「そうじゃなー、昔はこの水路ももう少し広くての。そこを人間が船で動いとったんじゃ」
「へぇー、そうなんだぁ」
水路の脇で親しげに話すのは、小さな女の子と、一匹のカメでした。カメのお話は、300年近く前のこと。女の子にとっては想像もできないくらい昔のことです。
「それでそれで……ん?」
女の子は、何かが流れてくるのを見つけました。
「むー、ゴミ捨てちゃダメなんだよー」
ほっぺたをふくらませつつ、女の子はそれを拾い上げました。
流れてきたそれは、小さなビンでした。口はコルクで閉められ、その中には一枚の紙が入っています。
「なんじゃそれは?」
「なんか入ってる……」
女の子はコルクを開け、中の紙を取り出します。
「わぁ、お手紙だ!」
女の子はうれしそうにはしゃぎます。それを見たカメは、はっはっはと笑い声。
「んー……でも……」
「どうしたんじゃ?」
女の子は、カメに手紙を見せます。
「むずかしい字があってよめない。ふぃらでるふぃあ・すたんれー、よめる?」 カメは、はっはっはとまた笑います。
「最近は看板とかよう見るからの、字も覚えてしもうたわい」
「すっごーい! ふぃらでるふぃあ・すたんれーはすーぱーカメさんだね!」
またまたはしゃぐ女の子。それを見て、カメはまたはっはっはと笑うのでした。
「ねえ、よんでよんで!」
「いいとも。えーと……」
「へぇー、そうなんだぁ」
水路の脇で親しげに話すのは、小さな女の子と、一匹のカメでした。カメのお話は、300年近く前のこと。女の子にとっては想像もできないくらい昔のことです。
「それでそれで……ん?」
女の子は、何かが流れてくるのを見つけました。
「むー、ゴミ捨てちゃダメなんだよー」
ほっぺたをふくらませつつ、女の子はそれを拾い上げました。
流れてきたそれは、小さなビンでした。口はコルクで閉められ、その中には一枚の紙が入っています。
「なんじゃそれは?」
「なんか入ってる……」
女の子はコルクを開け、中の紙を取り出します。
「わぁ、お手紙だ!」
女の子はうれしそうにはしゃぎます。それを見たカメは、はっはっはと笑い声。
「んー……でも……」
「どうしたんじゃ?」
女の子は、カメに手紙を見せます。
「むずかしい字があってよめない。ふぃらでるふぃあ・すたんれー、よめる?」 カメは、はっはっはとまた笑います。
「最近は看板とかよう見るからの、字も覚えてしもうたわい」
「すっごーい! ふぃらでるふぃあ・すたんれーはすーぱーカメさんだね!」
またまたはしゃぐ女の子。それを見て、カメはまたはっはっはと笑うのでした。
「ねえ、よんでよんで!」
「いいとも。えーと……」
‐前回の質疑応答者:上月修@しょう‐
‐今回の質疑応答者:フィラデルフィア・スタンレー&女の子@ふじみやいつや
‐今回の質疑応答者:フィラデルフィア・スタンレー&女の子@ふじみやいつや
■こんにちは
フ「こんにちは」
女「こんにちはー!」
フ「こんにちは」
女「こんにちはー!」
■あなたのお名前は?
フ「こちらのお嬢ちゃんに『フィラデルフィア・スタンレー』、と呼ばれとるのう。昔は違うように呼ばれとったが、今はこれがお気に入りじゃ」
女「えー! そうなの? えーと、あたしは『かさでらさくら』、っていいますっ」
(注:字は「笠寺桜」です。)
フ「ほう、そういえば初めて聞いたのう。いい名前じゃな」
女「へへへ……」
フ「こちらのお嬢ちゃんに『フィラデルフィア・スタンレー』、と呼ばれとるのう。昔は違うように呼ばれとったが、今はこれがお気に入りじゃ」
女「えー! そうなの? えーと、あたしは『かさでらさくら』、っていいますっ」
(注:字は「笠寺桜」です。)
フ「ほう、そういえば初めて聞いたのう。いい名前じゃな」
女「へへへ……」
■一応性別もお願いします
フ「男、かの。人間はオスと言っておるが」
桜「おんなのこだよー!」
フ「男、かの。人間はオスと言っておるが」
桜「おんなのこだよー!」
■身長や体重、年齢、誕生日や血液型など明かせる範囲でどうぞ
桜「ふぃらでるふぃあ・すたんれーはね、サッカーボールくらいかな? あたしは5才、おたんじょうびは3月9日だよ。あとはわかんない」
フ「血液型はのー……人間のとは違うから聞いてもしょうがないじゃろ」
桜「ふぃらでるふぃあ・すたんれーはね、サッカーボールくらいかな? あたしは5才、おたんじょうびは3月9日だよ。あとはわかんない」
フ「血液型はのー……人間のとは違うから聞いてもしょうがないじゃろ」
■霧生ヶ谷にはどれくらい住んでいますか?
フ「ずーっと昔から住んどるよ」
桜「どれくらい?」
フ「そうじゃな、わしが来たときには、人間は源氏だの平家だのそんなことを言うとったな」
桜「?」
フ「ずーっと昔から住んどるよ」
桜「どれくらい?」
フ「そうじゃな、わしが来たときには、人間は源氏だの平家だのそんなことを言うとったな」
桜「?」
■住人でない方はどれくらいの頻度で訪問しますか?
