エンクレイヴ


エンクレイヴのシンボル
エンクレイヴ (Enclave/飛び地領、少数集団) は謎の多い軍事組織であり、戦前の合衆国政府と軍産複合体を直接の由来とする。荒廃した国家の支配を主張している。ほとんどは大戦争が始まったときにポセイドン・エネルギー石油掘削施設に避難した、強力な企業に関係している政府高官と軍当局者の子孫で構成されている。彼らは一般的に、エンクレイヴの外で生まれたほとんどの人間は根絶するほかないミュータントだと考えている。

概説

エンクレイブ兵とベルチバード
エンクレイヴは開いていない Vault を除けば、最後に残った純系人類の拠点の一つであることを誇りとしている。放射能と強制進化ウィルス (FEV) のウェイストランド人に対する影響により、エンクレイヴのメンバーは一般的に彼らの見た目が全く一緒だとしても、もう人間ではないと考えている。
スーパーミュータントやグールといった他のミュータント化した生物同様、人間以下の存在だと見なされる。良くても奴隷として利用され、最悪の場合は「真の人類」がアメリカの実際の国家を創れるよう根絶される。

エンクレイヴと武装軍は、戦前の米国政府と米軍の公式な後継者である。政府は大統領が率いており、エンクレイヴ・ラジオの演説では依然として何らかの議会があることも話されている。エンクレイヴの科学者は防具 (例:強化パワーアーマー) や武器の研究を戦後続けているため、大戦争が勃発した時に残された米軍標準仕様しか所持していない Brotherhood of Steel より優れた装備ももっている。エンクレイヴは世界に残った化石燃料と、進歩したベルチバード・ヘリコプターの供給も受けている。

歴史

起源

石油掘削施設の入口
大戦争を生き抜いた数少ない旧世界組織の一つであり、エンクレイヴはかつて合衆国の影の政府だった。エンクレイヴのメンバーは核戦争が起こる可能性を考慮し、一般市民が生き残れないことを知ってもいた。合衆国の「重要な人間」が生き残っていれば、素早く再編成し共産主義を完全に一掃できると信じていた。厳密にはエンクレイヴの一部ではないが、エンクレイヴの活動に利益となる多くの強力な企業と研究施設は2077年の「炎の嵐」中にも保護された。

2073年、わずかに残る天然資源を巡って世界中で開発競争が最高潮に達する中、合衆国は世界で最後に残ったとされる原油供給の確保に成功した。太平洋の底、何千フィートも下に埋蔵されていた。

米国の主要なエネルギー企業であるポセイドン・オイルは、原油を掘り出すための石油掘削施設建設の契約を結んだ。間もなく石油は枯れ、ポセイドン社は施設を放棄した。

戦前の国旗
2077年になり全面核戦争が急速にアメリカに差し迫る中、合衆国大統領ほか多数の米国政府高官は世界中に散らばった多くの秘密の場所に避難するため持ち場を離れた。ポセイドン石油掘削施設に逃れた者もいた。ここで米国が存続し、中国に対して開戦できるよう大統領自身が秘密基地を設けた。最終目標はアメリカ大陸を取り戻すことである。

Vault 試験プログラム

Vault は米国政府が出資し、その結果政府が管理した。表向きは、大戦争を生き延びる特権を与えられた合衆国市民を選べるように意図された。だが実は、Vault 計画の大部分は強い悪意のある目的のためだった。

Vaultポスター
(Fallout 2 のカット内容)
米国政府による核戦争を生き延びるための真の計画は、惑星が爆発した後も生存できる別の惑星を単純に見つけることだった。別の惑星まで人類を乗せるよう設計された宇宙船が戦前に建設中だったか、もしくは出発準備が完了した。
最終的にエンクレイヴの指導部によって計画が変更されたか、宇宙船が破壊されたかによって、エンクレイヴは別の惑星に居住するという当初の目的を捨て、現在の星に再居住することを決めた。だが Vault の監視と研究は続いた (Vault 行動計画のDr.ヘンリーの発言による)。
(カット内容ここまで)

