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新カリフォルニア共和国

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新カリフォルニア共和国

NCR国旗
新カリフォルニア共和国 (NCR)はカリフォルニアに存在しネヴァダも所有する、連邦・民主主義共和国家である。

新カリフォルニア共和国の首都もまた、NCRと名づけられた街である。以前はシェイディ・サンズとして知られていた。共和国はウェイストランドに秩序と進歩、同時に民主主義、自由、法治といった旧世界の価値観を取り戻すことを追及している。政治的影響力、経済力、人口という点において、NCRは Fallout の世界においてほぼ間違いなく最大かつ最強の現存する権力集団であり、最大の常備軍を維持している。2241年までに、共和国は5つの州を設けた。NCR (首都)、ロサンゼルス、マクソン、ザ・ハブ、デイグローだ。2281年にも新しい州は共和国に加わっていないが、これまでの州に新しい領土も増えている。NCRはモハビ・ウェイストランドやバハにも所有地を広げているためだ。

新カリフォルニア共和国は、メキシコ・アメリカ戦争中に米国が獲得した地域に臨時政府として創られた、カリフォルニア・ベアフラッグ共和国を参考としている。

歴史

新カリフォルニア共和国は Vault 13 の姉妹 Vault である、Vault 15 の残った生存者から生まれた。Vault 13 は早くに開放され、居住者はウェイストランドに放たれていた。Vault を捨てできるだけ多くの残存テクノロジーを回収した後、Vault 15 の元住人は小さな農業コミュニティ、シェイディ・サンズを建てた。この集落の初代リーダーはアラデシュで、護衛長のセスが補佐した。2161年、Vault の住人はカーンズを壊滅させてアラデシュの娘タンディを救い、苦闘するコミュニティを援助した。彼を模範として影響を受け、アラデシュ、セス、タンディは新カリフォルニア共和国を設立した。

共和国は公式には2186年に誕生し、アラデシュが初代大統領となった。10年後父親の失踪に伴い、タンディが満場一致でNCRの2代目大統領に選ばれた。タンディはハブやジャンクタウンとの貿易ルートを開き、大いに街が発展することになる。2241年にはNCRの主な資源は大量のバラモンの群れとなり、NCRは (牧畜業者協会と共に) バラモンの主そして経営者を生み出した。これらのグループの政府への影響力は、タンディの在任期間中は制限されていたが、ゆっくりと芽生えたばかりの民主主義は崩壊していく。

拡大

NCRの古い Vault との関係によって、長年の間に暴力的な混乱を何度か経験する。モンスター、レイダー、Vault 15 の崇拝者、グールのスカベンジャーの巣に始まり、無害な (時には有害な) 無断居住者、回収斑、採掘権を論じる共和国自体に至るまで。政府にとって、そしてウェイストランドの居住者全員にとって、Vault 15 の区域を放置するのは難しいことのように思われた。だが結局選ばれし者の助けを借り、Vault 15 は経済・軍事協力と引き換えに共和国に加わることに同意した。Vault の物資によって、NCRはついに南カリフォルニアの確固たる支配を手に入れ、この時点から北部や東部への拡大を始めた。2281年に、アメリカ南西部の全域が新カリフォルニア共和国に統一された。NCRは現在、東部のモハビ領域に向けて影響力を拡大させようとしている。

NCRの問題

NCRのバラモン経営者たちはラッドスコルピオンを心から嫌っており、この憎しみはシェイディ・サンズの設立時代にまでさかのぼる。言葉を話すデスクローが、NCRのバラモンの群れを攻撃するという報告や目撃談もあった。だがエンクレイヴが Vault 13 のデスクローを殲滅した後は、問題となる攻撃は止まった。

