(注)既存のNICにてnetwork通信ができない場合には
yumによるパッケージの追加/削除ができないので、その場合は先にNICのインストールからはじめること

yumのパッケージ取得の際に一番近いサーバを選択するためのパッケージを導入

# yum install yum-fastestmirror

今後必要となるパッケージのインストール

gcc,make,patch,kernel-devel

# yum install gcc make patch kernel-devel

現在インストールされてしまっているパッケージの確認

# yum list installed
(備考)インストール時にベースのチェックを外し、日本語サポートだけを選択しても250程度もの不要なパッケージがインストールされてしまう。
※この時点で201ほどのパッケージになっているはず

残ったパッケージのアップデートを行う。(ここまでで不要パケッケージは大方削除されたので)

# yum update
※注意 この際、kernelのバージョン2.16.18がupdateされて2.16.xx(18以上)にならないように注意する。
(NICモジュールのコンパイル時にエラーが発生してしまうため)

現在runlevel3で実行されているデーモンを確認

# chkconfig --list | grep 3:on

不要なデーモンの停止

比較的新しいディストリビューションに採用されている
デスクトップ間アプリケーション通信のプロトコルD-BUSをサポートをサポートするデーモンです。
現在のハードウェア環境を変えず、新しいデバイス(USB、PCIカード)などを追加する予定が無いなら、
一般的なサーバー用途では不要のはずですので、とりあえず停止しておきましょう
# chkconfig --level 3 haldaemon off

デスクトップ上で相互にメッセージを送るためのデーモンです。D-BUS で利用します。
現在のハードウェア環境を変えず、新しいデバイス(USB、PCIカード)などを追加する予定が無いなら、
サーバー用途には不要ですので停止してかまいません。
# chkconfig --level 3 messagebus off

ハードウェアの変更をチェックするデーモン。
現在のハードウェア環境を変えず、新しいデバイス(USB、PCIカード)などを追加する予定が無いなら、
一般的なサーバー用途では不要のはずですので、とりあえず停止しておきましょう
# chkconfig --level 3 kudzu off

上記のパッケージ削除でnetfs-utilsを削除したが肝心のnfsサービスが停止しないので停止させる
(そもそも、他にUNIX系のシステムを持っていなければ稼動させても意味がないので)
# chkconfig --level 3 netfs off

mcstransとは、SELinuxのSELinux Context Translation System Daemon。
MLS/MCSラベルを変換してくれる。SELinuxを使わないなら不要。
# chkconfig --level 3 mcstrans off

ここまででRunLevel3で稼働中のデーモンは以下の通り。(13〜14個)
acpid APCI (PCの電力管理) のデーモン。*1とりあえず on のままにしておく
anacron システムダウンして cron がジョブを実行し損ねたのを補助するために使われるデーモン。
とりあえず on のままにしておく。*2
atd atコマンドのために必要なデーモン。
crond cronコマンドのために必要なデーモン。
iptables IP v4 用のファイヤーウォール (パケットフィルタとNAT )。
lvm2-monitor LVMのモニタリングデーモン*3
mdmonitor ソフトウェアRAIDで使用する監視デーモンです。
RAIDに障害が起こったときに管理者宛にメールでレポートする機能を担います。*4
microcode_ctl ホスト機のCPUのマイクロコード(CPUへの命令を効率よく行うためのコード)を
アップデートできるようにするためのデーモン。*5
network ネットワークシステムのデーモンです。
これが稼動していないとネットワークは一切使用できません。必ず稼動させておきます。
readahead_early プログラムに必要になるファイルを事前に読み込んでおくサービス。*6
sendmail メール・サーバーを稼動させるサービス。*7
smartd HDDの自己診断機能(SMART)の情報をデーモンで監視するためのもの。HDD障害予測に使う。*8
sshd SSHで通信するために必要。
syslog syslogを使用して、システムのメッセージを記録するために必要。

おまけ

yumコマンドで含まれるファイルからそれを含むパッケージを検索するには「whatprovides」を用いる
例:yum whatprovides libc.so.6

参考リンク

(※hdparmとprelinkの使用方法)

最終更新:2009年01月14日 11:46

*1 SpeedStep機能がついているノートPCでもない限りあまりいらない。だが、電源ボタンを押すとシャットダウンが始まるのはこれのおかげ。CPUの温度とかを記録しているらしい。

*2 一定期間毎にコマンドが実行されているか監視して、一定期間コマンドが実行されていないとそれを実行する。例えば、以前 fsck を実行して何日経過していると言ってくるのはこのおかげ。cron が動いている必要があるらしい。

*3 LVM不使用の場合は停止しても良い

*4 ソフトウェアRAIDを使用しているときは必ず稼動させますが、使用していないときは停止してかまいません。

*5 CPUの処理速度の改善が期待できますから、稼動させておくほうが良い。

*6 これは、起動時に実行される。主に共有ライブラリなど。システムの起動の時間稼ぎなのでonで良い。

*7 停止してもローカル配信は行えるため、メール・サーバーを運用しない場合は不要。後日ssmtpに入れ替える予定

*8 HDDが無い場合は不要。