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「よし、出せ」
「はいはい」
優一から手渡されたDVDを、プレーヤーにセットし、再生する。

ソファーを指さす。
「そのあたりにでも座っていろ。ああ、それと、なんか飲むか?」
「いいから、一緒に座ってよ」
優一の隣に腰掛ける。

テレビの画面には、かなりの美人のおねーさんが映し出された。
「……優一の好みか?」
「えっ、まあ、美人な人だとは思うけど」
「この女で、オナニーをしたことがあるのか?」
「えっ、まあ、この人ではないけど、エッチなビデオでオナニーをしたことは、あるよ」
「俺を想像して、オナニーをしたことはあるのか?」
「えっ、ないよ」
「どうして? お前は俺より、ビデオのおねーさんの方がいいのか」
「そっ、そうじゃなくて、男は本当に好きな子だと、できないんだよ。穢しちゃいけない気がして」
「俺の目の前で、精子出したくせに」
「あー、うん。ほんというと、昨日は初めて、さゆりさんを思い出しながら、しちゃった」
「そうか。ならいい……いやっ、今日はよくないな……」
「えっ、どうして?」
「今から俺達はセックスをするんだぞ? 一回でも多く、射精する必要があるじゃないか?」
「えーっと、その、さゆりさんとしては、何回ぐらい、出すのをお望み?」
「多ければ多いほどいいが……20回くらいか?」
「そんなに出ません……さゆりさん、どういう勉強してきたの?」
「いや、仕入れた情報を全てしようとすると、そのくらい、いるんじゃないかと」
「どんだけ覚えてきたの……一日で全部しなくていいでしょ」
「今自分が持てる、全ての技をたたき込め。基本だ」
「それって、なんの基本……」
「ああ、今からするのは、セックスだったな」
などと言っているうちに、テレビの女優は、下着姿でオナニーを始めた。
半分胸を見せながら、股間を自らまさぐり、あんあんと悶えていている。
「こういうの、興奮するか?」
「えっ、まあ」
「俺がしたときには、“心配だ”とか言ってたくせに」
「いや、あのときは、さすがに……」
「まあいい。あのときのような醜態は、もう晒さん自信がある。
 次に、お前の前でオナニーするときは、この女に負けないほどに悶えて、
 お前を興奮のるつぼに叩き落としてやろう」
「今、見せてくれないの?」
「それだと、俺がこれ、見れないじゃないか」
「あっ、そうか」
「それに……もう少し、練習を積んで、上達してからにする」
「練習……オナニーって、上達とか、するのかな」

画面の中の女が、扇情的に体をくねらせる。
「ほほう。これがエロいポーズか……」
「聞いてないし……」
「どうした?」
「さゆりさん、勉強に余念がないところ悪いんだけど、
 僕は興奮しておちんちんが大きくなってので、触ってほしいんですが」
「うん? あぁ、わかったから、さっさとズボン下ろせ」
「えっ……せっかく勇気出して言ってみたのに、
 “ふっ。お前もエロいな”とか言ってくれないんだ……」
「なんだ? 言ってほしかったのか?」
「わりと」
「ふーん。その発言は、エロいというより、変態っぽいな」
「……その“素直に感想を述べる”という口調は悲しいです。
 “にやにやとあざ笑いながらも、求められた優越感に浸る”という感じでお願いします」
「ん? 俺には難しい注文だな」
「いや、だいたい、いつもそうですが?」
「ほう。この表情は、またエロい」
「また聞いてないし……」
優一がなにやらぶつくさ言いながら、ズボンとトランクスを下ろしていく。
下半身だけ裸になった優一は、そのそそり立つおちんちんを含めて、非常に滑稽だ。

「ぷっ。くははは……」
「そうやって、僕がズボンを降ろすたびに、笑わないでよ」
「すっ、すまん。しっかし、その格好は、何とも言えない間抜けさが……」
「誰でも一緒だよ」
優一が指さしたテレビの中には、裸の男優が映り込んでいた。
確かに、優一同様、大きくなったチンポを揺らしているが……。

