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食糧生産地(改訂版)

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食糧生産アイドレス設定文書〜改訂版〜


貧乏子沢山という言葉がある。越前藩国とはまさにその言葉にふさわしい藩国であった。

国民の数こそ帝國でトップ3に入る(ターン5現在)ものの、保有資産量はつい最近まで藩国史を通じて最底辺からぴくりとも浮き上がらず、動員・戦争・供出・備蓄・罰金の命令が下るたびに、藩王をはじめ、摂政・理族が青い顔をして金策に駆けずり回るのがこの国の常であった。

人生がけっぷち、ならぬ国政がけっぷちのこの国が、それでも国家として成立してきた理由はこの国の産業構造にある。

医療、サイボーグ技術など、とかく先端技術が注目されがちな越前藩国ではあるが、実はその産業割合のほとんどが第一次産業で占められているのだ。

肥沃な土地、変化にとんだ四季をもつ国土は、バイオ技術の駆使による農作物の改良とあわせて、毎年多くの大地の恵みを産み出し、この国の食料自給率は実に100%近い数字を維持し続けている。(あまり知られていないことだが、面積あたりの生産量は帝国内でもトップクラスを誇る)

つまり、お金がなくても食うだけなら困らないということである。

特に最近では、土壌改良技術や、悪天候に強い新品種の開発などによる成果が目覚ましく、ここ数年に話を限れば食料自給率は120%を超えてなお増加傾向にあり、近隣国への農産物の輸出は越前藩国の主要な収入源の一つになりつつある。


実際の生産地の様子を紹介しよう。

山がちな東国の例にもれず、この藩国でも稲作に適した平地は少ない。
そこで、この国では山岳水田の開墾が推し進められた。
重機やI=Dでは困難なこの仕事を、サイバー農夫たちはやすやすとこなしていった。

機敏な動作こそ不可能なものの、耐久性、防水性、出力に優れた農作業用サイバーウェア「O-100-翔」の開発がこれを大きく助けた事は、藩国技術史に残る技術者達の一大功績である。
戦争用のサイバーウェアより扱いが大きいあたりから、この国の国民性とか、当時の懐事情とかを察して欲しい。
仕事帰りの農家の人たちが、農具と一緒にサイバーウェアのメンテをしている光景は、他国では珍しいものだろう。

都市部は高層化した建物で形成されているが、一歩郊外へと踏み出せば開墾の成果、見渡す限りの田園風景が広がっている。
他国のように平地だけではない。山々まで青々とした田畑が広がっているのである。
そこでは、人々が家族単位を基本とした稲作を行い、越前藩国の主食たる米を生産している。

個々の田畑には、山岳であれば豊富な湧き水、平地であれば藩国の中央に存在する三日月湖、または藩国を東西に分けるように流れる天野川から引かれた用水路から充分な水が引かれている。

火山性の地層を通して蓄えられた水は、多量のミネラルを含む。
この良質な水こそが、美味なる米と酒の源となるのである。

春、田植えを終えたばかりの苗が、若い緑を精一杯に太陽に向かって伸ばす姿を子供の成長に重ね、この国ではちょうどこの季節に子供の節句を行うのがならいとなっている。
子供達の立派な成長を願い、大人たちは節句の儀式に出席し、大いに飲み、騒ぐ。

夏は労働の季節である。育ち行く作物を見守り、丹念に手入れをしていく人達の額に光る汗は美しいものだ。
そんなふうに汗をかいた仕事帰りには、当然一杯やるものである。
夏祭り、盆踊りと行事も目白押しである。

秋を迎えると、国のあちこちで収穫の無事を祝う祭りが行われる。
あちこちで飲めや歌えやの騒ぎになるこの時期は、越前藩国に来る観光客が最も多い時期でもある。

冬は農閑期であり、春の田植えにむけて準備するだけのこの時期には、結婚式が増える。
年末年始もあることだし、当然のように飲む。
(やたらと宴会・祭りが多いと思うかもしれないが、そこは「国民性」の一言で納得して欲しい)


そんな越前藩国の農業分野では、近年、他の藩国に例を見ない取り組みが行われている。
資源採掘用海洋ドームの海上部分に、試験用稲作プラントを設置しているのだ。
ここでは品種改良など、最先端農業技術の実践が行われ、試行錯誤されており、確立された最新農業技術、農業理論は各地の農業に導入されて、効率化、省力化に貢献している。

まぁ、時々試行錯誤が行き過ぎて、「空飛ぶ人食いとうもろこし(意外に美味かった)」とか「I=D大のスイカ(スカスカで不味い)」とかが出来てしまうときもある(その度に摂政以下、理族達が頭を抱えて後処理に奔走する)が、そんなことは些細な問題だ、と信じたい。

また、これに加えて毎年の収穫を支える大きな助けとなっているのが理族(東国人+理力使い+吏族)の存在である。
理族は常に藩国全土を巡り、理力の流れを観察している。
理力と天候との関係は明らかではないが、この藩国では理力の流れから、天候や寒暖の変動などを予測する術が確立している。

加えて、越前藩国自慢のインフラである多目的センサー網が農業生産力の向上に大きく寄与している点も見逃せない。
国中に張り巡らされたセンサー網から得られる莫大な情報の蓄積は、他国では考えられない精度での作業日程の構築を可能としている。

越前藩国の農民は、多目的端末にアクセスするだけで、今日施肥すべきか否かや、施肥する際の最適な肥料成分や濃度、水温の上下、育成状況の優劣等の情報を極めて簡単に引き出すことが出来るのだ 。

また、意外に思われるかもしれないが、越前藩国のお家芸、医療分野にも農業は関係している。
というのも、最新の研究ではこの国特有の風土病「不安定性無気力症候群」の治療と症状緩和に農作業が有効である。との報告がなされているのだ。
汗をかき、自然を感じ、自らの行動の成果を収穫(あるいは作物の生長)と言う形で実感できることがその要因ではないかと言われているが、詳細に関しては研究中である。
越前中央病院では、この研究結果を受けて、入院患者のリハビリとして農作業を導入する方針を既に発表している。
この試みが上手くいけば、目が虚ろだったり、時折発作的に痙攣したりしながらも、さわやかに働く戌士の姿が見られるようになることだろう。

このように、藩国の各所に関係する農業は、すでにこの国の特色と言っても過言ではない。

イワヤト山の一帯を水源とするイワヤト水系の豊かな恵みを受けて、黄金に実る稲が遠い山々の稜線まで見渡す限りに続く収穫期の風景は、初めて見るものを圧倒することだろう。

何百億わんわん積みあげようが、この黄金の景色にはかなうまい、とは藩王の言である。

貧乏なこの国の藩王は、そんな大金見たことないからだろう、とは、つっこまないであげてほしい。筆者からのお願いだ。


文責:不破陽多
原案:国民有志

  • 不破さんからの代理投稿です。(あとでタイからの投稿を確認しましょう)
    改行が多すぎて見た目のまとまりが悪いので、前半だけ直しました。
    後半誰かやって。(全部私がやると、結局だれもWikiを使わなくなるので) -- 黒崎紘 (2007-03-09 15:54:26)

  • 不破です。TESTがてら編集してみました。黒崎さん、色々ありがと~ございま~す
    なお、色々と小ネタを挟んではいますが、設定自体はIRC上であげられたものを使用しております。
    追伸 最後の一行、藩王閣下への不敬罪にあたるようでしたら即刻削除いたします。
    なので罪状適用はご勘弁を -- 不破陽多

  • ホンノチョット
    極めて些細な枝葉末節修正。 -- 佐倉真 (2007-03-13 00:09:27)
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