シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課

霧生忍法帖

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霧生忍法帖

霧生ヶ谷ケーブルテレビ局はジャンルを問わない無節操、破天荒な内容な時代劇を独自製作で放映しており、そのマニアックぶりにも関わらず老若男女に絶大な支持されている。
その中でも特に人気なのが、本作である。

真霧間源鎧原作とされるこの話は、
 源平の御世より不倶戴天の中であった霧生忍群霧賀忍群が双方の首領の暗殺により、全面対決も辞さない構えのまま睨み合い、霧谷弾正の仲介の元あるルールに従い決着をつける事となる。
 そのルールとは、両陣より選ばれた各七名の代表が霧生忍群の首領の証となる刀『破軍』と霧賀忍群の頭目の証である刀『武曲』を互いに奪い合うというものであった。

 霧生忍群より選ばれしは、七刃世離』『七綱』『五行』『匣箆』『仏之座』『鈴那』『鈴代』。
 霧賀忍群より選ばれしは、七妖』『』『九頭』『撫子』『女郎花』『不治刃鎌』『奇鏡』。
 彼等は、血で血を洗う争いを最後の一人になろうと繰り広げるのである。
……

血煙がたち、肉体が四散するえげつのない内容のアクション活劇ではあるが相容れぬ恋、愛憎劇、たくみな殺陣の魅せ方と視聴者を虜にして離さない。
当時の世相を活写した内容で、時代考証もしっかりとしていると、監修を担当した式王子大学の歴史研究家も一目置くほどの出来に、劇場公開の企画も進んでいる。
DVDやノベライズ本、コミックなどにも影響は計り知れない。


建前はそうなっているものの、源鎧氏の翻案であり、元となった古文書が存在する。
いつの日か再び、忍者合戦の再来を予言するかの結びからして、真霧間キリコであれば時間磁軸、次元階層の研究如何によっては……あるいは。
現実問題、キリコが可能性から目を逸らしたので限りなく目は出なくなってしまった。

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