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汎用OS「INUX」

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部品構造


  • 大部品: 汎用OS「INUX」 RD:16 評価値:6
    • 大部品: INUXの摘要 RD:8 評価値:5
      • 部品: 動作保障環境
      • 部品: プログラム導入動作可能
      • 部品: コマンドラインベース
      • 部品: 互換性情報の公開
      • 部品: マルチユーザーモード
      • 部品: i言語と呼ばれる専用の言語
      • 部品: ログの記録
      • 部品: 階層構造のデータ格納
    • 大部品: セキュリティ機能 RD:6 評価値:4
      • 部品: 格納データの暗号化処理
      • 部品: ユーザー認証機能
      • 部品: アクセス権限設定機能
      • 部品: 悪意のあるプログラムの動作の抑止
      • 部品: 修正プログラムの適用
      • 部品: ライセンスコードによる不正コピーの抑止
    • 大部品: 歴史的な背景 RD:2 評価値:1
      • 部品: プログラム開発用の作業場
      • 部品: 幾多の事故を越えて



部品定義


部品: 動作保障環境

INUXは主記憶装置や処理装置、制御装置、入出力装置で構成される標準的なコンピュータにインストールして使用される。原理的に機械部品以外が組み込まれていると動作しない。

部品: プログラム導入動作可能

INUXでは書かれたコードからプログラムを作ったり、他の誰かがINUX上で作ったプログラムをインストールして動作させたりすることが出来る。但しあまり沢山動かすとコンピュータの性能が足りなくなってまともに動作しなくなるので注意が必要だ。

部品: コマンドラインベース

マウスを使った直感的な操作は現段階では残念ながらオーパーツである。電源ボタンや記憶媒体の入庫や出庫といった物理的な物を除けば、コンピュータの操作は全てキーボードから入力したコマンドで行われる。

部品: 互換性情報の公開

INUXが導入されているコンピュータにテープ装置などを接続して使用したい場合、対象機器側に専用の制御用コードを登録したファームウェアが必要となる。対応していない機器しか持ってない時は著しく不便だが、互換性に必要な情報は一般公開されているためその気になれば組み込んだ製品を製造することが可能だ。

部品: マルチユーザーモード

1つのコンピュータに複数の入出力装置を接続し、その数だけの人数が同時にコンピュータを使った作業を行えるモードが搭載されている。大勢が使えばその分コンピュータに負荷がかかる上に誰かひとりが質の悪いプログラムを動かすとコンピュータ全体の性能が低下して全員の作業に影響が出るため注意が必要だ。逆に1人しか操作できないシングルユーザーモードへの切り替えも可能で、こちらは主に保守作業時に使用された。

部品: i言語と呼ばれる専用の言語

INUXはi言語と呼ばれる専用の言語を使って作成された。INUXの頭文字を取ってその名が付けられたと噂されているが、実際にはもっと異なる言語体系が転用されたらしい。

部品: ログの記録

INUXにはコンピュータ全体の操作ログを文字情報として記録する機能がある。例えば誰が何時にコンピューターの使用を開始したのか、などである。コンピュータの使用を開始することをログに入る、あるいはログに載るという所から転じてログインやログオンと呼び、逆に使用を終了することをログアウトやログオフと呼ぶ習慣も出来た。

部品: 階層構造のデータ格納

INUXでは記憶領域を階層構造に見立ててデータを格納、管理することができる。階層構造の枠はディレクトリやフォルダと呼ばれるものの実際にデータが何らかの箱に入っているわけではなく、「どの階層にどのデータが格納されていることになっているのか」という情報が別に作成されていて、必要に応じて参照される仕組みになっている。

部品: 格納データの暗号化処理

INUXは管理下にある記憶装置にデータを書き込む際に暗号化を施す機能が標準で搭載されている。別のユーザーにデータの中身を見られるのを避けたり、データを書き込んだ磁気テープなどをうっかり紛失した際でもデータをそのまま取り出されないようにする事が目的であったが、この機能を有効にすると余分に記憶領域が必要となるなどデメリットもあった。

