ヌカづけ◎日本語コンシューマ版「Fallout」wiki

誤訳(Fallout 4)

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誤訳・誤植 (Fallout4)

  • 日本語化の過程で元のテキストから表現が変わって味わいが失われてしまったり、単なるミスによると思われる誤訳や誤植など。
  • なお、ローカライズスタッフはベセスダからテキストだけ渡されてそれが使われる文脈や単語の意味は説明されずに翻訳を依頼されるとのこと。
    そのため、誤訳が発生するのは避けられないと思われる。

誤訳

ワールドマップ地名

名称 修正候補 英文原語 詳細
連邦 (コモンウェルス) comonwealth 「連邦」は連合国家という意味。Tipsにもある様にFO4の世界では「マサチューセッツ」や「州」という存在は完全に忘れ去られており、この場合のCommonwealthも連邦という意味の単語ではなく、旧マサチューセッツ州(Commonwealth of Massachusetts)一帯の地域を表す固有名詞(もしくは通称)。よって「州」と訳しても誤訳になるため、カタカナ表記が適当なところか。Fallout3のドクター・リーのセリフが初出で、その時点で既に「連邦」と訳されていた。
ミルトン・ジェネラル病院 ミルトン総合病院 Milton General Hospital General Hospitalとは総合病院の事である。ミルトン・ジェネラル・ホスピタルとするか、ミルトン総合病院とするのが正しい訳だろう。他のHospitalは病院と訳されているので、総合病院と訳すのがちょうどいいか。
プレップスクール 私立イーストボストン高校 East Boston Preparatory School Preparatory Schoolとは私立の高等学校、進学校の事。Preparatoryは「準備の」「予備の」という意味で、大学へ進学するための学校という意味。予備校とは違う。またはイギリスで上流階級の子が進学する小学校の事も指す。もっとも、日本との教育制度の違いもありぴったりあった日本語はないのでカタカナ書きもありだろう。実際、書籍(海外体験記や翻訳小説)でもカタカナ書きの用例は多い。
大量の薬品 マス・ケミカル Mass Chemical 確かにMassには「大量の」という意味もあるが、ここでは「マス・ベイ」「マスフュージョン」と同じように「マサチューセッツ」という意味だろう。
大量の砂利と砂 マス採石場 Mass Gravel & Sand
水平線飛行1207 ホライゾン航空1207便 Horizon Flight 1207 「ホライゾン」を水平線と訳してしまったため変な訳になっている。「Horizon Flight」は「ホライゾン航空」という架空の航空会社。クレーターハウスにもこの会社の飛行機が落ちており、そこの残骸からこの社名が確認できるが、スタッフのミスでこちらの飛行機は「スカイレーン航空」と書かれておりややこしいことになっている。

アイテム

名称 修正候補 英文原語 詳細
5.56口径弾 5.56mm弾 5.56 Round アサルトライフルに使用される弾薬の名称であるが、他の弾薬(.38口径弾など)は現実のものと同等の表現で表されているので、これも現実のものと同じように「mm」で表すべきである。というより、口径は「.38(100分の38インチの略)」のように、小数点は一番始めに置くのが一的であるため、表し方からしておかしい。ただ、実は原語版の時点で単に「5.56 round」としか書かれておらず(10mm弾は「10mm Round」と表記されているのに)、そもそもの原語に表記ミスがある。
7.62口径弾 7.62mm弾 7.62 Round ハンドメイドライフル用の弾薬。上記の「5.56口径弾」と同様に、原語に原因がある表記ミス。
ガイコツの眼窩 ガイコツの後頭骨 Skull eye socket 後頭骨を眼窩と表記している。原語版も「Skull eye socket」と書かれているため、上記の「5.56口径弾」や「7.62口径弾」と同様の原語に原因がある表記ミス。
驚くほど素晴らしい話 驚くほど恐ろしい話 Astoundingly Awesome Tales Awesomeにはもちろん素晴らしい、という意味もあるのだが、雑誌の見た目からして中身は素晴らしい話でない事は明らか。恐ろしいという意味でAwesomeが使われていると思われる。
ただし、恐ろしい話を皮肉って素晴らしい話と表記している可能性もある。
ゴミの街の馬鹿な商人の話 ジャンクタウンのジャーキー売りの話 Tales of a Junktown Jerky Vendor JunktownとはFO1に存在したジャンクタウンの事で、そこでは人肉がイグアナ肉として販売されていた。表紙が手書きである事からも、戦前の本でなく(=最終戦争以降に作られた本である)、ジャンクタウンに関する本であると推測できる。Jerkyには「馬鹿な」「馬鹿げた」という意味もあるが、ここは「干し肉」とする方が正しい。
冷えたグインネット・ビール 冷えたビール Ice cold beer 冷えた無名のビールであり、グインネット醸造所製のビールではない。
工業用アーマー 工場製アーマー、純正アーマー Factory Armor オートマトロン用のモジュール。工場出荷時に装備されている純正品のアーマーのことであり、工業で使用するためのアーマーではない。
過激な会話 ラディカル・コンバージョン Radical Conversion おそらく「Conversion(変化)」を「Conversation(会話)」と間違えて訳してしまったと思われる。
損傷の原因 荒廃キノコ、胴枯れキノコ、ブライト Blight 「Blight」は胴枯れ病やその原因となる害虫、荒廃、障害となるものの原因という意味。翻訳スタッフもまさかキノコの名前に使われるとは思わなかったのだろう。何の意味か説明されなければこうなるのも無理はない。なお、次回作Fallout76では「ブライト」という名称に変更されている。