「おい。肝心の所は見せてくれないのか?」
「規制があるんだよ。いいじゃない。本物が、目の前にあるんだから」
「同じか?」
「大きさと太さと色は違うかもしれないけど、作りはたいてい同じだよ」
「そうなのか。じゃあ、後でいいや。今はテレビの方を見ないと」
「えっ……この僕の大きくなったおちんちんの行き場はどこへ……」
「あーはいはい。うるさい奴だなー。ほら、もっと近くに寄れ」
「はーい」
いそいそと、俺の横にピタリと体をくっつけてくる優一。
こいつもずいぶん、厚かましくなったものだ。まあ、いいけどな。

優一のおちんちんを、むんずと握り、視線をテレビに戻す。
テレビの中では、裸の男優が、女優の下着を脱がせている。
案の定、女優のあそこもよく見えない。
一応、後学のために、見たかったのだが……。
手のひらに優一の熱を感じながら、テレビに見入っていく。
男優が、ねちっこいほどに、女優の体を揉み続けていく。
下腹部に手を伸ばし、優しくなぞった後、次第に激しくこすりあげていく。

そういえば、優一のチンポを握ってやってからこっち、優一は大人しくしている。
「なあ、優一。男はおちんちんを握られると、大人しくなる生き物なのか?」
「あー、うん。わりとそう」
「なんで?」
「なんでって、気持ちいいから。嬉しいから」
「まだそんなに、動かしてもいないが」
「さゆりさん、テレビ見てるよね」
「ああ」
「僕が何見てるか、解る?」
「そりゃ、俺と同じで、テレビだろ? 女の体が震えるのを見て、興奮しているんだろう?」
「ううん」
「なんだ。お前は、この程度では興奮しないのか。エッチなビデオの見過ぎじゃないか?」
「違う違う。興奮してるけど、それは、テレビの画面を見てるからじゃないよ」
「じゃあ、何を見てる? エッチなビデオを食い入るように見つめる俺の横顔か?
 清楚で可憐な美少女が、エッチな映像に見入っているという構図が、お前を興奮させるのか?」
「横顔も見たけど、主に見てるのは、さゆりさんの手」
「手?」
「僕の大きくなったおちんちんを握る、さゆりさんの白い手を、見てる」
「俺の手など、いつでも見れるだろう」
「僕のおちんちんを握ってくれているっていうのが、いいんだよ」
おちんちんを握る俺の手を、二人で見る。ふぅん。こういうのが興奮するんだ。
解るような、解らないような。

「あっ、女の人、いっちゃったね」
「いった?」
ビデオの女が、ひときわ大きく喘いだかと思うと、いきなりぐったりする。

「ええと、女の人は、快感が頂点に高まると、ああやって、“いく”んだって」
「ふーん。その“いく”のは、俺にもできそうか?」
「どうだろう? さゆりさんは、オナニーも全然だったからねぇ」
「いや。その点は大丈夫だ。昨日してみたら、結構いい感じだった」
「えっ、そうなんだ? 昨日オナニーしたんだ?」

オナニーどころか、多恵にさんざん喘がされてしまったのだが、それはそれとして。

「ああ。安心しろ。せいぜい淫らに喘いでやるから、楽しみにしていろ」
「そっ、それは楽しみだけど……濡れた?」
「ああ。ぬれぬれだ」
「今は?」
「ぬはははは。実は、結構濡れてきているぞ」
「えっ、見せてっ!」
「なんだ? 見たいのか? もう、しょうがない奴だなぁ」

