VS chassis

[基本データ]

旧(2次ブーム)シャフトドライブシャーシ最終型・・・と思われがちだが、後にTZ-Xが登場している為、実際は2次ブーム時において最後から2番目のシャーシ。なおTZ-XはTZの、SXXもSXのリメイクの為、新規設計のシャフトドライブシャーシとしては現在では最後から2番目となる。
ZEROS1と続いた軽量・コンパクトというコンセプトを復活させ、それをベースにそれまでのシャーシのいいところを詰め込んで+αしたような、まさにシャフトドライブ方式最終型にふさわしいシャーシ。
S1シャーシと同トレッド・ホイールベースで旋回性能が高く、重心もS1よりわずかながら低いコンパクトな仕様。
駆動効率はZERO、S1と同じピンククラウン+1.4mmぺラシャで、しかも各所の精度がトップクラスという事で折り紙つき。
無着手でもかなり速い上、改造による伸び白も大きく初心者から上級者まで「VSで組めば間違いない」という、シャフトドライブシャーシ中最高と言っても過言ではない高い基本性能を持つ。
フロント・リヤバンパー共にネジ穴が以前のシャーシより多くなっていて、汎用性も高い。

ちなみにギヤは、たいていは4:1以上のものが付属するが、プロトエンペラー(VSシャーシ)とアバンテRSムラサキスペシャルのみ4.2:1(赤色のカウンターギヤ)が付属する。

また後述のカラーバリエーションにもある通り、限定品ではあるがシャーシのみ販売されているので、丸々新しいキットを買わずとも昔持っていたマシンのパーツを流用して1台組むなんてこともしやすい(駆動系はZERO、S1、TZ系の部品が、ターミナルはX系のものが使える)
ピンククラウンがAOパーツで販売された現在、オプションパーツですべて組みあがってしまうあたりなんだかなぁ


弱点としては、ZERO、S1からコンセプトのみならず全体的な強度・剛性不足まで受け継いでしまっていること。
まずフロントバンパー。SXのバンパーを進化させたような、ごつい見た目とは裏腹に強度・剛性が意外と低い(まぁS1よりはマシなんだが・・・)のでFRP等でよく補強しておく事。
(スーパーXシャーシ・FRPマルチ補強プレートセットやFRP強化マウントプレートなどをネジで四点固定してやれば十分実用レベルに)
次に、シャーシ本体部分のねじれ剛性もあまり高くない。
ただし、ここはダブルデルタ翼のような大型のサイドガードが強度を確保していて、おかげで通常はあまり気にするほどでもない。
なので「使わないし軽くなるから」といって無闇にサイドガードを切ってしまうと一気にねじれ剛性が低下、その所為で駆動ロスが発生し、むしろ遅くなってしまう。
井桁など、何らかの補強・強化を行わない限りサイドガードは残しておいたほうがいいだろう。
また、カウンターギヤを支持する穴も壊れやすいので取り外しなどには注意しよう。
これはSXシャーシにも言える事だが、VSはこの部分の肉厚が薄い上、カウンターギヤをモーターより先に外さなければならず(特に超速ギヤの場合)モーターピニオンに引っかかり外しにくいため注意したほうがいい(SXはモーターだけを先に外せる)

その他にモーターギヤカバーの抑え込みが悪く、異音がする個体がある(特にとある型番)
そういう場合は(カウンター)ギヤカバー上部のモーターを押さえる所に紙やスポンジを張ると良い。
また駆動トルクが上がるとスタート直後にギヤカバーが外れることがある。
爪の部分(返しの裏側:→レ)にスポンジをつけるなどの工夫をすると解決されるので頻繁に外れるようであればやると良い。

以前はS1シャーシが一番採用数が多かったが、21世紀に入ってGPAシリーズやスピンバイパー、マンタレイJr.(VSシャーシ)やRSシリーズなど旧車種のシャーシ変えシリーズで採用数を伸ばしたため、現在では一番採用数が多い。

上記の通りキットでの採用数が伸び、さらにGUPでのカラバリ展開も多かったためか、ダークグリーン、ホワイト強化、イエロー強化でカウンターギヤケースのつめを引っ掛ける穴(フロント側 右サイドガードの付け根)がバリで埋まっているという固体が報告されている。
薄い膜なのでシャフトなどで押し出せば簡単に外れるが、カウンターギヤケースは複数の部品を抑える結構重要なところなのでよく確認してきれいにしておこう。
ちなみに、強化イエローは不明だがその他の2つは2番金型だったらしい。


VSシャーシには白、青、紫、黄、白、赤等々、カラーシャーシが他のシャフトドライブシャーシ以上に存在する。
さらに一部のカラーには強化タイプも存在し、シャフトドライブシャーシの中で1番優遇されているといえる。
限定品ではあるが、公式大会では個数限定で売られていることがあるので、参加した際は販売コーナーをこまめに調べてみるといい。
以下カラーバリエーションについて軽く。

  • グリーン(ダークグリーン)
最初に発売された色。
二次ブーム時に発売された車種では一番採用された、というより、エアロシリーズは一部の特別版(ブレイジングMAX PBSやブリッツァーBSなど)を除いて大抵これ。