宇宙旅行や地球への再入植は非常に難しく、予測不能な問題を伴うものとされた。したがって平均的なアメリカ人がどのように様々な環境に対処できるかテストするため、多くの Vault はある種の重大な欠陥があるように設計された。ベーカーズフィールド (ネクロポリスとして有名) の Vault 12 は、Vault のドアが不完全でありきちんと閉じられなかった。そのせいで危険な放射能が流入し、カリフォルニアでグールの人々を生むことになる。Vault 13 の数マイル東にある Vault 15 は通常通り建設されたが (岩石の崩落によって管理センターが埋まったのは事故)、多種多様な種族の人間が入れられた。様々な過去をもった人が小さな環境に閉じ込められた場合、どういった緊張状態が発生するかを調べるためだった。Fallout の Vault の住人 の故郷である Vault 13 は、長期間に渡る隔離の影響をテストするため200年間ずっと閉じられるように意図された (ウォーターチップの問題で、監督官は独自の行動を強いられた。多くの Vault の住民が離れてアロヨを建て、ある意味では実験は無に帰した)。Vault 101 は完全に他の世界から隔離された小さなコミュニティの進化を研究するため、永久に封鎖されるためのものだった。こういった実験や目的は続けられた。Vault 8 (周辺に Vaultシティが建てられた) は管理グループであり、通常は他の Vault の参考として機能するように存在する Vault だった。

実験が行われている住民を監視するために、エンクレイヴの石油掘削施設は Vault を観察・統制できる大量の設備を所有していた。例えば、エンクレイヴは戦争直後 Vault 8 に警報解除信号を送信した。Vault を離れ、都市を建設するよう促すものだ。監視手段によって、エンクレイヴは Vault 13 の住民がほとんど無傷であることの確認もできた。こうして Vault 13 に大挙して訪れ、Vault のコンピューターに Vault のドアを開くよう指示を送った。軽い抵抗に対処した後、エンクレイヴ兵は Vault 13 の居住者を捕らえ、化学隊のFEV実験に参加させるためベルチバードで石油掘削施設に送った。

権力の掌握

ディック・リチャードソン
大戦争から長い間、エンクレイヴは石油掘削施設で静かに留まっていた。力を蓄え、本土の誰よりも技術的に勝る優位性を手に入れていた。だが最終的に安全だとわかると、外に出てアメリカの再生に向かい始める時期だと決断を下した。非常に高い能力をもつベルチバードを使い、エンクレイヴは石油掘削施設に最も近い州であるカリフォルニア中に偵察班を派遣した。

そこで見つけたのは、彼らを大いに驚かせるものだった。突然変異が蔓延していたのだ。エンクレイヴ偵察班はマスターが敗北した後のカリフォルニアに到着し、そのためあちこちに散らばるスーパーミュータントとグール、それによって引き起こされた破壊や荒廃を目にした。このことがエンクレイヴの上官に報告され、全てのミュータントを一掃することが決定された。屋外の本土で戦後100年以上も生き延びてきた者は放射能によって汚染されたか、何らかの障害を負った……もしくは更に悪い状態に違いないという考え方がエンクレイヴに広まった (実際はウェイストランドに住む多くの人々は、空気中を漂うFEVの突然変異株を浴びることにより、実際のウィルスで起こる完全な影響に対しては免疫をもっていた)。そしてこれらのミュータントも、真の人類、真のアメリカが再び本土を手に入れる前に絶滅されるべきだとされた。

カリフォルニアの偵察と探査は続いた。エンクレイヴは核兵器で再び世界を破壊すること以外に、大量虐殺の野望を実行する手段を持っていなかったからだ。結果として、エンクレイヴ兵は以前捨てられたマリポーサ軍事基地を偶然見つけた。大戦争以前に強制進化ウィルス (FEV) の研究が行われていた場所だ。FEVによって、ほかでもないエンクレイヴ最大の脅威となったスーパーミュータントが創られていた。

エンクレイヴは軍事基地を発掘し、主に付近の鉱山都市レディングから集められた奴隷労働者を使った。最終的に基地の地下深くで、複数のタンクを発見する。岩の中に埋没し何十年も忘れられていたが、そのタンクにはあの泡立つ緑色の汚物、強制進化ウィルスが入っていた。エンクレイヴはサンプルを集め、さらなる研究のため石油掘削施設へ送り戻された。だがほどなく、奴隷の鉱夫が生のFEVに完全に晒されたり、誤ってタンク内に落ちたりすることも多く、スーパーミュータントの第2世代へと突然変異し始めた。ミュータントの奴隷はすぐに監視を倒した。最初のミュータント軍が残した武器や装置、その他周囲のあらゆるものを手に入れ、スーパーミュータントは基地の上階に雪崩れ込んであっという間に兵士を圧倒した。パニックに陥り退却する中、上階のエンクレイヴ兵は基地から逃げ出し、入口を爆発物を使って封鎖した。第2世代のミュータントは基地内に囚われることになった。

