ここは越前が妄想を連ねるページの予定。
中二病自重。



星を堕とす魔王の伝説。

それは越前藩国に伝わる伝説の一つで、歴史的には金剛の伝説よりも古く、建国神話にまで至る。

昔、邪悪な魔法使いがいた。
心を道化の服で覆い、ねじれた角笛を吹き鳴らし、
奇妙なステップで踊り狂い、笑いながら斧を振り回すので、
皆は彼を狂人だと思っていた。
彼はあるとき、愛というものが何なのか、という疑問を思った。
そこで、愛を知るために誰かを愛しようと思ったが、
彼は嫌われ者だったため、周りには誰もいなかった。
人がいないのでは人を愛せないので、仕方なく彼は「このよのうつくしきもののなにもかも」を愛することにした。
そう考えて世界を眺めてみたら、あまりのまぶしさに目がくらんでしまった。
あまりに美しかったので、彼はいつしか「このよのうつくしきもののなにもかも」を守ろうと思うようになった。

……しかし、このよのうつくしきもののなにもかもを守るには、あまりにも邪魔な人間が多すぎた。
仕方がないので邪悪な魔法使いは自ら魔王となって星を墜とし、邪魔な人間を消してしまおうとした。
それに気がついた人間達は、あわてて団結して邪悪な魔法使いを打ち倒し、捕らえた彼を未定義領域という牢獄に追放することにした。

それが、越前藩国の始祖のお話。