シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課
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シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課
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2015-06-16T23:58:56+09:00
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短編小説:ロージーとマリエール
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1103.html
<div align="left" style="line-height:2em;">
<p><u><span style="font-size:14px;">短編小説:ロージーとマリエール 甲斐ミサキ</span></u></p>
<p><span style="font-size:14px;"><span style="color:#B22222;">この小説はクトゥルー神話創作小説同盟の「図書館」テーマに投稿したものです。</span></span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 蛙軽井小学校にはろくな図書室がない。<br />
ママがそう断言して僕とマリエールを連れ出したのは六月の夕暮れ。<br />
五月の澄み切った茜空ではもはやない。空を見上げると、重くずっしりと濡れた大気の中で錆びた銅貨のように灰緑にくすんだ太陽が僕たち三人を照らしている。<br />
暑いねえ。なまっちろい顔を真っ赤に茹だらせながら僕に話しかけるマリエールに、そうだねと返す僕は繋いだ手からだらりとぶら下がって甘えるしぐさをする。<br />
「お姉ちゃんなんだからロージーをしゃんとさせなさい」ママがマリエールを促して僕の腰あたりに発展途上の手を回させた。<br />
ろくな図書室がない、とする理由は理不尽なものだ。ママ曰く、<br />
「あんな魔窟みたいなとこ」の一言に尽きる。<br />
ママはマリエールにはまだそれを分別できる脳味噌がちっとも形成されていなくて、なにか取り返しのつかない致死毒があなたの若い神経細胞を痛んだもやしのようにどろどろに腐食させてしまうの、と熱弁を振るう。だから行ってはだめ。マリエールの同級生たちは放課後の図書室に競って通いつめ遅くまで家に帰らないっていうのにさ。<br />
「本ならパパが山ほど買ってきてくれるでしょう」<br />
そうやってマリエールが読んで得たものは、雄蕊と雌蕊の仕組みや空を飛んだライト兄弟、ダイナマイトを発明したノーベルの一生。アルファベット、生活にまつわる数字の数え方、北極星の位置、マドレーヌの焼き加減、狐の嫁入りについて、野球とクリケットの違い、産まれる前に死ぬダニ、草で編んだ浮島で生活する人々のことなどだった。<br />
小学校に上がる前はシャルル・ペローの赤ずきんや、つむぎがが刺さり百年間の眠りについてしまった王女の話、そして竜宮城がいかに美しいかをパパやママが代わる代わる読んでくれたというのに。マリエールと僕がわくわくしながら同じ布団に潜り込んで眠たくなるまで耳を傾けていたこと、ママは忘れちゃったのかな……。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">―――</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 近年、蛙軽井町にモダンな鉄筋コンクリート構造で建築されたのが蛙軽井文庫だ。<br />
さる篤志家による私立図書館で、公立と異なり書架の内容が設立の際に「厳選」されているともっぱらの評判で、そしてこの図書館に大いなる影響を与えたとするのが滑川道夫である。<br />
彼は惡書追放運動の急先鋒だった。<br />
仄暗い駐車場の奥を抜けエスカレーターで日替わりで催される図書イベントのポスターが張り巡らされたエントランスに昇ると、とある書付が否が応でも目に飛び込む。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 青少年読物を健やかに 出版界への警告と民間勢力結集の提案 滑川道夫</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">「青少年を対象とする読物が一面において質的に向上を示しながらも、半面の俗惡娯楽書のハンランはひどすぎる。<br />
怪奇冒険探偵小説・活劇物語・空想科学小説・講談の類である。怪人・魔人・仮面・怪獣が出没し・原子銃がうなり、火星人が攻めて来る。土人が白人に殺される。がまんできない……」<br />
と、引用元である1955年に投稿された朝日新聞の記事を転写したものが引き伸ばされて添えられている。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">―――</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 当図書館ではけしからぬ、不健全な惡書をことごとく閉架し、もっぱら最近のはやりである怪魔物などは特に目の届かぬところにのけ、親御様にとって安心できる健全な児童図書室を皆様のお子様にご提供いたします。<br />
ちっとも分かってない。古臭い黒黴もののとんだ言いぐさじゃないか<br />
僕はすぐ憤慨しちゃったのに、ママはそうでもないみたい。うんうんその通りよ、間違いないとおとがいにまっすぐ伸ばした指を当て肯いている。マリエールは文章を噛み砕けずに眼をしばたたせていた。そんな様子に気づいたのかママが入りましょうとマリエールの背中をとんと叩く。僕もつられて入る。<br />
駅の改札口みたいなゲートを抜けた二階はすべて児童図書室になっていて、南側に大きく開いた窓のほかは三面、マリエールの背丈ほどに都合された木製の書棚がずらりと並んでいる。わああ、とマリエールが声を弾ませた。ママ、ママ分類案内があるよ!<br />
「0番、辞書。1番、占い。2番、歴史、地理、伝記。3番、政治、経済、風習。4番、算数、理科、動物、植物、からだ。5番、ものをつくる、料理、手芸。6番、ものを育てる。7番、スポーツ、工作。8番、言葉。9番、詩、文学、俳句、児童研究、点字」<br />
声に出して分類を読むマリエール。<br />
日本のえほん、外国のえほん、赤ちゃんえほん、ちしきのえほん、むかしばなし、民話、かみしばい……グリム、イソップ、アンデルセン。<br />
ママ、お話の本棚がないよ。「怪傑モロモロ」とか「ファラオの恐怖実験」とかさ、分からないって?
もうママったら、学校のみんなが読んでるものだよ。たとえば海野十三さんが書いた「金属人間」みたいな話だよ! 知ってるでしょ?<br />
ママがもちろん知っていることを僕は知っていた。<br />
「そういった物語はここには置いていないの」<br />
児童図書室なのに不思議なほどしわぶき一つ立たない深海水槽のように静かな空間を泳ぐようにして、いつの間にかおねえさんが僕たちの隣にいた。僕の頭を白い手袋が撫でる。そしてマリエールの目線に合わせるようにかがむともう一度言った。「ここにはないの」<br />
司書の証であるネームタグが紺色のジーンズエプロンの胸元に下げられている。さまざまな色のペンシルがポケット一杯に押し込まれて虹色の腹びれみたいだ。縁なしの眼鏡の奥にある瞳に見つめられて僕はなんだかそわそわした。どこかで見た気がするのなんだったろう。<br />
ママが言った。ここは健全ですね。最近は読ませたくても読ませられないものばかり。困ってしまいます。方針が素晴らしいと伺ってまいりましたの。<br />
「当方の館長が決めたことです」<br />
口唇をきゅっと引締め僕の手を一層握りしめるマリエールに気付いたおねえさんは、お名前はと問うた。このこはロージー。あたしの弟よ。<br />
よろしくロージーとおねえさんが微笑む。よろしくと頭をぴょこりさせた僕におねえさんはおねえさんでいいわ、と三日月のように細めた目と三日月のように両端を釣り上げた口元でまた笑った。そうだチェシャー猫のにやにや笑いなのだ。<br />
しょんぼりとしているマリエールにおねえさんがこんな集会があるんだけど、興味ある? と一枚の紙を差し出す。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">図書館のお泊り会への招待状</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> こんにちわ。蛙軽井文庫へようこそ。<br />
この招待状は皆さんが見たことのない図書館の裏側、夜の世界に触れてもらおうとしたためたものです。<br />
とはいえ、あなた自身は直接見ることは出来ません。触れることもできません。<br />
あなたのお友達を一人お招きしますので、都合を聞いてみてください。素敵なお土産も用意してあります。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> お友達だってさ! 弟でもいいのかな?<br />
マリエールの瞳がまあるく輝く。そして僕を両手で突き出す。<br />
「もちろん、大歓迎よ」司書のおねえさんはチェシャー猫のようにまた哂った。ママは渋そうに表情をしかめた後、一人のベッドで大丈夫?
