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状況:偵察

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 越前藩国の新アイドレス、東国人+犬妖精+ドラッガー+ドラッグマジシャンは「感覚特化型コパイロット」という、明確なコンセプトのもとに設計された新戦力である。

 そもそも、わんわん帝國のI=Dはにゃんにゃん共和国のそれに比べて感覚補正が低く、最近の主流戦闘方法である「敵を目視せずにすむ中・遠距離からの砲撃戦」という用法に向いていない。
 また、トモエリバーの持ち味であるARの高さと飛行ユニットであることを利用した偵察行為も不得手ということになる。

 そこで越前藩国の人々は考えたのだ。
 機体が劣っているなら人でそれを補おうと。

 彼らの考えは少なくともこれまでのところは正しかったと言えるだろう。

 苦手なはずの偵察や砲撃戦でも、帝國のI=Dが戦力の一端を担っている現状がそれを証明している。

(これは余談だが、彼らの特殊能力はフェザーワルツと相性が最高であった。
 その理由は75%ルールにある。四人乗りのこの機体では、たとえ一人がドラッグマジシャンの技である強化行為によって行動不能になっても、残り三人で機体を運用する事が可能となっているためである。よって、ドラッグマジシャンを二人乗せておけば、交互に使用することにより、燃費こそかかるものの、実質ペナルティをうけずに能力を強化したままで機体を運用する事が可能となるのだ。

 この有用性は最近のフェザーワルツのコパイロットが越前藩の国民で占められていることからも納得していただけると思う)

 そして、今もまた彼らは自らの能力を遺憾なく発揮していた。

 薬物投与により研ぎ澄まされた感覚は、センサーと同一化し、周囲の状況を余すところ無く読み取っていく。敵味方の位置表示を一瞬で見て取り仲間に伝え、ほんのわずかな違和感から隠蔽されたものの存在を悟る。

 彼らの目を逃れうるものは何も無く、彼らの耳にきき取れぬ音はない。

 否、ときに夢のささやきすら情報源とし、見えぬはずのものを見すえ、聞き取れぬはずの声を聞くことすら可能なのだ。

 パイロットのように表舞台に立つことなく、地味なコパイロットとして帝国の弱点を補うために生まれてきた彼らは、その瞳に皆の輝く未来を映して、どこかの誰かの目や耳となり今日も戦場を駆け抜けていく。

(書:不破陽多)

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