佐々木を調教するキョン

  「貴方に彼女を調教してもらう」
 俺は鎖で繋がれた佐々木を目前としながら、長門より耳を疑う発言を聞いた
のだった。
 俺は全く状況が飲み込めない。何故なら俺達がいるところ長門のあの殺風景
な部屋の中であって、学校でいきなり長門から招待を受けて、何の疑問を抱かずに
ついてきた俺にしてみれば、どうして此処に長門と何の接点も無さそうな佐々木
が、それも身動きが取れない姿でいるのか、全く訳が分からなかった。
 「これは一体どういう事だ。長門!」
 長門は些かも動じず、口を開いた。
 「彼女は涼宮ハルヒとは別に、非常に高い自律進化の可能性を秘めている。情報統合思念体は
そう判断し、私に彼女を監禁状態とするように指令が下った。監禁状態に置くのは今のところは
無期限となっている。その間、彼女に何らかの刺激を与えるよう、同時に指令が下っている」


 俺は目前で気絶しながら横たわっている、鎖で繋がれた佐々木に一瞥をくれると、
怒りを爆発させた。
 「ふざけるな!そんな事の為に佐々木を誘拐するなど、俺が許さん!長門、いくら
お前でもやって良い事と悪い事ってものがあるぞ!」
 その時、長門は少し悲しみの混じった顔に変化した。無論、それは俺だからこそ
分かる微妙な変化ではあるが。
 「・・・私の力が及ばなかった」
 何?それは一体どういう事だ。

 「ふふ、長門さんは私が佐々木さんを誘拐するまで頑なにこの指令を拒んでいたの
ですよ」

 驚いた。今までこの部屋には気絶する佐々木を含めて三人しかいないと思って
いたのだが、まるで最初からそこにいたように喜緑さんが立っていたのだ。


「どういう事ですか?」
 俺は思わず聞き返す。すると、喜緑さんは溜息を吐きながら開口したのである。
 「実は佐々木さんを誘拐する事を考えたのは私なのです。それを情報統合思念体に報告
しました。涼宮ハルヒの代わりとなる観察対象、それも私達にとって従順になりそうな
要素を含む佐々木さんの誘拐監禁調教計画は見事に承認されたました。けれど、長門さんは
最後の最後まで突っぱねて・・・困った私はしょうがないから自分でやる事にしたのです。大変
でした・・・周防とかいう天蓋領域の末端に最後の最後まで抵抗されました」
 「待って下さい。長門の流派が実権を握ってるのに、どうして長門の意見は通らなかった
のですか?」
 彼女は悪戯な笑みを浮かべ、そして天井を仰いだ。
 「ふふ、知らないんですか?彼女は例の一件以来、情報統合思念体の上層部から相手に
されていないのですよ」
 例の一件とは恐らく長門が世界を変革させた事件だろう。ハルヒがいなくなった、あの。
 なんて事だ。長門はあれ以来、すっかり仲間内からも相手にされなくなっちまったらしい。
 「・・・どうして俺を呼んだんですか?」
 「あら、それは長門さんの独断ですよ。彼女に聞いてください」
 何?長門が?どういう事だ。
 「・・・貴方は彼女と親しい。また、我々の行う調教とは極度の痛みが伴う。場合によっては
死に至る可能性がある。それならば、親しみのある貴方に、貴方流の調教を施した方が彼女の
為と考えた」
 心なしか長門が物凄く申し訳なさそうに話している。こんな長門は恐らく初めて見る。
 「キョンさん。もうすぐ彼女も目を覚まします。調教器具は長門さんに全て持たせているので
ご心配なさらずに。あ、それから・・・一応調教は無期限とされておりますので、この空間の時間を
半永久的に止めておきます。勿論、貴方や佐々木さんが逃げ出せないようにしておきますから、
くれぐれも変な事は考えないで下さい。下手な事をすると長門さんが処分を受けますからね」
 何という事だ。参ったぜ。お手上げだ。俺と佐々木はこいつらの親玉が許可しない限りは
半永久的に閉じ込められるらしい。しかも、その間は佐々木の調教をしなければならない。逃げ出
そうにも、長門の身を考えるとそれはできない。次こそ消されちまう。畜生。


