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パワーアーマー

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パワーアーマー


T-51bパワーアーマーを着た米兵
パワード歩兵アーマーは武装歩兵技術の頂点であり、ウェストテック研究施設の研究所で最初に開発された。現在では戦前の軍部や政府と関係する、Brotherhood of Steelエンクレイヴといった最も技術的に進んだ勢力だけが利用できる。エンクレイヴだけが改良型パワーアーマーや改良型パワーアーマーMk2などの、新型パワーアーマーを製造するのに必要なテクノロジーを有している。

戦闘配備に成功したパワーアーマーの最初のバージョンは、T-45d モデルだった。当初は小型エナジーセルを燃料としており、驚くほど速い速度で消費した。それに対して、後期バージョンは内蔵マイクロフュージョン・パックを利用して製造された。

最も進んだ戦前モデルである T-51b パワーアーマーは、TX-28 マイクロフュージョン・パックを背中に取り付ける。60,000ワットを生み出し、スーツの外殻に備わった HiFlo 油圧装置に供給される。ポリ・ラミネート化合物で造られた外殻は、軽量ながら 25,000ジュール以上の運動衝撃を吸収する能力をもつ。10ミクロンの銀色アブレーティブ被覆により、表面下の化合物にダメージを与えることなく、レーザーや放射線放出を反射できる。

T-51b パワーアーマーとその後のモデルには、完全な廃棄物リサイクルシステムも備わっている。基本的にはアーマー内で排尿でき、全てリサイクルされる。

パワーアーマーに対する中国の対抗装備が、ヘイ・グイ (黒鬼) ステルスアーマーだった。

歴史

  • 2065年8月:米軍機甲部隊内で機動力を重視する必要性が増し、アメリカ政府の防衛関連業者は人間ベースの戦車を開発する研究に集中するようになる。最終的な結果がパワード歩兵アーマーとなった。
  • 2065~2067年:計画に関わった様々な会社でパワーアーマーの研究開発が進み、いくつもの試作品が開発される。多くは戦場に配備されると役に立たないことがわかった。これらの試作品は大戦争勃発前の10年間、物質科学、ロボット工学、核融合技術において将来につながる多くの重要な進歩への道を開く。
  • 2066年夏:初の粗雑な核マイクロフュージョン・セルが発表され、パワーアーマー計画から生まれた民間技術の副産物の一つとなる。この新技術はすぐにロボットや自動車といった幅広い消費商品に組み込まれる。合衆国に広がる深刻なエネルギー不足が緩和し始めるが、完全に世界中のエネルギー問題が解決されるわけではなかった。その後2077年には、その問題を無に帰すことになる大戦争が勃発する。皮肉なことに、核融合マイクロセル技術が合衆国から世界全体に普及するには時間を必要とした。広がっていれば世界のエネルギー問題のほとんどは解消され、結果的に人間文明の凋落へとつながる武力衝突の必要性は消えていただろう。
  • 2067年:初の T-45d パワーアーマー・スーツが、中国のアラスカ占領に対して戦うアメリカ歩兵の戦闘任務に配備される。アーマーの将来のバージョンが備える完全な機動性には欠けていたが、この初期のパワーアーマー・スーツは通常の中国軍戦車や歩兵に驚くほどの効果を上げる。一人の歩兵が重火器を持ち運べる能力により、中米戦争中の各地の衝突でカギとなった。また通常銃器どころかミサイルランチャーによる攻撃に対し、装着者を危険にさらすことなく街全体を壊滅させる力をもっている。中国人民解放軍は急いで自らのアーマーを造ることになるが、中国人の計画は合衆国の成果より何年も遅れる。
  • 2074年:アラスカを中国人から取り返すだけの防衛戦争を行うという合衆国の主張に反して、パワーアーマーに身を包んだ全ての機甲部隊団はアメリカの中国侵攻に配備される。だが中国本土での熾烈な戦闘で苦戦を強いられ、中米戦争におけるアメリカの資源や供給ラインの枯渇を招く。
  • 2076年6月:試作品の T-51b パワーアーマーがついに完成し、Fallout でVault の住人が目にするパワーアーマー・スーツの開発が行われる結果となる。このスーツは全ての技術発展が何十年も止まってしまう、大戦争勃発前のパワーアーマー技術の頂点を象徴している。多くのユニットがアメリカ軍部によって中国前線に送られ、国家防衛の中国軍に対して目覚ましい効果を上げるようになる。アメリカの侵攻開始以来、2年間中国の前線に広がっていた手詰まり状態が打破される。T-51b アーマーを使った新たなアメリカの攻撃によって中国の資源は限界点まで逼迫し、中国が東・東南アジアで併合した各国からの供給ラインが崩壊し始める。
  • 2077年1月22日:パワーアーマーが米軍によって米国内での目的に初めて使用され、部隊が群衆・検疫コントロール任務のためにアメリカの都市内部に配備される。深刻さを増す資源枯渇や、伝染病の発生に関係していた。初めは中国やアンカレッジ前線で任務に就いた部隊は、この年混乱状態が悪化する中、いつの間にか故郷で同志のアメリカ人と戦っていた。カナダと合衆国の両方で、アメリカ軍から脱走する兵士の数は増え続ける。脱走兵は可能な限りは憲兵によって捕らえられ、合衆国中の様々な軍刑務所に送られた。囚人の中には、後にカリフォルニアにあるマリポーサ軍事基地のアメリカ軍科学者によって、違法の人体実験で利用される者もいた。そこで強制進化ウィルスが最初にテストされた。
  • 2198年:エンクレイヴの科学者が様々な新技術を開発し、その中には大戦争以来初めて実現できるパワーアーマー亜種もある。2077年以前に開発された、パワーアーマーのオリジナル版から改良できたスーツは一つもなく、実際中には悪化したものもあった。
  • 2215年:大統領命令により、エンクレイヴの科学者は T-51b モデルの性能を上回るパワーアーマーのアップグレード版に着手し始める。多くの試作品が開発され、テストされた。
  • 2220年10月:エンクレイヴの科学者はついに、改良版パワーアーマーという信頼できるバージョンを開発する。試作品の能力 (および製作中には様々な事故・爆発・死亡例があった) は、エンクレイヴの士気を保つためにディック・リチャードソン大統領の命により機密扱いにされた。
  • 2242年中:石油掘削施設が破壊された後、エンクレイヴは通常の改良型パワーアーマーを元にしたテスラ・パワーアーマーの開発を終える。改良型パワーアーマーMk2に比べると能力は低いが、装着者が簡単にエネルギー武器を運用できる。このパワーアーマーは希少であり、東部では目にすることがない。最後に西部に残る巨大基地、ナヴァロが完全に破壊されたためだ。