座った姿勢のまま、少しだけ腰を上げて、下着ごと、短パンをずり下ろす。
そういえば、明るいところで見られるのは、初めてだ。
赤裸々に下半身を晒すなど、恥ずかしくて叫び出しそうだが、同時に、嬉しい。
どうやら、優一の変態さが、俺にも感染してしまったみたいだ。
「解るか?」
「えーっと。触っていい?」
「やっ、優しく触れよ?」
「もっ、もちろん」
「じゃあ、よし」
お互い、必死に、“こんなことなんでもない”って風を装ってしまうのが、おかしい。
優一の腕が伸びてきて、俺のあそこに、指先が触れる。
「ほんとだ……濡れてる……温かい」
「くっ」
「あっ、痛かった?」
「いや。少し、感じてしまっただけだ」
「感じるんだ?」
「ああ。少し動かしてみろ。俺が喘ぐぞ」
「うわぁ。ドキドキするなぁ」

優一の指先が、小刻みに震える。
「くっ……あくっ」
「感じる?」
「あっ、ああ」
「まだ喘ぐって感じじゃないね」
「あっ……それは……これから」

しばらく優一と話していたので、テレビの方がお留守になっていた。
スピーカーから、じゅるじゅると音がし始めたのに気づいて、画面の方を見る。
「こっ……これは、フェラチオ、だったな」
「よく知ってたね、そんな言葉」
「くっ……勉強したと、言ったろう……ふっ、ふふふふふふふ」
「悶えるのか、含み笑いをするのか、はっきりしてよ……」
「お前が……あっ……指を、動かすからだ」
「止める?」
「いやっ……心配しなくても……後でな……」
言いながら、俺も優一のおちんちんをこすってやる。
優一、後で同じようにしてやるから、今はこれで我慢していろ。

二人、同じ方向を向いて、互いの腕を交差させて、互いのあそこを、こすっていく。

「くっ……あっ……なんとも、間抜けな、ことをしてるな……俺達」
「まっ……間抜けっていうか……エッチな、ことだよ」
「ふふふ……」
ぼんやりした頭で、画面に映るセックスを観察する。
男のおちんちんから手を離した女が、ベッドの上に横になり、男を誘う。
男は女の股の間に割って入り、女の上に覆い被さる。
女が苦しげなうめき声を上げると同時に、男は腰を、前後に揺すり始めた。

「あれ……もう、入ってるのか?」
「えっ……うん、演技かもしれないけど、あんな感じで入れるんだと、思う」
「そうか……なんか、へんな姿勢だな……」
「あはは」
優一に自分のあそこをいじられながら、優一のチンポをいじりながら、ぼんやりとテレビを見る。
あんまり興奮しすぎると、画面を見ていられなくなるので、
いじるのもいじられるのも、あまり激しくならないように。

画面の中の男女は、忙しそうだ。
女の上に男が乗っかっていたかと思うと、今度は女が四つん這いになり、
後ろから膝をついた男が、女の尻に腰を打ち付け始めた。
その後は、仰向けになった男の上に座り込んだ女が、男の上で上下に弾んだりしている。

「なぁ……ああやって、いろいろ体勢を変えないといけないのか?」
「あっ……まあ、ビデオだから。さゆりさんが、したいようにすればいいよ」
「じゃあ、いろいろ試してみるか……」
「今日はその、初めてなんだし、あんまり無茶はできないと思うよ」
「そうか。そうだな。俺達は初心者同士だったな」
最後にまた、女の上に男が覆い被さり、今まで以上に激しく腰を振る。
女の喘ぎ声が悲鳴に近くなると、男はいきなり立ち上がり、女の顔に精子をぶちまけた。
「あれが、作法なのか?」
「えーっと、演出?」
「したければ、していいんだぞ?」
「えっと、実際はコンドーム、するから」
「コンドーム? ああ。避妊具な……でも、そんなの、うちにないぞ?」
「……持ってきてます」
「くくく。やる気満々だな、おい?」
画面が暗転したので、テレビを消す。ついでに、優一の脇腹を、肘で軽くつつく。

「うう……さゆりさんだって、そうじゃない……」
「おう。やる気満々だぞ」
「……僕も次からは、自信満々で返すようにします」
「そうだな。優一、お前はもっと自信を持て」
「うん」
「はっきり見えなかったので断言はできないが、たぶん、お前の方が小さいな」
握ったおちんちんを振りながら、言ってみる。

