―グリス―
粘度の高い油のため、全体的に保ちが良い。
消耗の激しいプロペラシャフト受けやハトメ、メタル軸受けやフッ素コートスチールベアリングなどの滑り軸受けに適している。
標準グリス含め、塗布する量はごく僅かで構わない。
ギヤは一箇所にチョビっと付ければ、回転するにつれ歯全体に馴染む。
付け過ぎると、納豆のようにネチャネチャして逆に抵抗が増えてしまうので注意。
特に冬場、さらに言うと屋外などの寒いところでは粘りが強くなるので念頭に置いておこう。

―オイル―
若干カツ気味な人は、グリスではなくオイルを使っている人が多い。
グリスよりも粘度(粘り)が低く抵抗が少ない反面、そのせいで駆動部からはみ出て余計な部分に付着したり、コースや床を汚してしまうかもしれないので、こまめな拭き取りや他人への配慮が必要。
ギヤなどに使う場合は一瞬マシンの電源を入れて空回しし、飛び散った余計なオイルを綿棒などでキレイにふき取るとよいだろう。
また全体的にオイルは保ちが悪いので、長時間走らせる時や久々に走らせる時は、オイルが乾いていないかこまめにチェックすることも大事である。
冬場などはいい感じだが、夏場(特に屋外)では2~3周しないうちに切れることもあるので注意。

純正品

グリスについては公式規則に厳しく明記されていないが、基本的には純正品を使うことになる。
(2010年年間チャンピオン戦東京大会の公開セッティングで他社オイルを使用しようとしたところ、スタッフからグリスはタミヤ製品以外使えないと注意されたという前例もあるので、他社製はアウトと考えるべき。)
ただし、「ミニ四駆用でなければいけない」と言うほど厳しくないのが実情なのか、タミヤ製のグリスであれば大体の物が使える。もし厳しく定められているならば、後述のセラグリスHGやモリブデングリス、さらに狭義に言うならキット付属のハイジョイングリス(水色のあれ)も使えない事になってしまう。

標準グリス
キット付属のグリス。現在のものは水色のチューブに入っていて、ハイジョイングリスと書かれている。
かなりの粘性があり抵抗が大きい反面、グリスの保ちはトップクラスのため、削れやすいプロペラシャフトの軸受けグリスに向いている。
また、ピンククラウンに塗るとなぜか破損率が低下するという話もあり、潤滑性を高めて速くするというより、各種部品を保護するためのグリスといえる。

セラミックグリス
現在は絶版、後述のセラグリスHGに切り替えられている。
標準グリスよりもサラサラして、抵抗が少ないグリス。
ギヤ・ペラシャ受け・プラローラー軸などに使え、汎用性が高く保ちも良好。
第1次ブーム時にはかなり早い段階からミニ四駆用GUPとして小分けで売られていたため、当時の主流グリスとなった。
たまにチタングリスと同じく、セラミックの粒が入っていると勘違いしている人もいるが、ボロンナイトライド(窒化ホウ素。恐らく六方晶窒化ホウ素)を配合してあるだけで焼き物の粒を入れてあるわけではない。
立方晶窒化ホウ素は焼結素材として用いられるが、このグリスに使われていると思われるもうひとつの六方晶窒化ホウ素のほうは、実際に固体潤滑剤として用いられているので特に問題ないだろう。

チタングリス
現在は絶版。第2次ブーム時によく用いられていたグリスで、ミニ四駆用としては前述セラミックグリスの後継品となったグリス。
摩擦抵抗の少ない有機チタンの粒子を配合し、潤滑性を高めているとされるが、粒子を配合してある関係からか、部品がやや削れやすいともいわれる。
抵抗やグリスの保ちは、セラミックグリスと極端な差はないと思われる。

余談だが、少々面白い匂いがする。指につけた(ついてしまった)ものを嗅いでみるとよくわかる。

Fグリス
08年にミニ四駆用として売り出された、恐らく前述のチタングリスの後継品。
摩擦係数が低い、フッ素樹脂PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の微粒子を配合している。
寒冷に強いとされ、セラミックグリスはチューブ越しにカチカチになっていたのに比べてFグリスは普通だった、との報告がある。カルロに怒られにくい。
これは基材としてシリコン系素材が使われているため、温度による粘性の変化が少ないためと思われる。
3gで400円と割高だが、フッ素樹脂は人類が発見した物質の中でトップクラスの摩擦係数の低さを誇るため、グリスとしてもかなり高性能。
セラミックグリス・チタングリスに比べて粘性が低く、抵抗は少ない。
反面、保ちはやや劣るとされる。