部品: ユーザー認証機能

マルチユーザーモードが搭載されたことで複数の人物がコンピュータを使用することが出来るようになったが、その反面、誰が使ったのかが分からなくなるという問題が発生することになる。このためINUXではパスワードや物理鍵といった方法を使った認証方式を登録ユーザー単位に設定できる機能が搭載された。物理鍵は本当のカギに限った話ではなく、個人を特定しうる物理的な何かという意味でもこの言葉は使用されるが、INUXを導入したコンピュータにそういった物理鍵を識別できる機械を接続する必要がある。パスワード認証なら特別な機械の追加は不要だったため多用された。

部品: アクセス権限設定機能

ユーザー認証機能によって特定の人物とコンピューター上に設定されたユーザーを紐づけることが出来るようになると、「特定のデータ領域は特定の人物にしか見えないようにしたい」「特定の集団には特定の操作をさせたくない」と言った需要が発生することになった。INUXでは管理下にあるデータ領域にアクセス可能なユーザーを設定することができる機能が搭載され、機密情報へのアクセスやコンピュータを停止させるような危険な操作をできる人・できない人というように分けることが出来るようになった。

部品: 悪意のあるプログラムの動作の抑止

アクセス権限機能は単にデータの参照や特定操作が可能な作業者を限定するだけではなく、例えば実行された瞬間コンピュータ上の全てのデータを破壊するような悪意のあるプログラムの動作を抑制するという一面もある。動作したプログラムは原理的に「作成者がログインできるユーザー」か「プログラムを動作させたユーザー」の権限しか所持できず、前述の全データ消去プログラムを仮に実行してしまったとしても、権限を与えられていないデータには干渉できないためである。

部品: 修正プログラムの適用

世に人の作る物に完璧は無く、INUXにもやはり欠陥や不具合は付き物であった。それらを放置すれば悪意のある者に好き放題されてしまう恐れもあり、不具合や脆弱性、あるいは意図しない動作の修正、そして機能改善を可能とするためにINUXの修正プログラムが定期的に公開されるようになった。ただ、時間が経過するに従ってこれらのプログラムを一個ずつ適用していくのは大変だったため、1年~数年に1回程度の頻度でマージパッチやバージョンアップ版が提供されるようになった。

部品: ライセンスコードによる不正コピーの抑止

INUX自体は電子データであるため、心得のある者であればこれをコピーして本来許された数以上のコンピュータに導入することが出来てしまう。これを防ぐためにINUXの初期設定時にライセンスを示す文字列の入力を求める機能が実装されている。もちろんただの文字情報なので同じように入力すれば複数台のコンピュータに導入出来てしまうのは変わらないのだが、後から使用されているライセンスを確認することも出来たため、同じ文字列が使用されたことが分かれば莫大な違約金や賠償金を請求することで抑止効果として期待された。ちなみにライセンスコード自体は特定の法則に基づく暗号文であるため、出鱈目に入力したところで期待する結果を得ることはできない。

部品: プログラム開発用の作業場

他の藩国との差別化、あるいは単なるやけっぱちとして語られる越前藩国の情報産業育成の過程において、元々は貴重なコンピュータを同時に一人しか使えないことに業を煮やしたプログラマーが、開発作業に便利な色々な機能をコンピュータ上で動作するプログラムに搭載しようとしたことがINUXの始まりである。当初は色々なプログラムを色々な人がそれぞれ作成するための作業場的な位置づけで作られ始めたが、機能性の高さからINUX自体を標準的に使用しようという機運が高まった。

部品: 幾多の事故を越えて

使う人間が増えれば何事もアラが目立ち始めるのは世の習わしであった。些細な操作ミスでデータが消える不具合、意図しない操作でユーザーに付与された権限が別のユーザーのものと入れ替わってしまう脆弱性など、利用展開が進むにつれて多くの、そして非常に多くの不具合情報が寄せられるようになった。中には死亡事故に繋がってしまった物もあって最初にINUXを作ったプログラマー(摂政とも伝えられる)は青くなったが、藩王はこれを許し、代わりに発見された不具合を可能な限り修正することで不利益を被った者よりも圧倒的に多くの者の助けとなるよう命じたという。