各モデル

T-45d パワーアーマー

T-45d パワーアーマー
  • Fallout 3/パワーアーマー
  • Fallout: New Vegas/T-45dパワーアーマー
T-45d パワーアーマーはパワーアーマーの最初のバージョンであり、中米戦争中の2067年に合衆国によって戦闘配備に成功した。最初のバージョンは小型エナジーセルを燃料としており、驚くほど速い速度で消費した。米軍が製造・改良した後期バージョンの中には、内蔵マイクロフュージョン・パックを利用したものもある。後にウェストテックが開発した技術である。

T-45d アーマーの全体的な形状は、より進んだ T-51b パワーアーマーに似ている。だがその後年の改良型に比べて著しく劣っており、製造にはプラスチック複合材料ではなく鋲で留められた鋼板が使用されている。アーマーの様々な電子・機械系統は T-51b では内部に隠されているのに対し、覆いの外に露出しているため、遥かにダメージの影響を受けやすい。くわえて、特別なボディスーツを T-45d の外殻の下で着ることが必要とされる。アーマーのサーボ機構と装着者自身の動きを同期しやすくし、アーマーが放熱問題に耐えられるようにするためである。
戦前の亜種
  • MP-47 プロトタイプ・メディックパワーアーマー
    試作型パワーアーマー。Med-X (モルパイン) を管理する能力があり、搭載された音声システムにより敵の存在を感知した場合声の警告を発する。このアーマーは自動的に医療物資を与えるように計画され、兵隊は医療処置のために退避する必要がなくなることを意味する。通常版と外観は同じ。マニュアルには脱走兵に致死量の化学物質を投与することも書かれているが、この機能は試作モデルにはまだ実装されていない。
戦後の亜種
トライバル・パワーアーマー
  • トライバル・パワーアーマー (アッシャーのパワーアーマー)
    何年も様々な材料のパーツで修理・整備され、錆びた黄色となったパワーアーマー・スーツ。その結果独特な外見であり、パワーアーマーの寄せ集めスーツとなる。
アウトキャスト・パワーアーマー
  • アウトキャスト・パワーアーマー (アウトキャスト・パワーアーマー(リンデン))
    黒いつや消しと、錆びた赤色の塗装が施されたパワーアーマー・スーツ。通常版はグレーの金属色であり、それ以外の違いはない。
NCR サルベージ・パワーアーマー
  • NCR サルベージ・パワーアーマー
    非常に損傷したスーツで、大抵は命令を遂行するためNCRのエンジニアによって修復された。関節部のサーボモーターが取り除かれているため、実際にはパワーアーマーから造られた単なる武装スーツである。

