シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課

陽霊子と陰霊子

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kiryugaya

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関 英男「四次元99の謎」(SANPO BOOKS刊)より引用。
「幽子という仮想の微粒子」をまず考え、「これらの幽子群は互いに有機的に結合して、情報系をつくり」、「その中には記憶部、演算部、制御部なども含まれ」、「そして、一度形成された幽子情報系は連続して一千年でも一万年でも存続してゆくと想像出来る」、「そしてこれは、人間が一度死んでも、べつの人に付属することも十分考えられる。」、「どこかで見た景色という記憶は、これで説明される。」との仮定である。

上記を前提にした設定です。
1930年以降の大日本帝国、軍事独裁の政権下以前より、その幽子の存在は仮定されており、後のニュートリノ研究などに転化発展していくのだが、その際に発見された副産物が「陽霊子」と「陰霊子」である。

古来より鬼、妖怪、幽霊、神仏などの生体を具象構成していたのが両霊子であるとされる。
「ハレの日、ケの日」と呼び習わしがあるように、光と影、陰陽が自然界には存在し、それを構成する要素である。

軍事独裁の政権下で、この粒子を軍事転用出来ないかと研究され、すなわち、敵国の兵士に怪異を見せることで士気を奪い狂気へと誘わんとする目的である。実際に第二次世界大戦の資料を見る限り用いられた形跡はない。

戦災からの復興時、兼ねてより怪異の頻発する霧生ヶ谷市の市庁舎に奇妙なアンテナが据え付けられた。市に古くから住む学者がその霊子研究に携わっており、それを怪異を治める手段に利用できないかと考えたのだ。
アンテナは霊子の送受信を行い、霊子の拡散波を遮断、結合具象化を防ぐ役割を果たし、また特殊な電波を発信することで通常人の脳波に影響を及ぼし、怪異の存在を脳裏から消すことに成功した。
とはいえ、地域によっては霊子が濃く現れることもあり、完全に怪異の目撃情報を遮断するにはいたっていない。
その時だけ見えてしまう人もいれば、引き続き見える人もいたり、子供の頃だけ見えたりする人も。霊感がある者には効果のほどが疑問視される部分もある。

時折報告される怪異現象に巻き込まれた人間は何かの拍子にチャンネルが合ってしまう不幸な現象であると言える。逆に稀に見る幸運な出来事においてもまた然り。

余談。
節分の日に、大量の鬼と戦ってる宮司さんや陰陽師さん。でもはたから見てると豆を投げてるようにしか見えない。滑稽だが、命がけの行事である。
(なぜなら鬼は目に見えないだけでそこに居るからだ)

バレンタインやクリスマスだけ、陽霊子の電波を調整し
「赤い人が屋根におる~」って企画が地域商店街の働きがけでなされていると聞くが定かではない。

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