シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課
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シェアワールド@霧生ヶ谷市企画部考案課
ja
2015-06-16T23:57:23+09:00
1434466643
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短編小説:ロージーとマリエール
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1103.html
<div align="left" style="line-height:2em;">
<p><u><span style="font-size:14px;">短編小説:ロージーとマリエール 甲斐ミサキ</span></u></p>
<p><span style="font-size:14px;"><span style="color:#B22222;">この小説はクトゥルー神話創作小説同盟の「図書館」テーマに投稿したものです。</span></span></p>
<p><span style="font-size:14px;"> 蛙軽井小学校にはろくな図書室がない。<br />
ママがそう断言して僕とマリエールを連れ出したのは六月の夕暮れ。<br />
五月の澄み切った茜空ではもはやない。空を見上げると、重くずっしりと濡れた大気の中で錆びた銅貨のように灰緑にくすんだ太陽が僕たち三人を照らしている。<br />
暑いねえ。なまっちろい顔を真っ赤に茹だらせながら僕に話しかけるマリエールに、そうだねと返す僕は繋いだ手からだらりとぶら下がって甘えるしぐさをする。<br />
「お姉ちゃんなんだからロージーをしゃんとさせなさい」ママがマリエールを促して僕の腰あたりに発展途上の手を回させた。<br />
ろくな図書室がない、とする理由は理不尽なものだ。ママ曰く、<br />
「あんな魔窟みたいなとこ」の一言に尽きる。<br />
ママはマリエールにはまだそれを分別できる脳味噌がちっとも形成されていなくて、なにか取り返しのつかない致死毒があなたの若い神経細胞を痛んだもやしのようにどろどろに腐食させてしまうの、と熱弁を振るう。だから行ってはだめ。マリエールの同級生たちは放課後の図書室に競って通いつめ遅くまで家に帰らないっていうのにさ。<br />
「本ならパパが山ほど買ってきてくれるでしょう」<br />
そうやってマリエールが読んで得たものは、雄蕊と雌蕊の仕組みや空を飛んだライト兄弟、ダイナマイトを発明したノーベルの一生。アルファベット、生活にまつわる数字の数え方、北極星の位置、マドレーヌの焼き加減、狐の嫁入りについて、野球とクリケットの違い、産まれる前に死ぬダニ、草で編んだ浮島で生活する人々のことなどだった。<br />
小学校に上がる前はシャルル・ペローの赤
2015-06-16T23:57:23+09:00
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wikiほぼ日誌/2014年03月09日/@wikiのデータ流出
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1102.html
#blognavi
霧生ヶ谷市企画部考案課の本ページは、@wikiで作成されているのですが、運営会社の方から、データ流出のおそれがあるとして、パスワードの強制再発行という流れになりました。
現在、管理者権限のパスワードを再発行して安全強化をはかりました。
こういうことがあると、肝が冷えますね('A`)
#right{
カテゴリ: [[[お知らせ>wikiほぼ日誌/カテゴリ/お知らせ]]] - &trackback() - 2014年03月09日 16:11:51
}
#comment(nostyle,nsize8,size30)
#blognavi
2014-03-11T23:42:38+09:00
1394548958
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赤城大輔
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1101.html
*赤城大輔(あかぎ だいすけ)
元々は人間だったが、不幸な事故により死亡。享年十七歳。
亜紗香とは幼馴染だった。
死んだはずなのに何故か黒猫として第二の人(猫)生を送る事となる。
そして何故か亜紗香の家に厄介になっている。
2013-03-21T01:44:45+09:00
1363797885
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桐生亜紗香
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1100.html