 「ん・・・ここは・・・?」
 その時、佐々木が目を覚ました。が、すぐに身動きがとれないことに
気がつく。
 「こ、これは一体・・・」
 冷静な佐々木も自分の置かれている状況が把握できないようだ。佐々木の下に
喜緑さんが近づいていく。
 「貴女はこれからキョンさんから調教を受けてもらいます。半永久的にね」
 「な、どうして私がそんな事を・・・て、きょ、キョン!どうして君もここにいる
んだい!?」
 「うまく説明できねぇよ・・・」
 俺自身、意味が分からなかった。そもそも、俺が佐々木を調教できるわけ
が無い。そんな事、絶対無理だ。
 佐々木は俺の顔をしげしげと見つめると、少し余裕を持った顔に戻った。
 「分かったよキョン。君は恐らく巻き込まれた方だね。僕が思うに、君は
まさかこんな事になるとは考えていなかっただろう?」
 ああ、その通りだ。
 「やはりね。君がもしこの計画に積極的に加担しているなら、僕は君に対しての
認識を改めるべきだろうが、そんな心配は杞憂だったようだ」


佐々木はククっと独特ないつもの笑い声を上げると、喜緑さんに顔を向けた。
 「貴女がどんな方か知りませんが、これは犯罪です。早く私とキョンを帰して頂きたい」
 しかし、喜緑さんは全く動じなかった。そして、笑いながら佐々木を見下ろした。
 「あらあら、それはできませんわ。残念ですが、これは一国家如きのシステムでは
どうにもなりませんの。諦めなさい」
 そう言って、喜緑さんは佐々木の腹部を強く蹴った。
 「うぐっ!!」
 「き、喜緑さん!!何を!!」
 俺は思わず佐々木に駆け寄ろうとしたが、喜緑さんは俺を普段は見せ
ない鋭い眼光で睥睨してくる。
 「キョンさん。いつまで傍観者のつもりでいるつもりですか?貴方は
これから彼女を調教するのです。さもないと・・・」
 喜緑さんはまた佐々木の腹部を強く、めり込む様に蹴った。それを繰り返す。まるで
サッカーでも楽しむ子供の様に。ドス、ドス、ドスという音が生生しく響く。
 「ひ、ひぎいっ!!や、やめっ!!うぐああっ!!」
 「さ、佐々木ぃ!!」
 「良いんですよキョンさん。貴方に調教などして貰わなくても。私が
こうやって彼女をいたぶるだけですから・・・」
 俺は最早、覚悟を決めるしか無かった。済まん、佐々木。
 「・・・分かりました。やりますよ。ですからやめて下さい。お願いします」
 喜緑さんは蹴りをやめ、俺に微笑みかけた。俺にはその微笑が恐ろしいもの
にしか見えなかった。


 「さぁ、長門さん。早いところ器具を持ってきてください」
 「・・・了解した」
 長門はそのまま台所の方へ向かうと、18歳以下は使用禁止の所謂「大人の玩具」
をビニール袋に入れて持ってきた。おいおい、こんな物どうやって手に入れたんだ?
 「ふふ、秘密です」
 ああ、そうですか。で、これから俺はこれでどうしたら良いんですか?
 「どうしたらって…調教するに決まってるじゃないですか」
 いやいや、だから、俺はこんな物使った事ないから使用方法が分から
ないんですよ。
 「・・・仕方ないですね。私がお手本を見せましょう。長門さん、こちらに」
 長門は声に従い、喜緑さんの傍にやってきた。喜緑さんは長門からビニール袋
を受け取ると、中から確か谷口雑学で聞いた事のある「ローター」とか言う物を
取り出した。
 「ふふ、最初から極太バイブ使ったら壊れちゃうかもしれませんしね♪」
 どうでも良いが、この人はどうしてこんなにも楽しそうなのだろう。朝倉よりも
病んでるんじゃないか?


