なんだかプロレス技みたいな名前の改造だが、別段走行中に電池を落下させるようなことは無いのでご安心を・・・

簡単に言うと、電池直下のシャーシ下面を電池に沿って大きく肉抜きし、電池の位置を下げて低重心化するのが目的。
電池はミニ四駆の部品の中で最も重い重量物なので、これの高さを抑えることは安定性を求めるにあたって非常に有効な事だと言える。

肉抜きするから軽量化もできて一石二鳥、と言いたい所だが、シャーシの全長の半分近くに渡る大きな穴を開けるのでシャーシのねじれ剛性が極端に落ち、走行中の駆動ロスが増え強度の弱いシャーシでは最悪破損の恐れまである。
そのため、本気で電池落しをしたい場合は井桁などで補強する必要がある。シャーシサイドや裏にFRPを貼ってもよし。

ただしMSシャーシの場合、その構造上モーターやギヤが集中しているシャーシ中央部がセンターシャーシの強度の殆どを担っているため、余程のことが無い限り大掛かりな補強は必要ないと言える。
実際、補強なしで実践投入している人もいるようである。
また、MSシャーシはプロペラシャフトが無いため、電池落し改造がやりやすいシャーシだと言える。

逆に、TYPE-1系列のシャーシは電池とプロペラシャフトの位置関係がギリギリな為、電池落しは非常に難しい。
TYPE-1系でこの改造をしたい場合、電池の真下どころか左側面を丸ごと切除しなければならず、そうなるとそのままではシャーシの体をなさないので最低限井桁化が必要。
でなければプロペラシャフトをもっと右側にオフセットしなければいけないが、そうなるとそれにつられてクラウンギヤを動かさねばならず、さらにスパーもプロペラシャフトの右側にあるので動かす必要があり、そうなるとカウンt(ry・・・となって、最終的にはモーターの位置まで変えねばならず結局シャーシそのものを一から作り直すようなものなので不可能な事だと言える。
シャフトドライブシャーシの中で最も車高(重心)が高い系列なのに、電池落しが出来ないのはなんとも歯がゆい話だ。

また、X系シャーシも非常に難しい。
サイドフレーム構造のおかげで強度面では心強いのだが、残念なことにモーターをシャーシ裏から取り出せる構造の関係で、電池を下げるように肉抜きするとモーターを納める穴につながって(電池後端がその穴にかかっている)しまい、そうなるとモーターが固定できないのでやはりシャーシとして機能しなくなるのである。
一応、2つのXシャーシを使い、二重構造とすることで電池落しを実現したユーザーもかつて居たが、微調整が難しく特にカウンターギヤの位置を変更しなければならないので難易度が高い。
だがそもそも、X系シャーシはシャフトドライブシャーシの中でもトップクラスに重心が低いので、無理して電池落しをする必要も無いかもしれない。

ちなみに、TZ系シャーシは肉抜き穴を最初から電池に沿って開けてあり、デフォルトで電池落しがされている。
だが、その所為でねじれやすいとも言われる。