*桐生亜紗香(きりゅう あさか)
霧生ヶ谷市立南高校に通っている高校一年生。
12月8日生まれの女の子。
胸までの栗色の髪を少し自慢に思っている。
ちょっと茶色がかった鋭い目をしており、真顔でいると睨んでると思われる事多々。
友達思いの優しい子なので、友達は多い。
幼少の頃からバイオリンが好きで、毎日必ず練習をしている。
家で練習する為、父親が亜紗香の部屋だけを完全防音にしてくれた。
部活は誘われたが断った。
家で練習するのに慣れているので、練習中に他人の声や音が聞こえるとイライラしたりする。
怒ると声のトーンが高くなる性格のようだ。
2013-03-21T01:38:26+09:00
1363797506
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wikiほぼ日誌/2012年12月04日/不適切ログの削除
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1099.html
#blognavi
管理人です。
不適切ユーザーから追加されていた【噂ログ】とBBSの嵐書き込みを削除しました。
#right{
カテゴリ: [[[雑記>wikiほぼ日誌/カテゴリ/雑記]]] - &trackback() - 2012年12月04日 20:10:54
}
#blognavi
2012-12-04T20:13:00+09:00
1354619580
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妖(あやかし)と獅子たちの伝奇の世 -第9話-
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1096.html
<div style="line-height:250%;">
<div>
その日の夜中、もう日付が変わった頃、アタシたち、いや、私たちは家に帰ってきた。結局その後、私は爪の武器をもらって使いをの演習をし、鳴兄は銃をもらい試し撃ちさせられたのである。</div>
<div> ちなみにユキは、あのまま小結ちゃんにくっつかれたままだったけどね。</div>
<div>
送ってくれた加濡洲(カヌス)君にお礼をいい、お風呂にはいってベッドへ。明日からどうなることやら、という考えを巡らせながら、眠りについた。</div>
<div>
そして翌朝。朝日と部屋の様子は変化せずに迎えた。私はちょっと早めに起きてシャワーを浴び、弟をたたき起こして学校へ。まったく、15歳なんだから自分で起きてほしいわ。</div>
<div>
早めに学校へとむかう途中、私は歩道にめんした水路を見た。霧生ヶ谷には水路がどこにでも走っていて、その中にはモロモロと呼ばれるドジョウが泳いでいる。あっちにもこっちにもいるので、地元の人は見慣れているらしい。しかも食用ときているのだからすごい。捕まえても警察に連れて行かれないのかしら。</div>
<div>
そんなことを考えていると学校についた。妖怪兄弟の長兄と次男坊はまだ来ていないようだ。私は、昨日言われた通りに職員室へ。近くにいた先生に声をかけ、すぐそばの空き教室で待っているようにいわれる。教室に移動する途中、一緒に転校してきた人ならざる兄弟と合流。それぞれは、人間界にいるときは、春夏冬 翔(あきなし しょう)、春夏冬 瞬(あきなし しゅん)名乗っている。</div>
<div> 瞬君が、</div>
<div> 「あの後何もなかったか」</div>
<div> 「うん。普段通りの生活」</div>
<div> 「それはよかった~。あ、そうそう」</div>
<div> といって、翔君はひとつのビー玉をとりだした。すこし緑かっている、きれいなものだ。</div>
<div> 「それでおれと通信できるからさー。何かあったら呼んでね~」</div>
<div> 「通信? どうやってするの」</div>
<div> 「つながるように念じればいいよー」</div>
<div> 「わ、わかったわ。ありがとう」</div>
<div> 「オレが渡したストラ
2012-02-29T22:26:10+09:00
1330521970
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妖(あやかし)と獅子たちの伝奇の世 -第8話-
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1095.html
<div style="line-height:250%;">
<div>
<p> 会ったこともない男性だ。いくぶんか誰かに似ている気がするその人の腕には、胸部が血まみれになっている加悧琳(カリン)ちゃんがいる。</p>
<div>
弟の存在を確認すると、姉の伽糸粋(カシス)ちゃんがすっ飛んでいく。男性は彼女と会話をしたあと、連れ立ってアタシたちのところへやってくる。</div>
<div> アタシの頭ふたつ分ぐらい背が高い男性は、にっこりと笑いながら、ここだと話せないから場所を変えよう、と話した。</div>