プロパガンダ

ポスター
NCRは優れた市場・広報活動部門をもっており、絶えずウェイストにNCRのポスターを貼ったり、プロパガンダを広めたりする密使を送っている。辺境の住民トーマス・ムーアは密使の中でも有名だと思われ、敢然とVaultシティそのものの中で反Vaultシティ・NCRプロパガンダ推進を行っている。NCRのプロパガンダは北カリフォルニア中の独立集落の多くでも見られ、特にニューリーノーの街角が顕著である。

Brotherhood of Steel との戦争

NCRと Brotherhood of Steel の関係は、常にある程度の緊張感をもったものだった。だがジェレミー・マクソンが Brotherhood のリーダーになってから関係が悪化する。彼はどんな必要なことを行っても、「劣等種」の手から全ての先進技術を奪い取ることで力への復帰を求めた。2242年からしばらく後、新カリフォルニア共和国に宣戦布告された。
何年も戦争は続き、Brotherhood of Steel は勝利者の側にいると信じていた。だが Brotherhood の優れた技術をもった部隊をいくら送り込んでも、NCRには常に交代要員がいるようだった。Brotherhood にはNCRと同じことができなかった。エリート主義者のグループを維持するためには、補充要員を迎えることは難しい。NCRの物量と更に兵士を徴兵する能力により、ほどなく Brotherhood の戦争敗北は決定的となった。

ニューベガス作戦 (2281年)

NCRレンジャー
長年、NCRは国境の拡大を続けてきた。東へ派遣された偵察班の一つがラスベガス市 (現在ニューベガスに改名) を発見する。比較的大戦争の影響を受けておらず、フーバーダムは依然稼働中だった。この場所の軍事的・経済的な価値を知り、共和国は速やかにニューベガス区域を支配するため軍の派遣部隊を送った。Brotherhood of Steel に対する長い戦争の後で力を再建するため、豊富な資源を使うことを望んだ。

ダムに到着すると、すでにセキュリトロン軍と重装備の部族によって占拠されていることを発見する。短期間の膠着状態の後、一機のセキュリトロンがMr.ハウスの代理としてNCRの陣地に近づいてきて、NCR政府との取引を要求した。これが共和国のMr.ハウスおよびニューベガスの3つのファミリーとの初接触だ。結果、ニューベガス条約が締結された。NCRはフーバーダムの支配を握り、生み出された電力の95%を共和国の中核地域に送ることを許された。交換条件として、ニューベガス・ストリップ地区は残りの5%を与えられた。同時にNCRは兵力をこの区域に配備することを許可されたが、ニューベガスの独立を認め、NCR市民がストリップ地区を干渉なく訪れることが許される必要もあった。NCR政府は条約遵守に同意したが、依然として長期的には全モハビ区域の併合を計画していた。外交または軍事力のどちらを使ってでもだ。

だがNCRの新しく設けられた財産と領土は、シーザー・リージョンの勢力が迫ってきたためすぐに脅威にさらされる。リガタス・ジョシュア・グラハムの指揮の下、リージョン軍はフーバーダムのNCR駐屯地に進撃した。戦略的財産を手に入れ、川を横断するためだ。フーバーダム第一の戦いとして知られるようになる争いで、リガタス・グラハムは初めは優勢だった。NCRの防衛隊を押し戻し、自分の軍をダムに進めることに成功した。第一偵察隊とNCRレンジャーを含むNCRの主要部隊は、ダムを西に渡ったボルダーシティまで戦術的撤退を実行した。リージョン兵 (主にセンチュリオンとデカニ) を殺すため、優れた射撃技術能力を発揮し続けた。グラハムは戦略に適応できず、軍団兵に対しレンジャーに突き進むよう命令を下す決断をした。NCRがボルダーシティに罠を仕掛けており、撤退に沿って爆発物を置き、リージョンを罠に引き込もうとしていることに気づかなかった。リージョン軍がシティに入った時、NCRは爆発物を起爆させリージョン軍に致命的な犠牲を与え、攻撃態勢を崩した。続いてNCR軍が反撃して押し返し、逃げるリージョン軍を最終的にはダムの東に戻した。

