「五失点です、クロルさん」
 凄まじいどす黒オーラを纏いながらにこやかに笑う店員の声に
 げっ…と思わず口に手を当てた。
「あーあ、ひっかかってやがんの。バカだねー」
 にやにやしながら店長のヴィクターが言った。
 パン屋『リーベルタース』の地獄の休日が幕を開けた瞬間だった。

『ヴィクター+クロル+ウィルトス=男女男』

「今日は店が休みだから無効――」
 クロルが『ですよね?』と苦笑いをしながら後ずさった。
「はい、何やら『無効』などと言う幻聴が聞こえてきましたが…」
 とウィルトス。
「『向こう』がどうしたって?向こうに何か見えんのか」
 と窓の外を見るヴィクター。
 休日だから…とゆったりとお茶を飲んでいた三人。
 昔話に花を咲かせていたのだが、ウィルトスの事を――と呼んでしまったのだ。
 それはこのリーベルタースでは禁句であり、それが5回重なるとクロルにとって 地獄の一日になる。
「今回は趣向を変えましてこの様な服を用意させてもらいました」
 何とも用意のいいことにウィルトスは大きな箱を持ち出すとそれを開いた。
 それを見たヴィクターはヒュ~と口笛を吹き、クロルはさらに肩を落とした。
「そ…それって…」
 ぷるぷると肩を震わせながらクロルは指をさした。
「はい、つい去年までウォルンタリア連合国政府機関の各施設や海外の大使館等で
 使用されていました侍女の制服、いわゆるメイド服です」 紺色を基調とした国の正式な侍女服をどうやってこの人が手に入れたかはいいとしよう…クロルは思った。
「だからってなんでこんなオプションまで付けなきゃならないんですか!」
 カチューシャ・伊達眼鏡・フリルエプロン・ガーターベルト・白手・皮靴等の各種アイテム。

「ああ、もちろん演出ですよ。臨場感溢れるでしょう?」
「安心しろクロル、俺は気にしねぇから。」
「気にするよ!というか僕はイヤだ!こんな誰が使ったかもしれない物を着て、付けて!」
「安心して下さい、僕が全て使用済みです。」
「………」
「………」
 自分から無言で5メートル程離れたヴィクターとクロルを見て ウィルトスはさわやかに笑いながら言った。
「冗談ですよ。全て新品です、その証拠にほら僕宛に送付されてた請求書です」
 ぴらっと4枚ほど連なる長い請求書をみてようやく戻ってきた二人。
「……で、今日はコレを着て…一日メイドでもやれと…」
 諦めた顔で服を受け取るクロルの呟き。
「ええ、店長と僕に仕えて下さい。あ、それと下着もコレを」
 色艶やかな黒・赤・紫の派手な、それでいて真剣勝負な下着が入った袋をウィルトスは手渡した。
「この変態…」
「最高の讃辞をありがとうございます。クロルさん。」
 深々とお辞儀をするウィルトスから袋を奪い取り頬を膨らませながらクロルは奥へと消えた。
「教官殿の趣味はソチラのようで?」
 ヴィクターは腕を組み、椅子に腰を下ろしながら言った。
「一度してみたかったんですよ。それにここの常連の若奥様方には飽きてしまいまして。」
 思わず椅子からこけそうになったヴィクターであった。