セリフ

名称 修正候補 英文原語 詳細
まあ、それの乗客がかなり楽しい代物を置いていったようだ。チェリーT-45パワーアーマーのフル装備一式、軍の支給品だ で、乗客がかなり楽しい代物を置いていったようだ。未使用のT-45型パワーアーマーのフル装備一式。軍の支給品さ Well, looks like one of its passengers left behind a seriously sweet goody. We're talking a full suit of cherry T-45 Power Armor. Military issue. フリーダム博物館でのスタージェスとの会話。チェリーというのは未使用の意味。チェリーT-45という型が存在するような感じになっている。
あー、そうですね… 50年前くらいに発注したものがありますが、少々時間がかかっていますね。アッハッハッハ あー…そうですね… 50年くらい前に直すよう指示したのですが、確かに少々時間がかかっているようですね。アッハッハッハ Err... yes. I put in a work order about fifty years ago. They certainly are taking their time with it, aren't they? ジェネラル・アトミックス・ガレリアでのビーンとの会話。なんかガスが漏れてないか?との質問に対しての答え。完全に辻褄が合っておらず、意味不明の返しとなっている。work orderで作業命令という意味になるが、日本語版だと発注と訳されているので、話が噛み合わなくなっている
インスティチュートのこと聞いたことないの、ミスター(レディ)は? 奴らは夜人々を誘拐する、誘拐された人は二度と消息が掴めない お兄(姉)さん、インスティチュートのこと聞いたことないの?奴らは夜に誘拐をするの。誘拐された人たちはずっと行方不明よ You ain't heard of the Institute, mister?(lady?) They snatch people up in the night and no one hears from them again. パイパーの妹、ナットとの会話。インスティチュートについて聞いた事に対しての返しであるが、mister?(lady?)の訳を最後に持ってきている事で不自然な文章となっている。また"消息がつかめない"の部分は正しい訳だが、話しているのは子供なので"ずっと行方不明よ"のような分かりやすい意訳が妥当か
全部冊子に書いてある! 捕まる前に読んだほうがいいよ 全部新聞に書いてあるの!攫われる前に読んだほうがいいよ It's all in the paper! Better read up before they grab you, too. ナットとの会話、上の続きのダイアログ。ここでナットが言うpaperはパブリックオカレンシスの新聞の事なのだが、冊子と訳されている。また"捕まる"の部分も前後の会話を考えると、"攫(さら)われる"とした方が自然である
楽しいことをしたい? 基地のまわりを走ってこい。信用しろって 楽しいことをしたい? ベースを走ってまわってこい。信用しろって Wanna do something fun? Run the bases. Trust me. ダイアモンドシティ内のセキュリティの言葉。ここでいうBasesは野球のベースの事である。ちなみに塁を全て回ると実績解除となる
ありがとう、ブルー。知らない人とさまよってこの井戸に行き着くなんて、誰が予想できただろう ありがとう、ブルー。他人と旅をしてこんないい結果になるなんて、想像もつかなかったわ Thanks, Blue. Who'd expect wandering off with a stranger to turn out this well? パイパーと2回目の好感度イベントの時の最後のダイアログ。自分の懸念をプレイヤーが解決した時のダイアログであるが、会話の中に井戸は一つも出てきていない上、近くに井戸がある場所で発生する会話でもないので明らかに誤訳。This Wellは勿論"井戸"という意味もあるのだが、turn out this well でこんないい結果となる、うまく収まるという意味となる。
ミルクカートンの写真の時みたいに? 牛乳パックに載せてた写真みたいに? Picture on milk carton time? バレンタイン事務所、エリー・パーキンスと最初に会話した時の皮肉選択肢。milk cartonとは牛乳パックのことである。その昔、アメリカでは牛乳パックに行方不明者の写真を載せて情報を募っていた事に由来する選択肢であるが、日本人には分かりにくいか
ええ、タフなネイバーよ。ノースイーストにある。そこの権力者たちは2つのことを気にかけている。スタイルと死者数よ ええ、タフなネイバーよ。北東にあるわ。そこの権力者たちは2つのことしか考えていないわ。スタイルと殺した人間の数よ Yeah, it's a tough neighborhood. Northeast a ways. People with power there care about two things: style and body count. バレンタイン事務所、エリー・パーキンスとの会話。マローンはネイバーフッドの人間か?という質問に対しての答え。何故かNorteastが未訳であり、body countが直訳である。body countは死者数という意味であるが、ネイバーフッドはギャングの町であり、そこの男が気にかける事なのだから、死傷者というより、"自分が殺した人間の数"の事だろう
自分で世話をするって? あなたを責める気はないわ。連邦中を走りまわり、殺されることなくニックを見つけることができないのと同じ 自分でやれって言うの?あなたを責める気は無いわ。コモンウェルス中を走り回って、殺されずにニックを見つけるなんてできないから Looking out for yourself, huh? Guess I can't blame you. Not like I could charge across the Commonwealth and find Nick without getting myself killed. 上記と同じ会話。ギャングに捕まったニックを助けて、との依頼を断った時のダイアログ。直訳気味で分かりにくい文章となっている。