「……自信が……僕の自信が……」
「あははっ! まあ、いいじゃないか。あんまり大きいと痛そうだ。
 俺にはこれくらいがちょうどいいし、お前の方のが、つやつやしてて、俺は好きだぞ?」
「さゆりさん……」
「よしっ。予習もすんだし、俺の部屋いくか。今から実演しないとな」
立ち上がり、優一の手を引く。

「ちょっ……僕達、下、穿いてないっ!」
「すぐに脱ぐんだから、また穿かなくてもいいじゃないか」
「そうだけど、えっと、ズボンのポケットに、コンドームが」
「へぇ。見せて見せて」
握った手をブンブン振ると、優一が仕方なさそうに、空いた方の手でズボンを引き寄せた。

「ふーん。どうやってつけるんだ? これ」
材質はゴム風船。ベタベタとしている。これはわざとか?
それに第一、優一のチンポを包めそうにないけど……。
「えーっと、その、先に部屋、行きませんか?」
「そうだな。続きはベッドの上でするか」

・・・

「さて。俺達は今、ベッドの上にいる」
「うっ、うん」
なぜか、二人、向かい合って正座している。下半身丸出しで。でも神妙。

「では、段取りを確認する
 1.俺がオナニー
 2.お前が俺の体のあちこちを、揉んだり舐めたりする
 3.俺がお前のおちんちんを舐める
 4.セックス
 1はとりあえず却下だ。さっきも言ったが、先に練習する。
 まあ、お前がどうしても見たいと泣いて頼むなら、考えてやるが」
「その、僕のリクエストを聞いてもらえますか?」
「ああ。何でも言ってみろ」
「その、3→2→4の順でお願いします。実を言うと、もうあまり、我慢できそうにありません。
 1などを見せられた日には、確実に、自分でおちんちんをこすって出してしまいます。
 ですので、僕も、1は後日にしていただいて、今日は是非、3で射精してみたいです。
 もう、即、出てしまいそうです」
「うむ。ではそうしよう」
「じゃあ……」
「慌てるな。次」
「まだあるんですか」
「何を言う。ほとんど、お前のために聞いているんだぞ?」
「そうなの?」
「ああ。では、次の質問。A.俺は俺のまま B.私は私よ さあどっち?」
「えっ、うーん、A?」
「いいの? 優一君、私の方が、興奮するんじゃないの?」
「えっと、Aベースで、僕をからかうときだけBという、いつものでお願いします」
「くっくっくっ。お前は本当に、俺が好きだなぁ」
「さゆりさんは? 僕のこと、好き?」
「優一君、私もあなたが、大好きよ」
「さゆりさん……」

咳払いを一つして、膝を叩く。
「よしっ。ちゃっちゃとするかっ! 優一、脱げっ!」
「えっ、うっ、うんっ!」

二人、テキパキと全裸になった。優一に跳びかかり、押し倒し、唇を奪う。
「ゆーいちーっ! 今からゆーいちに、エッチなこと、いっぱいするぞーっ!」
「さっ、さゆりさん……」
「あははっ! まずはちゅーっ! いっぱいちゅーっ! ちゅうちゅう吸うぞーっ!」
「さゆっ……むぐっ、むぐぐぐぐ」

優一の言葉を、唇で塞ぐ。
子犬がするように、優一の唇をぺろぺろと舐める。
もごもごする優一の口の中に、自分の舌先をねじ込む。
わたわたする優一の舌に、自分の舌を絡ませる。
自分の唾液が、優一の口の中に流れ込んでいくが、構うもんか。

「ぷはぁ」
「ぽー」
優一はもう、赤い顔をして、のぼせている。

「さて。さくさく絞るぞ」
優一のおちんちんを、むんずと掴む。
抵抗がないといえば嘘になるが、それで優一が嬉しいなら、喜んでしてやろう。
舌を出して、その先を、ぺろりと舐める。

