トラッキンシャーシ


[基本データ]
重量(ボディ、ボディキャッチ、電池を除いたノーマルの全重量):?

※コンペティションギヤはTYPE-3用となっていて、トラッキンシャーシへの対応は明記されていないためレギュレーション違反になる可能性あり。
ただし箱の改造例ではコンペティションギヤーを使用していたり、下記の通りJr.News120ではタイプ3トラッキンタイプと表記されているので、対応していると判断される可能性もある。
使用する場合は各レースの受付などでしっかり確認すること。
ミニ四駆グレードアップパーツマッチングリスト(ギヤ比)に明記してくれねぇかなぁ。



トラッキンミニ四駆に採用されているシャーシ。ジョリージョーカー・サニーシャトルの2車種がある。
TYPE-3をトラッキンシリーズ向けに改修したもの*1で、駆動系など基本構造はTYPE-3と同じ、つまりTYPE-1系列である。
そのため、速くしようと思うとかなり大変であり、それなりの技術を要する。
ただ、TYEP-1、TYPE-3、そしてこのシャーシと作られるたびに精度は向上していて、このシャーシはTYPE-1系列では最も性能がいいと言われる。生産数が少なかったことも幸い(そう言っていいのかわからないがw*2))してか金型の痛みも殆どない。

TYPE-3との違いとしては、

  • 専用の着脱可能なリヤバンパーが装備されている。
  • サイドガード(サイドステー)がなく、ボディをつけるキャッチになっている。原型となったTYPE-3を含む、大部分のレース用ミニ四駆とは別規格である。
  • ↑のため、バッテリーホルダーの付け外しが難しくなったため、このシャーシのホルダーはTYPE-3のものより大型化されてシャーシ底面付近まで包み込むような形のモノになっている。
  • 前後バンパーの真ん中にネジ取り付け穴がついている。
  • 初めて標準で小径タイヤが採用されている。

ボディキャッチはワイルドミニ四駆と規格が一緒なので、無改造(若しくは小改造)でワイルドのボディが乗るのはオイシイ*3

脱着式のリヤバンパーが装備されていて、リアステーに相当するものが初期状態で装備されているのは、TYPE系ではトラッキンシャーシのみであるため、大きな特徴となっている。
これは恐らく、サイドガードが廃止されたことへの代価と思われるが、リヤステーにローラーを装着することが主流となった現在の目で見れば、非常に先進的な構成と言えよう。
通常ははめ込むだけだが、シャーシへの固定用にネジ穴が設けられているので、下手なリヤステーより根元の強度を確保しやすい。
そのため、FM化も比較的容易に行える。
ただし独自規格なので、他のリヤステーは無加工では直接装備できないので注意が必要。

前後ともにバンパーの形状がTYPE-3と大差ないため、補強は必須である。
しかし前後ともバンパー中央にネジ穴が設けられていて、FRP補強プレート等を3点で固定する事が出来るので、他のTYPE系より剛性を確保しやすい。
FRP補強プレートが生産停止になった現在でも、FRPマルチ補強プレートなどがあるので同じように補強することが出来る。
リヤーは着脱式ながら、上記の通り根元の接続部分がかなり頑丈に設計されている上ネジ止めして強度を向上させられるので、FRPの3点固定と併用することで十分な強度を確保できる。
ただしフロントはTYPE-3の殆どそのままなので、根元が弱く、単純にFRPを3点固定するだけでは速度が上がったときに問題が出る可能性が高いので注意。

ホイール、タイヤは直径は現在の小径と変わらないのだが、タイヤ幅やオフセットが現在のS1・SFMフルカウル系やTZ(TZ-X)小径系とは異なる独自のものだった。
ちなみにホイールはメッキされていて、初めてメッキホイールが付属した例でもある。

トラッキン独特の欠点としては、ボディの関係から車高が非常に高くなりやすいことがある。
また予備部品が入手しにしくく、保守整備上の問題が大きいのは他のTYPE系シャーシと変わらないので、そこは割り切って使う必要がある。

ちょっと笑える点として、上記の通りフロントバンパーが中央のネジ穴が追加された以外はTYPE-3と同じであるため、TYPE-3用のボディを引っ掛ける穴がそのまま残っていたりする。
ただし、リヤーは専用リヤステーの取り付けポイントに変更されていて、さらに追加されたサイドのボディキャッチマウントが干渉するため、TYPE-3のボディを乗せるためにはそれなりの改造が必要(まぁそこまでするなら普通にTYPE-3使えばいいのだけれど)。

2010年7月、まさかの再販を遂げた。
再販に合わせてワイルドミニ四駆も棚に並べる店が多く見かけるので、マンネリを感じた人は触ってみると新鮮に感じるだろう。
ただ、独自企画のホイールとタイヤの生産は手間がかかり過ぎたのか(ホイールはメッキまでしなければならないし・・・)、再販に合わせてホイールとタイヤが小径メッキスポークホイールとフルカウル標準型のスリックゴムタイヤに変更されてしまった。
性能的には前述の通りTYPE-1系列の最終発展型であり、TYPE系の中では優秀なシャーシといえるので、TYPE-1系列の入門用として使ってみるのもいい。

ちなみに再販されたトラッキンはパーツ注文することが可能。
再販物は基本的に注文できなかったから有りがたい。

以前はトラッキンでは公式レースに出られないとう話もあったが、今ではレギュレーションにも明記されているので使用可能。

1.競技車の種類
レーザーミニ四駆、ミニ四駆REV、ミニ四駆PRO、レーサーミニ四駆、スーパーミニ四駆、フルカウルミニ四駆、エアロミニ四駆、マイティミニ四駆、ラジ四駆、トラッキンミニ四駆シリーズに限られます。競技やクラスによって、参加可能な車種やシリーズが限定される場合があります。

ちなみにカラーバリエーションはシリーズが2台しかない為、ブラウン(ブラウングレー)だけである。

小ネタとして、ボディと電池をそれぞれ逆向きに取り付けるだけでなんちゃってFMマシンにできるという特徴があるのだが、あまり流行らなかった模様。


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最終更新:2023年01月16日 16:33

*1 Jr.News 120ではタイプ3トラッキンタイプと表記。タイプがかぶってる・・・

*2 トラッキンミニ四駆は発売当初、不人気で売り上げが伸びず、シリーズもたった2台で終了した経緯がある。生産数が少ないというのもそのため。2010年の再販では無事売り切れた様子(まぁ生産数が少なかったせいもあるかもしれないが

*3 ただし、マッドブルJr.などごく1部は大掛かりな加工が必要