映画 『処刑人』 The Boondock Saints @ wiki
小道具 Props
最終更新:2007年06月13日 04:01
boondockbabies
小道具: Props
アイルランド国旗
武器商人の武器庫の壁、ダフィー刑事の胸のバッジに見られる。別名『アイリッシュ・トライカラー (Irish tricolour)』。緑色はアイルランド自身とカトリック、オレンジ色はプロテスタント(プロテスタント層が支持したオレンジ公ウィリアムにちなむ)、白は両者の調和・協調を表わす。
元々は、英国からの独立派結社『青年アイルランド党 (The Young Ireland)』の指導者トーマス・フランシス・ミーハー (Thomas Francis Meagher) が、フランス革命視察後の1848年、同国のトリコロール旗をヒントに党旗として考案したもの(但し、当時は緑とオレンジの位置が逆であった)。
1916年、英国政府軍に対するイースター蜂起でアイルランド軍総司令部が置かれたダブリン中央郵便局に掲げられ、アイルランドのシンボル旗として認識されるようになった。1919年、英国からの独立を一方的に宣言したアイルランド議会により“アイルランド共和国”(国際的に未承認)の国旗として採用されて以降、その後1922年に成立したイギリス連邦下の自治領『アイルランド自由国』を経て、1937年に自主独立の共和国を宣言して建国された『エール(アイルランド共和国)』で憲法上国旗として正式に制定された(1949年、英国政府は同国の連邦からの離脱を承認し、国際法上、名実共に正真正銘の独立共和国となった)。ちなみに、ダブリン中央郵便局にはイースター蜂起を記念し、アイルランドの伝説上の英雄『クー・フリン (Cú Chulainn)』の像が建てられている。 [サントラ "The Blood of Cu Chulainn" 参照]
武器庫の国旗の上に書かれているフレーズ "While the wicked stand confounded / Call me, with Thy Saints surrounded (悪しき者たちが打ち破られしうちに/汝を守り囲みし聖人と共に我を招きたまえ)" これは、14世紀にグレゴリオ聖歌の『レクイエム(鎮魂曲/死者のためのミサ曲)』の一部として作曲された最後の審判をテーマにした『怒りの日 (Dies irae)』の一節『呪われし者 (Confutatis maledictis)』 より。歌詞の方は13世紀中頃にイタリアのフランシスコ(フランチェスコ)修道会士チェラーノのトマスにより個人的な祈りの文句として書かれたと伝えられる。 『怒りの日』は第二バチカン公会議(1962~1965年)での決定により、最後の審判への不安や恐怖を煽るという理由で、以降ミサ曲としては廃止されている。 なお、レクイエムは多くのクラシック音楽作曲家のモチーフとなったが、とりわけモーツァルトの遺作となった『レクイエム~死者のためのミサ曲』は有名である。 劇中の英文は、ラテン語聖歌を数々英訳したことで知られるロンドンのブロンプトン教区牧師 William J. Irons が1848年頃に出版した(私家本で刊行年の記載がない)『怒りの日』の英訳 "Day of Wrath, O Day of Mourning" が下敷きになっている。
Irons による英訳は格調ある韻文として訳し下す努力がなされている一方、比較的大胆な意訳となっている。ラテン語から直接和訳 するとおおよそ以下のようになる(一行目は文法解釈の仕方により2通りの構文で訳出が可能): Confutatis maledictis 退けられ(抑え付けられ/黙らされ)、呪われた(罵られた)者たちが ― or ― 呪われた(罵られた)者たちが退けられ(抑え付けられ/黙らされ) [参考: Irons 英訳] While the wicked are confounded flammis acribus addictis [裁きの結果として]激しい炎に委ねられる(投げ込まれる)時 [参考: Irons 英訳] doomed to flames of woe unbounded ※ 劇中では省略 Voca me cum benedictis 祝福された方々と共に私をお招きください [参考: Iron 英訳] Call me, with Thy saints surrounded
ペニー (1セント硬貨)