提出書式


 大部品: 汎用OS「INUX」 RD:16 評価値:6
 -大部品: INUXの摘要 RD:8 評価値:5
 --部品: 動作保障環境
 --部品: プログラム導入動作可能
 --部品: コマンドラインベース
 --部品: 互換性情報の公開
 --部品: マルチユーザーモード
 --部品: i言語と呼ばれる専用の言語
 --部品: ログの記録
 --部品: 階層構造のデータ格納
 -大部品: セキュリティ機能 RD:6 評価値:4
 --部品: 格納データの暗号化処理
 --部品: ユーザー認証機能
 --部品: アクセス権限設定機能
 --部品: 悪意のあるプログラムの動作の抑止
 --部品: 修正プログラムの適用
 --部品: ライセンスコードによる不正コピーの抑止
 -大部品: 歴史的な背景 RD:2 評価値:1
 --部品: プログラム開発用の作業場
 --部品: 幾多の事故を越えて
 
 
 部品: 動作保障環境
 INUXは主記憶装置や処理装置、制御装置、入出力装置で構成される標準的なコンピュータにインストールして使用される。原理的に機械部品以外が組み込まれていると動作しない。
 
 部品: プログラム導入動作可能
 INUXでは書かれたコードからプログラムを作ったり、他の誰かがINUX上で作ったプログラムをインストールして動作させたりすることが出来る。但しあまり沢山動かすとコンピュータの性能が足りなくなってまともに動作しなくなるので注意が必要だ。
 
 部品: コマンドラインベース
 マウスを使った直感的な操作は現段階では残念ながらオーパーツである。電源ボタンや記憶媒体の入庫や出庫といった物理的な物を除けば、コンピュータの操作は全てキーボードから入力したコマンドで行われる。
 
 部品: 互換性情報の公開
 INUXが導入されているコンピュータにテープ装置などを接続して使用したい場合、対象機器側に専用の制御用コードを登録したファームウェアが必要となる。対応していない機器しか持ってない時は著しく不便だが、互換性に必要な情報は一般公開されているためその気になれば組み込んだ製品を製造することが可能だ。
 
 部品: マルチユーザーモード
 1つのコンピュータに複数の入出力装置を接続し、その数だけの人数が同時にコンピュータを使った作業を行えるモードが搭載されている。大勢が使えばその分コンピュータに負荷がかかる上に誰かひとりが質の悪いプログラムを動かすとコンピュータ全体の性能が低下して全員の作業に影響が出るため注意が必要だ。逆に1人しか操作できないシングルユーザーモードへの切り替えも可能で、こちらは主に保守作業時に使用された。
 
 部品: i言語と呼ばれる専用の言語
 INUXはi言語と呼ばれる専用の言語を使って作成された。INUXの頭文字を取ってその名が付けられたと噂されているが、実際にはもっと異なる言語体系が転用されたらしい。
 
 部品: ログの記録
 INUXにはコンピュータ全体の操作ログを文字情報として記録する機能がある。例えば誰が何時にコンピューターの使用を開始したのか、などである。コンピュータの使用を開始することをログに入る、あるいはログに載るという所から転じてログインやログオンと呼び、逆に使用を終了することをログアウトやログオフと呼ぶ習慣も出来た。
 
 部品: 階層構造のデータ格納
 INUXでは記憶領域を階層構造に見立ててデータを格納、管理することができる。階層構造の枠はディレクトリやフォルダと呼ばれるものの実際にデータが何らかの箱に入っているわけではなく、「どの階層にどのデータが格納されていることになっているのか」という情報が別に作成されていて、必要に応じて参照される仕組みになっている。
 
 部品: 格納データの暗号化処理
 INUXは管理下にある記憶装置にデータを書き込む際に暗号化を施す機能が標準で搭載されている。別のユーザーにデータの中身を見られるのを避けたり、データを書き込んだ磁気テープなどをうっかり紛失した際でもデータをそのまま取り出されないようにする事が目的であったが、この機能を有効にすると余分に記憶領域が必要となるなどデメリットもあった。
 
