シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課

狛津数比虎レポート

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狛津数比虎レポート

二十年ほど前の記録で、モロモロについての考察が記されている。
霧生ヶ谷水路調査室で永らく眠っていたのを、名取新人が見つけ出した。



モロモロは元々、《諸々に住むもの》の語源を持ち、少なくとも遡れる最古、飛鳥時代のものである《九頭身碑文》には『湧清水即諸者在』とある。
 霧生ヶ谷は西に海を配し、その水路の性質はは汽水である。汽水にも存在が確認されているために、遡河回遊、降河回遊などの回遊魚の一種から進化したことも考えられるが、更なる内陸でも同系種が確認されているため内陸進化のほうが信憑性としては高い。
 特徴として、体長は十センチから三十センチほどの円筒型。ヌシモロと呼ばれるものは一メートルを優に超えると聞き及んだが、証明するだけの物的証拠がない。より多くの調査が必要。(虚空蔵山の霧生ヶ谷頁岩から発見されたデボン紀の化石標本のモノグラフは別紙参照のこと)
 口部にヒゲが十本ある。このヒゲには味蕾があり、食物を探すのに使われる。えらで呼吸するほか、腸で空気呼吸も行う。体色はメスが茶褐色。オスは黄色の不明瞭な斑紋を持ち、婚姻色と警戒色を兼ねる。卵胎生。この条件からすれば一般的な《黄褐斑紋泥鰌(オウカツハンモンドジョウ)》と同定してよい。
 特筆すべき差異として、モロモロの尾びれはあえて命名するなら《捕握尾》と呼ぶべきもので、一対のひれの末端にまで筋組織が及んでおり、川底に文字通り立つことが出来る。これが何を意味するか、おそらく婚姻相手に示す誇示行為か、捕食者を威嚇するためのものであると考えられる。
 解剖所見……」

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