大量殺戮

エンクレイヴ通信兵
マリポーサの事態は悪化したが、エンクレイヴは必要としていたFEVのサンプルをまだ手にしていた。石油掘削施設に戻り、合衆国化学隊は即座にウィルスの研究を始めた。FEVから信じられないほど強力で、致命的な毒を作れることが発見された。だが研究を進めるためには、被験者が不可欠だった。必要なのは2つのテスト班だった。一つは混じりっ気のない純粋な人間、もう一つは本土中に住む「ミュータント」のグループだ。何十年も放射能とFEVに晒され、エンクレイヴにとっては汚れた存在だった。汚れたサンプルはアロヨの全住人を拉致することで、簡単に入手した。

だが汚染されていないグループは、手に入れるのが難しかった。エンクレイヴは化学隊に石油掘削施設の人々を利用することを許可しなかった (恐らく全員がエンクレイヴの様々な計画にとって、非常に重要だったため)。そのため、別の場所に目を向けなければならなかった。必要なストックを確保するため、再び本土が利用されることになる。供給源は Vault 13 の居住者、リチャードソン大統領が言うところの「管理グループ」だということが判明する。ほどなくして、化学隊は強力な毒を開発した。汚れた人間に対しては100%致死性があることがわかった。

凋落とその後

エンクレイヴが本土の全住人を殺すためジェット気流に向けて毒を発射する準備をする中、 選ばれし者 という部族民がサンフランシスコに何年もあったポセイドン・オイル社のタンカーに乗り、石油掘削施設に到着した。選ばれし者はアロヨの部族のほか Vault 13 の住民の生存者も解放し、石油掘削施設で自爆シークエンスを起動した。そしてエンクレイヴの本部は全て破壊され、ミュータントFEVによる恐ろしい殺戮から世界は救われた。

エンクレイヴが決定的に破壊されたことにより、リチャードソン大統領の痕跡は全て歴史から消滅した。今日では「大統領」の肩書きは、子供を怖がらせるためのお化けとして使われているに過ぎない。だが石油掘削施設の破壊で、全てのエンクレイヴが壊滅したわけではない。ナヴァロなどの本土にある小さな前哨基地は生き延びることができた。

だがオータム・シニアが大部分のエンクレイヴ軍をレイブン・ロックに導いてからしばらくした後、ナヴァロはNCRによって占拠・破壊された。彼らはエンクレイヴの存在が、周辺区域にとって脅威だと主張した。NCRは施設での戦闘に勝利し、まだ残っていたり退却しなかったエンクレイヴの人員は全員殺された。ナヴァロ前哨基地の敗戦は東海岸のエンクレイヴ軍には伝達されなかったか、 もしくは (初期の強化パワーアーマーのように) 機密扱いだった。そのため耐久フレーム・アイボットの製作者であるウィットリーは「ナヴァロの科学者」について直接言及し、そこでの人員に仕事を続けさせるためED-Eをナヴァロに派遣した。

ナヴァロから逃げたエンクレイヴ軍は Brotherhood of Steel やNCRによって捕らえられた。特に、エンクレイヴの人員がNCRに溶け込もうとしていることが発覚した場合だ。NCRがつかまえたエンクレイヴの人員は戦犯として裁かれ、終身刑か死刑に処される。2281年においても、ナヴァロの年老いた生存者がNCRに捕らえられた場合は逮捕という事態に直面する場合がある。

復活

ジョン・ヘンリー・エデン
エンクレイヴは石油掘削施設と共に死ぬことを運命づけられているわけではなかった。残った西海岸エンクレイヴ軍は、オータムという上級科学者の指揮の下、新しい謎の大統領ジョン・ヘンリー・エデンの命令を受けるため再結集した。東海岸のレイブン・ロックの施設へ移動した。オータム博士、その後は息子のオーガスタス・オータム大佐しか知らないことであったが、エデンは実はZAX型スーパーAIだった。壊滅的な事態が起こっても政府が存続できるようエンクレイヴが戦前に開発した人工知能であり、自我をもち指揮が可能だ。もともとは大統領のアドバイザーおよびレイブン・ロックの管理者として従事していたエデンは、東海岸エンクレイヴ軍を掌握した。30年以上、エンクレイヴはレイブン・ロックに籠もりっきりだった。ウェイストを偵察するためアイボットを派遣し、居住者に向けてエンクレイヴ・ラジオを送信するだけだ。