と問いかけ、その質問に躊躇なしにもちろんっとマリエールが飛びつく。僕の意見はって聞いちゃいなかった。<br />
夜にはヒトコトバンクで実況中継しますから、とママにおねえさんが説明する。限られた文字数だけ一度に投稿することのできるインターネットのツールのことで、必要ないわとママがマリエールに禁止しているものの一つだ。またしてもマリエールにはまだ早いわと弄らせてくれないスマートフォンを使ってママがアカウントを登録している。今夜だけ特別ね。<br />
受け付けの後、突然のことだったので、マリエールはおめかしが出来ていなかったのだけど、僕と一緒に澄ました顔でおねえさんに写真を撮ってもらう。夜の世界に入り込むための入館証明なんだって。あたしの代わりにたくさん見てきてちょうだいな。マリエールが僕の額に額をくっつけて念を押す。うん、任せておきなよ。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">―――</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> また明日とロージーに手を振りママと家路につく。パパはまた本を買ってくるのかな。学校の図書室にある面白い本だとありがたいんだけどな。実況中継が始まる前にご飯を食べなきゃと二日目のポークカレーをマリエールは急いでかきこむ。<br />
ママのスマートフォンがリリ、リリと鳴いた。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 一枚目:ちゃんとお泊り出来るかしら。<br />
真っ暗な児童図書室にシーツをかけられたロージーが写っている。ロージー以外にもマリエールのように招待状をもらったこどもたちの相方であるペンギンやイルカ、桃色のカピバラ、モログルミといったふわふわもこもこした仲間たちが一緒に横になっている。ヒトコトバンクに様子を記した一文が写真を飾る。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 二枚目:ねぐらへもぞもぞ<br />
一枚目とは別の角度で撮った写真。<br />
三枚、四枚と色んな角度で写された写真。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 五枚目:まだ眠れない……。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> マリエールはママにスマートフォンを借りロージーの代わりに抱えてベッドに潜り込んでいた。初めて行った蛙軽井文庫に気後れしていささか緊張していたのが今はそれが猛烈な眠気に取って代わっている。砂をかけたように瞼が重くくっつきそうだった。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 六枚目:あ、誰か起きてきた。<br />
シーツを跳ね除けたカピバラが他のみんなを見下ろしている。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 七枚目:こっちも起きてきた!<br />
八枚目:真っ暗だけど、どこ行くの?<br />
九枚目:「電気発見!」「つけちゃおう!」<br />
十枚目:図書館に住んでいるぬいぐるみたちからご挨拶。おねえさんも合流。<br />
「本は好きなだけ読んでいいからね」「探検しちゃおう!」<br />
夜の吐息を吹きかけられて動き出すぬいぐるみたち。群れをなして図書館の中を練り歩いてゆく。<br />
十一枚目:お話会が始まります。真剣に聞いているのは安土萌さんの「塔の中」<br />
博物館の塔に閉じ込められちゃうんだ。忘れられたらおしまいね。ミイラになってしまうかもしれない! そんな怖いお話。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 十二枚目:図書館のロビーにいつもいる、大きなくまさん。アッテンボロー。<br />
「どんな本がいいの。探してあげよう」おねえさんとひそひそ話。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 十三枚目:三階にも行ってみたよ。難しい本がたくさん!<br />
一般書籍が開架されている書棚の前に群れ成すぬいぐるみたち。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 十四枚目:本の貸し出し、ピッピッ。今夜は特別あなたも司書さん。ピッピッ。<br />
図書のバーコードを読み取っているイルカ。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 十五枚目:破れた本、直すぞう。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 十六枚目:何かな何かな、立ち入り禁止。ええい鎖を潜っちゃえ!<br />
クレタ島の地下迷宮のように広がる図書館の裏側。<br />
アッテンボローを先頭におねえさんが「閉架書庫」の扉を開く。その場所に到るまでの道のりは写真ではまるで分からなかった。<br />
デジタル写真には黄金虫の背中みたいに金属光沢を放って幾つものオーブが飛んでいる。決して舞い上がった塵芥が照り映えているのではない。マリエールの背丈を倍にしたって届かない高さの書棚が所狭し、整然と並び、収められた書物が呼気を放出しているのだった。<br />
もしかしたら地球じゃないのかもしれない。マリエールは目を瞑り、そしてゆっくりと落ちていく。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> あたしは亡国のお姫様、マリエール。あなたはロージー、弟で救国の王子様。<br />
本の世界で二人は遊ぶ。世界のしくみを探るために。<br />
あたしは雌蕊。あなたは雄蕊。ライト兄弟の飛行機は冥王星までひとっとび。ダイナマイトは世界の壁を破壊する。アルファベットは昏い神話の道標。数を数えて時間を紐解き呼ぶのは猟犬。北極星で大いなる星の暦を読むのは太古の占い。ふんわりマドレーヌの決め手はとろりと甘い秘密の秘密の蜂蜜酒。狐の嫁入り、稲荷のお社。海の底にも大きな神殿。野球とクリケット、二つは違う。似ていて違うの。私たちの知る神話、宇宙が識る神話。産まれる前に死ぬダニは命を育みまた死んで死骸を食べてはまた産むの。この世界のの果ての果て。草の浮島に住む人は世界の門を守ってる……。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">―――</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 滑川道夫が志した惡書追放を標語の如く掲げている蛙軽井文庫。その意味は読書世界からの抹殺では実はない。<br />
「……官僚的な統制や禁止による安易で危険な方法は避けなければならない。困難ではあるが、青少年に自主的な判断力を育成する教育と民間の民主的な世論によって是正していくしかない……」<br />