 部品: ユーザー認証機能
 マルチユーザーモードが搭載されたことで複数の人物がコンピュータを使用することが出来るようになったが、その反面、誰が使ったのかが分からなくなるという問題が発生することになる。このためINUXではパスワードや物理鍵といった方法を使った認証方式を登録ユーザー単位に設定できる機能が搭載された。物理鍵は本当のカギに限った話ではなく、個人を特定しうる物理的な何かという意味でもこの言葉は使用されるが、INUXを導入したコンピュータにそういった物理鍵を識別できる機械を接続する必要がある。パスワード認証なら特別な機械の追加は不要だったため多用された。
 
 部品: アクセス権限設定機能
 ユーザー認証機能によって特定の人物とコンピューター上に設定されたユーザーを紐づけることが出来るようになると、「特定のデータ領域は特定の人物にしか見えないようにしたい」「特定の集団には特定の操作をさせたくない」と言った需要が発生することになった。INUXでは管理下にあるデータ領域にアクセス可能なユーザーを設定することができる機能が搭載され、機密情報へのアクセスやコンピュータを停止させるような危険な操作をできる人・できない人というように分けることが出来るようになった。
 
 部品: 悪意のあるプログラムの動作の抑止
 アクセス権限機能は単にデータの参照や特定操作が可能な作業者を限定するだけではなく、例えば実行された瞬間コンピュータ上の全てのデータを破壊するような悪意のあるプログラムの動作を抑制するという一面もある。動作したプログラムは原理的に「作成者がログインできるユーザー」か「プログラムを動作させたユーザー」の権限しか所持できず、前述の全データ消去プログラムを仮に実行してしまったとしても、権限を与えられていないデータには干渉できないためである。
 
 部品: 修正プログラムの適用
 世に人の作る物に完璧は無く、INUXにもやはり欠陥や不具合は付き物であった。それらを放置すれば悪意のある者に好き放題されてしまう恐れもあり、不具合や脆弱性、あるいは意図しない動作の修正、そして機能改善を可能とするためにINUXの修正プログラムが定期的に公開されるようになった。ただ、時間が経過するに従ってこれらのプログラムを一個ずつ適用していくのは大変だったため、1年~数年に1回程度の頻度でマージパッチやバージョンアップ版が提供されるようになった。
 
 部品: ライセンスコードによる不正コピーの抑止
 INUX自体は電子データであるため、心得のある者であればこれをコピーして本来許された数以上のコンピュータに導入することが出来てしまう。これを防ぐためにINUXの初期設定時にライセンスを示す文字列の入力を求める機能が実装されている。もちろんただの文字情報なので同じように入力すれば複数台のコンピュータに導入出来てしまうのは変わらないのだが、後から使用されているライセンスを確認することも出来たため、同じ文字列が使用されたことが分かれば莫大な違約金や賠償金を請求することで抑止効果として期待された。ちなみにライセンスコード自体は特定の法則に基づく暗号文であるため、出鱈目に入力したところで期待する結果を得ることはできない。
 
 部品: プログラム開発用の作業場
 他の藩国との差別化、あるいは単なるやけっぱちとして語られる越前藩国の情報産業育成の過程において、元々は貴重なコンピュータを同時に一人しか使えないことに業を煮やしたプログラマーが、開発作業に便利な色々な機能をコンピュータ上で動作するプログラムに搭載しようとしたことがINUXの始まりである。当初は色々なプログラムを色々な人がそれぞれ作成するための作業場的な位置づけで作られ始めたが、機能性の高さからINUX自体を標準的に使用しようという機運が高まった。
 
 部品: 幾多の事故を越えて
 使う人間が増えれば何事もアラが目立ち始めるのは世の習わしであった。些細な操作ミスでデータが消える不具合、意図しない操作でユーザーに付与された権限が別のユーザーのものと入れ替わってしまう脆弱性など、利用展開が進むにつれて多くの、そして非常に多くの不具合情報が寄せられるようになった。中には死亡事故に繋がってしまった物もあって最初にINUXを作ったプログラマー(摂政とも伝えられる)は青くなったが、藩王はこれを許し、代わりに発見された不具合を可能な限り修正することで不利益を被った者よりも圧倒的に多くの者の助けとなるよう命じたという。
 
 


インポート用定義データ


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