NCRはビタースプリングスの虐殺で行った残虐行為により、グレート・カーンズの敵にもなった。カーンズは速やかにNCRに対し、自らとフィーンドを武装し始めた。リージョンも長い間黙っているわけではなかった。NCRの前進基地の一つキャンプ・ネルソンが、リージョン機動部隊によって完全に壊滅させられ、恐ろしくもアラデシュ砦の敗北を繰り返すことになった。別のキャンプであるサーチライトは核装置による光に焼き尽くされ、基地の生存者は全員フェラル・グールと化した。キンバル大統領と無能なオリバー将軍に率いられ、兵士の士気はこれまでにないほど下がっており、敵前逃亡率 (特に新カリフォルニア・レンジャー) は高い。前線の中心キャンプはフォーロン・ホープであり、「はかない望み」という名前が示すとおり、落胆と絶えず追いつめられた兵士で満ちている。コロラド川対岸での防衛線を保ち、これから全領域の運命を決するフーバーダムの戦いに備えている。川を渡ってくるリージョンを防ぐために前線に展開される兵士は非常に少なく、ニプトンやレンジャーステーション・チャーリーの攻撃で実証されている。

NCRの金本位通貨は Brotherhood of Steel が金鉱床を奇襲し破壊した後、ほとんどの価値を失った。そのためNCRドルは現在では水に支えられている。フーバーダムの生産能力を厳しく支配しており、軍事物資や領域での固い地盤と交換に、電力と飲料をストリップ地区や近隣のコミュニティに与えている。

NCRはストリップ地区の支配を最終的にはMr.ハウスから奪うことを狙っているが、リージョンの脅威が残る間はできない。ハウスが所有するセキュリトロン軍はNCRとリージョン双方にとって多大な脅威となるが、3つの勢力間の不安定な膠着状態は、プラチナチップの到着により脅かされることになる。

政府

タンディ大統領
NCR政府は戦前の合衆国に似ており、選ばれた代表 (州で選ばれた議員) が務める連邦議会がある。代表たちは、議会の長となり (もちろん、代表のアドバイスの下で) 共和国を治める大統領と副大統領を決定する (NCRには少なくともある時期には任期制限はないらしく、タンディは Fallout 2 開始当時10期を務めていた)。代表の肩書きは「議員」「アドバイザー」「市会議員」「代表」「上院議員」と幅広く、特に (頑固に我流を貫く) ハブは代表を「知事」と呼ばれるのを好む (ハブとシェイディには様々な理由から多くの摩擦がある。通常は貿易権とキャラバンのルートに関するもの)。いずれにしても全ての肩書きは議場の外では認められ、受け入れられている。だが部屋の中では肩書きは時には侮辱として使われ、熾烈な論争の口火となる。それぞれの州が自立性を出そうとして、ささいなパフォーマンスをしているにすぎない。

100歳近くになるが、タンディは大戦争の遺物から生まれたどんなリーダーよりも、ウェイストの人々を一つにした。共和国領土外の部族の中には聖人、さらには「偉大なる母」と崇拝する者もいる。タンディの共和国州メッセージは、「貢献」に加わり文明を再建するという無数の人々を活気づけたことで有名となった。彼女の統治の下で共和国は成長し、増え続ける人口を支えるため戦前の基盤を再建する活動に専念した。新しい形態の輸送・製造手段を見つけ、道路や鉄道網を整備し、要塞を建て、キャラバンを促進し、共和国で (そして他の地域と) 貿易させ、素早く効率的に脅威に対処した。彼女はずっと、ルーツとなるシェイディ・サンズの小さな村を忘れなかった。成長を続けた上で一般市民に繁栄をもたらすよう、常に努めた。

NCRには性差別はほとんどない (ウェイストの多くの地域と異なる)。Vault 15 でのコミュニティの起源と、タンディの幅広い統治によるものが大きいと思われる。共和国はグールやミュータントに対する差別も少ないが、多くの政治評論家はNCRがあまり接触していなかったためだと主張している (NCRはネクロポリスやマスターの軍隊とほとんど接触していない)。