<div> 「それは構いませんけど」</div>
<div> 「ああ、加悧琳なら心配ない。君は優しい子だね」</div>
<div> 「心配ないって。そんな大怪我してんじゃんかっ」</div>
<div> 「大丈夫、大丈夫。この程度なら死なないの、この子は。どうしてか気になるだろう? 雪祥君」</div>
<div> 大人の、余裕の笑みに腹が立ったのか、ユキは殴りかかりそうになる。すんでのところで加阿羅君が止めてくれたが、その彼は不機嫌そうに、</div>
<div> 「あんた、何してんだ」</div>
<div> 「ご挨拶だな、心配してきたのに。まあいい、ほら、早く移動しないと」</div>
<div> 舌打ちした加阿羅君は、両腕を広げ、左右の手に緑色のうずまきを創りだす。うずまきは全員を包みこむと次第に小さくなっていく。</div>
<div>
再び大きなうずになったとき、風景から現代の建物がなくなっていた。周囲には、昔の日本人が住んでいたと思われる、よく歴史の資料でのっている古い家と自然豊かな風景が見えた。以前見た、妖怪世界の光景である。</div>
<div> 「立ち話もなんだから、中へどうぞ」</div>
<div> 加悧琳ちゃんを抱えた男性は、伽糸粋ちゃんを連れだって先にはいり、次に加濡洲君、加阿羅君の順で歩いていく。</div>
<div> 残されたアタシたちは、目を見合わせたあと、ゆっくりと同じ方向に行った。</div>
<div>
大きな引き戸をくぐると、以前アタシとユキの家を一緒に探してくれた店員さんがいた。前と違い、昔の貴族が来ていそうな服を身につけている。たしか、春夏冬 瀧(あきなし たけし)と名乗っただろうか。にこやかに手
2012-02-29T22:27:45+09:00
1330522065
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妖(あやかし)と獅子たちの伝奇の世 -第7話-
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1094.html
<div style="line-height:250%;">
<div> 見たところ普通の中学校がある。しかし、妖怪兄妹のひとり、伽糸粋(カシス)ちゃんは、この目の前にある校舎が妙だ、といった。</div>
<div> 「加悧琳(カリン)はどこにー?」</div>
<div> 「周囲を見てもらっているわ」</div>
<div> 「いつ頃から妙と感じたんだよ」</div>
<div> 「ついさっきよ。3人が戦っているときから」</div>
<div> 「ねえ、話してる最中悪いんだけど」</div>
<div> 私は彼らの話をさえぎった。静かになった空間に、私は視線をある場所からそらさずに続ける。</div>
<div> 「校庭、何かヘンじゃない? 気のせいかな」</div>
<div>
みんなが話している間ずっと見ていたのだが、どういうわけかピリピリしているように感じる。まるで大掛かりな静電気が校庭周辺に起こっているようなのだ。</div>
<div>
3人も何かを感じたのか、少し前のめりで校庭に視線を注ぐ。ほんの少したったあと、ユキと鳴兄がでてきた。2人は何てことなく校庭を横切っていた。しかし、彼らは校庭の中央付近で立ち止まる。ちょっと小さくて見えづらいが、周囲を見渡しているようだった。</div>
<div> 突然校庭の地面が揺れる。ここではなく、彼らが建っている場所だけ揺れているらしい。</div>
<div>私たちがいるところから伺えたのは、弟たちの左右から、何の前触れもなく彼らにむかってヒビが襲うところだった。</div>
<div> 「ちょ、え、ユキ、鳴兄!」</div>
<div>
2人は走り出し、目の前にきたヒビを飛び越える。しかし、ヒビは獲物を捕まえようと背後からつきまとってくる。再び走り始めた弟たちだが、校門は地面から出てきた巨大な突起物によってふさがれてしまった。突起物はてっぺんの部分を砂をはきながら手の形に変えふたりを平手打ちでつぶそうとする。反射的に右と左によけたふたりだが、鳴兄が反撃を開始しようとした。服の胸内から拳銃をとりだして撃ったのだ。そしてユキに向かって何か叫んた。ユキも何かを大声でいいながら、カバンからナイフらしきものをとりだしている。</div>
<div> 「あいつら面白ぇモンを持ってんな」</div>
<div>
2013-03-21T01:13:07+09:00
1363795987
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妖(あやかし)と獅子たちの伝奇の世 -第6話-
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1093.html
<div style="line-height:250%;">
<div> 「何だお前は」</div>