「くっ!……さゆりさんっ!」
アイスクリームにするように、ぺろぺろと舐め回す。少ししょっぱい。
「あっ! くぅっ! さゆりさんっ!」
「あーん」
大きく口を開けて、バナナを咥えるように、おちんちんを口の中に入れていく。
口をすぼめて、吸い上げる。

「さゆり……さんっ!」
身悶えるのを我慢する優一。そうかそうか。そんなに気持ちいいのか。
ビデオの女優がしていたように、じゅるじゅると唾液を溜めて、頭を上下に振る。

優一が悶える声と、おちんちんがしゃぶられる音を聞きながら、舌を動かす。
好き放題に暴れるおちんちんを、口全体で押さえ込む。
そのうちに、この先から白い精液が出るのだろう。
俺だって、優一の体に液体をかけたい、入れたい。俺の一部を、優一に送り込みたい。
おちんちんの先の割れ目に、舌を当て、俺の唾液を塗りつける。少しでも入ればいい。

「さゆりさんっ! もう出そうっ!」
おいっ、いくらなんでも早すぎないか?
「口、離してっ! 目、つぶって!」
優一が叫んだので、言われたとおりにした直後、顔中に熱いものがかけられる。

「はぁ、はぁ……」
優一の荒い息遣いが聞こえる。

「まだ、目、空けないでね。すぐに拭くから」
しばらくそのままでいると、顔をティッシュで拭かれた。

「もういいか?」
「うん。目、しみない?」
「ああ。それはいいが、お前、早いぞ」
「ごめん……さっきから、もう出そうだったから」
「俺は別にいいが、お前、あれじゃ、気持ちいいとか感じる前に済んじゃっただろう?」
「そんなことないよ。すっごく、気持ちよかった」

「ビデオみたいに、俺の顔にかけたのは、興奮したか?」
「えっ、その……しました」
「よしよし。じゃあ、この汚れたままのおちんちんは、どうしようか?」
満面の笑みで、優一の眼を見て、聞いてやる。

「……その、舐めて、綺麗にしてください」
「くっくっくっ」
優一のおちんちんから、べっとりとついた精液を舐めとってやる。
味は塩辛いし、喉に引っかかるが、悶える優一の声を聞く限り、効果は覿面のようだ。

「ぷはぁ。俺の口でおちんちんをきれいにさせるなんて、優一はつくづく、変態だなぁ」
「へっ!?」
「くくく。これから俺は優一に、数々の変態プレイを教え込まれていくのだろうなぁ」
「いやっ、そのっ」
「恥ずかしがる俺の痴態を眺めては、優一は悦に入るのだろうなぁ」
「べっ、べつに、そんなことはっ」
「そのうち、俺もそれが快感になってしまって、優一のエロい要求に、
 恍惚の笑みを浮かべて、自ら進んで応じてしまうのだろう」
「いやぁ。それはどうだろう?」
「あれ? なんで急に冷静?」
「だって、さゆりさん、興味津々で付き合ってくれそうだけど、
 それって、僕が気持ちよくなるかどうかが問題で、さゆりさん自身は、二の次だよね」
「へっ?」
「僕は、さゆりさんにも、気持ちよくなってほしいな」
「……優一」

今度は優一に、優しく押し倒される。
優一に胸を揉まれる。お腹を撫でられる。その下に、指を這わさせていく。
「はっ……くぅっ……にゃ、にゃははははぁん」
「感じるようにはなったみたいだけど、なんか、独特だねぇ」
「にゃ行になるんだ。にゃ行に」
「さゆりさんは、柔らかくて、温かくて、にゃ行で、かわいいねぇ」
「にゃ、にゃ、にゃ~んっ!」