その間エデンは新アメリカのビジョンへ導くため、新しい手順を考案した。

任務指令:一般民衆へのエンクレイヴの存在を確立・強化、および遺伝子的に不完全な犯罪者の処分。
I. 支持者強化ポイントの確立。領域の市民活動を監視。注目すべき重要性や規則性をもった出来事に関する、優秀な人物の報告。
II. 積極的に遺伝子整合性のチェックを行うため、市民へきれいな水を配給。チェック参加は全市民に強制され、確固なものとするため武力の使用が許可される。
III. 遺伝子的に不完全な犯罪者は、チェックポイントで拘束されなければならない。
IV. エンクレイヴの資源消費を抑えるため、拘束施設が満員になるか、拘留者の抑制ができなくなった場合に限り、そのどちらが起こっても拘留者は焼却処分されなければならない。

第二の大量殺戮

東海岸エンクレイヴ兵
2277年に浄化プロジェクトが完了した時、エンクレイヴはすぐに行動を起こした。オータム指揮の部隊が浄化装置を占拠し、ウェイストに姿を現して Brotherhood of Steel の抵抗を受けた。その後 孤独な放浪者 を追跡した後、Vault 87 の廃墟から G.E.C.K.を手に入れた。浄化装置、G.E.C.K.、捕虜となった放浪者により、エデンはウェイストランドを「浄化」するために必要な全てを入手した。

エデンの計画はリチャードソンのものに似ていた。浄化プロジェクト装置を使い、ポトマック川の水をリチャードソンによる致死性のFEV毒物で汚染させることを望んだ。現地指揮官オーガスタス・オータム大佐は断固としてこの計画に反対し、その代わりに大衆を導く指示を希望した。浄化装置を完成させて起動し、その結果エンクレイヴの旗の下にウェイストを統一、交渉の強い切り札を彼らが手に入れる算段だ。

ロボットの大統領は改良FEVで浄化プロジェクトを汚染させるという独自の計画を遂行させるため、孤独な放浪者を採用しようとした。放浪者が安全な逃げ道を確保できるよう、自らの兵士を撃ち殺す結果にまで至った。十分に高い Speech か Science スキルがあれば、孤独な放浪者はエデンを停止させ、レイブン・ロックを自爆させるよう説得することができる。

最後の抵抗

だが多くのエンクレイヴは残っており、残存軍の大部分は離れた場所にあるアダムス空軍基地などの重要地点に散らばって展開していた。Brotherhood of Steel は引き続き攻勢を強め、その後何度もエンクレイヴの拠点に攻め込む際、リバティ・プライムを利用することに成功した。ナイトやパラディンの大部隊が、崩壊したエンクレイヴの前線を掃討した。エンクレイヴが掌握する衛星中継ステーションの調査任務中、エンクレイヴは軌道攻撃を発動し、エンクレイヴに対する Brotherhood の最大の利点となっていたリバティ・プライムを破壊する。この勝利があっても、エンクレイヴは依然として Brotherhood の猛攻でひどく消耗しており、アダムス空軍基地には予期せぬ侵攻を受けた。孤独な放浪者が移動基地クロウラーに潜入した場所だ。移動基地から飛行機で脱出する前に、放浪者は軌道攻撃の目標システムをリセットしてアダムス空軍基地を攻撃させた。その結果移動基地は完全に破壊され、キャピタル・ウェイストランドに対するエンクレイヴの脅威は根絶された。多くの孤立したエンクレイヴによる抵抗は残っているが、Brotherhood は既に近いうちに処理する計画を立てている。もしくは、孤独な放浪者は要塞にも軌道攻撃を発動できる。そうした場合はキャピタル・ウェイストランド Brotherhood of Steel とエンクレイヴの両方が滅亡することになる。