「そ、それで私をどうするつもりですか・・・?」
 さっきの蹴りが相当効いたのだろう。佐々木はかなり怯えていた。
 「ふふふ、そう怖がらずに・・・とっても楽しい事ですから♪」
 「嘘だ!」っと某アニメのヒロインの様に叫んでみたかったが、勿論
そんな度胸の据わった事など、この狂った自称穏健派宇宙人を目の前にして
出来る訳が無かった。
 「さて、佐々木さん。自分で足を開いて下さい」
 「・・・嫌です」
 佐々木が拒否すると、喜緑さんは先のビニール袋からどこかの女芸人が使って
いた様な鞭を取り出し、それで思いっきり佐々木の脇腹を引っ叩いた。
 「ひいいいっ!!」
 「良いですか?佐々木さん。貴女に拒否権など無いのですよ。さぁ、早く従い
なさい!!」
 またしても鞭を振り上げ、今度は背中を強く叩く。見ているだけで痛々しい。
 「いやああああああっ!!やめてええええ!!」
 「やめて欲しかったら、早く私の命令に従う事です。それとも、まだ鞭を食らいたい
のですか?」
 そう言って再び鞭を振り上げる。残念だが、俺にはどうする事も出来ない。俺は佐々木に
目配せを送り、指示に従うように合図した。
 「・・・分かりました」
 「ふふ、それで良いのです。じゃあ、楽しい宴を始めますか♪」
 やれやれだ。本当にどうかしてるぜ。


 観念した佐々木は自分の脚を少し開いてみせる。俺はここで佐々木の脚の線
の美しさに目を奪われる。一瞬、佐々木を犯す事に至上の期待が出てしまった。
 「いい子です。じゃあ、早速これを・・・」
 喜緑さんは持っていたローターを佐々木のスカートの中に入れる。そして、
そのまま下着の中に潜り込ませた。
 「うあっ!」
 「ふふ、どうですか佐々木さん。初めてのローターは?気持ちいいですか?」
 「そんな訳、ない」
 佐々木は毅然とした態度でそれを否定する。
 「それなら、一番敏感な所を刺激するまでですね」
 喜緑さんは手で下着の割れ目を辿り、女の快感のツボと言われる
「クリトリス」にローターで当て始めた。
 「・・・!!」
 佐々木はピクンと震える。顔には少し眉間に皺がよっている。
 「ふふ、大丈夫。すぐに良くなりますよ。」
 「そんな事ある訳・・・」
 「我慢しようとしても無駄です」
 そう言うと、喜緑さんはビニール袋からまた幾つかのローターを取り出し、
佐々木の着ているセーターをめくり上げる。
 「な、何を!」
 「貴女の乳房はとても小さいですから、大きくしてあげようと思いまして」
 「・・・!!」
 そう言うと喜緑さんはシャツをもめくり、ブラジャーさえも一気に外して
しまった。確かに大きいとは言えないが、美しい形状を保った胸がそこには
あった。それを飾るように、可愛らしい乳首がツンと立っていたのである。
 かなり不謹慎な話だが、正直言って性欲を持て余す。