体の中で、手に届くところは全て、優一に触られてしまう。
優一に、唇をつけられてしまう。舐められてしまう。
くすぐったい。気持ちいい。照れくさい。嬉しい。恥ずかしい。いやらしい。
優一の頭を、太ももで挟んでしまっている。
優一に、とんでもないところを舐められてしまっている。
頭を撫でるようにして、彼の髪を、自分の手に絡ませる。
俺に欲情している優一。俺のあそこが舐めたくてしょうがない優一。
なあ。そんなところ、そんなに美味しいのか?
俺だって、少しは恥ずかしいんだぞ。それなのに、盛大にぺろぺろ舐めやがって。
なあ。俺、気持ちよくなっちゃうじゃないか。はしたなく、喘いでしまうじゃないか。
聞きたいのか。聞きたいんだろうなぁ。
そんなの聞いてどうするんだ? 興奮するのか? 欲情するのか?
それとも、俺が喜ぶから、とでも思っているのか? 思っているのだろうなぁ。
ああ。俺は喜んで、お前に舐められよう。
喘いで震えて湿らせて、そうしてお前の名を呼ぼう。

「あんっ……優一っ!」
名を呼ぶが、彼には届いていないようだ。頭をはたく。

「はい?」
「そっ、そろそろ、入れるぞ」
「えっ」
「さっきの、コンドーム、付けてみろ」
「うっ、うん」
俺の体から頭を離した優一が、いそいそとコンドームを取り出す。
輪っかのところを、おちんちんに宛がい、するすると延ばしていく。

「なるほど。そうやって、付けるんだな」
「うん……たぶん」
「たぶん?」
「だって、付けるの、初めてだし」
「そうか……まあ、間違ってはいなさそうだ。
 それなら確かに、中で出しても、そこに溜まるばかりだろうからな」
先っちょのゴムのあまりを指さす。

「なんとも、おかしな姿だ」
「かっこいいコンドームとか、考えられないし……」
「まあな。しかし、そんなのして、お前、気持ちよくなれないんじゃないか?」
「確かに、ないほうが気持ちいいだろうけど、それは……」
「そんなのなしで入れて、精子を出すときだけ、外に出せばいいんじゃないか?」
「だめだめっ! そんなの、避妊にならないって」
「そうなのか」
「うん。射精する前にも、少しずつ精子って出てるんだって」
「へぇ」
「本当のところはよく知らないけど、とにかく、ちゃんとコンドームは付けないと」
「ふむ。しかし、優一が気持ちよくなれないんじゃ、セックスの意味も半減だろう?」
「まったく感じないわけじゃないし。十分、気持ちよくなれると思うよ。
 それに、今日は、さゆりさんのほうが、そんなこと言ってられないんじゃないかな」
「初めてだから?」
「うん。たぶん、凄く痛いと思う」
「痛みには慣れているから、気にするな。さあ、濡れているうちに、入れてくれ」
「うん」
再び仰向けになり、股を開く。優一が、その間に体を入れてくる。
あそこの先に、おそらくはゴムの感触。おちんちんが当たっている。
ゆっくりと、確実に、ねじ込まれている。

「くっ!」
「さゆりさん!?」
「だっ、大丈夫だ……奥まで、入れろ」
「うっ、うん」
押し広げられる。体の中から引き裂かれるような錯覚。この程度の痛み。俺は、耐えられる。
「んっ……全部、入ったよ」
「あぁ……そうか。お前は、大丈夫か」
「僕の方は、キツいけど、大丈夫。それより、さゆりさんだよ」
「ああ。平気だ」
「血が、出てるよ」
「くっ……そんなの、見慣れている。お前が、血を見て卒倒しないかの方が、俺は心配だ」
「しばらく、じっとしていようか?」
「まずは、俺の体におちんちんを入れた、その感想を述べろ」
「えっ、その、痛くして、ごめん」
「不合格だ。謝るより前に言うことあるだろう? 天にも昇る心地よさだとか、
 快楽の海に溺れるようにして、僕は君の体に溺れていくのだ、とか」
「うん……さゆりさんの中は、キツくて、温かくて、締め付けられて、とても、気持ちいい」
「そうか、じゃあ、ゆっくり動かせ」
「本当に大丈夫?」
「このままじっとしてても、しょうがない。ほら」
文字通り、優一のお尻を叩く。