フ「住んどるからのー」
桜「あたしもー!」
フ「住んどるからのー」
桜「あたしもー!」
■宜しければ住んでいる区、よく遊びに行く場所など
フ「この水路のあるところなら、どこでもいけるわい」
桜「あたしは……んー、わかんない。あとでママに聞いてこよ!」
フ「この水路のあるところなら、どこでもいけるわい」
桜「あたしは……んー、わかんない。あとでママに聞いてこよ!」
■住み心地・居心地はどうでしょう?
フ「良いとこじゃよ、エサがすぐ見つかるしの」
桜「ふぃらでるふぃあ・すたんれーがいるからだーいすき!」
フ「良いとこじゃよ、エサがすぐ見つかるしの」
桜「ふぃらでるふぃあ・すたんれーがいるからだーいすき!」
■行きつけ、オススメの店があれば是非
フ「さすがに人間の店には入れんよ」
桜「近くのお菓子屋さんかなー。ときどきおまけしてくれるんだよ」
フ「さすがに人間の店には入れんよ」
桜「近くのお菓子屋さんかなー。ときどきおまけしてくれるんだよ」
■面白・オススメグッズはありますか?
桜「きのうおともだちがカエルさんのぬいぐるみ見せてくれたよ。ゲコカッパ屋さんで買ってもらったんだって」
桜「きのうおともだちがカエルさんのぬいぐるみ見せてくれたよ。ゲコカッパ屋さんで買ってもらったんだって」
■霧生ヶ谷でやりたいこと、やっておきたいことはありますか?
フ「もう少し話し相手が欲しいのう」
桜「じゃあ今度お友達連れてくるね!」
フ「はっはっは、それは愉快じゃ、愉快じゃ」
フ「もう少し話し相手が欲しいのう」
桜「じゃあ今度お友達連れてくるね!」
フ「はっはっは、それは愉快じゃ、愉快じゃ」
■さて、ここでお茶でも一杯
フ「おお、これはどうも」
桜「あたしジュースがいいなー」
フ「おお、これはどうも」
桜「あたしジュースがいいなー」
■では、霧生ヶ谷の特徴の1つとされる「不思議」についてお尋ねします
桜「はーい」
桜「はーい」
■あなたは「不思議」を経験したことがありますか?
桜「ふぃらでるふぃあ・すたんれーって……ふしぎだよね?」
フ「そうかの?」
桜「ふぃらでるふぃあ・すたんれーって……ふしぎだよね?」
フ「そうかの?」
■ある方はその中からいくつか、簡単に教えてください
桜はカメを指さしました。
桜はカメを指さしました。
■経験してみたい「不思議」はありますか? どんなものですか?
フ「あの消える蛙がどうして消えるのか知りたいのう」
桜「おっきなウサギさんがいる、って聞いたことがあるよ! 会ってみたいなぁ……」
フ「あの消える蛙がどうして消えるのか知りたいのう」
桜「おっきなウサギさんがいる、って聞いたことがあるよ! 会ってみたいなぁ……」
■反対にこれだけは経験したくないという「不思議」は?
桜「杉山さんっ。うぅ、こわいよぉ……」
桜「杉山さんっ。うぅ、こわいよぉ……」
■なるほど。ちなみにうどんとそば、どちらが好きですか?
フ「うどんかの。時々落ちてくるのを食べとるんじゃよ」
桜「あたしもうどん。そばあんまり食べないもん」
フ「うどんかの。時々落ちてくるのを食べとるんじゃよ」
桜「あたしもうどん。そばあんまり食べないもん」
■それではモロモロに何か一言お願いします
フ「あれはー……美味いのう」
桜「え!」
フ「あれはー……美味いのう」
桜「え!」
■そろそろ時間のようです。最後に、あなたなりに霧生ヶ谷をアピールしてみてください
フ「面白いところじゃから、一度来てみて欲しいのう」
桜「それでふぃらでるふぃあ・すたんれーのお話相手になってあげてね! でも捕まえちゃダメだよ」
フ「面白いところじゃから、一度来てみて欲しいのう」
桜「それでふぃらでるふぃあ・すたんれーのお話相手になってあげてね! でも捕まえちゃダメだよ」
■ありがとうございました
フ「いやいや、楽しかったぞい」
桜「あたしも楽しかったよ」
フ「いやいや、楽しかったぞい」
桜「あたしも楽しかったよ」
■それではマイクを友達・知り合いの方に渡してあげてください。
フ「さて、どうするかの」
桜「んー……ゴミすてちゃいけないけど……まただれか拾ってくれるかも知れないから」
フ「さて、どうするかの」
桜「んー……ゴミすてちゃいけないけど……まただれか拾ってくれるかも知れないから」
そう言うと、桜ちゃんはまた手紙をビンに入れ、ふたを閉めて水路に流しました。
「ゴ、ゴミじゃないよっ! お手紙出したんだよ!」
言い訳するように言う桜ちゃんがおかしくて、カメはまたはっはっはと笑うのでした。
「ゴ、ゴミじゃないよっ! お手紙出したんだよ!」
言い訳するように言う桜ちゃんがおかしくて、カメはまたはっはっはと笑うのでした。