セラグリスHG
08年にラジコン・ミニ四駆兼用として売り出された、セラミックグリスの上位製品。
1ヶ月の違いではあるが、Fグリスよりも後発の製品である。
セラミックグリスに用いられていたものよりも、さらに高性能なボロンナイトライド微粒子を配合しており、抵抗係数はセラミックグリスの半分となっている、と箱書きにはある。
粘性は旧セラミックグリスと大差ないので、グリス保ちは良好。汎用性の高さは旧セラミックグリス譲りである。
10g入りで本体価格480円と、Fグリスよりは割安なぶん潤滑性もやや劣る模様。

モリブデングリス
RC用として存在する。二硫化モリブデン配合で、高温でも流れにくく低温でも固まりにくいらしい。
セラグリスHGと同じチューブで内容量も同じだが、価格は若干安め。
粘性は元祖セラミックグリスよりもさらっとしている感じで、保ちも悪くない。
グリスとしての質は良好だが、色がアレな為、ギヤが黒くなるのが問題か。
まぁモリブデンの色が色なので、仕方ないか・・・

アンチウエアグリス
基本的にはRC用途で用いられる、耐摩耗性グリス。
銀に近い色をしており、高温時でも粘性が落ちないため、プロペラシャフトのような高速回転する部品に塗布しても飛散することが少ないのが特徴。
標準グリスを越える粘性があり、プロペラシャフトの軸受け以外に使うことは難しいが、軸受けの摩耗を防ぐ効果は極めて高い。
ただし塗布する量が僅かでも多いと、非常に大きな抵抗となってしまうため、使いどころが難しいグリスでもある。練習用には使えるかもしれない。
もしくは、カウンターギヤシャフトの受けなど動いてほしくはないが、メンテの関係などで完全な固定が難しい部位の摩耗防止に使う、あるいはスライドダンパー用グリスの代わりとして使うといいかもしれない。

スライドダンパー用グリス
軸受用ではないがこちらに記しておく。ソフト、ミディアム、ハードの3種セット。
リアスライドダンパー・ブレーキセットまでのスライドダンパーにはラジコンのボールデフに使われる粘度の高いグリスが付属しているので、こちらで代用可能(但しスライドダンパーを買わなければならない上にボールデフグリスの単体売りはスライドダンパーには多すぎる量)
MSのリア用に再販されたスライドダンパーからは何故か除外されている。説明書に記載もなし。
スライドダンパー系のグリス塗布部分は、どれも例外なく一部が露出していて、埃が付きやすく小まめなメンテナンスが必要なので、そのため廃止された可能性もある。
とは言え、スライドダンパーに対してグリスはなんでも使えるので、各自で色々試して欲しい。
(但しTRFブランドのデフグリスの一部は完全に部品の固定やデフオイルの漏れ防止用の為に粘度が高すぎるのでおすすめしない)
店舗では見かけにくくなっている。(カタログにはあるがスポット生産)
但し2次ブーム時にかなり大量に作ったのか、ある程度古い模型店なら置いてある事が多く、新しい模型店などでも田宮や問屋から在庫が供給されるのか、稀に置いてあったりする。
2013年10月より、ソフトよりも粘度の低いエクストラソフト、ハードよりも粘度の高いエクストラハードの2種セットのHG スライドダンパーグリスセットが発売している。商品説明には「混ぜ合わせて最適な粘度に調整することも可能」とのこと。

ミニ四駆 オイルペン
ミニ四駆で唯一純正で賄えるギヤ向けオイル。
「オイルペン」の名の通り、細い筆ペンのような容器に入っている。
先端が極細の面相筆となっているため、オイルの塗布・ギヤ等の汚れ取りが楽に行えるようになっている。
Fグリスのベースオイルとしても用いられているPAOを使用しているため、グリスを薄く塗り伸ばす用途としても使用できるようになっている。

