MSシャーシとMAシャーシ(ミニ四駆PROシリーズ)で使用するモーター。
従来のミニ四駆用モーター(片軸モーター)がエンドベルとは反対側のみにシャフトが伸びていたのに対し、
こちらはエンドベル側にもシャフトが突き出しピニオンギヤが取り付けられるようになっている。
ダブルシャフトモーターというのが商品名だが、
実際には1本の長いシャフトが両側から飛び出しているだけなのでややこしいとされ、両軸またはPRO用と呼ばれることが多い。

スプリント・パワーダッシュ以降に開発・発売されたため、ノーマル以外は全種相模マイクロ製。
よってやっぱり性能のバラつき(主にハズレ方向)が多いといわれる。
さらに最初のころは焼きついたという話まであった *1
また、旧チューン系モーター3種にはご丁寧にも役立たずの真ちゅうピニオンが標準装備だった。
2次ブーム時にこそよく使われた真ちゅうピニオンも、
PROの展開が始まるころには「硬すぎてプラギヤがすぐに磨耗してしまう上、当の真ちゅうピニオン自体はいつまでたってもあたりが出ない」と言うことがばれてしまっていた。
しかも悪いことに、PRO用チューン系モーターにくっついているのはGUPのものと違いメッキされていない仕上げ面むき出しのもので、
それがただでさえ脆い両軸用カウンターギヤの消耗を余計に早め、敬遠される結果となった。
そのため、大抵は100均の安物ニッパーなどでカチ割られる運命である。
一部もったいないお化けの取り憑いているものは、うまく取り外し、その硬さと表面の粗さを生かしてオレンジクラウンの慣らしなどに使っているようである。


FA-130モーター(両軸ノーマルモーター)
消費電流:1,100mA
回転数:?rpm(無負荷時)
    9,900rpm(適正負荷時)
最大トルク:10g-cm
重量:19.2g
製造メーカー:マブチ

エンドベルの色は白(乳白色)
両軸ゆえ、シャフトが片軸モーターより長く、よく井桁のリヤローラー軸として利用される。
片軸と違いAOパーツで扱っていないが、大阪のSKLなど一部ミニ四駆ステーションでバラ売りされている。



トルクチューンモーターPRO ITEM.15346 定価 改定前300円 改定後360円
消費電流:1,200mA
回転数:?rpm(無負荷時)
    12,000rpm(適正負荷時)
最大トルク:14.5g-cm
重量:19.2g
製造メーカー:SMC Motor


エンドベルの色は蛍光オレンジ *2
MSシャーシは駆動系が軽い分トルクが不足する傾向があり、超速ギヤ+大径のセッティングではこの両軸モーターが一番扱いやすくなっている。
また、以前はMSシャーシ用GUPモーターとしては唯一従来のチューン系と同じ銅ブラシだったためか、
パワー・スプリント以降発売されたモーターの中では一番性能のバラつきが少ないとも言われる。 
これらの理由のため、現在でもコースによってはよく使われている。とりあえず持っておいて損はないモーターのひとつである。
トルクチューン2モーターPROの発売に合わせて販売終了。



レブチューンモーターPRO ITEM.15350 定価 改定前300円 改定後360円
消費電流:1,500mA
回転数:?rpm(無負荷時)
    14,300rpm(適正負荷時)
最大トルク:10g-cm
重量:19.2g
製造メーカー:SMC Motor

エンドベルの色は青。
ただでさえ致命的なトルク不足から使うものが少なかったと言うのに、上記の通りMSシャーシではトルクが求められる傾向があった上、やはり性能のバラつきも多かった。
しかも片軸レブと違い、ミニ四駆PRO初期は目立ったメディア展開がなく、当然ながらそれらで取り上げられることもなし。
PROの展開が始まるころにはくっついている真ちゅうピニオンと同じく欠点が露呈していたため、片軸レブ以上に存在感が薄い。
レブチューン2モーターPROの発売に合わせて販売終了。



アトミックチューンモーターPRO ITEM.15351 定価 改定前300円 改定後360円
消費電流:1,300mA
回転数:?rpm(無負荷時)
    13,700rpm(適正負荷時)
最大トルク:14g-cm
重量:18.7g
製造メーカー:SMC Motor