2人がどこに立ってるのか、わからないんだ お互いの関係はどんな感じかな I was just wondering where you and I stand. コンパニオンとお互いの関係について聞く選択肢の1つ。just wonderingはなんとなく聞きたい、ちょっと知りたい、という意味。Where you and I stand.は直訳で「相手と自分の立ち位置はどこ?」意訳すると「お互いの関係はどう?」という意味。「なんとなく聞きたいんだけど、お互いの立ち位置はどんな感じ?」というセリフだが、そこまで具体的にする必要もないので、「お互いの関係はどんな感じ?」という訳が適当か。逆になぜこのような訳になるのかがわからない。
そ、それは? く、その程度なの? Is-is that it? パイパーの被攻撃時のセリフ。is that it? で「それだけ?それで終わり?」という意味になる。日本語版では気の抜けた返しになってしまっている
個人的じゃない。私かお前だけだ 恨みはない。ただどっちかが死ぬだけだ Ain't personal. Just you or me. レイダーのセリフ。恨みはないが俺かお前どっちかが死ぬ、といったニュアンスの煽り文句。殆ど直訳なので突然レイダーにこれを言われてもピンとこない人も多かったはず。
顔を見せて。こっちへ。私は… ほら、顔見せな!出来るもんならな… Show your face. Come on. I dare ya... レイダーのセリフ。煽り文句だが、優しいママが話すような文章に…。
地獄だ、やあ! ヒャッハー!、イエー!等 Hell Yeah. レイダーのセリフ。Hellはもちろん"地獄"の意味を持つが、口語では続く語を(下品に)強調する使い方もされる。Yeahを強調しているが言葉自体に意味はなくハイになってる感じ。過去作ではこのような訳され方をしていない。
あの赤く光るボタンのところにはみんな行きたがる そのピカピカの赤いボタンにみんな手を伸ばす Everybody wants to get at the shiny red button. Vault 81に最初に入った場面、コンソールでの警備員との会話。Vaultのコンソールのボタンは赤いが、光ってはいない。ここでのshinyはピカピカの、きれいな、といった意味合いだろう。加えて wants to get at ~は ~を掴みたい、~に手をのばす という意味もあるので、この状況では「赤いボタンに手をのばす」の方が正しいだろう。
気を付けた方がいい。大抵のものは固定できるが、人はそう簡単に定着しない 気を付けた方がいい。大抵のものは修理できるが、人はそう簡単にはいかないからな You oughta be careful. I can fix most things, but people don't fix so easily. この場合のfixは固定ではなく修理や直すという意味だろう。
シャツは着たままで そのままで Keep your shirt on! 慣用句。落ち着いて!、あせらないで!、ちょっと待って!などの意味がある。ただし、この言い回し自体がかなり古いもののため、英語圏のプレイヤーですら意味がわからない人も多かった。
ブルー、武器が・・ ブルー、腕が・・ Blue, Arms・・・ Armsにはもちろん武器と言う意味もあるが、パイパーがダウン時に発する悲痛なセリフなのでココでは素直に腕と訳すのが適している。
ジョー・ベッカーが自殺してアホどもが仕切り出す前の話だけど ジョー・ベッカーが死んでアホどもが仕切り出す前の話だけど Back before Joe Becker got himself killed and the idiots took over. クエスト「Old Guns」でのロニー・ショーの台詞。killed himselfなら自殺だが、got himself killedは必ずしも自殺という意味ではなく、この場合戦死か何かだと思われる。
連邦での最高のけんかだな 連邦で一番のがらくただよ Best scrap in the Commonwealth, right here. スカベンジャーが言うセリフ。scrapにはけんかをするという意味もあるがここでは普通にガラクタだと言いたいのだと思う。
Vault 81について話してるんだな。関わってる問題がそこにある? 隔離とかそういうヤツか? クソッ、避けたほうがいいぞ Vault 81? 隔離とかなんとか、面倒な事になってるって? ヤバいな、近づかない方がいいかな Been talk about Vault 81. Some problem there you were caught up in? Quarantine or some such? Damn, you get around. グッドネイバーの住人のつぶやき。Vault 81のクエスト完了後。公式訳はかなり直訳気味で意味不明。
ふむ… 短く、しかし強く命令する声がした。かなり遠くでガラの悪い連中を呼んだと… ふむ… 短く、しかし強く命令する声がした。かなり遠くまで人を攫いに来るような裏の仕事をしていると… Hmm... not much to go on, but a tough and commanding voice can get someone pretty far in the violence business... バレンタイン事務所で息子を殺した奴の声について話すシーン。pretty farはかなり遠いという意味だが、ガラの悪い連中を呼ぶ描写はないのでそのまま、遠くまで人を攫いに来るような、裏の仕事をしている、という意味。
マシーン系を制覇したよ 目を光らせておくよ I'll keep an eye out for these machines. ヌカワールド、N.I.R.A.との会話。パークメダリオンについて教えてくれ、という質問の後の選択肢。パークにはメダルを出す機械が置いてある、メダルを持ってきて、といった会話に対しての答えなのに、既に集めたような選択肢になっている。より厳密に訳せば「それらの機械に目を光らせておこう」といった感じだが、単に「目を光らせておこう」とした方が会話の流れは自然になる。