ミニ四駆 ベアリングオイル
ミニ四駆用として発売されたベアリング用オイル。
発売が2021年12月と、純正の潤滑剤としては後発の商品となる。
容器の先端が細いノズルとなっており、そこからベアリングに直接垂らして使用する。

純正ベアリングオイル各種
上記のミニ四駆 ベアリングオイル以外に、タミヤ純正のベアリング用オイルとして以下の商品が販売されている。
  • メタルオイル
  • 潤滑オイルスプレー
  • VGベアリングオイル(TRFブランド)

いずれもラジコン用なので新橋TPFや各種ラジコン店での取り扱いがあり、入手は容易。
メタルオイルや潤滑オイルスプレーはメーカー側で「540モーターのメタル部に使えます」と謳っているのでメタル軸受けとの相性はいいのかもしれない。
※モーターの「メタル」とはおそらくオイルレスメタル(焼結合金の一種)製軸受けを指しているので、メタル軸受けやフッ素コートスチールベアリングとは根本的に特性が違うものである。
使えない事もないが、ミニ四駆の車軸受けには保ちが悪く、やはりグリスの方が向いているだろう。


他社製

公式では使用不可能なので、自己責任で練習走行等に使う事になる。
色々試して遊んでみたい、ローカルルールでグリスの指定は無い等であれば視野に入れて良いかもしれない。

湿式

液体もしくはそれに近いペースト状の潤滑剤。
潤滑剤の基本と言える。

・呉 シリコーングリースメイト
珍しいスプレー式のグリス。
呉製品だがもちろんプラスチックにも使えるのでご安心を。
温度変化に強いシリコンを基材に、フッ素を配合しているので潤滑性は抜群。粘りに関しては、Fグリスよりいくらか強い。
スプレー式なので、細かいところまで届いてくれるのはいいのだが出す量の微調整が難しい。その場合、きれいな塗料皿などに一旦出してから爪楊枝や筆(グリスまみれになるので専用にしておくといい)などで塗ってあげるといいだろう。
定価は1300円ほどだが、ホームセンターでは1000円以下で売っている場合が多い。量が多く、保ちもいいためそれほど高価と言うわけでもない。

・エアガン用シリコンオイル
東京マルイ、KSCなどのエアガンメーカーから発売しているオイル。
エアガンにはプラスチック部品が使われているため、たいていプラスチックに影響の無いものになっている。
マルイ製は比較的滑りやすく、KSC製はねっとりしています。
スプレー式が多く、1プッシュで広範囲に飛び散ってしまうため、塗る時に工夫が必要。
ミニ四駆とエアガン両方売ってる模型店も多いので、入手が容易。

・スクワランオイル
深海ザメの肝油を精製して作られた基礎化粧品で、本来は肌の手入れに使われるもの。
以前は無印良品で割安なものが売っていたが、現在は生産停止になっているため、ダイソーで売っている100円スクワランがよく用いられる。
ただし、ダイソースクワランも店舗によっては店頭から消えているところもあり、全体的には品薄傾向らしい(まぁ100円均一の製品は大抵そんなもの・・・)
無印では、現在はオリーブ由来のオリーブスクワランオイルを販売している。
100円ショップで入手できることから手軽であり、また誤って指に付着しても無害(むしろ有益)であるため、オイル入門用にはもってこいともいえる。
グリスに比べると潤滑性も良好なため、ギヤ用に使われることが多い。塗るときは筆を使うといいらしい。ただしその場合、筆に埃が付着していると台無し(ギヤの潤滑が悪くなるだけでなく、最悪高価なボールベアリングの中に入り込むこともある)になるので注意。

・椿油
本来は頭髪や肌のケアに使われる植物性油脂。有名な物だと大島椿と言うメーカーの物が薬局で手に入る。
この油の長所はなんと言っても口に入れても無害であると言う事。その安全性はスクワランオイルを上回る。
その為アウトドアで食べ物を切る為のナイフに錆止めとして塗っている人も多い。
ミニ四駆としては何でも口に入れてしまうお子様には非常に有効かもしれない。
ただし食用の椿油は賞味期限が設けられていたり、用途は天ぷら用だったりするので、わざとガブガブ飲むは控えた方が良い。