 「さて、これをここに貼ってと・・・」
 「はぅっ!」
 どこから出したのか、喜緑さんはテープでローターを乳首の真上に乗せて固定
してしまった。佐々木は更にに苦悶の表情を見せる。
 「あらあら、意外に貴女は此処が敏感なのですね。もしかして日頃から弄ってる
のですか?」
 「・・・そんな訳・・・んん!!」
 「ふふ、段々感じてきましたね。貴女の性器に湿り気が出てきましたよ」
 やばい、このままでは理性が飛びそうだ。いつもはあれだけ冷静な僕っ子
が、あんなにも紅潮した顔を見せるのだ。ギャップの激しさってものはここ
まで影響があるものなのか。
 「・・・ハァ・・・ハァ・・・んくぅ!!」
 「ふふ、快感を堪えようとする貴女の顔、とっても可愛らしいです」
 「な、何を言って・・・んぐぅ!」
 どうにか佐々木は声を抑えようとしているが、喜緑さんには何の意味も成さな
かった。追い討ちをかけるべく、喜緑さんは佐々木の耳の先を口に含む。
 「あひぃ!!」
 「あらあら、情けない声を出しちゃって・・・やはり此処も敏感な様ですね」
 喜緑さんの手の動きが速くなってきた。恐らく、このまま佐々木を絶頂へ導く
為だろう。いかん、健全な男子には本当に目の毒だ。
 「ああ・・・んはぁ!!くあぁ!!」
 佐々木も声が抑えきれなくなった様だ。って事はそろそろ限界も近いのだろう。
 「ふふ、さぁ気持ちよくなって下さい。貴女にはもう逃げ場はありません」
 「ひゃめて・・・お願いぃ・・・うあぁん!」
 当然、喜緑さんは佐々木の哀願をガン無視だ。そしてトドメと言わんばかりに
ローターの強さを強に押し上げ、既に硬度を増した乳首とクリトリスを強く責め
立てた。
 「いやあぁぁぁ!!駄目っ!駄目っ!駄目ぇぇぇぇぇ!!」
 叫びながら佐々木は果てた。俺はその光景を目前にして、恥知らずにも強く
興奮していたのだった・・・。


 「さぁ、次は貴方の番です」
 じゃあ、そのビニール袋を貸して下さい。
 「ようやく、やる気になったみたいですね」
 そう言うと喜緑さんは、持っていたビニール袋を俺に手渡した。俺は中から
よくAVで見かける、定番の道具で通称「電マ」と呼ばれるものを取り出した。
 「・・・!!きょ、キョン。どうして・・・」
 佐々木が俺に対して非難めいた目線を投げかけてくる。すまん。だが、俺も
我慢の限界だ。
 「くっ、君までそんな破廉恥な事をするなんて・・・見損なったぞ!キョン!」
 非常に怒っている佐々木の罵声をまるっきり無視し、俺は電マを佐々木の
大事な部分に近づける。
 「ひっ!や、やめてくれ・・・。頼むよキョン!お願いだから・・・」
 それは出来ない相談だ。大丈夫だ、痛くは無い筈だから・・・。
 「そういう問題じゃ・・・いひぃ!!」
 俺は問答無用とばかりに電マをあてたのだった。
 「や、やめ、ひうっ!!」
 こういうものは素直に楽しまないと体に毒だぜ。
 「ふ、ふざけた事を・・・んぐううぅ!!」
 顔を紅潮させ、必死に感じまいと踏ん張る佐々木。しかしな、そんな顔を
見てしまうと、無性にもっといじめたくなってくるのだが、本人は気付かな
いのかね?
 「きょ、キョン。き、君にも人間としての良識がある筈だ。君たちの行っ
ているこの行為が、社会的観点に基づけばどれだけの悪事なのか、想像に
難くない筈だ。今すぐ僕を解放・・・くはあぁぁぁぁ!!」
 あんまりうるさいので、佐々木の自己主張し始めた突起を電マで押し付けて
みた。
 「ひゃ、ひゃめてよ・・・キョン。本当に・・・んんっ!!駄目なんだからぁ!!」
 そう言ってる割には、下の口は涎を垂らしまくって喜んでるけどな。それと、
お前の顔もかなりしまらなくなってるぞ。何かもう理性が吹っ飛んでる顔だ。
 「そ、それは君が・・・うはあぁん!!」
 俺は佐々木の理性を抑えこむために、暫くそのやり取りを続けた。