ラジオ

NPC・クリーチャー名

名称 修正候補 英文原語 詳細
人造人間 シンス Synth Synthetic humanoids(人造人間)の略語としてSynthが使われており、それを略していない訳にしている。劇中においても、Synthという主人公には聞きなれない言葉の意味を聞いているであろう会話が何度も出てくる上、彼らが装備しているアーマーはシンスアーマーのままで、翻訳にブレが生じてしまっている。
共同溝プロテクトロン 設備工事プロテクトロン・用役保持プロテクトロン等 Utility Protectron FO3にあった共同溝=ユーティリティと同じ翻訳にしてしまっている。この名前が表示されるプロテクトロンは明らかに工事用な上、PC操作可能なプロテクトロンは多目的仕様であるのであえてutilityを多目的と訳すのもおかしく感じる。おそらくutility(設備・用役)保持の為のプロテクトロンだろう。
ギブンズ館長 キュレーター・ギブンズ Curator Givens Curatorには学芸員という意味はあるものの戦後の人物なので人名のほうかもしれないが誤訳ではない可能性もある。
ミニッツメン ミニットマン Minutemen 1分以内に駆けつける事、分刻みで活動する人気等が名前の由来のため、ミニッツと複数形にするのは誤訳。コンコードの博物館から始まる派閥クエストや、彼らのスローガンや組織名等の元ネタが、独立戦争時の民兵集団であり、その日本語訳が「ミニットマン」なので、訳もそれに合わせた方が自然かと思われる。
白皮症 アルビノ Albino アルビノの事を「先天性白皮症」とは言うが、アルビノ個体の動物はそのまま「アルビノ」と呼ぶ事が一般的。そもそもアルビノは普通の個体よりも身体が弱いが、このゲームのアルビノは普通の個体よりも強力になっているため、本当に白皮症なのかどうかも疑問。ちなみに、FO3ではアルビノ・ラッドスコルピオンは「ブリーチ・ラッドスコルピオン」と訳されていた。
トラシュカン・カーラ クズ鉄屋のカーラ Trashcan Carla 意訳。Trashcanは「ゴミ箱」「ゴミ入れ」の意味。したがってこの場合は「クズ鉄屋のカーラ」「廃品回収のカーラ」あたりが分かりやすい訳。ただし、もともとの語呂がいいし、空き缶を"かんから"ともいうので、名前としてならそれほど悪くはない。
ヌカ・ルーク ヌカ・ラーク Nukalurk FO3ではヌカ・ラークと訳されていたが本作で何故かヌカ・ルークになっている。
なお、マイアラークはFO3およびNVでミレルークと訳されており、誤った発音が本作で正しい発音になるという正誤の逆転が起きている。