そもそも所蔵しない、ではなく閉架、というのは……。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">―――</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> ??枚目:ぶあつい本がこんなにいっぱい!<br />
マリエールに招待状を渡したおねえさんが、古樹の皮のような剃毛した獣革のような材質の分からない乾いた書物の表紙をぬいぐるみたちに披露している。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> ??枚目:国会図書館にはあるかしら。<br />
がっぷりと食入るぬいぐるみたちはいまや血肉を宿しすっかり怪魔へと豹変していた。ペンギンはでっぷりとした巨魁を揺らす。イクチオサウルスのようにばりばりと甲殻類を噛み砕くことに適応した歯を幾千本も剥き出したイルカ、毛むくじゃらの獣面を明らかな人の相貌に歪めるカピバラ。口髭を鞭のようにしならせ手指へと進化した足鰭でデジカメを構えた人物に掴みかかろうと身を躍らせるモログルミ。<br />
その諸々は全て一冊の物謂う書物が齎した怪異。<br />
惡書が俗惡娯楽書とは限らないのだ。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> ??枚目:おうちでまってる あのこのために。<br />
薔薇色のテディベアが魔宴の中でおぞましい知識を貪っている。傍にいるおねえさんの表情は暗闇がうねってはっきりと写ってはいない。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">―――<br />
五十枚目:楽しかったあ。おやすみな……さい……zzz<br />
夜明けの曙光を浴びながら王様ペンギンやイルカ、桃色のカピバラ、モログルミなどのふわふわもこもこのぬいぐるみたちが身を寄せ合いシーツにくるまっていた。もちろん熊のロージーも。</span></p>
<p><span style="font-size:14px;">―――<br />
「茉莉絵にもそろそろどうかと思って」<br />
パパが買ってきた本はエドモンド・ハミルトンの「暗黒星大接近!」という、キャプテン・フューチャーと仲間たちによる八面六臂の活躍が描かれている空想科学小説で、茉莉絵はその時、ロージーが選んだのよと司書さんがお迎えの際に貸し出してくれたファーブル昆虫記に掲載されている詳細なスジハナバチの巣の図版を熱心に眺めていた。<br />
物言いたげに見上げた茉莉絵の手元に気付いたパパが「お姫様ごっこは卒業なのかい」と造作もなくカーペットに転がっていたロージーを抱え上げぽんとはたく。<br />
長い睫毛の影が落ちた黒目がちの瞳はやけに狂熱を帯び、ロージーに伸びた指先が震えている。興奮が収まらない様子の茉莉絵に「帰ってきてからずっとこう」とママ。<br />
ロージーと共有した途方もない、それこそママが「ろくなものじゃない」と評する空想的なお話を茉莉絵は話そうかどうしようかと考えあぐねていたのだった。<br />
パパに促されるままに口を開く。<br />
「あのね、ロージーがこう謂うの。<br />
あと少ししたら、太陽よりずっと遠くから原始地球より旧いものがくるって。<br />
まどろみから目覚めるって、深い海の底からも、途轍もなく力強い何かが、<br />
足元のずっと下のマグマ溜まりからも、遥かな時間の彼方からも。<br />
星がぐるぐる一巡り。そうしたらもう勉強しなくても構わないんだって。<br />
あたしどうなっちゃうんだろ。ドキドキする。あたしの中からも」</span></p>
<p><span style="font-size:14px;"><a href="http://bbs15.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=kansou&mode=view&no=185">感想BBSへ</a></span></p>
<p> </p>
</div>
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作品一覧
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/53.html
*作品一覧(計125作品/連載数含め159品)
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#contents(fromhere)
**甲斐ミサキ
■短編小説:[[デーモンの憂鬱]]2007年03月04日
□番外編[[「世界樹の迷宮」より>http://sekaiju.atlus.co.jp/]]:二次創作リプレイ小説:[[セカキュー日誌]][連載中:第15話]2007/04/12
■中編小説:[[見上げた空から突然に。]]2007/03月31日
□短編小説:[[ノックの音が]]2007/05月08日
■掌編小説:[[茶飲み友達]]30分小説企画投稿作品「テーマ:目的」2007/05/26
□短編小説:[[湿気]]2007/06月04日
■中編小説:[[モロモロ各論]]2007/07月05日
□短編小説:[[モシエニキーあるいはシュヴィンドラーども]]2007/07/14
★「テーマ:夏の一日」:[[フルムーン不思議探検隊]]2007/08/18
☆「テーマ:密着24時」:[[F.O.A.F]]2007/11/23
■甲斐:[[オフ会レポ]]
□短編小説:[[短編小説:鳴き声]]2009/05/22
■短編小説:[[短編小説:ロージーとマリエール]]2015/06/16
**ふじみやいつやさん
■短編小説;[[一千年生きたカメ]]2007/03/15
**しょうさん
■短編小説:[[月は水底]]2007/03/15
□短編小説:[[チョコレート・ツリー]]2007/03/18
■短編小説:[[迷宮水路]]2007/03/26
□短編小説:[[番組予告?]]2007/04月19日
■連載小説:[[キリコと宇宙戦争]][連載中:第3話]2007/06月03日
□短編小説:[[紅い瞳の来訪者]]2007/07月05日
■短編小説:[[遭遇、モロウィン‐紅い瞳の来訪者‐]]2007/07/13
□短編小説:[[祝命]]2007/07/14
■短編小説:[[一夢一話。あるいは、俺が一体何をした?]]200707/24
□短編小説:[[日常一齣。あるいは、好奇心夢魔をも殺す]]200707/24
■短編小説:[[荒廃迷夢。あるいは、冷静皮肉な傍観者]]2007/07/27
□短編小説:[[とある蛙の観察記録]]2007/08/01
★「テーマ:夏の一日」:[[暮香さんのどーんといってみよう]]2007/08/13
□短編小説:[[荒廃再夢。あるいは、一夜限りの人助け]]
■短編小説:[[人外夢境。あるいは、伝説のアレの夢]]
□ショート:[[袖触合縁。あるいは、見知った他人同士の立ち話]]
■短編小説:[[夢幻夜話。あるいは、ちったぁ素直になりやがれ]]2007/12/19
□短編小説:[[山脈よりの声]]2008/02/09
■短編小説:[[夏の夜桜]]2008/03/19
□短編小説:[[白日邂逅。あるいは、これで勘弁してくれない?]]