エンドベルの色は黒・・・これはタミヤ発FA-130型モーターではハイパーミニから数えて6個目である。両軸とはいえややこしい。
片軸とは違い性能はかなり大人しめになった。
というか大人しくなりすぎて、トルクが必要なMSシャーシの駆動方式には超速大径などトルクが必要なマシンを回す場合はトルクチューンPROを使うほうが堅実だったりと、
おかげで後述のライトダッシュモーターPROが出るまで、トルクチューンPROかハイパーダッシュPROか、という2択な状況になってしまっていた。
片軸のアトミックチューンより本体重量が1.7g重いため、そこでロスが出てトルクが食われているとされる。

ただし2009年に行われた改定後、発売されたアトミックPROは値段こそ上がったものの性能が向上し、使いやすくなっている。
買う時はタグが新しいタイプのものを求めよう。
でもトルクも同時に性能が上がったため、やっぱり・・・
アトミックチューン2モーターPROの発売に合わせて販売終了。


ハイパーダッシュモーターPRO ITEM.15375 定価 改定前380円 改定後420円
消費電流:1.6-3.0A
回転数:21,200r/min(無負荷時)
    17,200r/min(適正負荷時)
最大トルク:1.4-1.9mN・m
重量:17.8g
製造メーカー:SMC Motor


エンドベルはハイパーダッシュ伝統の赤。カーボンブラシ採用。
やっぱり名前が長いのでHD PROとかHDPとか略されることが多い。
状況に恵まれなかったハイパーダッシュ系だったが、両軸モーターとなったこと、
一部を除いたダッシュ系モーターが公式大会で解禁されたことによってようやく日の目を見たと言える存在。
スペックはハイパーダッシュ2よりトルクが高く、性能が上がっているが、そのぶん消費電流量が増えている。
片軸におけるパワーダッシュに相当する位置づけの高出力モーターである。
また他のPRO用チューン系モーターと違い、ピニオンギヤがオプション扱いになり、不人気だった真鍮ピニオンギヤがくっ付いていなかったため歓迎された。
そんなこともあって確実に愛用者は増えている。

表記スペック上は片軸のパワーダッシュよりずっと回転数が低いが、憂うことなかれ。
MSシャーシの優れた駆動設計と公式レース使用可能モーター中最大のトルクを持ってすれば、200gを超えるような重量級マシンも軽々引っ張ることができ、
このモーターで十分にパワー・スプリント搭載のシャフトドライブシャーシと渡り合うことを可能としているのである。

マッハダッシュPROの発売によって、ハイパーダッシュPROは両軸モーターにおけるパワーダッシュに相当するモーターという立ち位置が完全に定まった。

カーボンブラシがただの分厚い金属ブラシにしか見えない(多分マッハPROと同じ銀カーボンブラシ)上に、
ニッ水で無負荷で三時間以上慣らしをしても、分解したら煤けていない、殆ど削れていないので、両軸ダッシュモーターとして破格の性能、という意見もあります。


ライトダッシュモーターPRO ITEM.15402 定価 420円
消費電流:1500~2200mA (1.5-2.2A)
回転数:17,800rpm(無負荷時)
    14,600rpm(適正負荷時)
最大トルク:13.3~19.4g-cm(1.3~1.9mN・m)
重量:17.9g
製造メーカー:SMC Motor


エンドベルの色は黄色。これはミニ四駆用FA-130型モーターでは初となる。
トルクチューンPROとハイパーダッシュPROの中間的な性能を目指したモーター。
本来ならその位置づけとなるべきアトミックチューンPROが、誠に残念なモーターで *3 泣き所となっていたこと、
2009年当時の公式レースを戦い抜く上で、トルクPROとハイパーダッシュPROの中間的な性能の扱いやすいモーターが求められていたことから、新たに開発された。

外部電極からも分かるが、銅ブラシが採用されているため慣らしやすく、品質のバラツキが比較的少ない特徴がある。
しかし改良型ブラシとはいえ所詮は銅ブラシなのか、カーボンブラシを採用したハイパーダッシュPROに比べ、耐久性にやや難があるといわれる。
ダッシュと名の付くモーターにしては回転数がややおとなしめだが、消費電流も比較的少なめに抑えられており、トルクは実用に足る程度にはあるので、
性能バランスはよくまとまっている。脱チューン系にはうってつけのモーターといえるだろう。
アルカリ電池でもしっかり回すことができるため、充電池の管理がメンドイ人でも扱いやすい。
片軸におけるハイパーダッシュ2に相当するモーターと考えてよいであろう。


