シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課

パイロットフィルム

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 『パイロットフィルム』:しょう

「メタボルフォーゼ!!」
 透過光に所謂イケメン俳優が包まれながらクルクル回る。回遊するみたいに画面で一緒に踊っているのは微妙な感じにディフォルメされたモロモロだ。
 同時に舞うのは色取り取りにカラフルな褌だ。そのうちの一つ『赤』褌が俳優の体を覆っていく。一際眩く輝く赤色光が弾けて一つのシルエットが浮き上がる。横にかなりボリュームが増し、前に突き出た腹は動いてもいないのにプルプルと小刻みに揺れている。光が完全に消え去れば、ぴっちりとした赤い全身タイツに赤の褌姿のメタボな中年の姿がそこにある。無論、顔には紅玉の輝き、パピヨンマスクは忘れない。
 後ろに揃うのは、翠、蒼、金、銀の全身タイツ。全員が微妙に褌やパピヨンマスクのデザインが異なっているのは芸が細かいと言うべきか。
「我ら、モロキュアファイヴ!!」
 五人揃って見得を切る。背後で爆発が上がる代わりにタプンと盛大に五つの腹が揺れた。
‐企画書より‐
『正義とされるメタボな中年が生き、悪とされる『アレ』が生きる。ただ、生きている。ただ、それだけの事である。しかし、メタボな中高年のハートを鷲づかみに出来ればなお良い』

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