■短編小説:[[ヘクセン・ケッセル]]2008/05/31
□短編小説:[[涼やかな夜に石は転がる]]2008/07/11
■超不定期連作:[[ナイトテイル]]2008/09/05
□短編小説:[[朱色の不思議]]2008/09/05
■短編小説:[[夢幻炎獄。あるいは、闇払う炎の少女]]2008/12/14
□短編小説:[[前の日]]2009/03/14
**GildingManさん
■連載小説:[[若きヴェランドの煩悶]][完結:全4話]2007/04/07
□短編小説:[[MoonLight]]2007/05月09日
■連載小説:[[暮香さんのさがしもの]][連載中:いち~よん]2007/07月03日
□連載小説:[[若きヴェランドの猛進]][完結:全5話]2008/02月09日
■連載小説:[[歩く非常識]][完結:全2話]2008/06月01日
□連載小説:[[若きヴェランドの蹉跌]][連載中:1話]2008/11月03日
■短編小説:[[紅蓮の幼女]]2008/12月12日
□短編小説:[[騒動と書いてパーティと読む]]2009/03月25日
**弥月未知夜さん
■短編小説:[[ドッペルゲンガー]]2007年03月15日
□連載小説:[[不思議マップ企画]][完結全4話]2007/06月09日
■短編小説:[[彼女とミシンと幸福な時間]]2007/05月11日
□短編小説:[[ある飲みたい日に]]2007/06月04日
■短編小説:[[七夕に願いを]]2007/07月06日
☆「テーマ:夏の一日」:[[ある旅行者達の一日]]2007/08/08
☆「テーマ:密着24時」:[[落ち葉掃除]]2007/12/30
■短編小説:[[市役所のアンテナの秘密]]2008/02/01
■短編小説:[[郷土愛のかたち]]2008/04/17
■短編小説:[[空気の読めない乱入者]]2008/07/26
■中編小説:[[うどんが結んだ縁の形]]2009/02/25
■短編小説:[[続・うどんが結んだ縁の形]]2009/03/18
**勇城 いさむさん
■短編小説:[[霧生ヶ谷の霧]]2007/03月24日
□ショート:[[居候はアウトロー]]2007/06月15日
■短編小説:[[商店街繁盛記]]2007/07月04日
☆「テーマ:夏の一日」:[[瞬く煌きに(商店街繁盛記2)]]2007/08/31日
■ショート:[[伝説は就職先を所望する]]2007/10月21日
□連載小説:[[ランタン1:みんなのあゆみ]]2008/09月02日
■ショート:[[商店街繁盛記・番外編]]2008/09月04日
□ショート:[[霧生ヶ谷市民 第二回集会・幻想オフレポ]]2008/09月05日
**望月 霞さん
■短編小説:[[霧生ヶ谷の怪異]]2007/03/25
□短編小説:[[怪異の裏にあるもの ― 加阿羅 (カーラ) 編 ―]]2007/05/11
■短編小説:[[怪異の裏にあるもの ― 加濡洲 (カヌス) 編 ―]]2007/07/23
□短編小説:[[怪異の裏にあるもの ― 伽糸粋 (カシス) 編 ―]]2008/06/14
■短編小説:[[獅子の紅葉]]2007/12/08
□短編小説:[[常世と夢幻の境目]]2008/05/25
■短編小説:[[時のいたずらを歩みし者]]2008/08/16
□連載小説:[[妖(あやかし)と獅子たちの伝奇の世]]2011/09/21~
〇コラボ小説:[[力の法則]] (イラスト : 見越 入道さん)2009/04/02
〇コラボ小説:夏の狼と秋の獅子 [[前編>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1051.html]] ・ [[後編>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1050.html]] (× 香月さん <文章>) 2009/4/18
☆ 「テーマ : 夏の一日」:[[ひと時の夏]]2007/08/16
★ 「テーマ : 夏の一日」:[[大迷惑な夏の風物詩]]2007/09/01
☆ 「テーマ : 密着24時間」:[[それぞれの1日 ― 加阿羅 (カーラ) 編 ―>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/852.html]]2007/10/17
★ 「テーマ : 密着24時間」:[[それぞれの1日 ― 加濡洲 (カヌス) 編 ―>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/861.html]]2007/10/24
☆ 「テーマ : 密着24時間」:[[それぞれの1日 ― 伽糸粋 (カシス) 編 ―>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/865.html]]2007/11/03
★ 「テーマ : 密着24時間」:[[それぞれの1日 ― 加悧琳 (カリン) 編 ―>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/879.html]]2007/12/04
☆ 「テーマ : 密着24時間」:[[それぞれの1日 ― 加具那 (カグナ) 編 ―]]2008/03/29
**りかこ☆さん
■連載小説:[[「Miss.テリアス」]][連載中:第一回]2007年03月28日
**草薙刃さん
■連載小説:[[昼下がりデリバリーフードブレイカー! (通称『ひでぶっ!』)]][連載中:第2話]2007/05月21日
**フィアシャーンさん
■短編小説:[[月夜の災い]]2007/04月30日
□短編小説:[[悪魔の窓]]2007/05月06日
■短編小説:[[魔術の秘鑰]]2007/05月27日
**化野庄治さん
■連載小説:[[夢魔の食卓]][完結:全4話]2007/05/26
□短編小説:[[死者と不死者の夜>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?page=%E6%AD%BB%E7%A5%9E%E3%81%A8%E4%B8%8D%E6%AD%BB%E8%80%85%E3%81%AE%E5%A4%9C]]2007/07/20
★「テーマ:夏の一日」:[[夏奉り]]
**冴木さん
■連載小説:[[修治・元弘の製麺技術ゲットだぜ!]][連載中:第2話]2007/06/17
□短編小説:[[極道キッチン]]2007/08/18
□短編小説:[[魔法係長・桜井秀子 出張爆闘編]]2008/02/22
**あずささん
■短編小説:[[みっつ 幹の根・何眠る]]2007/05月14日
□短編小説:[[不思議どこどこ]]2007/05月27日
■短編小説:[[曖昧な境界]]2007/06月06日
□連載小説:[[くるみかたの館]][完結:第6話]2007/11月28日
★「テーマ:夏の一日」:[[とかれた恋心]]2007/07/29
☆「テーマ:密着24時」:[[世界は愛を中心に回る]]2007/11/04
■短編小説:[[涼やかに爽やかに返してやんよ]]2008/02/15
□短編小説:[[もももろう]]2008/03/29
■連載小説:[[迷子の猫又さん]][完結:第4話]2008/05/02
□短編小説:[[となりの天空のモロモロの宅急便が崖の上の墓で紅のモロモロをすませばモロモロ姫と神隠し]]2008/08/14
■短編小説:[[朱色に染まる甘い罠]]2008/09月15日
□短編小説:[[素直な木もち]]2009/02/14
■短編小説:[[恋のキューピットは超能力者]]2009/03/02
□短編小説:[[雨降り]]2009/06/07
■短編小説:[[駄目だこいつら早く何とかしないと]]2009/07/23
□短編小説:[[日々更新中な僕ら]]2009/08/11
■中編小説:[[「おかえりなさい」]]2009/08/15
□中編小説:[[人面魚は空を泳ぐ]]2009/10/01
■短編小説:[[恋はまるで雷のように。]]2010/01/29
□中編小説:[[魔法少女は唐突に舞い降りる]]2010/03/17
■掌編小説:[[幽霊部員は皆勤賞]]2010/08/10
**榎本 亮さん
■中編小説:[[最後にきみがいた]]2007/05/19
□ショートショート[[夕暮れラプソディー]]2007/12/15
**ちねさん
■短編小説:[[社訓 一、可愛い客は煙に巻け]]2007/05/26
□中編小説:[[社訓 一、芸は身を助く]]2007/06/07
■掌編小説:[[すこしふしぎ、始めました]]2007/06/09
☆「テーマ:夏の一日」:[[本領発揮]]2007/08/02
**香月さん
■短編小説:[[踊って喋って食べるキムチ]]2007/06/21
☆「テーマ:夏の一日」:[[浪裏白跳]]2007/08/14
□短編小説:[[伝説のアレ]]2007/10/3
■短編小説:[[涼やかに成す、爽やかに香る?]]2008/2/2