レムナント

ナヴァロの破壊後、西海岸のエンクレイヴの残りは皆レムナント (残党、生存者) となった。ウェイストランドでの生活に落ち着いたり、NCRに捕らわれた元エンクレイヴ人員だ。キャピタル・ウェイストランドのエンクレイヴ軍の現状は不明だが、東海岸 Brotherhood of Steel のエルダー・リオンズは残ったエンクレイヴが復興するには長い時間がかかるだろうと考えている。

シカゴ区域にはエンクレイヴ前哨基地があるかもしれないが、現状は不明。ED-Eにプログラムされているコースはナヴァロからアダムス空軍基地まで続くものだが、シカゴ区域のエンクレイヴ人員がアイボットに遭遇した場合でも、必要な修理が全て行われることを示すメッセージも含まれていた。ED-Eの側面に取り付けられた「グレート・ミッドウェスト (中西部)/イリノイ」のナンバープレートは、その場所のエンクレイヴ前哨基地がまだ北アメリカのどこかに存在していることを暗示しているが、資材が非常に限られているのかもしれない (もしくは少なくとも一人のエンクレイヴ技術者が、風変わりなユーモアセンスをもっているか)。

Fallout: New Vegas では、フーバーダム第2の戦いの直前にクエスト For Auld Lang Syne を開始できるアルケイド・ギャノンを 運び屋 が雇う選択が可能。そのクエストでは、運び屋とアルケイドがエンクレイヴ・レムナントを仲間にすることができる。レムナントを全員仲間にした後、運び屋はレムナント・バンカーへのアクセスを許される。そこで運び屋は Power Armor Training を受けてレムナント・パワーアーマーのセットを手に入れ、フーバーダムでシーザー・リージョンかNCRを援助するよう求めることができる。

エンクレイヴの施設

ここに挙げるリストは、ゲーム中でプレイヤーが遭遇するエンクレイヴの施設である。背景資料、ゲーム内のセリフ、各種テキストなどの情報源によっては他の施設の存在を示している場合もあるが、このリストには含めていない。

西海岸

石油掘削施設
石油掘削施設
ポセイドン・エネルギー石油掘削施設はカリフォルニア沿岸海域にあり、大戦争後のアメリカ政府とエンクレイヴによって基地としての役割を果たした。政府は爆弾が投下された後すぐに掘削施設に移転し、「選ばれし者」という部族民によって破壊されるまでエンクレイヴ本部として機能した。
ナヴァロ
ナヴァロ
ナヴァロは非常に巨大な前哨基地であり、古いガソリンスタンドとして偽装していた。近年になって、本土沿岸のエンクレイヴによって建設された。石油掘削施設外での主要活動拠点としてのほか、石油精製所を組み入れており、主にカリフォルニアで任務を遂行するベルチバードの燃料補給所として機能した。ナヴァロは Fallout 2 で主要な役割を与えられており、多くのストーリー上重要な要素がここで発見される。ナヴァロ周辺はエンクレイヴ管理隊の少人数斑がパトロールしており、基地司令官とは独立している。
マリポーサ軍事基地
マリポーサは戦前の米軍基地で、強制進化ウィルスの研究が行われていた。戦後マスターが乗っ取り、スーパーミュータント軍を創るために使用した。マスターが敗北し基地が破壊された後は、エンクレイヴが発掘した。だがミュータントの奴隷が反乱を起こし廃棄された。
Vault 13
Vault 13 の居住者を追い出した後、エンクレイヴは Vault を護衛するため知能があり話すことのできるデスクローの集団を残した。Vault の住人に何が起こったのか知ろうとしたり、エンクレイヴの後を追ったりする厄介な探索者を追い払う目的もある。残念ながらデスクローはエンクレイヴに忠実ではなく、選ばれし者に大いに手を貸した。そのため、エージェントのフランク・ホリガン率いるエンクレイヴ急襲部隊によって根絶された。
レムナント・バンカー
ベルチバード燃料補給用の小型前哨基地で、モハビ・ウェイストランドに位置する。装備・燃料備蓄用のハンガーが一つと、モハビの地図を備えた司令室がある。

東海岸

レイブン・ロック
レイブン・ロック
レイブン・ロックは2277年におけるエンクレイヴの中心基地である。キャピタル・ウェイストランドの北西部に存在する。基地自体は自由に入ることはできない。この場所には Finding the Garden of Eden の後に到着し、The American Dream の途中で脱出する。その後入口は封鎖される。