ノート

名称 修正候補 英文原語 詳細
人造の真実の内訳 パイパーの執筆した「人造の真実」という新聞には実はふたつのバージョンがあり、原文は同じだが翻訳が異なるという違いがある。
ゲーム内の新聞で見られるバージョンは、「ヌードル。皆それを食べる。皆それが大好きだ。」から始まる。
直訳や誤訳が非常に多い訳文だが、もうひとつのバージョンは訳者が違うのか非常に正確かつ読みやすい翻訳がされたもので、こちらはパイパーのターミナルでのみ読める。
今回は別訳版を修正候補として載せる。またあまりにも長いので下記の+ボタンを押して読んでほしい
+ 人造の真実
もとの翻訳 没データの翻訳 原文
ヌードル。皆それを食べる。皆それが大好きだ。そしてダイアモンドシティのパワーヌードルは過去15年にわたりこの食物を供給してきた。タカハシがプログラムした日本語の形式ばった機械的なリズムから、それぞれのボウルに立ち上る香り高い蒸気へ、一口ごとの美味で焼けるように熱い味わいへ。ヌードルを注文して食べることは人間の数多い共通体験の1つに他ならない。しかし本当にそうだろうか?その疑問がふいに生まれたのは、先週水曜の夜5時を少し過ぎた頃、パワーヌードルのカウンターに座り、それまでに幾度となく食べた夕食を楽しんでいた時だ。その時私は、まさにマクドナウ市長ご本人が椅子ににじり寄り、まったく同じ儀式に没頭していることに気づいた。右手を伸ばし、口を開き、歯で噛む。そう、ヌードルを食べる行為。ダイアモンドシティ住人のほぼ全員に共通する経験だ。60年ほど前のダイアモンドシティ住民にも、同じように思えたはずだ。2229年の例年になく暖かい5月の夜に、まさにこのカウンターに座りながら。しかしそれはタカハシと彼のヌードルが生まれる前で、バーで出されるのはヌードルではなく、冷えたヌカ・コーラや、泡の立つビールや、きついウイスキーだった。バーテンダーの名はヘンリーで、その夜彼は、飲み、タバコを吸い、笑うといった人類共通の経験を円滑に進めていた。悲劇に見舞われるまでは。あの夜を覚えている年齢の人は多くない。マクドナウ市長による2282年の反グール法令のお陰で強制追放されなかったならば、町にはそれを覚えているグール居住者が何人かいたはずだが。しかしあの夜の出来事を、はっきりと記憶する人物が1人いる。尊敬される女性リーダーのユースタス・ホーソン、パブリック・オカレンシズの独占インタビューで自らの体験を語った人物だ。「ええ、確かにそこにいました。ちょうどあなたが今私の前にいるみたいに、バーに座って。22才くらいで、単純に楽しみたかったんです。私も皆もウォールに隠れて安全なのだから、問題はないでしょう? しかも実の話、ミスター・カーターがそれを促したんです。彼はその日に町に入り、西のどこかから来たと言いました。それは重要ではなかった。重要だったのは彼の笑顔と笑い声、皆を安心させる雰囲気でした。あの夜バーで、私達は皆彼に群がった。全員が彼と言葉を交わしたり、連邦の状況を聞いたりしたかったんです。ミスター・カーターは、大喜びでそれに応えました。本当に素晴らしかった。素晴らしくなくなった瞬間までは」ユースタスはその夜の出来事を、そして状況が不吉な展開を見せ、ミスター・カーターの真実が暴かれた瞬間を語り続けた。「飲み続けて、盛り上がっていました。3時間は経っていたでしょう。ミスター・カーターはその間に4、5杯飲みました。少し酔っていたようです、他の皆と同様に。すると何かが起きました。彼は微笑んでいたのに、一瞬のうちに顔から笑みが消えました。すると頬が、奇妙な感じでピクピクし始めました。そしてその光景は、つい昨日起きたようにまざまざと覚えています。彼はコートの内側に手を伸ばすとリボルバーをつかみ、バン! バーテンダーのヘンリーの頭を撃ったのです。ためらわずに、感情を表さずに。ミスター・カーターはまるで酒代を払うようにさりげなくヘンリーを殺しました。でも頬のけいれんはずっと止まりませんでした。いいですか、それから惨劇が巻き起こったのです」ユースタスが語っているのは、言うまでもなく、「壊れた仮面」として知られる悪名高き事件だ。その時初めて連邦の人々は、戦闘用アンドロイドを製作した謎の科学組織インスティチュートが、人間社会に易々と忍び込めるほど高度なモデルの製作に成功したことを知った。ダイアモンドシティ住民が気づかないうちに、インスティチュートは何らかの形でアンドロイドを本物の人工人間、人造人間に進化させていたのだ。「ヘンリーを撃ったあと、ミスター・カーターはさらに3、4人を撃ちました。先ほど言ったとおり、惨劇が始まったのです。守衛が駆けつけて発砲し、ミスター・カーターは撃ち続け、人をあちこちに投げ飛ばし続けました。最後にようやく、守衛が彼を倒しました。錯乱した男、正気を失った男を殺したような光景でした。そして横たわる彼は、確かに異常者の死体に見えました。本当に恐ろしかった。でもその時にプラスチックと金属が見えました。ほら、初期型の人造人間でしたので。そしてその男が人間ではなかったことがわかったのです。皆が気づいたのはその時です。インスティチュートは"存在する"だけではない。インスティチュートはそこら中に、私達の身近に存在するようになったのだと」ミスター・カーターとして知られる人造人間が大虐殺に及んだ理由は、正確にはわからずじまいだった。インスティチュートが彼の戦闘効率を試すために何らかの形で遠隔操作したと推測する人もいた。それでも他の人達は彼が不具合を起こしただけで(頬のけいれんを裏付けとした仮説)、殺人の意図はなかったように感じた。しかし当時、「なぜ」はほとんど重要に思えなかった。肝心なのは連邦の人間達が、間違いなく侵入されていたことだった。当時も今も、目的と動機の一切が謎に包まれている組織によって。インスティチュートが現在稼働させているものよりさらに遅れていたモデルの人造人間を使って。ではヌードルの話に戻ろう。厳密に言えば、マクドナウ市長が先週水曜の夜に摂取したヌードルの話に。それと同じ場所で、人造人間のミスター・カーターは異常をきたし、無慈悲に数名を殺した。ダイアモンドシティの住民が人類特有のものだと思い込んでいた経験を数時間分かち合ったあとで。彼らは間違っていた。我々はどうだろうか? ヌードル。誰もがこれを口にする。嫌いな奴などいない。ダイアモンドシティのパワーヌードルはこの15年間、人々の食生活を支えてきた。プログラム制御されたタカハシのぎこちない日本語の機械的なリズムから、それぞれのボウルから漂ってくる良い香りの湯気、そして一口味わうごとに口に広がるその火傷しそうな強烈な辛さまで、ヌードルを注文して食べることは人類が共有する経験のひとつである。そう思うのは私だけだろうか?。この考えが頭に浮かんだのは、この前の水曜日の午後5時を少し過ぎた頃に、パワーヌードルのカウンター席で、いつものように夕飯を食べていた時のことだった。そしてその時に目に映ったのが、そっと椅子ににじり寄り、皆と同じやりかたで事に当たりだしたあのマクドナウ市長の姿だった。右手を伸ばし、口を開け、すする。そう、ヌードルを食べ出したのだ。ダイアモンドシティの大半の住人が共有する経験だ。およそ60年前、2229年のダイアモンドシティの住人も、ほどよい暖かさの5月の午後に、今と同じカウンターの周りに座り、同じような経験をしていたはずだ。だがこれはタカハシとヌードルより前の時代のことで、このバーがヌードルではなく、冷えたヌカ・コーラや泡だらけのビール、強いウィスキーのショットを出していた頃の話だ。バーテンはヘンリーという名前の男で、その夜も、人類の共有経験である、飲むこと、吸うこと、話すこと、そして笑うことを手助けしていた。だがそれも、悲劇により終わりを迎えることになる。あの午後のことを覚えている古い人間はそう多くない。街のグールにはそういう者もいただろうが、2282年にマクドナウ市長が布告した対グール法で彼らは強制退去させられた。しかし、我々の中にも1人だけ、あの午後のことを覚えている者がいる。誉れ高い女家長のユースタス・ホーソンがその人で、パブリック・オカレンシズの独占インタビューで詳しく語っている。"ええ、確かに私はそこにいた。バーの正面の席に座ってたわ、今あなたが私の目の前に座ってるのと同じ感じでね。