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ローラー、軸受けに使われるボールベアリングは、内部に潤滑兼錆止め用のグリスが大量に塗られています。 これは多過ぎて抵抗になるので、抜いてあげれば良く回るようになります。これを俗に脱脂と言います。 (特に11ミリや13ミリのベアリングローラーは硬いオイルが多量に入っており、そのまま使うと回転に支障があるため、 軽く慣らした後に脱脂をして、必要に応じて軽くオイルを注入するのがいいでしょう。) *用意する物 **ボールベアリング 基本的にどのボールベアリングも同じ方法で脱脂できます。 ついでにギアやプラローラー等のグリスを付けて使う物も同じ方法でグリスを抜く事が出来て楽です。 #amazon(B07JD48F4V) **パーツクリーナー 長い缶で入っているスプレー式の容器が一般的です。 自転車や自動車のタイヤやライトなどの樹脂製品周辺に使う物と説明されているプラスチックやゴムにダメージを与えにくいタイプが使いやすく、ベアリング脱脂以外にも色々なメンテに使えます。 大量に入っていて安価なので入手も楽でしょう。主にホームセンターで取り扱っています。 #amazon(B00MUBQYV6) **蓋付きの小さな容器(ガラス製が望ましい) 塗料のスペアボトルがお勧め。大抵はガラス製で、しかも液漏れ・溶剤の揮発防止に蓋と本体の間にパッキンが入っているのでこの作業にはうってつけでしょう。 入手も、模型店や模型用塗料を扱っている家電量販店へ行けば大抵1~2種類はおいてありますし、ホームセンターなどでも店舗によっては扱っているところがあり、比較的容易に手に入ります。 お値段も数十円~百数十円と手ごろです。 もちろん、中身を使い切って空になった塗料ビンでもかまいませんが、その場合はしっかり洗浄しないと残った塗料カスがシェイク中に剥離し、最悪ベアリングの中に進入してしまうので注意しましょう。 #amazon(B001C4QXP4) *方法 容器にパーツクリーナーを適量スプレーで注ぎ、その中にベアリングを入れます。 ベアリングは3~4個以上入れたほうが確実&早く洗浄できます。 容器の蓋をしっかりと閉め、ベアリング全体にクリーナーが行き渡るようにシェイクします。 この後、人によって方法が分かれるようです。 &bold(){A:数秒ほどシェイクし、ベアリング内部に僅かにグリスが残った状態で取り出す。} この場合開封時よりも良く回るし、しかも別のオイルを注油する必要がありません。 特定のコース常設店では『床が汚れるので潤滑オイル使用禁止』なお店があるので、そんな場合この方法が望ましいです。 &bold(){B:グリスが抜けきるまで念入りにシェイクし、取り出した後に別売りの低粘度オイルを挿す。} 1.大体1~2分くらいシェイクし、一旦ベアリング内部のグリスや汚れが溶け出して濁ったパーツクリーナーを取り出す。 2.新しいパーツクリーナーを入れ、再度シェイク。 3.濁りがなくなるまで1,2を繰り返す。 濁りがなくなれば、ほぼ完全にクリーンになったと考えていいでしょう。 このままなら最高性能を発揮してくれますが、部品の磨耗やリテイナー(玉を適切な位置に保持しておくスペーサー)の変形を早めて寿命を縮めますので、[[潤滑剤]]の項で述べているベアリングオイル等を少量挿してあげれば長持ちし、錆も防いでくれます。ただし挿しすぎも逆効果でマシンやコースが汚れるので程々に。 また、低粘度オイルは効果が切れやすいので、持続性は使用した日限りくらいと考えておきましょう。 一度脱脂した後も経過日数や走らせた回数などによって、定期的にこれをやってあげると性能を維持できます。 ・ワークマシンを使ってオートシェイク パーツクリーナーの脱脂力が強力なので普段は必要ありませんが、どうしても面倒な場合に有効です。 [[タイヤ]]・[[ホイール]]や[[ギヤ]]の加工に使うワークマシンをそのまま脱脂にも使えます。 まず、ワークマシンのホイールにテープなどでセッティングウェイトや釣り用の錘などを一つくくりつけます(しっかり止めておかないと作動中に吹っ飛ぶので注意)。 