・鉄道模型用オイル
最もポピュラーなものは鉄道模型大手KATOのユニクリーンオイル。
200円前後で購入できる。
上のものより粘りが少なく、その分抵抗は少ないが保ちが悪い。
似たようなのでは、オイル一滴すっきり君と呼ばれるものが有名。
ジョーシンで扱っているので、関西ではこちらのほうが知名度があるかも知れない。
いずれも、安価でスクワランオイルより粘性が低いため、ベアリング用に使っている人が多い。

・フィッシング用リールオイル
釣り具のリールに用いられるメンテナンスオイルで、ZIP社のF-0と呼ばれる赤いスプレー缶ものが有名。
オイルの中でもトップクラスの潤滑性を誇るが、F-0スーパーコンクは1,680円と、他のオイルに比べると非常に高価である。
性能・価格ともに、ベアリング用として使われるオイルとしては最上位級といえる。
釣具店(特にルアーフィッシング専門店)で入手できるほか、まれにラジコンを扱うお店で売られていることもある。
上記の類似品としてspinオイル(正確にはこれが元祖のようだ)、ダイワ(グローブライド)のREVボールベアリング用オイル等があるが、前者は揮発性が高いため一部の釣り人からは使いにくいと評されている。
余談だが、上記のオイルは元来両軸受けタイプのリールにおける遠投性能強化のため開発されたものである。

コストパフォーマンスと扱いやすさと言う点では樹脂ボトル入りのダイワリールオイルII(2~300円程度)という商品もあり、やや粘度がありギヤ用など幅広く使える。

・エンジンオイル
その名のとおり、車のエンジンに使われるオイル。なので用途がにている。よくpao等が配合されている。
そしてpaoはオイルペンの中身でありFグリスの基剤。要するに相性抜群ってこと。
しかもオイルペンより安い。いいね。
ただし、一缶1Lとかなので、大量使用する人やチームで使い回す人におすすめ。

※クレ(呉)製品について
プラスチックやゴムを劣化させることで有名なクレ556ですが、実を言うと556無香性はプラスチックを犯しません(メーカーも保証しています)
恐らく臭いの元になる揮発性成分(恐らく浸透性を向上させるために配合されている)が樹脂を犯す原因なのでしょう。
また、スーパー556をいらないSFMシャーシに使ってみましたが、それほど急激な変化、と、言うより特に変わったところはありませんでした。
劣化させるといってもかなりの長期利用もしくは大量使用でないと変化は出ない、という程度なのかもしれません。
クレのスプレーグリスの中にもグリースメイト無香性やシリコングリースメイトなど樹脂を侵さない物もあり、なかなか性能がいいという話も。


乾式

パッケージング状態や塗布した直後は液体だが、しばらくすると乾燥して潤滑膜を作るタイプ。
飛び散る心配が少なく(ただし分厚く塗布しすぎると剥離したりもする)、またベトつきがない(少ない)分埃も付きにくい。そのためギヤを露出せざるを得ない場合、特にサス車などには有効な潤滑剤といえる。
そう考えると、常に摩擦部を露出しているスライドダンパーにも、埃が付きにくい潤滑剤として有効だろう。
湿式潤滑剤の粘り(ベトつき)や飛び散りが嫌いな人も使っている。

・Dmax(ディーマックス)パウダー潤滑剤 DM-005
ボロンナイトライドを特殊溶剤に配合した、オイルやグリースのようなベタつきがない白いパウダー状潤滑剤。
もともと、油膜系潤滑剤の使えないファンベルト(ゴム製が多い)などへの使用を前提としているので、プラスチックへの使用も可能なようだ。
実車などの過酷な環境下での潤滑を前提としているため、保ちも良好。
ある程度の規模のホームセンターやカー用品店などに行けば置いてある場合が多いので、入手がかなり容易。