「うん。じゃあ」
ゆっくりと、腰を上下させていく優一。
おちんちんが、俺の中から押し出され、また、差し込まれ、痛みと共に繰り返される。

「くっ……あっ……名案を、思いついた」
「へっ? なに?」
「腰を止めるな」
「はっ、はい」
「ようは、この状態で……お前を、射精させればいいんだろう?」
「まあ、そうだけど」
「お前が興奮するような言葉を、言ってやろう。喋ってると、痛みも紛れる」
「そうなの? “痛くて喋れない”とかじゃないの?」
「ふっ……俺を甘く見るなよ」
「はぁ」
「優一君のおちんちん、熱くて、堅くて、大きい」
「あー、さっき小さいって言われましたが、嘘でも嬉しいです」
「嘘じゃねー。今の俺には、大きすぎる」
「ご、ごめん」
「ああ。いやいや。お前を興奮させるんだった。
 優一君のおちんちんが、私の中にあるのって、すごく嬉しい」
「さゆりさん」
子猫の怪我に母猫がそうするように、胸を舐められる。
優一、痛いのは胸の先じゃないんだけどな。

「くっ……くふふふふ。優一君、おっぱい、おいしい?」
「うん、さゆりさんの、ささやかに揺れるおっぱい、好きだよ」
「もっと、いっぱい揺らしてね。好きにして、いいからね」

優一の腰の動きが激しくなる。俺にも、余裕は、なくなってきた。

「優一君……優一、もっと、おちんちん、こすって、気持ちよくなれ。
 ……俺も、気持ちいいから」
「さっ、さゆりさん……」

俺は、そしてたぶん優一も、朦朧としてくる。
もう、互いの名を呼ぶことしかできない。
「優一っ!」
「さゆりさんっ!」
二人、どんどん周りが見えなくなってくる。視野が狭くなる。
二人が感じられる世界は、自分と相手の体だけになり、自分と相手の体が繋がるところだけになる。

そして、俺達は一つになった。

「くっ!」
優一の引きつった声が聞こえて、体の動きがピタリと止まる。
俺は再び、自分の周囲を意識できるようになった。
俺と優一が、別々の体を持っていることを思い出す。

「ふぅ」
俺の体の上に覆い被さっていた優一が、ばたりと俺の横に寝そべる。
俺の体から、優一のおちんちんが抜け、俺はようやく、痛みから解放される。

「……優一、出したのか?」
「うん。出しました」
「そうか。俺、優一に、処女をあげたんだな」
「うん。さゆりさんの処女、確かにもらいました。大丈夫?」
「ああ。少しばかり痛かったが、言うほどのことはなかったな」
「そう? とても我慢してる感じだったけど……」
「何を言う。途中からは感じてきて、あんあんよがってたじゃないか」
「えっ、僕に気を遣って、けなげに振る舞ってくれてたんじゃないの?」
「お前な……そこは“乱れるさゆりさんに興奮したよ”とでも言っておけ」
「あはは。うん。さゆりさんが、大好きだよ」
「ふっ。これでお前は、もう俺無しでは生きられない、俺の下僕と化したということだ」
「下僕ですか……」

優一が、ティッシュ片手に、俺の体を拭いてくれる。
拭き終わるのを待って、俺は両腕を広げる。

「ほら、来い、優一。だっこしてやろう」
「あの、逆じゃない?」
「こういうのは早い者勝ちだ。もたもたしてるお前が悪い」
「じゃあ、遠慮なく」
おずおずと、俺の膝の間に腰掛ける優一。
俺は、背中から腕を回して、胸とお腹を押さえるように、優一を抱きかかえる。

