「ふぅ~!終わったぁ~!」まだ5分の1だけどな。
俺、河田亮輔は今、夏休みの宿題を2日で終わらせるべく、親友のゆうきと勉強合宿中。
両親は温泉旅行に出かけていて、家には2人だけだ。
いやしかし暑い。キリのいいところだし、風呂に入るとするか。
最初は一番風呂は客であるゆうきに譲ったのだが、逆に譲られてしまった。
あぁ…いい湯だ…風呂というのはなぜこんなにも気持ちいいのだろう……そのときだ。
ガチャッ―な、何?「入るよー」
ゆうきが入ってきた。風呂なので当然ながら全裸である。
「せっかくだし、一緒に入ろ?」
「え、いや、その…」
「ボクとは入りたくないって?ボクのこと嫌い?」
「そうじゃなくてさ…」
少し幼さの残る整った顔。小柄で華奢な身体に薄い隠毛。そしてちんこは…ない

「お前、もう少し意識しろよ……(汗」
「ん、何か言った?」
ゆうきは軽くシャワーで流し、湯船に…狭っ!湯があふれる。
おい、俺。何を動揺しているのだ。どうかしてるぞ。
こいつは友達じゃないか。ただ、ちんこがないってだけ…
ちんこがないだけ…ちんこがない…ちんこがなくて、…お、おま、おま、お*@£♀#☆§¥!?
「…ねえ、聞いてるの?」うわ、やべっ、もうビンビンだよ…俺、最低…
それにしても、服の上からだとよくわからないけど少しは胸もあるんだな。ほんの少しだけ。
…いかんいかん、また変なことを。
「ねえ!」「え?」「もういいよ…」
ゆうきは立ち上がり、…うわっ、目の前に!まn…湯船から出て頭を洗い始めた。
「りょうもこっち来なよ。洗ったげるよ?」
しかし出ようにも出られない。…って、おい、ひっぱるな、や、あ、うわ…ゴメン。
「…ううん、ボクは全然気にしてないから…いいからいいから」
そう言いながらも顔が赤いぞ。でも、おまえのせいだなんて言えないよ。
場所を交代して、さっきまでゆうきが座っていた椅子に座り、頭を濡らした。
ゆうきはシャンプーを手にとり、泡立て、俺の頭を洗う。気持ちいい。こいつ、上手だな。
そして身体。…ん、どうした?……!!!
「りょう…」
「何?」
「ボク、君が好きなんだ」
ゆうきが後ろから抱きつきながら言う。
どうする、俺!?さあ、どうする!?

…どきどき。背中に素肌を感じながらも言葉が見つからない。なんだ、この気持ちは。俺は…
「好き…ボクは…りょうが……好き…」
ゆうきは繰り返す。そうだ。ゆうきは俺が好きだと言っているんだ。
俺はゆうきの手をほどき、うしろを向き、向かい合う。そして…
お互いの心臓の音が聞こえる。……。
「…ちょ、りょう…きついよ」
「あ、ごめん」
咄嗟に手をはなす。
「あのさ…」    「何?」
「さっきの続きしてくれる?」    「はいはい」
背中はゆうきに洗ってもらい、前は自分で洗う。
「こっちむいて」
流し終わってゆうきが言う。俺はゆうきのほうを向く。
…ちゅっ。にこり。

風呂から上がり、仲良く身体を拭くとまた部屋に戻る。もう、一緒にいるだけで幸せなのだ。
さてと、第二部に突入だ。………宿題を終わらせねば。

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最終更新:2007年10月07日 23:37