 あれから何時間経っただろう。僕は先程からキョンの責めを受け続けている。
…見損なったぞキョン。君はその様な破廉恥極まる事を絶対にしないと信じてい
たのに…。酷いよ…。
 「ぐうぅぅっ…!!」
 「どうした佐々木?随分悔しそうな顔をしているが」
 そういう顔にさせたのは君じゃないか。
 「まぁそう怒るなよ。こういうのは楽しまないと損だぜ?」
 くっ…!!見損なうなよキョン。僕は常に冷静でいたいんだ。劣情に身を委ねる
ような事を誰がするものか。
 「ふぅん。じゃあ、ちょっと意地悪してやろうかな♪」
 何?一体どうするつもりっ―!!?
 「こうするつもりさ」
 卒然、キョンのバイブでの攻撃が激しくなった。ぐっ…けれど、これ位耐え
られる…。
 けど、その考えは甘かった。僕はつくづく女として生まれた事を
後悔した。とても耐えられない。僕の奥で何かが弾けそうな感覚に襲われた。
 そう、気持ち良い…。とても気持ち良いのだ。もうこの感覚に身を委ねたく
なってきてしまう。
 意外とも思えるかもしれないが、僕は自慰は生まれてから一度としてやった
事がない。だからこの感覚は、僕にとって完全に立ち入った事がない未知の
領域だった。


 「んぐぅぅ…!!はぁ、はぁ…!!んん…!!」
 いいぜ佐々木、その表情。女の絶頂寸前のシーンってのは谷口のアホから
借りたAVくらいしか見た事ないが、生の、しかもいつもは冷静沈着なあの
佐々木のものが見れるとは…。俺は佐々木という絶対不可侵に近かった存在
を犯している事に強い満足感を得た。
 しかし、俺はまだまだ佐々木をイカせるつもりはない。何故なら、それでは
こいつの心まで奪った事までにはならないからだ。俺は最初、佐々木を救う
つもりでこの調教に、「イヤイヤ」参加した筈だった。しかし、こいつを調教
している間に、俺は佐々木という女に惚れこんでいる自分がいた事に気がついた。
 つまり、俺はコイツが好きだ。その気持ちは中学の頃からあったのではない
だろうか。しかし、俺は気付かぬ内にその気持ちに蓋をしていたのだろう。だから
今の俺は今こそ佐々木を我が物にせんと、潜在的に秘めていたその欲望を吐き出して
いるに過ぎない。佐々木を俺の、俺だけのモノに…。その為にはコイツの心を完全に
性の虜にまで堕落させなくてはならない。俺がいなければ生きていけない女にしなけ
ればならないのだ!!


 「ああっ!!?そ、そんな!!」
 俺はバイブを佐々木のアソコから離した。無論焦らしだ。
 「何が『そんな』なんだ?佐々木」
 「く、卑怯だぞ…キョン!!僕をいたぶって何が楽しい!!?」
 もう少しで絶頂に登れたのを焦らされたのがそんなに嫌だったか?
 「うっ…ち、違う!!違うんだ!!」
 「何が違うんだよ!!お前は現にココを滅茶苦茶濡らしてたじゃねーか!!」
 「っ!!」
 「それだけじゃない。顔も滅茶苦茶エロイ表情だった。とてもいつもの
お前には見えなかったぜ?何が『常に冷静でいたい』だ?お前も所詮はメスだったって事じゃねーかよ!!」
 俺は佐々木を腹から怒鳴りつけた。堕ちるまではこの調子をとらなければな。
 「ち、違う…僕は、僕は…グスッ…」
 ようやく泣いたか、今がチャンスだな。俺は再びバイブで責め始める。完全に堕とすには今しかない!!
 「…うあぁ!!も、もうやめてよ…グス…うぎぃぃ!!」
 「そうはいかねーよ。佐々木、お前が俺のものになるまではいつまでもこの拷問は続くんだ」
 「君のモノ?…ひあぁぁ!!」
 「そうだ。お前は今日から俺の雌奴隷だ。それをここで誓えばイカせてやる」
 「グス…そんな事…誓える訳…ふあぁぁんっ!!」
 「なら、また止めるぞ?」
 「…ヒック…ひ、酷いよキョン…うぁんっ!!」
 「なぁ、佐々木。そろそろ正直になれよ。お前だって蛇の生殺しは嫌だろう?お前が俺の雌奴隷になる事を誓えば、1500秒でイカせてやれるぜ」
 「い、嫌だ。そんなの嫌だ。こんな形で君に抱かれるのは嫌だ!!」
 「じゃあ、どんな形なら良いんだよ!?」
 「くっ、君の鈍感さにはほとほと嫌気が差すよ!!…ひあぁぁああん!!」
 「どういう意味だ?」
 「佐々木さんは貴方の事が好きなのですね」
 さっきから空気になっていた喜緑さんがいきなり口を開いた。お前ら空気読めすぎ。いや、そんな事より
 「今、何と?」
 「言葉の通りです」
 そ、そんな馬鹿な。だってコイツは恋愛は精神病とまで抜かした奴だぞ。中学の時もそんな素振りを全く見せなかったし…。
 「彼女は自身で性的な快感を得る努力はなさりませんでしたが、少なくとも貴方には行為を寄せていますよ。長門さんに全部調べて頂きました」