「はー。まだまだ俺には、こういうスキンシップの方が向いてるのかもな~」
背中に頬を付けながら、優一の胸をなで回す。

「そうかもしれないね。僕も、なんだか安心するよ」
「ははは。まあ、セックスには、ぼちぼち慣れていくとするか」
「うん。そうだね」
「胸、背中にくっついてるの、解る?」
「解る解る」
「嬉しい?」
「嬉しい嬉しい」
「おちんちん大きくなったか?」
「えーっと、そういわれたら、少し大きくなったかも」
「そっか。じゃあ、おねーさんが、いじってやろう。
 さっきは俺の心配ばかりしてたようだから、今からは、されるがままに、あんあん喘げ。
 いっぱいいじって、いっぱい舐めてやるから、何も考えずに、ただ、気持ちよくなっていろ」

手探りでおちんちんを握り、こすこすとこすっていく。
ゆるゆると、大きくなるおちんちん。

「あはは。じゃあ、お言葉に甘えて」
「ああ。いっぱい、いっぱい、気持ちよくなれ」

くぐもった声で、息を堪える優一を、俺は楽しく弄んだ。

・・・

月曜日の夕方、俺と多恵はいつも通り、俺の部屋で紅茶をすすっていた。
何食わぬ顔で、朝、俺を誘いに来た多恵と、いつものように一緒に登校し、下校したのだ。

「というわけで、初セックス自体は、痛いばっかりだった」
「まあ、初めて同士なら、そんなもんでしょうよ。
 いいじゃない。前後でそれだけイチャイチャしたんなら」
包み隠さず、経緯を話せと言ってくる多恵に、聞きたいのなら、話してやろうと思った。
多恵には、その義務はないが、権利はあるだろう。

「俺は、セックスで“いける”ようになるだろうか?」
「だいじょぶ。だいじょぶ。二人とも、慣れてないだけよ。
 あのときだって、私が止めなけりゃ、さゆりちゃん、確実にいってたわよ」
「そうなのか」
「ね? あのとき私を選んでいれば、口もきけなくなるくらい、いかせてあげたのにね?」
「そっ……それはそれで、ちょっと……」
「あはは。まあ、二人の息が合うようになれば、いくらでもいけるようになるわよ。
 ああでも。避妊だけは気をつけてね。
 さっきの話聞いてて、冷や冷やしたわよ。長田君が知識だけは豊富で安心したわ」
「うん、わかった。気をつける」
「コンドームだって、100%安心ってわけじゃないんだから、毎日毎日、入れたりしちゃだめよ?」
「あー、うん」
「なによ。我慢できないの?」
「いや。少なくとも、今のところは、まだ大丈夫だ。俺達は」
「……我慢できないのは、お前の方じゃないかって?」
「ストレートに言うとな」
「気にすることないわ。今までと、変わらないだけなんだから」
「優一が、相手女の子なんだし、ちゅーくらいなら、別にいいって……」
「おあいにく様。男のモノをしゃぶったばかりの唇を、舐めたいとは思わないから。
 さゆりちゃんが、男と別れて、男の匂いがしなくなったら、考えてあげてもいいけど」
「お前、強いんだな」
「乙女ですから……ねぇ、あのノート、まだ持ってる?」
「ああ。もちろん、大切に取ってあるぞ」
「見せて」
机の一番上の引き出しを開け、ノートを取り出す。
俺の手からノートを受け取った多恵は、ぱらぱらとめくっていく。
乙女のために、その1、その2、その3、その4……
100ページめ。最後のページ。

「ねぇ。実は、99ページしか書いてないって、知ってた?」
「えっ?」
多恵は、すらすらと、空いている100ページめの、上半分を埋めていく。

「うん。これでよし。さぁ、さゆりちゃん、下半分、書いてね」
開いたままのノートが、こちらに向けられる。
俺は下半分を埋めていく。力強く、書き殴っていく。

・・・

いつもの朝。校門前で、登校中の生徒の中の、優一がこちらに気づく。
「おはよう、さゆりさん」

片手を上げた優一に、大きな声で、はっきりと言ってやる。
近くの奴も、遠くの奴も関係ない。しっかりと優一に届くように、それだけを考えて。

「優一っ! 俺はお前を、愛しているぞっ!!」
乙女のために、その100。
俺は今、恋する乙女だ。