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状況:決戦(統合用に改訂)

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だれでも歓迎! 編集
 やっと、ここまで来れた。

 多くの人々の労力の積み重ねのもと、巡ってきた大チャンス。

 だが積み重なった疲労に足は震え、もう立っていることもおぼつかない。

 荒い息を吐きながら、しかし、目線を下げることだけはしない。

 目はひたむきに目標を見すえる。

 …もう無理だ。…無駄だ。…諦めろ。

 意識の片隅に聞こえる言葉は、きっと正しい。今の自分には力が、足りないのだ。

 だから――魔法を使う。
 幼いころ、胸に刻んだあの言葉。

 何の効果もないはずの、ただの言葉遊び。

「――私は、世界に問いかける」

 それでも、これこそ最高の呪文と、心のどこかで信じている。

「私の勇気は、この胸の奥の、燃えるような想いは、」

 そう、何度も何度も嘲笑され、否定され、それでも心に輝くこの光は。

「――真実か?あやまちか?」

 今、その答えを求めよう。

「あやまちならば、この身に死を――」

 この想いが、否定してきた人たちの言う通り、間違いだったのなら……自分は、ここで死ぬだろう。

 でも、もし―

「真実ならば――」

 どうか―

「――今ここに、大逆転の力を!!!」

――そして世界は選択する――

「……っ!」

 わかった。

(ここに応援席の発言を張って下さい)

 今、顔も見たことの無いどこかの誰かが大勢で、自分を見守り、応援してくれているのが。
 その声援に応えるように、自分の中に力が湧き上がるのが。
 それは本当にほんの少しでしかなかったが―

「……ほらな……この胸の勇気は――間違いなんかじゃなかった!」

 ――ラスト・スパートを決めるには、充分だ!

 そして、最も新しきヒーローは、世界の後押しのもと、ゴールを目掛け駆け出した!

(書:不破陽多)

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