俺は佐々木に目を向ける。そこには紅潮した顔をさらに恥ずかしそうに赤らめた一人の 少女がいた。
 「佐々木、それは本当か?」
 黙って頷く佐々木。そこで俺はようやく我を取り戻した。そうして自分が佐々木に対して 犯した今までの所業を思い返したのである。
 ―俺は、俺は、何て事をしてしまったんだ!!―
 体が震え出した。途端に膝を落とした。涙が溢れ出した。
 「うああああああああああああああああああっ!!」
 「キョン…?」
 「すまんっ!!すまなかった!!…俺は、俺は…」
 俺は最低の人間だ。いや、それはこのような調教に協力している時点で 最低なのだろうが、俺は佐々木の恋心に気付いてやる事が出来なかった。しかも、俺は あろう事か己の欲望に負けて佐々木の心を踏み躙り、「俺の雌奴隷になれ」などという妄言まで
吐いた。こんな事許される筈が無い…。
 「いいよ。キョン。分かってくれたなら」
 「良い筈がないだろう!!もう一生をかけてもお前には償えないかもしれない。でも、何でも良い!! お前の言う事ならなんでも聞く!!」
 佐々木は唖然とした顔で、それでもって何か思惟するような顔をした。
 「あらあら、私達との約束をお忘れですか?もしも約束を違えるなら、佐々木さんも貴方も 殺すだけですよ」
 「ふざっ」「待ってくれ!!」
 割り込んできた声は佐々木だった。そしてとんでもない事を俺に言い放った。
 「キョン、決めたよ。僕のご主人様になってくれ」
 「は?」
 俺は唖然とした。佐々木よ、お前さっきまで頑なに嫌がってたじゃないか。
 「…考えたのさ僕も。君にいつも立てたフラグを折られ、友人以上になれない のはもうこりごりなのだよ。それなら、君の言うとおり、君の雌奴隷になった方が 僕の今後の幸せの為にもなる筈さ」
 俺はこの言葉にグサリと胸を刺された。如何に自分が佐々木の心を理解していな
かったのかが分かる。すまん、佐々木。
 「キョン、もう一度言う。僕のご主人様になって欲しい。そして…」
 「僕を今ここで犯してくれ」
 瞬間、俺は佐々木を抱き締めていた。馬鹿野郎…断れる訳無いだろうが…。