「ど…どう…これでいい?」
 おずおずと店の奥から出てきたクロルを見て、ヴィクターは思わずドキッ…とした。
 カチューシャ・伊達眼鏡・フリルエプロン・ガーターベルト・白手・皮靴を装備し、メインの連合国御用達の大手メーカーが仕立てたメイド服は完璧だった。
 普段、クロルの格好はジーンズにシャツや実用的な男物ばかり。店に出るときもバンダナを巻き、配達の服の上からエプロンを付けているだけで一目で『女性』として認識はできない。
 またクロルの少年のような口調がその容姿にさらに拍車を掛けていた。常連客ならまだしも毎朝パンを配達する年配方やたまに来る女性客、男性客には『元気のいい男の子』と思っている者がほとんどだ。
 それがどうだろう…ウィルトスが用意した服を着るだけで女性と一目で認識できるのだ。
 普段とのギャップにクロルがかもしだす妖艶な魅力にヴィクターの肉棒は痛い程、反応していた。
「グレイト…見事な着こなしです、さすがクロルさん。」
 はっはっはと拍手をしながら笑うウィルトスはヴィクターの肩を叩き、小さな声で言った。
(好きにしていいのですよ?僕は後ろしかしませんから…)
「っ……」
 ヴィクターの中から抑え切れない衝動がわき上がってきた。ダメだ、こんなクロルを見せられたらビーストモードになってそれこそ本当にクロルを破壊しかねない。
 一頻り頭を抱えて呻ったり、クロルに伸びる右手を左手で押さえたり、傍から見ると意味不明でいてかなり危険な挙動を重ねた。そしてヴィクターは荒い息をつきながら何とか自分を抑えることに成功したのであった。
「はぁ…はぁ…よ、よく似合ってるじゃねぇか…」
「そんなに鼻息荒くして言われても僕、困るんだけど…しかもコレ絶対、特注品だろ。」
 むすっとして口を尖らせるメイド・クロル。
 よくよく見ると服は一回り小さいサイズなのか、やけに身体のラインがはっきりとして見える。
 スカートの丈もかなり短く太腿の半ばまでしか伸びておらず、この短さでは少し歩いただけ でも裾が翻り、ガーターどころかパンティーが覗いてしまう。
 膝上までが紺色のストッキングで覆われ、ガーターベルトで引き上げられていた。
 まさしくウィルトスがオーダーメイドした特注品に他ならない。
「くぅお…!!」
 ヴィクターがまたしても悶絶し始める。そして命を削るような自重。
「で店長様、何かするんだろ、さっさと僕に命令しなよ」
「あ、ああ…そうだな。それじゃまずそこの棚のパン――」
「いけませんね、我慢は身体に毒ですよ。ヴィクター君」
「あっ!ちょっ……!」
 バッとクロルのスカートを捲り上げるウィルトス。そしてヴィクターの眼に焼き付くクロルの太股に 食い込んだガーターベルトと尻に食い込む黒いパンティー。
「パン――ツを俺にもっとよく見せろ。」
 ヴィクター覚醒完了。
「何だよ、その滅茶苦茶不自然な修正は!そんなに僕のパンティーが見たいか!この変態!」
 がぁ!と怒鳴るクロルだが、背後からウィルトスによって拘束された。
 そしてウィルトスがクロルの背後から耳元でそっと囁く。
「まぁまぁ……よくお似合いですよ、クロルさん」
 グリュ…
「あ、ちょ、教か……んっ…」
 ピクンと引きつるクロルの背中。
「…いい反応です…さすがオナニー大好きなクロルさん」
 クロルのパンティーの上から秘所に爪を立てたウィルトスがフフッと笑った。
「あ…や、やめ…ん」
「そうそう…とてもいい反応です。それに僕の指の感覚を覚えていてくれるなんて…」
 グリュグリ…
「かはっ…く…」
「二本にしただけでもう濡れてきちゃいました…堪えのない人ですね」
 グリグリ、グリュウウゥ
 ウィルトスはクロルの秘所に指を二本つき入れ、ゆっくりとかき回した。
 クロルは口を横一文字に結び甘い声が漏れないよう必死に堪えた。
「クロルさんも我慢は身体に毒ですよ……遠慮しないで喘いで下さい。」
「ふ…ふざけ―――――」
 クロルが思わず口を開きかけた。が次の瞬間
「ん、んんんっー!」
 ヴィクターの唇がクロルの口を荒々しく塞いだ。その衝撃で伊達眼鏡がずれるが、 その頬を掴み、さらに舌をねじ込むようにキスを繰り返す。
「…ん……く…あ…」
 唇をかみしめるクロルの口から僅かに零れる甘い吐息。
「さぁ、おねだりの時間ですよ。クロルさんはメイドでヴィクター君、つまりご主人様の
 大切なお皿を割ってしまいました。そこで許しを請うべくする事と言えば―――――」
 ウィルトスが流れるような口調でシチュエーションを語り出した。
「働いた分のお給金もらって職安に行きます」
「『ご主人様の肉棒をクロルのマンコにぶち込んで下さい。』と気持ちを込めて言ってください。」
「……それは強制ですか?」
 クロルの双眸がジト目になりウィルトスを睨んだ。
「いいえ、これは任意です。ですが言ってくれない場合、明日もその格好で前と後ろにバイブを突っ込んだまま、店番をしなければならない特典がついてきます。」
 とんでもない事をさらっと言うウィルトスを前にクロルの決断は速攻だった。