□短編小説:[[己が宿命を受け入れろ]]2008/3/14
■短編小説:[[扱いに困る]]2008/3/28
□短編小説:[[掴れたのは手]]2008/4/25
■短編小説:[[消えない牙]]2008/7/29
□オフ会レポ:[[第二回霧生ヶ谷のオフ会]]2008/8/31
■中編小説:[[矜持の残滓]]2008/12/10
□連載小説:[[霧生ヶ谷太平記]]2009/7/3
〇コラボ小説:夏の狼と秋の獅子 [[前編>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1051.html]] ・ [[後編>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1050.html]] (× 望月 霞さん <文章>) 2009/4/18
**見越入道さん
■短編小説:[[時ノ猟犬]]2007/07/13
□短編小説:[[夏休みまで、あと二日。]]2007/07/17
★「テーマ:夏の一日」:[[近代科学部シリーズ3:イニシエーション]]2007/07/21
□短編小説:[[夢で、逢いましょう]]2007/07/25
■短編小説:[[真夏の夜のクロスロード]]2007/07/26
□短編小説:[[精霊流し]]2007/08/01
■短編小説:[[死人は叫ぶ]]2007/08/18
□短編小説:[[美女は怪物がお好き?]]2007/08/31
■短編小説:[[ゴールデンモロキングの奇跡]]2007/09/08
□短編小説:[[モロウィンロボの奇跡]]2007/09/24
★「テーマ:密着24時」:[[三つの願い]]2007/10/02
□短編小説:[[復讐者]]2007/11/23
■短編小説:[[地底人は山芋の夢を見るか?]]2008/02/20
■不定期連載:[[闇鍋三昧]]2008/02/01より
〇コラボ小説:[[CHAIN]] (イラスト : 望月 露さん)2009/04/02
**せるさん
吸血鬼シリーズ
■短編小説:[[食べちゃいますから]]2007/07/15
■中編小説:[[何か文句でも?]]2007/07/18
■短編小説:[[か、勘違いしないでよね]]2007/07/23
★「テーマ:夏の一日」:[[恨むぜ神様]]2007/07/31
★「テーマ:バレンタイン」:[[あるわけないでしょ?]]
その他
□短編小説:[[影と仮面と小説家モドキの日常]]2007/08/03
**須泉さん
☆「テーマ:夏の一日」:[[夏の香り]]2007/08/18
**らきさん
☆「テーマ:夏の一日」:[[夏の便り]]2007/08/18
**清水光さん
■短編小説:[[水路端の蝗三十五]]2007/12/16
□短編小説:[[蕎麦屋の蝗三十五]]2008/1/22
■短編小説:[[研究所の蝗三十五]]2008/1/27
□短編小説:[[編集部の蝗三十五]]2008/1/31
★「テーマ:お気に入りのお店」:[[銀河系一の蝗三十五]]2007/12/17
☆「テーマ:バレンタイン」:[[二月半ばの蝗三十五]]2008/3/2
■短編小説:[[夢の中の蝗三十五]]2009/3/9
□短編小説:[[民話『形霧』>形霧]]2008/9/12
■連載小説:[[討魔物語]][連載中:第5話]2009/3/8
**砂男さん
■短編小説:[[黄昏坂]]2008/07/17
□短編小説:[[明日天気になぁれ]]
**夜城琉架さん
■連載小説:[[不吉な黒猫>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1077.html]]:[完結:全四話]2010/03/25
//覚え書き
//ワープロモードで編集する際に、「ソース」という項目があります。
//<blockquote dir="ltr" style="margin-right: 0px">
//<div style="line-height: 1.5em" align="left">
//これを
//<blockquote dir="ltr" style="margin-right: 0px">
//<div style="line-height: 2em" align="left">
//とすることにより、見やすい行間に。
2015-06-16T22:31:43+09:00
1434461503
-
シェアワールド参加者一覧
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/52.html
*シェアワールド参加者一覧
**現在、36名の方が参加されております。
-[[甲斐ミサキ]]:「霧生ヶ谷市歴史編纂室のwiki編集要員」
-[[弥月未知夜]]さん:「副管理人さん兼スーパーマッパーさん」
-[[ふじみやいつや]]さん:「児童文学派。交通局担当係に勝手に任命」
-[[しょう]]さん:「奇想型多様性模索物書きさん」
-[[GildingMan]]さん:「戦闘型長編連載物書きさん」
-[[りかこ☆]]さん:「ミステリアス……。素敵バナーにも謝謝」
-朔日神無さん:「学園担当さん。設定はまるっとお任せだ~」
-[[望月 霞]]さん:「キャラクターが賑やかで読んでいて元気出ます!」
-藍川 せぴあさん:「さすらいの陰陽師追跡中かと思われ」
-あきらさん:「UNKNOWN」
-かえるさん:「UNKNOWN」
-[[あずさ]]さん:「すこしふしぎ、を上手く形にしてくださる。子供にはなんでも不思議なんだ」
-真央(まひろ)さん:「UNKNOWN」
-[[舘 里々子]]さん:「バナー作成スキルにとても助けられてます<(_ _)>」
-[[須泉(すずみ)]]さん:「UNKNOWN」
-[[冴木]]さん:「高柳グループを影から操る大総帥」
-[[榎本 亮]]さん:「文章に対する熱量がとても熱く感じる人。お話は落ち着いたメロディ」
-[[フィアシャーン]]さん:「クトゥルー神話の眷属すら鍋にしちゃう名料理人」
-[[草薙刃]]さん:「霧生ヶ谷が血に染まる!? 硝煙と紫煙をまとったハードアクションの雄」
-沖 鈴花さん:「リボーンな絵描きさんでもあり、素敵な不思議小説の書き手さん」
-藍咲万寿(あいざき・まんじゅ)さん:「UNKNOWN」
-[[化野]]さん:「武術をも操るナスティ・ホラーの書き手さん」
-[[見越入道]]さん:「言霊の奥に底深きクトゥルーが戸口に潜む書き手さん」
-[[夜城琉架>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/53.html#id_eb0ddf89]]さん:「-犬猫大好きほんわか書き手さんです。黒猫カワユス」
-無名さん:「mixiより参戦。読み専でおられますが、もっとも必要な人材さんです」
-[[香月]]さん:「ロジカルに不思議を追求される人。不思議ばかりが霧生ヶ谷ではないのだ」
-[[ちね]]さん:「人物相関図を小まめに更新してくださってます。翠煙シリーズも大注目!」
-槐さん:「mixiより参加してくださいました。存分にROMってくださいませ」
-[[らき]]さん:「イラスト描きとしての貴重な戦力。その実力は[[モログルミ]]で証明済み」
-イザークさん:「mixiより参加してくださいました。」
-[[せる]]さん:「新たなる息吹。ミステリよりはホラー、もしくはほのぼの路線の書き手さん」
-ぐっさんさん:「mixiより参加してくださいました。」
-zeruさん:「mixiより参加してくださいました。」
-[[清水光]]さん:「久しぶりの再開に感謝」
-[[砂男]]さん:「mixiから参加しました」
-[[kadu]]さん:「イラスト描きさん」