<div> 「てめぇこそなんだ! 突然押し倒したあげくに獲物を突きつけやがって」</div>
<div>
もがきながら騒ぐ、私と歳が近いだろう謎の少年。抵抗するも、左足で右手を踏み、右手で相手の左手首をつかまれ、体重で上から押さえつけられているので、加濡洲君をどかすことができないでいた。</div>
<div> 「楓ちゃん、どう見える?」</div>
<div> 「あの子のこと? うーん、別に普通の人間じゃない? ちょっとヤバそうだけど」</div>
<div> 「君にもそう見えるんだねー」</div>
<div>
ちょっと行ってみよう、と、加阿羅君。ふたりに近づいてのぞきこむと、何と以前見かけた茶髪のウェイターだった。どこの店か忘れたが、和服を着た謎の人物を見た店員である。</div>
<div> まだもがいている少年は、私を見ると小さな声で、あ、と発した。加濡洲君も聞こえたらしく、そのままの体勢で、知り合いか、とたずねる。</div>
<div> 「顔見知りよ。お店のウェイター」</div>
<div> 「そうかよ。で、何でこんなところにいんだ」</div>
<div> 「こっちが知りてぇよ。知り合いが突然消えちまったから探してたんだ、そうしたらてめぇらがあの化け物とドンパチしてて」</div>
<div> 「ねえ、おれが代わるよー」</div>
<div>
と、加阿羅君。いや春夏冬(あきなし)君と呼んでおこう。兄貴の翔(しょう)君は、まず相手を起こし腕を後ろにまわす。右手で両手首をつかんでいると思われ、左腕で少年の首を巻いた。少年は、ぐっ、と声をもらし痛そうにしている。力は翔君のほうが強いと思うので決して逃げらられないだろう。</div>
<div> 一方、瞬君は立ち上がり、私の近くにやってくる。しばらく周囲を見渡した彼は、両肩と両手を天にむかって動かした。</div>
<div> 「そいつ以外いねぇ」</div>
<div> 「ふう~ん」</div>
<div> 「おいこのバカ力っ、いつまでこうしてやがるっ」</div>
<div> 「うるさいなぁ、このまま腕使えなくさせるよー?」</div>
<div> 「俺が何したってんだ!」</div>
<d
2011-12-13T19:47:36+09:00
1323773256
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妖(あやかし)と獅子たちの伝奇の世 -第5話-
https://w.atwiki.jp/kiryugaya/pages/1092.html
<div style="line-height:250%;">
<div> 妖怪の友人、加濡洲(カヌス)君を見送っていると、</div>
<div> 「楓、やっと帰ったか」</div>
<div>
と、霧生ヶ谷では初めて聞く男性の声がした。振り返ると、もうひとりの同居人、藜御 鳴海(あかざみ なるみ)だった。私とユキの、義理の兄である。</div>
<div> 「さっき誰かといなかった?」</div>
<div> 「友達」</div>
<div> 「ああ、ここの子ね」</div>
<div> 頭をかきながら上を向く彼。私は鳴兄、と呼んでいる。鳴兄は下を見ると、トラックを右手の親指でさして、</div>
<div> 「お前も手伝ってくれないか。終わらせたいからさ」</div>
<div> 「わかった」</div>
<div> 私は部屋に持ってこられた軽めの荷物を奥のほうへ移動させていき、大体1時間ぐらいで終わらせることができた。</div>
<div>
翌日。昨日あった背中の痛みはなくなり、着慣れた制服に腕をとおす。着替えている最中によいにおいがしてきた。ジュージューとなるフライパンの音は、とても元気がよい。</div>
<div> 「おはよう」</div>
<div> 「おはよう。今日は弁当作ってないぞ」</div>
<div> 「うん」</div>
<div>
軽そうな外見に似合う、黒を基調としたちょっとホストっぽい格好をしている鳴兄。学校が慣れるまでの間、台所当番は彼がやることになった。ちなみに、ユキは危なっかしいので元々抜かしている。</div>
<div>
お味噌汁とご飯を3人分用意すると、その上にスクランブルエッグとウィンナーが乗ったお皿とポテトサラダがのった小皿がでてくる。置いた直後に弟が、寝坊したっ、と大騒ぎして飛びだしてきた。</div>
<div> とくに気に留めることもなく、私たちは先に食事を始める。</div>
<div> 「ったくユキの奴は。そうそう、楓」</div>
<div> 「何?」</div>
<div>
お茶碗を置き、箸をその上にそろえると、面倒を起こすなよ、といった。私は、唐突のことで、危うく口の中のものを吹きだしそうになる。咳払いをし、</div>
<div> 「どういう心配してるわけ」</div>
<div> 「い
2011-11-30T15:45:33+09:00
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