アラデシュはダーマの教えを信じていたが、タンディは常に政教分離を信頼していた。街の中でVault の住人を神聖化しようとする試みを全て制限した (議事堂の外にある像は認められたが、それだけだった)。アラデシュとタンディは共に、政治と宗教は一緒にしてはならないとわかった。特にハブの人々に接触し、品のいい話し方をする数人のアポカリプスの使徒の訪問を受けたときだ。いずれにせよNCRは過去でも現在でも、精神的に異常のない宗教は首都内で許可している。NCRは人間を犠牲にしたり強制進化ウィルスのタンクに入れたりしない限りは、宗教に非常に寛容である。

タンディ大統領は2248年に103歳で死亡し、52年間の任期を務めた。後継者の大統領はジョアンナ・ティベット副大統領が引き継いだ。だが Brotherhood of Steel との戦争が勃発し、長い膠着状態が続いた。武装行為より外交を好んだティベットは、2253年に38人のNCR市民がモハビのレイダーによって虐殺された後急速に支持を失った。彼女はその後不信任案により解任された。後任のウェンデル・パターソンは3つのNCR歩兵大隊をモハビに送り、モハビ作戦が始まった。

2281年には、NCRはアーロン・キンバル大統領に率いられている。キンバルの指揮の下、NCRは Brotherhood of Steel との戦争を乗り切った。シーザー・リージョンとの戦争での元軍人であり、多少タカ派の個性をもつキンバルは、権威主義的な支配形式に対する批判に直面している。現在共和国の国境をモハビ領域に広げるのを目標としている。

軍事力

NCRの軍隊は多数の部門から形成されており、特別機甲部隊と機械化された部隊もいる。くわえて、主要都市の多くは重装備の警官が護衛・巡回している。「特別軍」部隊の一つには、新カリフォルニア・レンジャーがいる。従来のテキサス・レンジャー同様、ウェイストの人々を守ると誓った精鋭だ。レンジャーはウェイスト中に隠れ家をもっていると言われており、NCR領土外 (主に北部) での奴隷商人への攻撃に使用する。予想できるように、レンジャーと奴隷商人はお互いに心から嫌っている。NCRは領土内の主要な人口中心地に司令官を擁立する習慣もある。共和国中にNCRの法を執行するためだ。グール、スーパーミュータント、人間が全てNCR軍に従事しており、レンジャーの中にもいる。

同盟

次のリストにある組織は2281年に同盟になりうるか、もしくは既に同盟である。

登場

新カリフォルニア共和国は Fallout 1 のシェイディ・サンズのエンディングシーンで初めて言及され、Fallout 2 で初登場した。頓挫した Van Buren プロジェクトでも登場する予定だった。再び Fallout: New Vegas で、モハビ・ウェイストランドの覇権を争う主要勢力の一つとして登場した。

別の展開

Fallout 1 での Brotherhood of Steel のエンディングの一つでは、2180年代に新たにスティール・ペストと呼ばれるようになった Brotherhood が新結成されたNCRを滅ぼし、暗黒時代が千年続く。だがこのエンディングは Fallout 正史には含められない。

そのほかに Fallout 1 でシェイディ・サンズに発生しうる2つのエンディングでは、カーンズやスーパーミュータント軍によって街が破壊される。そのためNCRが設立されることはない。理由は明らかだが、このエンディングも正史ではない。

矛盾点

BibleのNCR国旗
Chris Avellone の Fallout Bible 6 では、頭が一つのクマを使ったNCRの国旗バージョンが登場する。カリフォルニア共和国の古い旗に基づいたもの。これは Fallout 2 のと矛盾し、そこでは二つの首をもつクマが明らかに描かれている。Fallout: New Vegas で登場する旗は両バージョンの組み合わせとなっており、クマの頭は二つだが、旗のその他の部分は Fallout Bible のものに似ている。

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