これが振動子になり、スイッチを入れてやると結構な勢いで震えてくれます。 後はベアリングとパーツクリーナーを入れた容器を合体させればOKです。 壁や天井にフックを設置し、そこから釣り糸や輪ゴムを使って吊るしておくといいでしょう。 人間と違って疲れ知らずなので、電池が切れるかシャーシがぶっ壊れない限り1時間だろうが一晩中だろうが振り続けてくれます(でも汚れたオイルの交換は忘れないように…) ・使わないベアリングの保存 脱脂したは良いが今すぐに使わなかったり、セッティング変更などで取り外したボールベアリングを持っている人も多いかと思います。 そのままでは錆びてしまいますので、最低限適量の注油はしておきましょう。 ・洗浄後のパーツクリーナー処分 ティッシュに染み込ませて捨てるだけでOKです。 残った沈殿物はティッシュなどでふき取って、ある程度綺麗になったら水洗いで仕上げましょう。 *注意 ベアリングの洗浄や保存に塗料用溶剤(ラッカー、エナメルなどの各種シンナー)やガソリン、灯油などを使ってる人がいますが、やめておいたほうが良いでしょう。 石油系溶液の中にはプラシール(玉を保護している部分)やプラリテイナーを強力に侵食する物があります。 そうなってしまっては使い物にならないので、お高いボールベアリングがゴミ箱行き…。 最近では金属シールのボールベアリングでも中身がプラリテイナーだったりする(950で確認)ので要注意です。 また(保存液として使っている場合)、何よりレース会場に持っていけません。 近年のぶっそうな放火事件発生以降は灯油やガソリン、その他可燃性がある液体を本来の使用用途以外の用途で持ち歩いていた場合、いつどこに持って行き何に使うんですか?とお巡りさんに職務質問されても文句言えないんですから、そういう物はみだりに持ち歩かないようにしましょう。 ---- - 09年から全く更新の無い古すぎる記事だったので、ライターオイルじゃなくパーツクリーナー使うように修正 -- 名無しさん (2017-11-23 03:59:17) #comment
ローラー、軸受けに使われるボールベアリングは、内部に潤滑兼錆止め用の硬めのグリスが塗られている。 これを適度な硬さにすると良く回るようになります。これを俗に脱脂と言います。 (軽く慣らした後に脱脂をして、必要に応じて軽くオイルを注入するのがいいでしょう。) *用意する物 **ボールベアリング 基本的にどのボールベアリングも同じ方法で脱脂できます。 ついでにギアやプラローラー等のグリスを付けて使う物も同じ方法でグリスを抜く事が出来て楽です。 #amazon(B07JD48F4V) **パーツクリーナー 長い缶で入っているスプレー式の容器が一般的です。 自転車や自動車のタイヤやライトなどの樹脂製品周辺に使う物と説明されているプラスチックやゴムにダメージを与えにくいタイプが使いやすく、ベアリング脱脂以外にも色々なメンテに使えます。 大量に入っていて安価なので入手も楽でしょう。主にホームセンターで取り扱っています。 #amazon(B00MUBQYV6) **蓋付きの小さな容器(ガラス製が望ましい) 洗った調味料の空き瓶でもじゅうぶんだが、塗料のスペアボトルがお勧め。大抵はガラス製で、しかも液漏れ・溶剤の揮発防止に蓋と本体の間にパッキンが入っているのでこの作業にはうってつけでしょう。 入手も、模型店や模型用塗料を扱っている家電量販店へ行けば大抵1~2種類はおいてありますし、ホームセンターなどでも店舗によっては扱っているところがあり、比較的容易に手に入ります。 お値段も数十円~百数十円と手ごろです。 もちろん、中身を使い切って空になった塗料ビンでもかまいませんが、その場合はしっかり洗浄しないと残った塗料カスがシェイク中に剥離し、最悪ベアリングの中に進入してしまうので注意しましょう。 #amazon(B001C4QXP4) *方法 容器にパーツクリーナーを適量スプレーで注ぎ、その中にベアリングを入れます。 ベアリングは3~4個以上入れたほうが確実&早く洗浄できます。 