当時私は20歳そこそこで、楽しい時間を過ごすためにバーに行った。私はウォールに守られてた、もちろん皆もそう、危害なんて加えられるはずがない。だけど、あのMr.カーターはそれを簡単にやってのけたのよ。彼はあの日の早くに街に着いた、西の方から来たと言ってたわ。まあどうでもいいことだけど。問題は彼の笑顔よ、それにその笑い声、彼のあらゆる所作に皆が引き込まれていったわ。あの夜、あのバーでは、彼を中心にして人だかりができていた。言葉を交したいという人や、コモンウェルスの州に関する話を聞きたいという人ばかりだった。そして、Mr.カーターはこの上なく快くそれに応じていた。本当に素晴らしかったわ。その時が訪れるまでは" ユースタスはその夜の出来事について話を続け、それが悲劇に変わった瞬間と、Mr.カーターの真実について語った。"飲んで、騒いで、もう3時間ぐらい経っていたはずよ。Mr.カーターはその時までに4、5杯は飲んでた。少し酔っていたように見えた、私たちみたいにね。そして何かが突然起こったのよ。彼は笑ってたわ、だけどその笑顔が顔から消えたの、突然ね。そして、彼の頬がけいれんを起こし始めたのよ。私は彼を見ていた、そのことは昨日のことのようにはっきりと覚えてる。彼はコートの内側に手を入れると、リボルバーを取り出して「バン!」バーテンのヘンリーの頭を撃ち抜いたのよ。一切ためらわず、何の感情もみせずに、Mr.カーターは酒代を払うかのように何気なくヘンリーを殺したの。でも彼の頬のけいれんが止まることはなかった。言うまでもないけど、その後はもう本当に大騒ぎだったわ" ユースタスが説明しているのは、当然、あの悪名高い事件、"ブロークン・マスク"のことで、この時にコモンウェルスの人々は初めて、コンバットアンドロイドの作成に関与している、謎の科学組織、インスティテュートが、人間社会に簡単に溶け込める、最新鋭のアンドロイドを実用化したことを知った。インスティテュートは、ダイアモンドシティの住人に気付かれることなく、何らかの方法でアンドロイドを本格的な人間型ロボットへと進化させていた。つまりシンスだ。"彼はヘンリーを殺すと、続いて3、4人に銃弾を撃ち込んだ。さっきも言ったけど、もう大騒ぎ。ガードが応戦しても、Mr.カーターは発砲を続けたわ。そしてついにガードが彼を仕留めた。彼らも興奮して、頭のおかしくなった男を殺したとしか思ってなかったみたいね。彼はまるで狂った男の死体のようにそこに転がってたわ。まったく、恐ろしい光景だった。でもその時、プラスチックと金属が目に映った。初期のシンスで使われていた素材よ。それで私たちは彼が人間ではないことに気付き、全てを理解したのよ。インスティテュートは「あそこにある」だけじゃない。今やインスティテュートはどこにでもいるの。私たちの中にもね" Mr.カーターとして知られるシンスが連続殺人事件を起こした理由ははっきりしない。戦闘テストのため、遠隔操作されていたと考える者もいれば、あれはただの不具合(けいれんする頬がその根拠)で、人を殺すつもりはなかったという意見もある。しかし当時は、"理由"はそれほど重要ではなかったようだ。それよりも当時、というか現在もだが、その目的や動機を一切明かしていない組織が、コモンウェルスの社会に実際に入り込んでいたということのほうが大きな問題だった。こうして我々はヌードルを食べられるようになったわけである。正確に言えば、かつてMr.カーターが、ダイアモンドシティの住人ならではの経験を共有して人間社会の一員となった後、混乱を起こして人々を虐殺することになったまさにその場所で、マクドナウ市長がこの前の水曜の夜に食べたヌードルのことである。彼らは誤った選択をしたのである。 では我々はどうだろうか? Noodles. We all eat them. We all love them. And Diamond City's Power Noodles has supplied this sustenance for the past fifteen years. From the stilted mechanical cadence of Takahashi's programmed Japanese, to the fragrant steam that wafts from each bowl, to the scalding tang of each delicious mouthful - the ordering and eating of noodles is but one of many shared human experiences. Or is it? I was struck by this very question as I sat at the counter of Power Noodles last Wednesday night, just after 5:00 pm, enjoying a dinner I had so many times before. That's when I noticed our very own Mayor McDonough sidle up to a stool, and engage in the very same ritual. Right hand extending. Mouth opening. Teeth chewing. Yes, eating noodles. The shared experience of almost every Diamond City resident. So it must have also seemed to the residents of Diamond City nearly sixty years ago, on an uncharacteristically warm May evening in 2229, as they sat around this very same counter. But that was before the days of Takahashi and his noodles, when the bar served not noodles, but ice cold Nuka-Colas, frothy beers, and stiff shots of whiskey. The barman's name was Henry, and that night, he facilitated the shared human experiences of drinking, smoking, talking and laughing. That is, until tragedy struck. There aren't many among us who are even old enough to remember that evening - although some of the city's Ghoul residents certainly could have, had they not been forcibly removed, thanks to Mayor McDonough's anti-Ghoul decree of 2282. But there is one person among us who does remember, distinctly, the events of that evening: respected matriarch Eustace Hawthorne, who recounted her story in a Publick Occurrences exclusive interview. "Oh, I was there all right. Sitting right at the bar, sure as you're sitting in front of me now. Twenty-two years old or so, and just looking to have a good time. I was safe behind the Wall - we all