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「撲殺よ!一刀両断、暮香さん」
…どういう意味だろう、これ。
私に言われても知らないわよ。
俺も知らんぞ。
えー、つまり、誰とは言わないが不用意な発言をした誰かに、彼女が叫ぶわけだろ。
じゃあ一刀両断はおかしいと思うんだけど?
そこが話のミソなんだろ。
あぁ、そういうことか。納得。
ちょっと、私にも分かるように説明してよ。
だから、ハンマーかテーブルかパンフレットかは知らないけど、言われた彼は警戒してとっさに顔をガードした。
ところがそこは彼女のこと、撲殺と言っておきながら、がら空きのわき腹に日本刀か竹刀か秋刀魚か何かを横薙ぎに叩き込むんだよ。
そして「ふぐぉ」とか、「ひでぶ」とか、「流し斬りが完全に入ったのに」とか、そういう台詞を言って倒れた男を前に、こう叫ぶわけだ。
「ふっ、一刀両断!」
ありありと想像出来るわね。
俳句はその短さの中で、文字以上のストーリーを感じさせてこそのものだし、その意味ではこの句は悪くないのかも…
悪いだろ。
やっぱり?
何にしろ、この句で一番重要なのは最後の暮香さんって一言に違いないな。
確かに、そこがなかったら選考会への嫌がらせか、単なる不可解文章だよね。
まったくだよ。
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