&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=minasokobana.jpg,ミナソコノ住人,http://cthulhu-mythos.cocolog-nifty.com/minasoko/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=kuusoukanosekai.jpg,空想家の世界,http://fazart.hacca.jp/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=clockY.gif,Clock Y's,http://clockwise.halfmoon.jp/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=doyounoyoru.gif,土曜の夜の変な影,http://www008.upp.so-net.ne.jp/saturday/index.html)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=harikonosiro.jpg,張子の城,http://book.geocities.jp/irusu818/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=garasunokutu.jpg,硝子の靴。,http://pearlmadam.cool.ne.jp/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=tyunibyou.gif,中二病患者隔離病棟,http://www.geocities.jp/novelist3964/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=ningyougeki.jpg,人形劇ゼロリア,http://0rear.nobody.jp/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=tukikage.gif,月影~tsukikage~,http://moonshadow-tsukigami.air-nifty.com/tsukikage/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=aruto.gif,喫茶アルト,http://www.netwave.or.jp/~kk-kisi/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=sakuraboshi.jpg,サクラボシ,http://sepia129.client.jp/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=kaerusan.gif,かえるさんのおうち,http://www.geocities.jp/sakura_saku0479/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=yurari.gif,ゆらり,http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/2282/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=mashumaro.jpg,mashumaro*,http://mashumaro.choco-apple.com/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=amenotikumorinotihare.jpg,雨のち曇りのち晴れ,http://www.eonet.ne.jp/~rainy-fair/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=likekitten_l.gif,Like Kitten,http://likekitten.web.fc2.com/index2.html)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=5&file=1pa-sent.gif,1%,http://1percent.yaekumo.com/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=no-sutoriria.JPG,ノーストリリアの羊雲,http://blog.livedoor.jp/pool25/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=TNRbana.gif,Tranced Nap Room,http://30mm-avenger.cgch.bne.jp/#)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=fu-ro.gif,立風露草(タチフウロソウ),http://homepage3.nifty.com/rin-ka/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=aisaki.jpg,藍咲旅館,http://everyfortune.web.fc2.com/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=bakenobana.JPG,化野堂,http://www.aquamarine.rm.st/adashino/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=52&file=%E7%90%89%E6%9E%B6%E3%81%95%E3%82%93%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%BC.jpg,狂想月,http://chocola.moo.jp/moon/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=FFbana.jpg,禁域の森,http://cineforbidden.hp.infoseek.co.jp/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E6%B1%BA%E3%82%81%E5%8F%B0%E8%A9%9E%E9%9B%86&file=%E8%A6%8B%E8%B6%8ANewBanner.jpg,見越入道の妖怪日記,http://mikosinyudou.blog69.fc2.com/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=mumeibana.JPG,無名,http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1219161)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=odorubana.JPG,踊る九尾の狐亭,http://kazukiandrakuraku.blog118.fc2.com/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=Imitation.jpg,Imitation,http://imitation777.web.fc2.com/)&ref(http://www27.atwiki.jp/kiryugaya?cmd=upload&act=open&pageid=52&file=akumade.bmp,あくまでなげやり,http://d.hatena.ne.jp/mrpavement/)
2015-01-12T23:45:15+09:00
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霧生ヶ谷市企画部考案課の本ページは、@wikiで作成されているのですが、運営会社の方から、データ流出のおそれがあるとして、パスワードの強制再発行という流れになりました。
現在、管理者権限のパスワードを再発行して安全強化をはかりました。
こういうことがあると、肝が冷えますね('A`)
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カテゴリ: [[[お知らせ>wikiほぼ日誌/カテゴリ/お知らせ]]] - &trackback() - 2014年03月09日 16:11:51
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#blognavi
2014-03-11T23:42:38+09:00
1394548958
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赤城大輔
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1101.html
*赤城大輔(あかぎ だいすけ)
元々は人間だったが、不幸な事故により死亡。享年十七歳。
亜紗香とは幼馴染だった。
死んだはずなのに何故か黒猫として第二の人(猫)生を送る事となる。
そして何故か亜紗香の家に厄介になっている。
2013-03-21T01:44:45+09:00
1363797885
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桐生亜紗香
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1100.html
*桐生亜紗香(きりゅう あさか)
霧生ヶ谷市立南高校に通っている高校一年生。
12月8日生まれの女の子。
胸までの栗色の髪を少し自慢に思っている。
ちょっと茶色がかった鋭い目をしており、真顔でいると睨んでると思われる事多々。