T-51b パワーアーマー

T-51b パワーアーマー
  • Fallout 1・2/パワーアーマー
  • Fallout 3・New Vegas/T-51bパワーアーマー
T-51b パワード歩兵アーマーは、大戦争前の武装歩兵技術の頂点を象徴している。ウェストテック研究施設の研究所で開発された。アンカレッジ奪還が2077年1月に終わり、このアーマーは軍部機甲部隊のアメリカ兵における標準仕様になった。現在では戦前のアメリカ軍部や連邦政府と関係する、Brotherhood of Steelエンクレイヴといった最も技術的に進んだ勢力だけがこのタイプのパワーアーマーを利用できる。

このアーマーは TX-28 マイクロフュージョン・パックを背中に取り付ける。60,000ワットの出力を生み出し、スーツの外殻に備わった HiFlo 油圧装置に供給される。ポリ・ラミネート化合物で造られた T-51b の外殻は、軽量ながら 2,500ジュール (訳注:冒頭では 25,000) 以上の運動衝撃を吸収する能力をもつ。10ミクロンの銀色アブレーティブ被覆により、表面下の化合物にダメージを与えることなく、レーザーや放射線放出を反射できる。このアーマーは通常100年間は維持できるのに十分な燃料を運べる。
戦前の亜種
冬用T-51bパワーアーマー
  • 冬用T-51bパワーアーマー
    実戦に配備された T-51b 最初のモデル。雪中でカモフラージュできる塗装が施されており、全体が金属色になっている。
戦後の亜種
  • 硬化パワーアーマー
    改良された T-51b で、防御能力改良のために特別な化学硬化処置を受けている。通常版と外観は同じ。
B.O.S. T-51bパワーアーマー
  • B.O.S. T-51bパワーアーマー
    Brotherhood of Steel が使用する T-51b。冬用 T-51b とほとんど同じ外観だがグレー色が茶色がかっており、Brotherhood のシンボルが右の肩甲にある。

改良型パワーアーマー

レムナント・パワーアーマー
  • Fallout 2/改良型パワーアーマー
  • Fallout: New Vegas/レムナント・パワーアーマー
大戦争後、エンクレイヴの高度なエンジニア・科学者班によって創られたアーマー。2198年に始まった研究プログラムの結果であり、様々なテクノロジーを開発する大計画の一部だった。2215年に初めて実質的に優れたスーツが製造され、2220年に実用化に入った。開発中に起こった様々な事故・爆発・死亡例は、エンクレイヴのディック・リチャードソン大統領の命により士気を保つために機密扱いにされた。

改良型パワーアーマーMk2

エンクレイヴ・パワーアーマー
  • Fallout 2/改良型パワーアーマーMk2
  • Fallout 3/エンクレイヴ・パワーアーマー
旧式の姉妹品と同じく、Mk2版は威嚇するような外観を備えたつや消しの黒色をしている。だが数ヶ所の大きな違いがある。従来の金属とセラミック板の組み合わせではなく、全て軽量化されたセラミック化合物で造られている。先代の内蔵型換気動力ユニットに変わり、背中には動力パックが備わっている。

2241年にディック・リチャードソン大統領指揮下で使用された初期バージョンは、通常の改良型パワーアーマーに似たデザインを使っていた。だが石油掘削施設の破壊に伴い、キャピタル・ウェイストランドに向かったエンクレイヴ軍は2277年までに外見を再設計した。だが「改良型パワーアーマーMk2」の表記は続けている。

テスラ・パワーアーマーMk1

ギャノンファミリー・テスラアーマー
  • Fallout: New Vegas/ギャノンファミリー・テスラアーマー
大戦争前のテスラアーマーとは異なり、このアーマーはエンクレイヴの改良型パワーアーマーの亜種である。後から取り付けられたテスラ装置により、指向性エネルギー攻撃によるダメージの大部分を分散させる能力をもつ。くわえてアーマーの装着者が簡単にエネルギー武器を運用でき、運用者の Energy Weapons スキルを上昇させる。

唯一知られているこのタイプのスーツは、ギャノンファミリー・テスラアーマーである。

テスラ・パワーアーマーMk2

テスラアーマー
  • Fallout 3/テスラアーマー
このアーマーはエンクレイヴの改良型パワーアーマーの亜種である。後から取り付けられたテスラ装置により、指向性エネルギー攻撃によるダメージの大部分を分散させる能力をもつ。くわえてアーマーの装着者が簡単にエネルギー武器を運用でき、運用者の Energy Weapons スキルを上昇させる。