・テフロドライ
固体潤滑剤として優れた潤滑性能をもつPTFE(フッ素樹脂)を特殊配合した高性能潤滑スプレー。
油分を含まないほぼ無色透明の半乾燥塗膜タイプで、低摩耗性に優れたPTFE(フッ素樹脂)の微粒子が摩擦部の抵抗を大幅に軽減してくれる。
特殊配合剤が耐圧性と持続性を発揮し、常に高い荷重を支えている部分に適する。
溶剤タイプのスプレーで強い浸透力がある。複雑な形状の摺動部にも浸透する。
溶剤タイプと言っても、長期間の使用においてもABS・スチロール・ポリカーボネート・ナイロン・アセタールなどプラスチック成形品や、メラミン・アクリル・ポリエステル・ポリウレタンなどの塗装面に悪影響を与えないらしい。あれ、頭の三つって・・・ミニ四駆に最適ってことですか?
上記のDmaxのモノが製品名の通りパウダー状なのに対し、こちらは乾燥後は透明な皮膜を形成する。乾燥速度はかなり早く、パッケージに記載されている速乾性に違わぬ速さ。
欠点としてはそのお値段。何せタミヤカラースプレーと同サイズの缶で2000円ほどする。・・・oh・・・・・・。
また店頭で買いたい場合、置いてある店舗が限られるので入手が難しい。


その他小ネタ

・マーガリン
おもちゃ用のグリスが無かった時代に使用されていた、いわば先人の知恵。
マーガリンは植物油脂が原材料なので、低温時に硬化しにくく高温になればサラサラになる。
故にバターよりは駆動部に向いていたりする。
味付け用のものは塩が混ざっているので注意。
余談だが、コミカルミニ四駆以前のミニ四駆シリーズの説明書には潤滑剤として
マーガリンが使用できるとの記載がある。

・歯磨き粉
潤滑油ではなく研磨剤の一種。歯磨き粉には微細の粒子が含まれていて、この粒子で歯を磨く。
これを応用して歯磨き粉をギヤにつけてぶん回せばギヤが削れて慣らしが早くできるという意図。当然オススメはしない。
やるならジャンクシャーシ推奨。
ボールベアリングに流れ込んでザリザリになったという報告もあるので、
やるのであればプラベアリングに変更しておくこと。

・コンパウンド
上の歯磨き粉と同類。潤滑油ではなくオレンジクラウンの慣らしに用いられることが多い。
粗目・細目・仕上げ目があり、段階的にコンパウンドを換えて慣らしていくと、慣らしが早くできる上に歯の面が滑らかになるという意図。
車軸受けはベアリングではなく、ハトメかメタル軸受けで行わないと、ベアリングに流れ込んでザリザリになるのは歯磨き粉と同じ(ただ、ボールベアリングでも回らない固体の最終手段として研磨剤慣らしがある)。

・クレポリメイト
呉工業製の車・バイク用保護ツヤ出し剤。シリコーン樹脂の微粒子が塗り込んだ部分に保護被膜を作り光沢を作るというもの。
本来はダッシュボードやバンパーなどのプラスチック部分のツヤ出しに使うものだが、使用できない箇所に滑ると危険な箇所と書いてあるあたり、乾式潤滑剤の代用品として使える模様。実際シリコーン樹脂の乾式潤滑スプレーもあるわけだし。
使い方としてはグリスやオイルの代わりというより、ブレークイン後のギヤのベースコートや切削加工後のギヤの傷埋めに使う。ギヤの接触部分に少量付け、手で回転させながら馴染ませ乾燥させる、塗料のスペアボトルにポリメイトとギヤを入れて20分ほど放置した後に軽くふき取って組み上げるという方法がある(プロペラシャフトの場合は両側とも20分ずつ漬ける)。
実はエアロミニ四駆登場当時に、あるホームページで公開されていた使用法である。本来の用途と違うので、という理由もあるが、被膜、樹脂の耐久性がどれ程あるか分からないので過信は禁物。


  • ワイはPAOのエンジンオイルを100均の水習字用筆ペンに入れて使ってるゾ -- 名無しさん (2019-11-30 13:10:05)
  • エンジンオイルか... -- 名無しさん (2020-11-21 10:41:27)
  • fグリスの基剤もpaoですしね。相性は良さそう -- 名無しさん (2020-11-21 17:32:23)
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最終更新:2023年09月20日 15:38