マッハダッシュモーターPRO ITEM.15375 定価 420円
消費電流:2.6-3.5A
回転数:24,500rpm(無負荷時)
    20,000rpm(適正負荷時)
最大トルク:1.3-1.8mN・m
重量:17.8g
製造メーカー:SMC Motor


エンドベルの色は赤。銀カーボンブラシ採用。
片軸モーターで二次ブーム時に発売されたものと同じ名前だが、PROでは公式レースで使用可能に。というか、片軸のマッハダッシュとは立ち位置が異なる。
回転数がスプリントダッシュ並みにあるものの、トルクはライトダッシュPROと同じ程度なので、小径マシン向けのモーター。
つまり、マッハダッシュPROは片軸のスプリントダッシュ相当の立ち位置となる。
スペックはスプリントダッシュに劣るものの、両軸シャーシの駆動効率の良さでそれを十分にカバーできる。
ただ、パワーダッシュとスプリントダッシュと違い、ハイパーダッシュPROとマッハダッシュPROはエンドベルも金属カップも色が同じなので、少々まぎらわしい。
ちなみに、これだけエンドベルの封印が今までの両軸モーターのようなものではなく、片軸のスプリント・パワーダッシュのような封印になっている。



トルクチューン2モーターPRO ITEM.15487 定価 360円
消費電流:1.7-2.0A
回転数:14,400rpm(無負荷時)
    12,200rpm(適正負荷時)
最大トルク:1.7-2.1mN・m
重量:?
製造メーカー:SMC Motor

トルクチューンモーターPROの後継モーター。エンドベルの色は旧型と同じオレンジで、見た目はラベルぐらいしか違いはない。
旧型から性能が向上したようだが、消費電流も増えチューン2系ではもっとも多い。
慣らせば20,000rpm以上回る個体もあるらしく、持っておいて損はないモーターであることは変わらない。
新型チューン系共通で真鍮ピニオンギヤは付属していない。



レブチューン2モーターPRO ITEM.15488 定価 360円
消費電流:1.5-1.8A
回転数:14,900rpm(無負荷時)
    13,200rpm(適正負荷時)
最大トルク:1.2-1.5mN・m
重量:?
製造メーカー:SMC Motor

レブチューンモーターPROの後継でエンドベルの色は旧型と同じ青。
不評だったカーボンブラシから金属ブラシに変更され、性能(特にトルク)が向上したが、
それ以上にトルクチューン2モーターPROの性能向上が大きく、今回も存在感が薄い。
新型チューン系共通で真鍮ピニオンギヤは付属していない。



アトミックチューン2モーターPRO ITEM.15489 定価 360円
消費電流:1.5-1.7A
回転数:14,500rpm(無負荷時)
    12.300rpm(適正負荷時)
最大トルク:1.6-1.8mN・m
重量:?
製造メーカー:SMC Motor

アトミックチューンモーターPROの後継でエンドベルの色は旧型と同じ黒。
レブチューン2モーターPRO同様、カーボンブラシから金属ブラシに変更されている。
金属ブラシになったことで期待されたが、トルクチューン2モーターPROと100rpmしか違わないなど、旧型同様大人しめの性能になっている。
片軸用とは逆に、両軸用チューン2系の中ではもっとも消費電力が少ないのが唯一の利点か。
新型チューン系共通で真鍮ピニオンギヤは付属していない。



※rpm:revolutions per minuteの略で、正式にはr.p.m.(R.P.M.)と表記する。
日本語に直すと「毎分の回転数」となる。r/m(R/M)とも。毎秒回転数の場合はrps、毎時の場合はrph。

※2トルク:物体を固定された回転軸を中心に回転運動をさせるときに、回転軸のまわりの力のモーメント(力の能率)である。
力矩、ねじりモーメントとも言う。
単位はg-cm(g・cm)だったが、これはすでに一般的ではなく、最近では国際単位系のN・m(ニュートン・メートル)やmN・m(ミリニュートン・メートル)が使われる。



  • 役立ちました。 -- あ (2015-08-14 11:51:37)
  • 役立ちましたが、トルクチューン2モーターPROが無かったので追加お願いします。 -- 無し (2015-08-14 11:54:17)
  • とりあえずチューン2系を追加してみました。 -- 名無しさん (2015-09-02 22:19:52)
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