シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課

セカキュー日誌(その5)

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タイトル:「ひとときの休息。それはアニソン」

第一階層。
広々とした野っぱらに伸び伸びとした声が響いている。
「saling day」から始まり「FLYING IN THE SKY」、「残酷な天使のテーゼ」に「魂のルフラン」。
その前は「MOMENT」や「僕らのステキ」「Horizon」を。「ブルーウォーター」や「マーメイドメモリー」なんてのもあった。それがどれ一つ分かってしまう僕も僕だが、キリコのコレクションにどれも全てあり、オールナイトで聞かされたことのある身としては、若干のトラウマである。
今は超時空要塞系に突入しているらしく、「私の彼はパイロット」「0-G LOVE」「天使の絵の具」と続き、「愛・おぼえていますか」にいたってはキリコとミュウで大合唱をしていた。
厳密にいえば、今何をしてるかを考えればキリコが歌う必要性はまるでない。でも止めたって無駄だ。暴走車両の前に飛び出すアホがどこにいるというのか。

ハロハロー。親愛なる皆さん。
最初に書いた通り、僕ら「キリコのたて」面々はレンジャーヒナコの代わりに、バードのミュウ姐さんを加え、もっぱら戦力の建て直し真っ最中です。
五振り。
思い出すのも無理(なんてったって即死なんだから)なその脅威に立ち向かうべくバードの全体能力アップでカマキラスに対抗するというプランを立てました。
が、いきなり問題発生。
僕らはレベル11なのに対し、新加入のミュウ姐さんはレベル1。
もちろん、スキルを一つも持っていない。全くもって戦力外なありさまなのです。物理攻撃が有効ではないカマキラス……全てを刈る影……に対抗するにはせめて「火劇の序曲」くらいは覚えて欲しい。僕ら自身の力にも磨きをかけたい。
そういうわけで、金鹿の酒場の姐さんが斡旋してくれるクエストをこなしてみようって話になったんだけど……。
嗚呼、皆さん。野っぱらに歌声がこだましてます。
超時空要塞系は新展開を向かえ、「DYNAMITE EXPLOSION」に「REMEMBER 16」「名もなき果ての街で」「TRY AGAIN」「MY SOUL FOR YOU」と続き、今は「突撃ラブハート」を熱唱されています。なぜかキリコさんも歌ってます。アンジェーとアクマロが反応しないのが救いです。「アラトくん、君も歌えるでしょ?」歌えますがそうっとしておいて欲しいです……。
ミュウ姐さんは歌マスタリー取得の最中なのでしょうがないとしても、キリコさん、ここ戦場ですよ? 油断しすぎじゃないだろうか。
僕らが受けたのは「シンリンチョウ討伐」で、ケフト施薬院の薬師さんからの依頼です。正直いってヌルイ。そのヌルさが現状を生んでいるのだけど、シンリンチョウなんぞあっさり片付けて、せめて二階層で経験を積んだ方がいいのではないか。僕はそう思うのです。
金鹿の酒場で知り合った別のパーティ「Aチーム」のリーダーみこしどんが有益な情報をくれました。一階層のとある一角に、夜になると沸くTPを回復する水場があると。
とりあえず、アクマロとアンジェーには説明しました。らちがアカンと。アンジェーはキリコさんの言うことしか普通は聞かないのだけど、さすがにダークハンターの性質か、シンリンチョウの相手にはそろそろ飽きてきた様子で、アクマロは「我輩の知らぬ間に歌謡文化はこうも変容したのか」と間違ったデカルチャーを叫んでいます。
皆さん。なんとか二階層までキリコさんとミュウ姐さんを引っ張って性根を叩きなおしてやりたいと思います。夜になったら再び一階層に戻り、回復の水辺付近で歌うなり、蝶々と戯れるなり好きにしてもらおうと思います。
皆さん。オラに元気を分けてくれ!
(いたたまれないパラディンの手記より抜粋)

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