  • ブラック
ブレイジングMAXプリズムブルースペシャル(長いよ…以下PBS)で初採用された色。また、VSのマイティシリーズは2種ともこれである。
さらに、マンタレイJr.(VSシャーシ)やスピンバイパーなど、旧車種のシャーシ変えシリーズも大抵この色になっている。
エアロシリーズ特別タイプ(ブレイジングMAX PBSやブリッツァーBSなど)ではギヤケースがスモークバージョンになっている。

原始皇帝(プロトエンペラー)(VSシャーシ)とスピンバイパー パールブルースペシャル(VSシャーシ)に採用されているものは強化タイプ。
ギヤケースもブラックだが、他の強化タイプと同じくここは強化素材か不明。

  • ホワイト
もともとは限定GUPだが、デザートゴーレムGPAなど、GPA系のキットでは標準装備されている。
シャーシの色変えバリエーションでは定番の色。
また、2009年のニューイヤーミーティング(大阪大会)でもお楽しみ抽選会でギヤケースのみ蛍光グリーンのものが出ていた。

後にポリカABSの強化タイプがスーパーアバンテホワイトSP(VSシャーシ)で採用され、後にシャーシのみ限定GUPで発売される。
こちらは若干色が異なる(ただしギヤケースの色は変わっていない事からここは素材の変更が行われていない可能性がある)
精度も高く、しかも頑丈で寿命が長いため、「VS版炭SX」のような感じで重宝されている。
限定品で希少になりつつあるが、今でも探せば手に入る。
何故かこの白強化だけリヤステーが付属しない。

またグラスファイバー配合の白も抽選会で配布されたことがある。
こちらはギヤカバーは生産されなかった模様。
そのため抽選会では、蛍光イエローのギヤカバーが付属し配布された。

  • レッド
もともとは「ペンションりんごじゃむ」限定のGUPとして発売されたもの。通称「りんごVS」。
その名の通りりんごのように明るい赤になっている。
オークションでは1万円は軽く越えるぐらいの非常に希少な品である。
りんごVSは、シャーシ各部分の摩擦抵抗がVSシャーシ中・・・・の枠を飛び越え、全シャーシの中でもトップクラスで低いと言われる。

こちらもホワイトと同じく後にポリカABSの強化タイプが限定GUPで発売される。
(ただしギヤケースの色が本体部分と若干違う事からここは通常素材の可能性がある)
ホワイト同様、りんごじゃむの物とは若干色が異なり、より暗い赤になっている
(赤ステーの色に近い、といったらわかりやすいだろうか)
こちらもやはり、強化ホワイトと同じく「VS版炭SX」のような感じで重宝されている。
最近は某オークションでプレミア化してきている

  • ブルー
限定GUPで、オレンジ・パープルと同時発売。
72mmハードシャフトとスペーサーがセット。
ちなみに、シャフトの精度は別に市販されているGUPの物より向上している。
スペーサーも、ローラー用のものによく似ているが若干長さが違い、真ん中全周に渡って筋が1本入った専用のもの(後にビスセットD (40mmステンレスビス)で採用されている)

  • オレンジ
限定GUP。ブルー・パープルと同時発売。
Xシャーシ用カーボン入り大径ホイールがセット。
ホイールに人気があった事もありに1番早く市場から消えた。

  • パープル
限定GUP。ブルー・オレンジと同時発売。
Xシャーシ用ゴールドターミナルがセット。
ゴールドターミナルのためか、若しくはそのケバイ色の所為か、はたまたその両方か、1番不人気であり未だに見かける所もある。

後にアバンテRSムラサキスペシャルにも採用される。
これに採用されたものは特に変更もなく、通常のABS製。

  • イエロー
限定GUP。グラスファイバーシャーシ。
他のグラスファイバー入りパーツの欠点がある程度解消されていて、割れ難くなっている(以前のS1やTZのグラスファイバーシャーシよりは若干割れにくくなっている模様)
プロペラシャフトの滑りも非常に良く、トップスピードはかなりの物。
しかしグラスファイバー入りである為、寿命がVSシャーシの中で一番短い。
一発勝負では高い戦闘力を発揮するシャーシ。
出荷が限られた為か、オレンジ同様(それ以上に?)早々と市場から消えたが、ワンダーフェスティバル2010冬にて僅かに販売された模様。

  • 蛍光グリーン
2008年のニューイヤーミーティングの静岡で販売された福袋のみ入っていた。
グラスファイバー配合なのでペラシャのすべりは良いがとにかく割れる。
また現状商品に比べて若干重く感じる。
上記の通り、2009年のニューイヤーミーティング(大阪大会)でもお楽しみ抽選会でギヤケースのみ蛍光グリーンのものが出ていた(シャーシ本体はホワイト)

  • 蛍光イエロー
2008年のニューイヤーミーティングの静岡で販売された福袋のみ入っていた。
グラスファイバー配合なのでペラシャのすべりは良いがとにかく割れる。
また現状商品に比べて若干重く感じる。
上記の通り、抽選会でギヤケースのみ蛍光イエローのものが出ていた(シャーシ本体はグラスファイバーホワイト)

  • シルバー
VSシャーシEvo.1にて採用。





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最終更新:2014年04月12日 09:15