シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課

通行人A・Bの雑談

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匿名ユーザー

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「なぁ、なんでなんだ?」
「なに言い出すのさ、いきなり?」
「ふつう、祭りって言ったらミスコンだろ!?
町一番の美女の座を競って、きれいどころが勢ぞろい!
これこそ祭りの花! 祭りの醍醐味!」
「で?」
「それがなんで、ほんどいつ祭りには『ミス霧生ヶ谷コンテスト』がねぇんだよ!!
今年もやっぱりなかったしよ!
なぁ、おかしいよな!
こんなの絶対間違ってるよ!!」
「…ねぇ、落ち着いて考えてね。
もしこの町でミスコンなんてやろうものなら…」



「ここで優勝すれば、他地方にはイマイチ知名度が低い霧生ヶ谷蕎麦の絶好の宣伝になる…
あたし、がんばる!」

「いくわよ、近代科学部の力を見せ付るのよ!」
「わ、私も出るんですか先輩!?」
「これって近代も科学も関係ありませんよ!?」

「…気付いたら委員会の連中に引き摺り出され…なぜ私がこんな場所にいるのだ?
誰だ、勝手に出場願いなど書いた奴は!」
「すいません、これはミスコンなんで、いくら美形でも男性はちょっと…」
「…貴様。今死にたいか、後で死にたいか、即座に選べ」

「そこの子供達~、ちょっと年齢制限にひっかかるから、降りてきなさーい!」
「いいじゃん、けち~」
「まぁまぁ。でも、ちょっと残念です…」
「わーん! 私はれっきとした成人ですよぅ!」
「うう、加阿羅と加濡洲に大見得切っちゃったからこの姿で来たのに…
もうちょっと成長した姿で来た方がよかった…」

「選ばれたら、研究予算増額、研究予算増額、ふふ…
新人、ちゃんと簡易洗脳装置を審査員席にとりつけたわね!?」
「だから、あらとですって!」

「こういうのはわたし好きじゃないんですが…信也が見ているなら、ふふ、悪くありませんね」
「兄さんは一味違う私に釘付けになるに決まってるわ。あんまり妙なこと言ってると、ステージから物理的に消えてもらうわよ?」
「あら、ですが今日はちょっと抵抗させてもらいますよ。ここは譲れませんからね」

「ふっ、有象無象がいくらいようが関係ないわ!
結局、古今東西空前絶後の美貌を誇るこの私が選ばれるに決まってるのよ!」

「ふふ、私も出場することになってるのは、ちょっと驚きですが…
このコンクールの結末が、この私にも読めないというのはもっと驚きですね。
…なにせこれだけの面子が勢ぞろいしてるのでは、ね」



「…すいませんでした。私が悪ぅございました。
霧生ヶ谷でミスコンはやらなくていいです。というか、市民の安全のために絶対に開催しないでください」
「うん、わかればよろしい」

 

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