菜に花荘 - シェアワールド＠霧生ヶ谷市企画部考案課

菜に花荘

西区の東側、限りなく中央区寄りの住宅街に在る、筋金入りの安アパート。
築３７年木造の二階建て、部屋数１２。六畳一間・窓南向き・台所付きの風呂トイレなし。トイレは一階階段横、風呂は銭湯が徒歩５分の位置にある。家賃は月１万２９００円。
今ならもれなく怪奇現象がついてきます。

この破格の家賃は、もちろんボロと呼ぶ事すらおこがましい建物の状態も部屋の悪条件も関係しているが、何よりこのアパートは「出る」のである。
ある入居者は、夜に突然ラップ(ラップ音、ではない)がかかってきたと言う。
またある入居者は、朝起きたら自慢の髭が固結びになっていたと言う。

とはいえそれらは全て悪戯のようなもの、危害は全くないため、オカルトの好きな人間や、苦学生やかけだしなどの金のない人間がやむをえずに住んでいる。

住民(西側から)
一階「管理人室・奥 二知」「一号室・伊藤 吉」「二号室・空室」「三号室・金城姉妹」「四号室・継 栄次郎」
二階「五号室・南 暮香」「六号室・開かずの間」「七号室・カン＝スゥ」「八号室・空室」「九号室・日踏 志護朗＆弓波 七美」

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編者註：菜の花ではなく、「何話そう」の語呂合わせと思われる。