容器の蓋をしっかりと閉め、ベアリング全体にクリーナーが行き渡るようにシェイクします。 この後、人によって方法が分かれるようです。 &bold(){A:数秒ほどシェイクし、ベアリング内部に僅かにグリスが残った状態で取り出す。} この場合開封時よりも良く回るし、しかも別のオイルを注油する必要がありません。 特定のコース常設店では『床が汚れるので潤滑オイル使用禁止』なお店があるので、そんな場合この方法が望ましいです。 &bold(){B:グリスが抜けきるまで念入りにシェイクし、取り出した後に別売りの低粘度オイルを挿す。} 1.1次洗浄段階。瓶をシェイクし、一旦ベアリング内部のグリスや汚れが溶け出して濁ったパーツクリーナーを取り出す。 2.2次洗浄段階。新しいパーツクリーナーを入れ、再度シェイク。 3.濁りがなくなるまで1,2を繰り返す。 濁りがなくなれば、ほぼ完全にクリーンになったと考えていいでしょう。 このままなら最高性能を発揮してくれますが、部品の磨耗やリテイナー(玉を適切な位置に保持しておくスペーサー)の変形を早めて寿命を縮めますので、[[潤滑剤]]の項で述べているベアリングオイル等を少量挿してあげれば長持ちし、錆も防いでくれます。ただし挿しすぎも逆効果でマシンやコースが汚れるので程々に。 また、低粘度オイルは効果が切れやすいので、持続性は使用した日限りくらいと考えておきましょう。 一度脱脂した後も経過日数や走らせた回数などによって、定期的にこれをやってあげると性能を維持できます。 ・ワークマシンを使ってオートシェイク パーツクリーナーの脱脂力が強力なので普段は必要ありませんが、どうしても面倒な場合に有効です。 [[タイヤ]]・[[ホイール]]や[[ギヤ]]の加工に使うワークマシンをそのまま脱脂にも使えます。 まず、ワークマシンのホイールにテープなどでセッティングウェイトや釣り用の錘などを一つくくりつけます(しっかり止めておかないと作動中に吹っ飛ぶので注意)。 これが振動子になり、スイッチを入れてやると結構な勢いで震えてくれます。 後はベアリングとパーツクリーナーを入れた容器を合体させればOKです。 壁や天井にフックを設置し、そこから釣り糸や輪ゴムを使って吊るしておくといいでしょう。 ・使わないベアリングの保存 脱脂したは良いが今すぐに使わなかったり、セッティング変更などで取り外したボールベアリングを持っている人も多いかと思います。 そのままでは錆びてしまいますので、最低限適量の注油はしておきましょう。 中長期使わない場合は、ベアリングオイルに漬けて保存する方法もあります。 ・洗浄後のパーツクリーナー処分 ティッシュに染み込ませて捨てるだけでOKです。 残った沈殿物はティッシュなどでふき取って、ある程度綺麗になったら水洗いで仕上げましょう。 *注意 ベアリングの洗浄や保存に塗料用溶剤(ラッカー、エナメルなどの各種シンナー)やガソリン、灯油などを使ってる人がいますが、やめておいたほうが良いでしょう。 石油系溶液の中にはプラシール(玉を保護している部分)やプラリテイナーを強力に侵食する物があります。 そうなってしまっては使い物にならないので、お高いボールベアリングがゴミ箱行き…。 最近では金属シールのボールベアリングでも中身がプラリテイナーだったりする(950で確認)ので要注意です。 また(保存液として使っている場合)、何よりレース会場に持っていけません。 近年のぶっそうな放火事件発生以降は灯油やガソリン、その他可燃性がある液体を本来の使用用途以外の用途で持ち歩いていた場合、いつどこに持って行き何に使うんですか?とお巡りさんに職務質問されても文句言えないんですから、そういう物はみだりに持ち歩かないようにしましょう。 ---- - 09年から全く更新の無い古すぎる記事だったので、ライターオイルじゃなくパーツクリーナー使うように修正 -- 名無しさん (2017-11-23 03:59:17) #comment

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