効化する何かがあるのではないかと考えています。
  また、T-1000の様子から他にも何か特殊な機能があるとも予想しています。
※死亡したはずのチョコラートの名が名簿にある事に疑問を抱いています。
  またリゾットについては、自分同様に死亡してから息を吹き返したのではないかと思い何も尋ねていません。

【リゾット・ネェロ@ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
基本行動方針:殺し合いから脱出する。
0:ブチャラティと行動を共にする。
1:首輪の解除方法を探す、首輪がどういう物なのかを調べる。
2:情報を収集する。
3:ブチャラティやその仲間達との決着は必ずつける。
[備考]
※参戦時期は58巻、ドッピオとの遭遇直前です。
※首輪解除のためにブチャラティの能力が必要と考えています。
  そのために敢えて彼と協力しますが、このバトルロイヤルが終わった後には決着をつけるつもりでいます。
※ブチャラティからボスについての情報を聞きました。
  しかし矢とレクイエムに関する話だけは、敢えて聞かされていません。
※首輪については、スタンド能力を無効化する何かがあると考えています。
 また、T-1000の様子から他にも何か特殊な機能があるとも予想しています。 



■□■




「…………」


ブチャラティとリゾットがモールから去って、しばらくした後。
流体金属の男―――T-1000は、自身の肉体に不備が無いことを確認してゆっくりと起き上がった。
磁力による攻撃。
自身にとって天敵ともいえるその技に、T-1000は流石に脅威を感じていた。
あの黒頭巾の男が如何なるモノで磁力を操っているかは知らないが、あの能力は危険だ。
再度戦闘を行うにも、どうにかして無効化を図らない限りは絶対に勝ち目がない。


(……それだけではない)


また、脅威を感じたのはあの黒頭巾の男だけではない。
スティッキー・フィンガーズという謎の人形を操っていたピンク髪の男も同じだ。
明確なダメージこそ通じなかったものの、あの人形には異様な力があった。
接触した物体にジッパーを走らせるという、原理不明の力……あの様な技術はデータにない。
いや、そもそもあれを技術と呼んでもいいのだろうか。


(……ノストラダムス……)


T-1000は人間ではない。
未来の世界において、人類抹殺を図る人工知能スカイネットによって生み出された殺人兵器―――ターミネーターである。
彼はスカイネットの指令によって、人類を勝利に導く英雄ジョン・コナーを殺害すべく過去へのタイムスリップを行った筈だった。
しかし転移を終えた時、立っていた場所は過去の世界ではなく……あの未知なる船内であった。
ありえない、不可解な現象だった。
何らかの不具合が生じて、時間転移にズレが起きたのか。
だとすると、ここは一体なんなのか。
この肉体と完全に一体化して離れない首輪といい、先程の者達といい……自らのデータにない技術が多すぎる。
過去ではなく、未来……それも相当に技術の発達した遠い未来に転移してしまったというのか?

否。
それでは名簿の中にジョン・コナーがいる説明はつかない。
この世界はあまりにも異質だ。
単なる時間転移ではない……仮に当てはまるものがあるとすれば、かつて人類の化学者が提唱した並行世界説ぐらいか。
そんな突拍子もない説を持ち出さなければならないぐらいに、この状況には説明がつけられない。


「…………」


とは言え。
今この場において最も重要なのは、それではない。
自身がこうしてこの場に立ち、そして抹殺対象の人類も、ジョン・コナーもまたここにいるという事だ。
ならば成すべき事は一つ……この場にいる全てのものを殺害し、スカイネットに与えられた使命を果たすのみ。
目的そのものには、変更はない。


「…………」


その為にも、状況は大いに利用すべきだ。
T-1000は自身の姿を、警官のそれから大きく変容させていく。
このバトルロイヤルにおいて、大きく効果を得られるであろう容姿に……

つい先ほどまで交戦していたピンク髪の男と、瓜二つに。


「……スティッキー・フィンガーズ」


発声にも、問題はない。
あのピンク髪の男は、このバトルロイヤルを止めるべく動いているようだ。
では、その男の姿をそっくり真似してしまえばどうか。
このまま殺人を行えばどうか。
きっと参加者同士で疑心暗鬼となり、同士打ちの結果に持ち込めるだろう。
T-1000は唇を持ち上げ、にやりと微笑んでみせた。



まさかその姿が……他人に姿を知られないよう、己の全てを秘匿している悪魔のそれとも知らずに。

【F-3 路地/1日目 深夜】
【T-1000@ターミネーター2】
[状態]:ダメージによる金属疲労(軽度)、ディアボロの姿
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本行動方針:全参加者の抹殺。
0:ジョン・コナーを優先して見つけ出し殺害する。
1:ピンク髪の男の姿で行動し、人類の同士打ちを狙う。
2:黒頭巾の男を警戒。
3:この状況が何なのかを可能ならば確かめる。

[備考]
※参戦時期は映画冒頭からになります。
※肉体の性質上、打撃や斬撃の影響を受けません。
 しかしあまりに強力な攻撃でダメージが蓄積され続けると、金属疲労を起こし異常をきたす可能性はあります。
※首輪が完全に肉体と一体化してます。
  その為取り外しができず、液状化したりバラバラに砕け散っても、再生した際には必ず首輪ごと再生されてしまいます。
※ブチャラティとリゾットの能力を知りましたが、その正体がわからず困惑もしています。
  特にリゾットの能力は自身にとって最大の天敵であると考えています。
※このバトルロイヤルを、時間転移だけでは片付けられない何かとしてとらえています。
  その候補として「並行世界説」を一考に入れてます。
※ディアボロとそっくりの姿に変化しています。



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最終更新:2015年10月28日 09:56