孤独な放浪者はオーガスタス・オータム大佐によって捕らえられてレイブン・ロックに連行され、尋問室に拘束される。エデン大統領は孤独な放浪者と個人的に話すことができるよう、解放を求める。エデン大統領の下に着くと、孤独な放浪者は改良FEVを浄化プロジェクトに設置することを要請される。Speech チェックを通して自爆するよう説得するか、Science を使って彼自身とレイブン・ロックを破壊するよう、オータム大佐の小型ロッカーにあるZAX自爆コードをプログラムできる。エデンとレイブン・ロックの破壊はエンクレイヴを壊滅させるものではないが、基地を破壊するとエンクレイヴ・ラジオは消滅する。孤独な放浪者はその後もウェイストランド中でエンクレイヴ軍に遭遇する。
衛星中継ステーション
Broken Steel での出来事において、衛星中継ステーションはレイブン・ロックを失った後のエンクレイヴの中心通信設備だった。この施設は浄化装置で大敗を喫した後、主に残存エンクレイヴ軍を統合するために利用された。リバティ・プライムを先頭とする Brotherhood of Steel の攻撃を受ける中、ステーションの防衛軍は移動基地クロウラーに連絡を取り、ロボットの場所に衛星攻撃を要請した。リバティ・プライムは破壊されたが、直後にステーションは Brotherhood に明け渡される。
アダムス空軍基地
移動基地クロウラー
アダムス空軍基地は Broken Steel での出来事において、レイブン・ロックを放棄した後のエンクレイヴ軍の本部だった。キャピタル・ウェイストランドのすぐ外に位置し、大統領メトロを通じて入れる。基地施設にはエンクレイヴに残された VB-02 ベルチバードが配備され、軍隊と砲台が護衛していた。この区域のエンクレイヴの活動拠点は移動基地クロウラーで、正体不明の軌道兵器プラットフォームから軌道攻撃を呼び出せる衛星通信アンテナを備えている。移動基地を自らの軌道攻撃によって破壊することができ、アダムス空軍基地は Brotherhood of Steel が支配を握る。

主なエンクレイヴのメンバー

2239~2242年

  • ディック・リチャードソン大統領
  • ダニエル・バード副大統領
  • ふくよかな大統領女性補佐
  • トム・マリー
  • チャールズ・カーリング博士
  • シュレーバー博士
  • サンダース大佐
  • ナヴァロ基地司令官
  • フランク・ホリガン特殊エージェント

2242~2278年

  • ジョン・ヘンリー・エデン大統領
  • オーガスタス・オータム大佐 (キャピタル・ウェイストランドのエンクレイヴ軍司令官)
  • 武器庫主任
  • エンクレイヴ・シグマ隊長 (エンクレイブ・シグマ分隊リーダー)
  • エンクレイヴ最高司令部 (言及)
  • ロボット修理屋スティッグス
  • ウィットリー (ナヴァロの研究者)

2278年以降

  • ED-E
レムナント
  • アルケイド・ギャノン
  • Dr.ヘンリー
  • 人食いジョンソン
  • ジュダ・クリーガー
  • オリオン・モレノ
  • デイジー・ホイットマン