were - so what was the harm? And let me tell you, that Mr. Carter made it easy. He came into town earlier that day, said he was from out west somewhere. It didn't really matter. What did matter was his smile, and his laugh, and the way he'd make everyone feel at ease. That night, at the bar, we all just sort of crowded around him. Everyone wanted to exchange a word, or hear about the state of the Commonwealth. And Mr. Carter, he was all too happy to oblige. It was just so wonderful. Until it wasn't." Eustace continued her account of that evening, and the moment when things turned sinister, and the truth about Mr. Carter was revealed. "We'd been drinking, and carrying on, must have been three hours. Mr. Carter had four or five drinks in that time. He seemed a bit drunk, I guess, like the rest of us. Then something just sort of happened. He was smiling, but the smile sort of went from his face, all in an instant. And then his cheek started twitching, kind of funny. And I remember watching him, clear as if it happened just yesterday. He reached inside his coat, took out a revolver, and then 'Blam!' - He shot Henry, the barman, right in the head. Didn't hesitate, didn't show any emotion - Mr. Carter killed Henry as casually as if he were paying him for a drink. But his cheek never did stop twitching. Let me tell you, all Hell broke loose after that." What Eustace is describing is, of course, is the infamous event known as the "Broken Mask," when the people of the Commonwealth learned for the first time that the Institute, the shadowy scientific organization responsible for the creation of combat androids, had actually succeeded in creating a model so advanced, it could effortlessly infiltrate human society. Unbeknownst to the people of Diamond City, the Institute had somehow evolved their androids into true synthetic humans. Synths. "After he shot Henry, that Mr. Carter shot three or four other people, too. Like I said, all Hell broke loose. The guards came running, they opened fire, and Mr. Carter he kept shooting, and throwing people around left and right. Finally, those guards put him down. Seemed like they had killed a man who had flipped his lid. Gone crazy. And he lay there like a dead crazy man, sure enough. God, it was horrible. But then we saw the plastic and the metal - this was one of them early synths, you see - and we realized it wasn't a man at all. It was then we all knew. The Institute wasn't just 'out there.' The Institute was everywhere now. Among us." It was never determined precisely why the synth known as Mr. Carter went on his killing spree. Some suggested he had somehow been remotely controlled by the Institute, who wanted to test his combat effectiveness. Still others felt he had simply malfunctioned (a hypothesis supported by the twitching cheek), and was never meant to kill anyone. But at that time, the "why" hardly seemed important. What mattered was that the humans of the Commonwealth had been truly infiltrated by an organization whose intentions and motives were, and still are, a complete mystery - using a model of synth even less advanced than the ones the Institute has in service today. Which brings us to noodles. Specifically, the noodles consumed by Mayor McDonough last Wednesday night, in the same spot that Mr. Carter the synth went haywire, and mercilessly killed several people - after spending hours sharing an experience the people of Diamond City assumed was reserved for members of the human race. They were wrong. Are we?