友達思いの優しい子なので、友達は多い。
幼少の頃からバイオリンが好きで、毎日必ず練習をしている。
家で練習する為、父親が亜紗香の部屋だけを完全防音にしてくれた。
部活は誘われたが断った。
家で練習するのに慣れているので、練習中に他人の声や音が聞こえるとイライラしたりする。
怒ると声のトーンが高くなる性格のようだ。
2013-03-21T01:38:26+09:00
1363797506
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人物一覧
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/16.html
*主な登場人物
シェアワールドにおいては、時にキャラクターを共有することもあるでしょうし、またそれがコラボレーションの楽しみでもあります。
この世界で活躍するキャラクター、ご自身で住人に据えようと考えてらっしゃる、そんな人物をご記入ください。
-キャラクター分類を製作者別に仕分けしてみました(模索中)
----
*キャラクター製作者五十音順
#contents(fromhere)
**あ行
-あずささん
[[一ノ瀬杏里]] [[日向春樹]] [[日向大樹]] [[瑞原ほのか]] [[柳川爽真]]
[[柳川爽香]] [[遼]] [[愛美]] [[岳大]] [[立川梨奈]] [[鮎沢紀美子]]
[[クルミ]] [[シロ]]
[[シズ>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1040.html]] [[バーテンダー]]
----
-化野(あだしの)さん
[[小島勝一]] [[黒瀬]] [[カフォード]]
----
-榎本 亮さん
[[三浦美月]] [[西村一輝]]
----
**か行
-甲斐ミサキ
[[名取新人]] [[真霧間キリコ]] [[真霧間源鎧]]
[[悪魔]]-[[幼女の容姿をした妖魔]]-[[アクマロ]]
[[福山ハル]] [[ゴッフ]]
[[名取倫太郎]] [[狛津数比虎]]
[[河津]] [[木津翔]]
[[朧屋ヒノエ]] [[常盤庚辰]] [[隠庭浄治]] [[檀野小菊]]
----
-香月さん
[[上木涼成]] [[都築薫]] [[アレ]]
[[小夜]]
----
-GildingManさん
[[スノリ・ヴェランド]] [[一辺倒のウルド]] [[倭]]
[[南 暮香]] [[日根野谷 璃衣子]] [[片桐 よし子]]
[[望月 千年世]] [[F]] [[深雪 ささめ]]
----
-草薙刃さん
[[ランディ・シンプソン >http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/?page=%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%BD%E3%83%B3]]
----
**さ行
-冴木さん
[[高柳 元弘]] [[鎌ヶ谷 修治]] [[佐野 文尚]]
[[谷口 霧五郎]] [[星貝 数馬]] [[大和 自由]] [[諸田太郎左衛門豪一郎]]
----
-しょうさん
[[石動司]] [[久遠寺]] [[上月]]
[[白瀬雪乃]]
[[霧谷弾正]]
[[霧生将弦]]
[[世離]] [[七綱]] [[五行]] [[匣箆]] [[仏之座]] [[鈴那]] [[鈴代]]
[[霧賀天禅]]
[[剥]] [[芒]] [[九頭]] [[撫子]] [[女郎花]] [[不治刃鎌]] [[奇鏡]]
[[月村瞬]] [[神無樹祐]]
----
-清水光さん
[[蝗三十五]] [[カンフル編集長]] [[鳥ちゃん]] [[銀河系一霧生ヶ谷饂飩店主]]
----
-須泉さん
[[真霧間悠紀]]
----
-砂男さん
[[法倫堂天人]]
[[保科宗一郎]]
----
-せるさん
[[柚木一葉]]
[[美樹本信也]]
[[美樹本春奈]]
[[サトル]]
[[十条静]]
[[澄川みなも]]
**た行
-ちねさん
[[翠煙]] [[渡洲花蓮]]
[[鬼百舌]] [[本阿弥海堂]] [[本阿弥不動]] [[おれん]] [[空(くう)]]
[[八朔]]
[[雷斧]]
----
**は行
-フィアシャーンさん
[[アレクセイ]] [[ヨハネス]]
----
-ふじみやいつやさん
[[フィラデルフィア・スタンレー]]
----
**ま行
-望月 霞さん
[[加具那 (カグナ)>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/200.html]] [[加阿羅 (カーラ) >http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/201.html]] [[加濡洲 (カヌス) >http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/202.html]] [[伽糸粋 (カシス) >http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/203.html]] [[加悧琳 (カリン)]]
[[藜御 楓 (あかざみ かえで)]] [[藜御 雪祥(あかざみ ゆきひろ)]]
[[怨み坊布 (ぼうき) ]]
----
-見越入道さん
[[香川幸助]] [[阿藤浩二]] [[蓮田俊哉]] [[板倉陽一]]
[[古徳和子]] [[外谷亜紀]] [[摩周清美]] [[織手加奈子]]
[[鳴阿遼二]] [[安里昭三]] [[KY☆KO]] [[橘祥子]]
[[阿部方輔]] [[橘カヤ]] [[橘キヨ]]
----
**や行
-夜城琉架
[[桐生亜紗香>>http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1100.html]] [[赤城大輔]]
----
-弥月未知夜さん
[[本田真介]] [[春林敦子]] [[蓮川茂]] [[蓮川加世子]]
[[山里知佳]] [[浅本康]]
[[本田真希子]] [[律華]]
----
-勇城 珪(ゆーき)さん
[[根来(ネク)]] [[水路志穂(ミズジ・シホ)]] [[水路士郎(ミズジ・シロウ)]]
[[諸井 翔(モロイ・カケル)]] [[クロ]] [[おどろき商店街会長]]
[[北霧 鈴(キタキリ・リン)]] [[ジム・鈴木]]
----
**ら行
-らきさん
[[谷咲すみれ]] [[谷咲れんげ]] [[鶴ヶ丘光璃]]
----
-りかこ☆さん
[[Miss.テリアス]]
----
**人物に関する意見コメント
#comment_num2(size=30,vsize=3,num=20,logpage=人物ログ)
2013-03-21T01:34:44+09:00
1363797284
-
妖(あやかし)と獅子たちの伝奇の世 -第7話-
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1094.html
<div style="line-height:250%;">
<div> 見たところ普通の中学校がある。しかし、妖怪兄妹のひとり、伽糸粋(カシス)ちゃんは、この目の前にある校舎が妙だ、といった。</div>
<div> 「加悧琳(カリン)はどこにー?」</div>
<div> 「周囲を見てもらっているわ」</div>
<div> 「いつ頃から妙と感じたんだよ」</div>
<div> 「ついさっきよ。3人が戦っているときから」</div>
<div> 「ねえ、話してる最中悪いんだけど」</div>
<div> 私は彼らの話をさえぎった。静かになった空間に、私は視線をある場所からそらさずに続ける。</div>
<div> 「校庭、何かヘンじゃない? 気のせいかな」</div>
<div>
みんなが話している間ずっと見ていたのだが、どういうわけかピリピリしているように感じる。まるで大掛かりな静電気が校庭周辺に起こっているようなのだ。</div>
<div>
3人も何かを感じたのか、少し前のめりで校庭に視線を注ぐ。ほんの少したったあと、ユキと鳴兄がでてきた。2人は何てことなく校庭を横切っていた。しかし、彼らは校庭の中央付近で立ち止まる。ちょっと小さくて見えづらいが、周囲を見渡しているようだった。</div>
<div> 突然校庭の地面が揺れる。ここではなく、彼らが建っている場所だけ揺れているらしい。</div>
<div>私たちがいるところから伺えたのは、弟たちの左右から、何の前触れもなく彼らにむかってヒビが襲うところだった。</div>
<div> 「ちょ、え、ユキ、鳴兄!」</div>
<div>