外部との接触

フランク・ホリガン
エンクレイヴは謎に包まれ神出鬼没であったが、その孤立主義の方針は本土との接触が行われるという性質ももっている。悪意のある野望を実現するために、大がかりなテクノロジーの収集や研究が行われる。
  • クエア・ヴェルムという戦前の組織は、エンクレイヴから試作武器を盗むことに成功した。だが速やかに壊滅された。
  • ニューリーノーでは、エンクレイヴは秘密裏にサルヴァトーレ・ファミリーとの取引に関わった。交換条件としてエンクレイヴはサルヴァトーレ一家に強力なエネルギー武器 (実際はレーザーピストル) を提供し、他のリーノーのファミリーに対し圧倒的に有利な立場を与えた。対してサルヴァトーレ一家はエンクレイヴに麻薬と奴隷を提供した。
  • 2242年7月20日、アロヨ村は人間の比較サンプルを手に入れるために襲撃された (名目上は目撃者は残っていない)。この出来事は、選ばれし者が見た4番目のアロヨの夢に関係しているものと思われる。
  • 北カリフォルニア (元オレゴン州の領域) にあるアロヨに近い小さな町、クラマスそばの谷でデイジー・ホイットマンのベルチバードが墜落した。回転翼の故障が原因であり、乗組員は死亡した (2241年7月)。一機のMr.ハンディ型ロボットが事故では破壊されなかったが故障し、クラマス唯一の住人となって呪われた谷と見なされるようになった。ロボット以外では2人の武装していない護衛の死体、墜落したベルチバード本体、一枚の黄色いキーカードが墜落地点で発見された。
  • エンクレイヴは、ポセイドン・エネルギーのゲッコー反応炉システムに導入されたままのポセイドネットを利用し、原子力発電所のコンピューターにログインした利用者との通信ができた (4個所のコンピューター局があり、2つは石油掘削施設に、ナヴァロとゲッコーに1つずつ)。
  • Fallout 2 のNPCの中には、エンクレイヴ脱走兵がいる。NCRのDr.ヘンリーや、サンフランシスコでPMVヴァルデスを指揮するA・ロン・マイヤーズ船長 (元エンクレイヴ技術者) である。
  • レディングの鉱夫は、南西に飛んでいくベルチバードを目撃した。
  • ウィリアム・ブランダイスはナヴァロの脱走兵・生存者であり、キャピタル・ウェイストのグレイディッチに住んでいた。
  • サンフランシスコの多くの派閥は、エンクレイヴの存在を知っていた。ナヴァロのエンクレイヴ兵はサンフランでの休暇を認められていた。
    • AHS-9 はエンクレイヴと活動基地について、広範囲の知識を明かす。
    • シは頭上を飛行するベルチバードを目にしており、Brotherhood of Steel を含めたテクノロジーを複製しようとしている。両グループは主要な駐留軍としてのエンクレイヴの類似性に気づいている。
    • タンカーの船長は脱走したナヴァロの技術者であるため、エンクレイヴの詳しい知識をもっている。
    • 現地の Brotherhood of Steel メンバーであるマットは、BoSは最高の戦前技術をずっと保有していると発言している。だがエンクレイヴは更に上であり、その強さに警戒している。接触しようとする試みは失敗に終わった。
  • Vaultシティのリネットは、Fallout 2 の完了後にエンクレイヴのパワーアーマーについて質問する。だが彼女がエンクレイヴの破壊前に知っていたかどうかは不明。
  • ニューリーノー市民はエンクレイヴを打ち負かし、本土から爆発を見たとして選ばれし者を称賛する。この各種テキストが、ゲーム開発者に提供される正史の資料として考えられるかは不明。
  • Fallout 2 で起こりうるエンディングの一つでは、エンクレイヴの生存者は新しい右派の新カリフォルニア共和国政府に加わる (プレイヤーがビショップの任務を遂行した場合に発生)。
  • NCRはエンクレイヴと残された西海岸の前哨基地ナヴァロを完全に把握しており、「領域に対する脅威をもたらす」と主張してナヴァロのエンクレイヴ軍を急襲した。NCRはナヴァロのエンクレイヴを打ち負かし、生存者はNCRに溶け込もうとする。捕らわれた者は戦犯として裁かれ、終身刑に処された。
  • 2277年:Brotherhood of Steel はエンクレイヴの実体を全て知っているが、情報源は不明。
  • スリードッグも彼らの意図に気づいており、ラジオを通してキャピタル・ウェイストランドを復興させるため反エンクレイヴのプロパガンダを広めている。手始めに、エデン大統領を罵る方法が使われた。
  • 浄化プロジェクトを手に入れた後、エンクレイヴは大量の軍隊をキャピタル・ウェイストランド中に配備した。きれいな水を提供するという口実の下にそばを通る人々を拘束し、「遺伝子的に不完全な犯罪者」を処刑した。
  • エンクレイヴ・レムナントの中には、モハビ・ウェイストランドに溶け込むのに成功した者もいた。新しい生活を始めたが、お互いに連絡を取っていた。

ゲームへの登場

エンクレイヴは Fallout 2 と Fallout 3 に登場する。行方不明になったエンクレイヴ・パトロール隊が Van Buren に登場する予定であり、ゲームシリーズでの重要な役割を果たすはずだった。エンクレイヴは Fallout: New Vegas でも、クエスト For Auld Lang Syne での6人の残存「レムナント」として少しだけ登場する。

リンク