「ふぁーあ…ああ、今日は日曜日か…」
寝ぼけ眼の優希はもそりと布団から起きた。
普段なら規則正しく7時に起床するのだが、今は12時20分。
家族が留守なのを良いことに昨日は薫と深夜までセックスに興じていたのだ。
「あ…つつ…腰が痛いな…もう、早く歯磨き----!?」
股間に強烈な違和感を感じた。
本来あるべきものがあって、ないものがある。
「ない…ない…ぼ、僕の胸が…」
元からである。
「な、なのに何でぼ、僕のアソコに…アソコの代わりに…お…オチンチンが」
顔つき、身体つきは変わらない。若干、声が低くなっただけだろうか?
当の本人はそれどころではない。
ダッシュ起きて、ダッシュで着替え、これまたダッシュで近所の薫の家へ。
途中、馴染みの友人の『師匠』こと安田 桃子が
「あ、優希ちゃん、どうしたの?」
「桃ちゃん、桃ちゃん!はぁはぁ…桃子ちゃん大変なんだよ!僕が……ほ、本物の男の子に」
荒い息をつきながら叫ぶ優希に、桃子は『え…?』という顔をした後
「あははは、どうしたの。私達、元々男の子じゃない♪」
「へ…!?だって、桃ちゃん『私って―――――』」
優希の言葉を遮るように、桃子はスカートを捲ってみせた。
そこにあるのは、紛れもないアレを覆ったブリーフが。
「$@*∞♀→♂&ΗΨΦ♭¶Å√!!」
優希の声にならない悲鳴。
「あは…私ってこういう性格だから…ふふ、それに私の名前は『桃子』じゃなくて
『桃太郎』よ。安田 桃太郎♪」
しかもかなりの巨根である。
ダッシュ、聞き終わらないうちにダッシュで逃げた。
「薫!薫!開けて!僕だよ、優希だよ!」
そして薫の家に着いた優希はインターホンを連打した。
「うるせーな、誰だボケッ―――――って、なんだ優希か、どーした?」
猛烈なガンをくれながら開けて出てきたのは薫の姉のはずの霞。
「かかかかか霞さんっっ!?ななななんですかその腕の筋肉は!?」
くわえタバコをしながらでてきた霞の格好はタンクトップにジーンズ。
そしてタンクトップからのぞく両腕は盛り上がった筋肉で覆われていた。
「あん?なーに言ってやがる。俺を名前で呼ぶなつーの。霞って女みてーな名前、嫌いなんだよ。」
「え、いや、霞さんは女の子であって……」
「薫だろ?アイツは部屋だよ、俺はこれからちょっと出てくるから――――全く精がでるね。
あ、これから出すのか、せいぜいハッスルしな。」
そう言って、霞、薫の『兄』は出かけていった。
「な、なんなんだよ。いったい、どうなってるの!?」
とりあえず、またダッシュで薫の部屋に―――――――。
「薫っ!大変だよ!起きて!起きて、僕、僕が大変な事に!」
こちらに背を向け寝ている薫の両肩を掴み、優希は激しく揺らした。
首が振り子のようにカクカクと動いている。そしてパジャマがはだけ……
ぷるん…
「え………!?」
はだけたパジャマから零れ落ちてきたのは瑞々しい乳房。
色は透き通るように白く、初々しい桜色の乳首がちょこんとのっている。
それもけっこう豊満なバスト。
「そ、そんな薫まで――――あ、あくっ!?」
薫の姿を見て興奮したのか、自分のアソコがパンパンに膨れあがった。
「あ…そ、そんな…」
蹲り、狼狽する優希。どうすればいい、どうする自分。
優希がもしこの場でLIKEカードを持っていたらそこには『自慰』『我慢』『ぶっかけ』とあっただろう。
「ん……ユ、ユーキ?」
薫が眼をこすりながら、のっそりと起きあがった。歩くたびにふるふる震える双乳。
もちろんパジャマ姿なのでノーブラだ。
(な、なんで僕は女の子なのにこんなに興奮するのォ!?これは夢!?現実!?)
そして蹲っているユーキの前に来るとぽふっと座った。
「薫、大変なんだよ!僕、僕が朝起きたら男の子に――――!?」
「何だ…むに…そんな事……心配しゅるな…私に任せて…」
「薫ぅ!!」
優希は心強い恋人に感動した。
「って、なんで脱がすのォ!!」
「大丈夫……私…ふぇら……」
薫がユーキを押し倒し、一気にズボンを脱がすと、勃起したユーキの男が天を向いた。
「や、ダメだよ薫っ!僕、僕の、そんな―――」
ぼーと虚空を見上げた薫はふと閃いたかの様に言った。
「ん……むにゅ…えーと…いただひましゅ…」
眠気が抜けきらない言葉使いで薫は髪を書き上げ、ユーキの男をくわえ込んだ。
「あっ、あああっ、ダ、ダメッ!来る来る来ちゃう!」
「はむ…ん…ひひひょ…ひゅーひ…あむ、ちゅうううう」
薫がユーキの鈴口に唇を当て、思いっきり吸った。
「ふっ…んん…で、出る出ちゃうぼ、僕、僕!女の子なのにオチンチンから出ちゃううううう!」
優希の叫びと共に薫の口内で優希の男が爆発した。
どぴゅ、びゅるるるるる、びゅる、びゅるる…びゅる……びゅ…
圧倒的な絶頂に優希の意識がフェードアウトしていく。
そんな中、優希は「男の子の射精…ってこんなに…気持ちいいんだ…」
と男の気持ちが少しはわかると思った。

「―――――――!?」
ガバッ。
優希は目を見開き、起きた。
カーテンから朝日が差しこみ、畳を照らす。
時間は7時、ジャスト。今日の曜日は日曜日。
「ゆ…夢?」
寝間着の胸元を覗く、胸は相変わらずない。そして股間に手を当てる。
「はぁー夢だ…よかったぁ~……」
そしてたっぷりと濡れた下着越しに優希は起き抜けの自慰に興じるのであった。

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最終更新:2007年10月08日 00:24