マクマナス兄弟が殺人を犯した後、死体の両瞼の上に置くコイン表にはアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの肖像、裏にはリンカーン記念館がデザインされている。
"Penny (ペニー)" という語は、英国のペニー硬貨に由来するが、米国だけではなくカナダでも1カナダ・セント硬貨に対する通称として用いられている。
[参考URL] アメリカ合衆国造幣局 … 現行1セント硬貨概説
古代ギリシャでは地方により、遺体の瞼の上や舌の裏にコインを置き埋葬する風習があった。これは、死者の魂が地下の冥界へ向かう際、そこを取り囲む嘆きの川アケロン(または憎悪の川ステュクス)を渡るため、渡し守であるカロンに渡し賃として1オボル銀貨を支払わねばならないというギリシャ神話にちなむ。渡し賃を支払わなかった魂は100年の間川岸をさまようとされる。キリスト教神学と古代ギリシャ神話を融合させた西洋文学の古典的傑作にダンテの『神曲』があるが、そこでは冥界が地獄に置き換えられ、白髪を振り乱したカロンが恐れおののく死者の霊を船に乗せアケロンテ川を渡り、地獄へと連れ出す様子が描かれている。
監督トロイ・ダフィーの UGO とのインタビューで: “神への信仰というものがストーリーを通して背景にあるんだ。兄弟がやっていることには理由がある。単に殺しが目的の殺しじゃないんだ。兄弟が殺人を犯す時は、わざわざ十字を切って目の上にペニーを置いたりする。まるで二人の聖職者が戦場で戦っているような感じさ。単に人を殺害してそのままのたれ死にさせてお構いなしってんじゃなくて、死人に対する気遣いを見せるんだ。このように信仰が背景にあるからこそ、この作品が人々の理解をより得られるんだと思うよ”
ロザリオ
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英語:rosary ラテン語:rosarium 原義:薔薇の花園 (日本語の『ロザリオ』はポルトガル語 rosário から)カトリック教会で、聖母マリアへ『ロザリオの祈り(主の祈り、天使祝詞=アヴェ・マリア、栄昌からなる)』を捧げる際に、祈りの句を唱える回数を数えるのに用いられる数珠。また、薔薇は聖母マリアの象徴であり、薔薇の花冠と見なされるロザリオを紡ぐように祈りを捧げることにより、聖母マリアへの帰依を表す。
特別な用途に使うものを除き、通常、十字架と59個の珠(輪の部分に54個、輪と十字架の間に5個)からなり(輪から十字架へ延びる鎖を結ぶセンター部分に『不思議(奇跡)のメダイ』と呼ばれるメダルを加えるものも多い)、祈りの句をひとつ唱えるごとに珠をひとつ爪繰る。毎日、もしくは複数日に分けて一週間で、輪の3周分に相当する祈りの句を唱えるのが基本。十字架とセンター間の珠は導入部の祈りを唱える際に爪繰る。
祈りの回数を数える際に、縄の結び目や珠または石を用いるという方法は古くから知られているが、現在のような数珠状のものを普及させたのは、スペインのドミニコ修道会の創設者ドミニコ (1170 ~ 1221) であると言われる。
コナーとマーフィーは二人とも十字架にケルト十字をあしらったロザリオを使用しているが、それぞれで珠と鎖のデザインが異なっており、マーフィー仕様の方が鎖が長い。
酒類(ウィスキー,etc)
Wiser's De LuxeWiser'sはロケ地トロントのあるカナダ・オンタリオ州発祥のウィスキー・ブランド
兄弟とロッコがロッコの家で飲み明かすシーンで使用
写真に映っている缶ビール(劇中冒頭兄弟の部屋にもある)…捜索中&情報募集中現在わかっていること:缶全体は深緑、ロゴは赤字に中央部が白黒縦縞、ラベルはベージュ。裏面ラベルもベージュ。ロゴは「P○○LAW」(○は判別できず)、「○○○LAGER 」とも読める。表面ラベル下にイギリス英語の綴りで「draught」とある。
タバコ
Marlboro Lights(アメリカのMLはブラウン・フィルター)ロッコのガールフレンドが帰宅してきたシーン等でパッケージが確認出来る
レコード
"Whipped Cream & Other Delights " ~ Herb Alpert & Tijuana Brass [邦題] "ビタースウィート・サンバ " ~ ハーブ・アルパート & ティファナ・ブラスビルボード誌アルバム・チャートで8週No.1を記録した1965年の大ヒット・アルバム シングル・チャート7位になった "A Taste of Honey" やオールナイト・ニッポンのテーマ "Bittersweet Samba" も収録
ロッコが逃亡のため家にあるものを片っ端からバッグに詰め込むシーンで使用