「…ご…主人……さまの…に、肉棒…を…ぼ…僕の…ア、アソコ…に…ぶち込んで…下さい」
 凄まじい羞恥が脳天を焼き、それに勝る熱い衝動がクロルの心を覆う、軍にいた頃の諜報任務でならさらに過激な事も言った事もあったが、それは任務と割り切っていた……が、これは任務ではない。
 自分の意志で言っている事がこんなにも恥ずかしいなんて…とクロルはますます頬を赤く染めた。
「僕じゃなくて『クロル』ですよ?…仕方ありませんね。やはりそこは『クロル』じゃなくて『淫乱メイド・クロル』と言ってください」
 にっこりと天使のように微笑むウィルトス。そして再度クロルの秘所の指を沿わせ、肉豆を摘み上げクニッと軽く潰した。
「はっんん……い…淫乱メ…メイド・クロルを…イカせて…く、ください…お…おね…がい…し、しま…す」
「ふふふ…よくできました…多少のアドリブは不問としましょう、クロルさん」
 ウィルトスの白い手が大きく開いている背から直に侵入し、ダイレクトに乳首をくりっと摘んだ。
「ん…っ!」
 仰け反った反動でメイド服に勃起した乳首の形が浮き上がった。
「ふふ…少し育ちましたか?」
 ぐにゅぐにゅと背後から左右の薄い乳肉を揉みくちゃにされ、仰け反る背。
 激しい反動にガーターベルトとパンティーがクロルのつきたての餅のような柔尻にぎちぎちと食い込んだ。
 汗ばんだ尻肉がスカートから覗きく様は、傍から見れば全裸よりも淫らに見える。
「それじゃ、そろそろ俺も参戦させてもらうか…覚悟しろよ、クロル」
 ずっとお預けを食らっていたご主人様はガチガチに反り返った肉棒をクロルの股間にグリグリと擦りつけながら、大きな手で執拗にクロルの尻肉を弄んだ。
 先走り汁がスカートから覗く股にかかり、テラテラと淫らな輝きを放っていた。
「ん…や…ヴィ、ヴィクターくふ…今はやめ…あうっ!」
 背後からのウィルトスの指先でコリコリと左右の乳首を責められ、再度クロルは甘い声を発した。
「僕も我慢できそうにありません、クロルさん」
 ウィルトスがポキッと指を鳴らし、両腕で背後から張りつめた乳房を覆っていたメイド服の胸元を大きく開くすると瑞々しい双乳がぷるっと飛び出てきた。
 乳首が痛々しい程、ピンと上を向いて勃起し、その白い肌は汗に濡れ妖艶な輝きを放っている。
「や、やだっ!僕は…あっ!」
 ウィルトスが後ろからクロルのスカートを跳ね上げ、尻たぶを下から上へと撫でた。
「ひゃ…そ、そんな…り、両方から…」
 前では秘所を覆っていたパンティー越しにヴィクターが貪り、ウィルトスは後ろからは尻を撫でたり、こね回している。
「ん…お前、感度いいな…おとといからシテねーから溜まってんじゃねぇのか?」
「う、うるさいっ!僕はそんなHなっ――はぁ!」
 ヴィクターがパンティーをずりさげ、直に舌で秘所を舐め上げた。
「濡れてまくり。Hだな~このメイドは」
 そしてヴィクターは淡く茂った陰毛の舌にある肉豆を舌で嬲り始めた。
「あっあああっ!さ、触るな!みるなっ!舐めるなぁ!」
 羞恥に頬が染まり、クロルが喚いた。
 背後からウィルトスに拘束されている両腕はビクとも動かない。