ターミナル

名称 修正候補 英文原語 詳細
アンクル おじさん uncle ネイティックバンクス付近にある民家のターミナル内の表現。爆弾が落ちる前の子供の日記なのだが、その中で「おじさん」と正しく訳されている部分もあれば、「アンクル・マーシャル」のように、まるでそれが名前であるかのようになっている箇所もあって統一されていない。日記は数日分あるので、途中で訳す人が変わったのだろうか。
欲しいか? ざまあみやがれ、フェリックス Suck on it, Felix 意訳。ターミナルで相手を罵っている内容なので。タイトルの「軍プロトコルを停止」は「軍事用プロトコル無効」あたりが分かりやすいか。原文はDisable Military Protocols

ホロテープ

名称 修正候補 英文原語 詳細
オランダ人 ダッチマン Dutchman 誤訳ではないが、ホロテープと死体で翻訳が異なっている。ダッチマンがコードネームであることを示したいのかもしれないが、人によっては逆に分かりづらいかもしれない。

その他

名称 修正候補 英文原語 詳細
小包を古い変電所に持ってこい。使いの者は真夜中に到着する。装備が必要なら、青い樽を探せ。 小包を古い変電所に持ってこい。使いの者は真夜中に到着する。装備が必要なら、青いドラム缶を探せ。 Deliver your package to the old switching station. The runner arrives at midnight. If you need gear, look for the blue barrel. 樽ではなくバレルかドラム缶と訳したほうが良い。
Miss Ms. Miss 正確には誤訳ではないが、原語版にて"Mister"となっている箇所が日本語訳では"Mr."と改変されているのに対してこちらはノータッチである。Mr.の対義語としてはMs.の方が相応しいと思われる。
ワット使用電子機器 ワット・エレクトロニクス Wattz Used Electronics レールロードのミニクエストVariable Removalでクエスト名にランダムの指定場所も書かれるが、その時の表記ミス。原語版の時点で何故か"Used"が入っている。
攻撃が当たると、10%の確率で敵の近接武器を無効化する 攻撃が当たると、10%の確率で敵が近接武器を落とす 10% chance to disarm melee attacker on hit. レジェンダリ防具「決闘者の」の効果説明。disarmは武装解除のこと。
リロードしている間、ダメージが150増加する リロードしている間、ダメージ耐性が150増加する Resilient - +150 damage resistance while reloading. レジェンダリ武器「弾力性の」の効果説明。「耐性」が抜けている。
戻る 胴体 Body ガルパーの部位。

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