2人は走り出し、目の前にきたヒビを飛び越える。しかし、ヒビは獲物を捕まえようと背後からつきまとってくる。再び走り始めた弟たちだが、校門は地面から出てきた巨大な突起物によってふさがれてしまった。突起物はてっぺんの部分を砂をはきながら手の形に変えふたりを平手打ちでつぶそうとする。反射的に右と左によけたふたりだが、鳴兄が反撃を開始しようとした。服の胸内から拳銃をとりだして撃ったのだ。そしてユキに向かって何か叫んた。ユキも何かを大声でいいながら、カバンからナイフらしきものをとりだしている。</div>
<div> 「あいつら面白ぇモンを持ってんな」</div>
<div> 「感心してないで行くわよっ」</div>
<div> 伽糸粋(カシス)ちゃんが後頭部をどついて飛びだしていく。彼女の姿が瞬時に消えると、今度は加濡洲(カヌス)君が見えなくなった。</div>
<div> 「楓ちゃん、おれたちも行くよ」</div>
<div>
突然、足が地面を離れた。私は加阿羅(カーラ)君に抱えられたまま空を飛ぶ。例の校庭の上を横切り屋上へ降りたつと、何か見えない? と話した。</div>
<div> 「さっきみたいに妙なところとかない?」</div>
<div> 私は返事をしなかった。屋上の金網にへばりついて見ていたから。</div>
<div> ひび割れた校庭から校舎に視線を動かす。そしてプールや体育館と思われる建物があった。</div>
<div> ふ、と空を見上げる。空が暗かった。まだ夕方でもなく、雲の厚さにおおわれて太陽が隠れたわけでもない暗さだった。</div>
<div>
私は加阿羅君に向き直った。彼も異変を感じていたのだろうか、私と数秒間目をあわすと空を見上げる。直後、地面が揺れた。再度抱えられた私の体が空中へと舞い戻ると、足場の建物が壊れ、下の階が丸見えになった。</div>
<div> 「ちっ、思った以上に早いな」</div>
<div> 「加阿羅君、どうするの」</div>
<div> 「どうもこうも。君を抱えたまま戦うのは危ないかなぁ、今回は。空中戦と地上戦の両方得意みたいだし」</div>
<div> 「2体いるってこと?」</div>
<div> 「いや、1体だよ。カモフラージュしてるだけ」</div>
<div> 「じゃあそいつの急所をつけばいいじゃない」</div>
<div> 「それがわからないから苦労してるんだって。最近いつもそう」</div>
<div>
以前一緒に行動したとき、いとも簡単に相手を倒していた妖怪兄妹が苦戦? それだけ相手が手ごわいってことなのだろうか。いや、今はそんなことより敵を倒すことが優先だ。ユキや鳴兄を助けなきゃなんない。なぜか私は異変に気づくことができる。それを最大限に生かすべきだろう。</div>
<div>
下を見ると、校庭の真ん中あたりにさっきとは違う現象があった。地面から棒が突きたてられているのである。突起物のほうを見ると、加濡洲君が鳴兄を、伽糸粋ちゃんがユキをかばいながら戦っていた。</div>
<div> 再び棒に目を戻す。すると、</div>
<div> 『力ヲ欲シテイルノナラ、我ヲトルガヨイ。力ニナッテヤロウ』</div>
<div> 何だこの声は。ひどく重くて不気味でしょうがない。</div>
<div> 『良イノカ? コノママデハ、ココガ崩壊スルゾ』</div>
<div> だから、お前は何なんだ。</div>
<div> 『今ハソンナ話ヲシテイルトキデハナイダロウ? コノ戦ガ終ワッタトキニ教エテヤル』</div>
<div> 気にいらない。何様のつもりだこいつは。</div>
<div> だが、意味不明な声のいうとおりだ。気持ち悪いが、今の状況を打破できるのなら力を借りるしかないかもしれない。</div>
<div> 「加阿羅君、私を校庭の真ん中におろして」</div>
<div> 「どうしてそんな危険なところに」</div>
<div> 「あの棒見えない? あの前に降ろしてほしいの」</div>
<div>
顔をゆがめる加阿羅君。校庭のあと私を見たが、ため息しかでてこなかったようだ。彼はゆっくりと地上に降りたつと、風で私を包みこんだ。そして、近くにいる新たにでてきた突起物を切り捨てていく。</div>
<div>
背中を見せた加阿羅君に、ありがとう、と伝えると、私は自分の用件にとりかかる。目の前には、緑、赤、黄色、白、黒の5色の色が入れ替わり立ち代りしている不思議な剣、があった。</div>
<div> 『ヤット来タカ。サア、我ヲ抜キ放チ、騒ギヲ終ワラセヨウデハナイカ』</div>
<div> 「その前に、あんたは誰」</div>
<div> 『戦ガ終ワッタラ話シテヤル』</div>
<div> 本当に偉そうな奴だな。礼儀ってもんを知らないのか。</div>
<div>
いらだちを抑えながらも、私は剣の持つところに触る。すると、剣にまとわりついていた光が一気に広がり、視界が真っ白になった。次に目を開けたときには光は止んでおり、剣は攻撃するところを見せながら、宙に浮いていた。</div>
<div> 『我ヲ手ニセヨ。サスレバ、終ワラセテクレヨウ』</div>
<div>
いわれるがままに剣を手にし、私は校門にある突起物に構える。剣から腕に、そして全身に駆けめぐる捨て去ろうとした破壊の感覚が走った。抗争時の記憶がよみがえる。あのときの高揚感、勝ったときの楽しさ、自らの強さに酔いしれる快楽。自分の怪我と倒した人数や相手によって『アタシ』を確立させていた時期を思いだした。</div>
<div> 扱いかたも知らないはずの獲物が、アタシを導いていく。</div>
<div> 校門にいる敵の足元に、右上から左下に向かって大きな切り傷をつける。手首を返し今度は左下から少し右上に切りつけた。</div>
<div>
この世のものではない突起物は、どこから悲鳴をだしているのかわからないが、アタシは迫りくる土の塊すべてを切り落とす。同じ場所に、右側からは水の塊が、左側からは火の塊が突起物を攻撃。最後に背後から加阿羅君が飛びだし、突起物の中央部分に獲物を突きたてた。突起物は身震いを起こし、そのまま崩れ落ちていく。</div>
<div>
砂の小山に刺さった赤く大きな武器が落ちた。軽く砂ぼこりをたてた武器は、ふあり、と浮かび、持ち主の元へと戻っていく。加阿羅君は手持ちの部分を手にし左上から右下に払ったあと鞘に収めた。</div>
<div> 静寂が支配する。</div>
<div> 「説明してもらおうか」</div>
<div> 静かな空間を破ったのは、鳴兄だった。カチリとなった機会音に目を向けると、加濡洲君が意地悪そうに笑いながら両手を挙げている。</div>
<div> 「なるちゃん! いくらなんでも。助けてくれたじゃんっ」</div>
<div> 「それとこれとは話が別だ。何の為に俺がここにいると思ってる。ユキ、お前ならわかるよな」</div>
<div> 「そういうこった。んで、にーちゃん。そんなんじゃオレを殺すことはできねぇぜ」</div>
<div> 「ふん、面白いハッタリだな」</div>
<div> 「よほどの馬鹿じゃなきゃわかると思うんだがなぁ。さっきの見たろ?」</div>
<div> 鳴兄が黙る。そうか、彼が来た理由はやっぱりそうだったのか。親父もかなりの心配性だから仕方ねぇが。</div>
<div> 「鳴兄、離してやってくれよ。アタシもよく助けてもらってんだ」</div>
<div>
まゆの間にしわがよる。かなり不服そうだが、彼は加濡洲君に突きつけていた獲物をおろした。後頭部の違和感がなくなったことに気づいた加濡洲君は、表情はそのままに鳴兄に体をむける。</div>
<div> 「あんたには悪いことをした。巻きこむきはなかった」</div>
<div> 「俺には? 他のふたりは巻き込む気だったのか」</div>
<div> 「ああ。りっぱに関係者、っと。いいのかよ、白昼堂々ぶっぱなして」</div>
<div> 「やめたほうがいい。結界はとうに壊れているからね」</div>
<div> と、聞き覚えのない声がした。校門から耳にした音は、緑色の長すぎる髪をした、ちょっとセクシーな男性だった。</div>
<br /><p><a href="http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1093.html"><<前へ</a> <a href="http://www27.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1095.html">次へ>></a></p>
</div>
2013-03-21T01:13:07+09:00
1363795987
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wikiほぼ日誌/2012年12月04日/不適切ログの削除
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1099.html
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2012-12-04T20:13:00+09:00
1354619580