 俺は佐々木の唇に自らの唇を乗せた。佐々木の柔らかい唇は、俺の脳みそを沸騰させるのに充分な材料だった。
 「んむ…くちゅ…くちゅ」
 卑猥な水音が部屋の中で響き渡る。俺は強く佐々木の唇を吸うことに努めた。そうして長いキスを終えると、俺はすぐさま目標を変えた。胸に装飾された乳首を俺は躊躇わず吸ったのである。
 「はう…んぁあ…きょ、キョン」
 おっと、駄目だぜ。その呼び方は。さっき自分から志願してきたろ?
 「…申し訳ありません。ご主人様…」
 陶酔した感じでそういう佐々木。俺は手を佐々木のアソコへ向ける。目標はクリトリスだ。指でこねくり回す。
 「んんっ!!ふぅ…ああぁぁ…!!」
 「良いか佐々木?」
 「…はい、ご主人様ぁ…」
 スピードを速めてみる。より強く快感を与える為だ。
 「ああッ!!す、すごい、すごいぃ…!!何か来そうだよぉ!!」
 今までの我慢がたたったのだろうか。佐々木はもう限界を迎えようとしていた。
 「よし、イッちまえ!!」
 「うああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!イクッ―!!ふぁぁぁぁぁッ!!」
 だらしなく涎を垂らし、佐々木は人生で最初の絶頂を迎えたのであった。


肩で息をする佐々木をすぐに四つん這いにし、俺は喜緑さんから貰ったビニール袋からローションを取り出した。
「…?何をするつもりだい?」
「見てりゃあ分かる。最初は痛いが我慢しろよ。」
そう言ってローションを佐々木のアナルに塗りたくる。その瞬間、佐々木が驚いて跳ね上がった。
「ちょ、ま、まさか…そこに入れるつもりなのかい?」
「当然だ。他にどこへ入れるというのだ?」
「あるじゃないか!!君の目は節穴か!?」
「全くかまびすしい奴だ。お前のそこはまだとっておきたいんだよ。…よし、もう良いだろう。おい、入れるぞ」
「な、ちょっと待っ…ひぎぃッ!!」佐々木の制止も虚しく、俺のマイサンは佐々木のアナルへ突き刺さった。佐々木の膣を味わった事は無いが、これはすごい。滅茶苦茶締まって食い千切られそうだ。
「ぐあああぁぁぁッ!!痛い、痛いよキョン!!やめてくれぇッ!!」
痛みに泣き叫ぶ佐々木。だが俺はここでやめる訳にはいかない。コイツが俺の奴隷になると決心したならば、後戻りできない所まで堕落させる必要がある。俺は初めから腰の動きを速くしていった。
「うぎぃッ!!ひぎゃぁあッ!!ひいいぃぃッ!!」
くそ、やはり初めてでこれはキツ過ぎたか?これじゃあただ痛いだけだけじゃないか。俺にはコイツを痛みで虐げるような性癖など持ち合わせちゃいない。どうにかならんか?


しかし、そんな俺の考えは杞憂に終わった。
「…んぐぅ…あん…はあぁぁ…んん…」
声が痛み以外のものを堪える声へと変貌したのである。
「どうだ?良くなってきたか?」
「あへ?どうひたんやろう…だんだんいたくなくなっへきひゃよ…うぁん」
泣きすぎて呂律が回ってないのか、感じてて呂律が回ってないのかは分からんが、とりあえずは何とか効いてきたみたいだ。よし、この調子で…。
「ふぁあ…すごい、すごいよぉ…こんなのはじめてぇ…あんッ!」
「どうだ…すごいだろ?これがアナルセックスって奴だ」
「ひゃんッ!!…ひゃい…しゅごいれす…さすがぼくのごひゅじんさまでしゅ…あんッ!!ああんッ!!」
どうやらさっきの疑問は後者のようだ。実際、アナルセックスはかなりの気持ちよさを誇るらしい。男でも味わえるらしいが、俺は受身は無理なのでやらんがな。古泉?氏ね。
「はぁッ!!はぁッ!!んあぁぁッ!!もう駄目れすッ!!イキそうれすッ!!」
くそ、俺ももう限界に近い。このまま中に出してやる!!いくぞ!!TOMITAKE☆FLASH!!
「イグッ!!イッぢゃうッ!!ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
瞬間、佐々木の体が反り返った。同時に痙攣を起こしている。そうして俺は自分の息子を佐々木のアナルから引き抜いて立ち上がった。そこにはいつものクールな理性の権化はおらず、ただただ、一人の「女」が白目を剥いて横たわっていたのだった。
最終更新:2012年12月29日 06:58