「それではこちらも…クロルさん」
 前ではヴィクターが屈み、クロルの股に顔を埋めると舌で軽く肉豆を突き、責めている。
「や…やめ…んっ!ああっ!……く…んっ!」
 背後からはウィルトスの軽いキスと指先での乳首責めが交互に、そしてリズミカルに繰り返される。
 二人の愛撫によって得られる快感を必死に否定し、逃れようと腰を動かすクロル。が、ヴィクターが
 両腕を尻に回し、ぷりっとした張りのいい尻にむにゅと指を食い込ませ、しっかりとホールドすると間髪入れず、秘所に舌をねじ込み吸い上げた。
「はっ!あっやだ!やああああああ」
 ビクンビクンッと下腹部から一気に脳天を突き抜ける絶頂に身体を痙攣させ、クロルは果てた。
「ごちそうさん……」
 つーっと秘所と舌先に糸を引くヴィクターの唇。それをぬぐうとヴィクターは言った。
「それじゃ…そろそろ…クロル」
 ヴィクターが立ち上がり、ベルトを弛めた。
「はぁはぁ…ヴィ…ヴィクター」
 はっとしたクロルが余韻を振り切り、顔を上げた。
「や…やめて…やめて…よ…二人がかりなんて…僕…」
「クロルさん…いけませんね。君は罪を犯したメイドなんですから…」
「そう言うこと」
 ずれたクロルの伊達眼鏡を直し、ヴィクターはクロルの両脚をその丸太のような腕で抱え、いわゆる『駅弁』の体位を取る。
 その背後からはウィルトスがクロルの腰を掴み、動かないように固定した。びくん、びくん…とヴィクターの股から生えている肉棒に血管が浮かび上がり、震える度に先走り汁を放っている。
 そしてその先端がクロルの濡れそぼった秘所に押し当てられた。
「や…ヴィクター…やめて」
「悪りィ、クロル…俺、もう止まんねーわ。」
 ぐちゅううううう
「あああああああっ」
 クロルの潤った秘所がヴィクターの肉棒によって、貫かれ電撃のような衝撃がクロルの秘所から脳天にかけて突き抜けた。
「おぅぅ…き、きついな…クロル!」
「それはよかった…クロルさんは小作りですから、では僕も」
 クロルの双乳を握り潰しながらのウィルトス。
 それに対してヴィクターは喉を反らせて悦びの声を上げた。
「えっ!?や!後ろ、お尻なんて――」
「開発済み。違うとは言わせませんよ。力を抜いて下さい――んっ」
 メリメリメリ…ズブ、ズブブブブ…
「かっ…はあ…く…こ、こんな…苦し…」
 スカートを捲り上げ、ウィルトスはクロルの菊門に一気に突っ込んだ。
 間髪入れずに左右に割開かれた尻肉に限界まで腰を沈め、ズンズンズンとウィルトスは腰を振り始めた。
「気持ちいい?気持ちいいですか、クロルさん?」
「あぐッ!はッ…いやああッやめて、動かないで下さ――くううう」
「もっとこっちに気ィ入れてくれ、クロル」
 ズンズンと太い鈍器のようなモノで貫かれている感覚。ヴィクターの容赦ない剣突にクロルは呻くような声を上げた。両方を同時に責められるのは初めてだが、クロルの身体は二人を 嬉々として受け入れていた。

「あ、後で…覚えて…ろ!んはああ!」
 涙を散らしながらクロルをいやいやと頭を左右に振った。身体の中心から魂まで引き裂かれるような快感がクロルを襲っているのだ。
「くっ…締め付けが…クロルさんは本当にセックスがお好きなようで」
 ウィルトスはクロルの背後から、首筋に吸い付くようなキスを繰り返す。
 そして腰を尻に擦りつけるようにしてピストン運動を繰り返した。
「そうかよ…悪りィけど、こいつは俺のモンだっ!」
 ヴィクターの強烈な突きに薄い胸がぷるんぷるんと弾け飛ぶように上下に動く。
 その度にクロルの甘い鳴きが店内にこだました。
「あぃ…は!ンぅぅ…!やっ!やああっ!ダメ、ダメェェェッ!」
「ふっふっ…おお…クロル…絡みついて…いい具合だぜっ!」
 ヴィクターがチュウウウッとクロルの乳首に歯を立て音を立てて吸い上げる。
 そして狂ったようにピストンを繰り返し、腰を叩きつける。その度に床に結合部からぬめった先走り汁と愛液との混合液が垂れ落ちた。
「あはっはああっ!も、もうダメッ!僕ッ僕ううう!!」
「くっ!?…おお…くぅ!」
 ヴィクターの剣突を受ける度に中が圧迫され、その肉棒がビクビクッと震えているのをクロルははっきりと感じ取った。それに呼応してかヴィクターの肉棒を食いちぎらんばかりの勢いで膣口が収縮を始めた。と同時にウィルトスが眉を僅かにひそめ言った。
「ふふ…イキますよクロルさん…僕の射精。しっかり受け取って下さい。」
「そ、そんなっお、お尻になんて!あっあっあっ、や、やだっダメ!」
「出ますよ、クロルさん――んっ!」
 ウィルトスは両腕でクロルを抱きしめ、これ以上ないほど腰と尻を密着させた。
 ぶぢゅ、ぶぢゅううううううう!
 クロルの菊門に完全に埋没した肉棒から白濁の塊が吐き出された。

