加工

加工する際はよく切れるデザインナイフ(アートナイフ)や彫刻等、網目ヤスリ、ダイヤモンドヤスリを揃えておくとGood。

●真円出し
真円加工ともいう。
改造と言うよりは、タイヤ本来の性能を出すために整える感じ。
ミニ四駆のタイヤは成型の関係上、中央にパーティングラインが走っているものがほとんどだが、このパーティングラインにバリが出ていたり、パーティングラインを境に型ずれがあったりして綺麗な円が出ていないものが多い。とくに古いタイヤや、固いハード素材のタイヤなどに出やすい傾向がある。
そのままでは振動が起こり、速度も伸びないうえに安定性も損なわれるので、ワークマシンや電動工具、工作機械などで綺麗な円になるよう加工するのである。
ホイールにはめて行うが、当然精度の良いホイールじゃないと意味がないので注意。ホイール自体も真円加工しておくとなお良い。

●ハーフ
ゴムタイヤやシリコンタイヤは安定した性能を発揮するものの、密度が高いため重い。
そのため、幅を半分~1/3に切り詰めて、軽量化とグリップ力の調整がよく行われる。
そのままでは公式規定の「タイヤの幅は8mm以上」に引っかかるので、一緒にダミーのスポンジタイヤ(接地しないよう、直径はメインタイヤより小さめ)を取り付ける。


●ラウンド加工
タイヤのグリップ力調整のために、断面をΔやバレルタイヤ状に加工する。
上記のハーフ加工や下記の超大径工作と併用される場合が多い。


●超大径
最高速を伸ばすため、公式規定の制限いっぱいまで直径を大きくしたタイヤ。
基本的にはゴムタイヤの2重バメで作られる。
タイヤを2つ使う分、重くなるので、大抵ハーフタイヤにしてラウンド加工される場合が多い。
タイヤを無理に延ばさなければならないので、熱湯で温めてから行うことが多い。やけどには注意しよう!
インナータイヤとアウタータイヤはそのままではきっちり固定されず、走行中の振動・衝撃や時係変化などでずれる事があるため、接着剤で固定する。
接着剤には瞬着を使う事が多いが、瞬着にはかなり強力な溶剤が含まれていて、タイヤを無理やり伸ばしている超大径では材質によっては溶剤の作用でちぎれてしまう事がある。その場合、瞬着ではなくゴム系接着剤を使うとある程度回避できる(ただしゴム系にも溶剤は含まれているので、100%ではない)
また、タイヤを延ばしてはめるため厚みが不均一になりがちで、真円度が低くなりやすいため真円加工は必須と言ってもいい。(特にインナースポンジの場合)インナー・アウターとも加工しなければならない事も多いので、それなりの経験が必要な改造である。

  • インナースポンジ
超大径タイヤの内側に使う素材をスポンジタイヤにしたもの。
スポンジタイヤはそのままでは軟らかすぎるので、瞬間接着剤で硬化させる必要がある。
超大径の欠点である重量の増加を抑えられるが、大量の瞬間接着剤が必要なうえ、作るのにコツが必要。上手く作らないとインナーゴムより重くなる事もある何かと難しいタイヤ。

  • ダブルインナースポンジ
インナースポンジの発展系。その名の通り、インナーのスポンジを2重にする。
ゴム部分が薄くなるのでかなり軽量化できるが、スポンジ部分が上記のものよりも作りにくい上、かぶせるゴムタイヤも必要以上に伸ばされるためにバーストしやすい。特に、先に記した通り接着の際には注意が必要である。

  • 大径ロープロホイールに小径ローハイトタイヤを2重バメする。
直径がほぼ規定ギリギリの34.5mmになるため手軽に超大径を作れるが、ホイールの直径が大きいためバーストする危険性が高い。
特にアウターは必要以上に延ばされるため、ちぎれる事が多い。熱湯での過熱は必須と言える。
手軽と言っても無理に引き延ばしているため、やはり真円加工は必要である。
裏技というか、タイヤをいったん裏返し元に戻しながらはめるとうまくいく。


●縮みタイヤ
通常大径タイヤは大径ホイールにしかはまらないが、ロープロホイールにはめることができるようにするのがこの加工。
バレルタイヤを縮めるのが多いが、スパイクタイヤを縮める人もいる。(というか形状は関係ない)

  • やり方
縮めたい大径タイヤをジッポオイルやホームセンターで売っているプラを痛めるパーツクリーナーの液につける。


このとき密閉できるある程度の大きさがあるビンが必要、クリーナーやジッポは揮発性が高いので密閉できないと蒸発してしまう。
5~8時間くらい(使用する物によっては30分でいけるものも)つけているとタイヤが膨張する。
その後7時間くらいかけて干すとタイヤが縮んでくる。ハードタイヤでも縮みます。(縮みが足りないと思ったら同じ工程を繰り返す)
その後多少削って直径をそろえれば完成。
この加工を行うと硬くなるので、干しタイヤと同じ効果も得られる。

※シリコンタイヤを除く、現在のミニ四駆のタイヤは熱可塑性エラストマー樹脂(TPE)というもので、ゴムっぽいけどゴムじゃないんです。
これに鉱物油などが混ぜられてタイヤが作られているわけだが、油が抜けることにより小さくなるらしい。
詳しいことはぐぐってくれ。


●薄タイヤ
タイヤは分厚く柔らかいほど衝撃を緩和してくれるが、反面その反発力も大きく、着地などで跳ねやすくなる傾向にある。
そのため、アップダウンの多いコースなどでは固いタイヤが好まれるが、そういうタイヤは大抵重めである場合が多い。
そこで、大径ホイールにはめたタイヤをギリギリまで薄く削って反発力の低下と軽量化を狙ったのが薄タイヤである。
削る量が多い上、薄くなってくると加工抵抗に伴ってホイールから剥離し易くなるので、腕と根気が必要な改造である(剥離に関して言えば、あらかじめホイールに何らかの形でタイヤを固定しておけば防げる)
薄くなる分、わずか厚みの狂いが大きく影響しかねないので、必ず真円の出たホイールを用いなければならない。
見方によっては超大径タイヤ並みに難しい改造だ。
欠点としては、ホイールのサイズに左右される為だいたい小径か、それより少し大きいくらいの直径にしかならないこと。大径ホイールでタイヤが千切れるぎりぎりまで薄く作った場合、25mm強になる。大径ローハイトホイールで作れば、もう少し大きく出来る
跳ねが少なくなる分、衝撃はモロに伝わるので注意。


●簡易薄タイヤ
大径ホイールに中空タイヤを延ばしてはめるだけである。
削らなくていい上、それほど延ばさないのでタイヤへの負荷も少ない。
大径ローハイトホイールの場合、リブの直径が大きすぎるためそこだけ切り落とす必要がある。
欠点としては、中空タイヤのグリップが強めなのでコーナーに少々弱くなるかもしれない。