ヘルファイア・パワーアーマー

エンクレイヴ・ヘルファイアアーマー
  • Fallout 3 (Broken Steel)/エンクレイヴ・ヘルファイアアーマー
このアーマーは、エンクレイヴがアダムス空軍基地で取り組んだ戦後の研究プロジェクトの結果として生まれた。強化フレーム・アイボットなどを含めいくつも並行して行われた研究プロジェクトの一つであり、唯一全て完了して終わったものである。その他のプロジェクトはホイットリーのような研究者には非常に残念なことに、パワーアーマーの新型のために中止された。
この耐熱型パワーアーマーは、特化されたエンクレイヴ・ヘルファイアトルーパーのほか、通常のエンクレイヴ兵の一部も使用する。

中西部 Brotherhood パワーアーマー

Fallout Tactics の内容で、正史に抵触する可能性がある
Tacticsのパワーアーマー
  • Fallout Tactics/パワーアーマー
この角がついている亜種は、シカゴを拠点とする分派の中西部 Brotherhood of Steel が使用する。出自は不明。

中西部 Brotherhood 改良型パワーアーマー

Tacticsの改良型パワーアーマー
Fallout Tactics の内容で、正史に抵触する可能性がある
  • Fallout Tactics/改良型パワーアーマー
旧式の角がついた亜種が改良されたバージョンで、軽量の金属合金でできている。重要部分はセラミック成型で補強されている。

Vault-Tec パワーアーマー

Fallout: Brotherhood of Steel の内容で、正史資料では認められていない
  • Fallout: Brotherhood of Steel/パワーアーマー
このアーマーは恐らく、秘密 Vault が世紀末後の世界に順応できるように、Vault-Tec により有益性の高い戦闘用装備を製造するという計画に由来する。T-51b パワーアーマーに酷似している。

Vault-Tec 改良型パワーアーマー

Fallout: Brotherhood of Steel の内容で、正史資料では認められていない
  • Fallout: Brotherhood of Steel/改良型パワーアーマー
改良され独自に進歩した亜種で、初期版と同じデザインが用いられる。

アテナ・パワーアーマー

Van Buren の内容で、正史資料では認められていない
  • Van Buren/アテナ
エンクレイヴが先駆けて行った未完成のパワーアーマー計画で、ポセイドン・エネルギー社と協力した。初期のテストによると、防御能力は世紀末前に使われた全ての歩兵アーマーを遥かに上回った。

登場

パワーアーマーは全ての Fallout ゲームに登場する。T-51b パワーアーマーと硬化版は Fallout と Fallout 2 の両方に登場し (および Van Buren にも登場予定だった)、2にはエンクレイヴの改良型亜種も初登場した。Fallout 3 で一般的なパワーアーマーとして目にするのは T-45d パワーアーマーであり、Brotherhood of Steel のほとんどのメンバーが着用している。エンクレイヴのパワーアーマー亜種スーツも出てくる。T-51b パワーアーマーの錆びたセットが軍事基地コンスタンティン砦に置かれており (だが特定のクエストを完了させないと手に入らない)、同モデルの冬用バージョンが Fallout 3 のアドオン Operation: Anchorage に登場する。シリーズの以前のゲームと完全に矛盾するが、Fallout Tactics ではゲーム導入部で一度だけ T-51b モデルが登場する。ゲーム内では代わりに中西部 Brotherhood パワーアーマーが使われ、技術的に改良されたバージョンもある。エンクレイヴの新モデルが開発される何年も前に当たる。Fallout: Brotherhood of Steel では全く異なったバージョンが使われており、旧来のモデルとは全く違う現代風の外観をもつ (恐らく以前のゲームと同じ Brotherhood of Steel の組織が使用しているにもかかわらず)。頓挫した Fallout d20 のパワーアーマーは、T-51b モデルと Fallout Tactics のPAモデルを合わせたものだった。

備考

  • Fallout 3 では、パワーアーマーを装備できるようにするには要塞でパラディン・ガニーから訓練を受けるか、Operation: Anchorage のDLCミッションを完了させなければならない。訓練を受ける間、パラディンはプレイヤーに「筋肉をリラックスさせ」「スーツが動くのに任せる」ように話す。
  • 孤独な放浪者についてくる多くのコンパニオンをはじめ、NPCは訓練を受けなくてもパワーアーマーを装備できる。
  • Fallout 3 ではNPCが背負う全ての武器は、通常右肩に掛けられ対角線上の下向きに銃身が来る。だがいずれかのパワーアーマーを装着している時は、左肩の対角線上に掛けられ銃身が上を向く。これは恐らく、パワーアーマーが銃を構えるのに必要な腕の動きを妨げるためである。
  • Fallout: New Vegas ではプレイヤーはいずれかのアーマーを利用する前に、パワーアーマー訓練を受けなければならない。原理上は実際はパワーアーマーではない、NCR サルベージ・パワーアーマーを除く。

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