「い…やあああ!な…っなか、で、出てて…くううんっんっんっ!」
 満ち足りた痙攣を終えたウィルトスだが、クロルが休むことを許されない。
「こ、こっちもだ…だ、出すぜクロル!」
「えっ、や!?そんな!ぼ、僕―――」
「まさしくサンドイッチですね、クロルさん」
 ウィルトスはまだクロルの菊門に肉棒を埋め込んだまま、ぴったりと腰を尻に密着させている。
「や…やだ…サ、サンド…イッ…チなん、あっはっんんくうううう」
 ヴィクターは目を閉じ、眉間に皺をよせて、食いしばった歯の間から
「うぉおおおおおおっ!!!」
 と、野獣のように吠えると同時に、クロルの膣内で猛烈な勢いで射精した。
 どぴゅ、ぶりゅううばどばどびゅうう…びゅ……びゅううう
「は―――あぁ…はぁっ…あ…」
 下腹部が沸騰したように熱くなるのを感じたクロルは首をのけぞらせ、瞳を大きく見開いた。
 そして半開きになって涎を垂れ流していた口から不明瞭な声が断続的に漏れた。
 引き締まったクロルの腹筋がヴィクターの射精によりビクンビクンと痙攣し、瑞々しい汗が飛び散った。
 ヴィクターは全身をぶるぶると震わせて、子宮口に押し付けた肉棒の先端から溜まりに溜まった大量の精液を一滴も余すことなくクロルの子宮に放った。
「な…なか……で、出てる…ヴィ…クターの…僕のなか…」
 なおもヴィクターは「うっ、うっ」とくぐもった声でうめきながら、クロルの尻に両手の指を食い込ませ、断続的に腰を押し込んでは長々と射精を続けている。
 ようやく精液を絞り尽くして射精を終えると、充実した征服感と共に猛烈な後悔の念がわき上がってきた。
 店の床の上に倒れ込むクロルの姿はまさしく蹂躙された女であった。
 メイド服のボタンは引きちぎれ、片足に引っかけた体液まみれのパンティーにスカートに飛び散る愛液、そして尻に、股に飛び散った白濁液。眼鏡のフレームもいつのまにか曲がって、その眼鏡にも精液が付着していた。
 クロルが息をつく度にとろとろと前と後ろから垂れる白濁液。
「はぁ…はぁ…も、もう…ダメ…ぼ、僕…これ以上されると…に、妊娠…しちゃう…赤ちゃんできちゃうよ…」

                  *  *  *  *

「しまった…またやっちゃった…」
 暗い自室、机の上で自慰に耽りながらアウラは荒い息をついた。
「また教官でオナニーなんて…私ってやっぱ変態かな…」
 軍を辞して田舎に引きこもったヴィクター元・少佐。それと同時に軍を辞したクロル教官。
 一緒にパン屋を開いているというからきっとこんな関係もと思い、アウラは原稿を書き上げた。
 ウィルトスが入っているのはご愛嬌だ。
「ヴィクター教官の筋肉、純情な心、ああ…彼がどんなマゾでもサドでも受け入れてあげたのに」
 あのたくましい腕で抱きしめられたい、あの人の上で腰を振りたい、何かもうめちゃめちゃにされたい。
 きっと…幼児の腕くらいはある剛直で膣をかき回して欲しい。
「ああ…ヴィクター…どうして私じゃなくてクロル教官なの」
 街の玩具屋で購入したテディベアを抱きしめながらアウラは甘い声を出した。
「……もう一回くらい…いいよね?」
 同人誌の出来映えに満足しつつ、挿絵はバルスラーに依頼しよう…と思いつつアウラの手は秘所に伸びていった。
「ヴィクター…」
 甘い吐息を交えながら囁くアウラは再び自慰に興じた。

FIN

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最終更新:2007年10月08日 02:54