[何それ?]
フロントのバンパーをカットし、FRPプレートを加工して新たにパーツを作り
それらのFRP同士、及び作ったものをシャーシに瞬間接着剤を用いて接着することで
既存の強化法では得られなかったバンパー強度を得ることを可能にした補強方法である。
レギュレーションに則ったれっきとした改造方法であるが、見た目が格好良いとは言い難い為嫌う人も少なくない。
二次ブームも終焉に程近い97年にZak氏が開発したシャーシの補強方法。元々は市販のFRPからの切り出しで、タミヤ製FRPの切り貼りで作成する手法は東大和の小林氏の発案。
「フェンスカー」にヒントを得たものではない。
[井桁のメリット]
- 通常のバンパー強化方法では得られなかった強度を得ることができる。
- フロント、リアを自作するため、自分の好きなシャーシを気兼ねなく使用することができる。
- 上手く作れば通常より軽いシャーシを作成できる。
- シャーシが壊れにくくなるため、シャーシの長寿命化につながる。
[井桁のデメリット]
- 作成するのに時間とお金がかかる(FRP代)
- 精度が出ないと使い物にならなくなる。
- うまく作れず接着剤がはみ出す等すると非常に汚く見える。
[勘違い&注意点]
- 井桁=超大径+自作FRPバンパー+ピン打ちと表現されることも多いが、あくまで井桁改造はFRP加工・接着によるバンパー作成方法。
- 井桁はあくまで補強手法の一つで、速い井桁は井桁以外の箇所の出来が良いから速い(タイヤ精度・径、駆動、重量等)
- 井桁が「軽く強い」という点も一概には言えず「軽くなるように作るから」軽くなるのであって、普通にFRPを切った貼ったで作成しただけではノーマルより重くなる。
[種類]
サイドまでFRPを渡す井桁と、サイドはFRPを渡さずフロントバンパーとリアバンパーを別々に接着する井桁がある。
前者は特別な呼び名は無いが、後者はサイドレス井桁と呼ばれる。
サイドレス井桁のメリットは
- 作業工数が少なく、比較的作りやすい
- シャーシの歪みによるタイヤの三点接地が起こりにくい
- 中心部分の剛性を意図的に低くできる
などがあるが、逆にデメリットとして
- 歪みはシャーシの精度任せ
- 通常コーナーやウェーブでの捩れロスが発生する
などがある。
[作り方]
画像付きで大変参考になるサイトが多いので
ここでは作成方法の詳述はせずヒントだけを記載する。
- FRPには低粘度の瞬間接着剤を浸み込ませて強度を高める
- FRPの接着面はヤスリ等で荒らすことで、接着剤の食いつきが良くなる
- 接着時にクリップを使用すると、押さえつけるのが楽
- シャーシ側の接着面が少ない場合はプラやFRPで接着面を自作する
基本的に「測って切って削って」を繰り返して「打ち込んで貼って流す」だけである。
ただし製作に際してピンバイスだけでも作れないことはないが、かなり厳しいので最低限、安価でもいいのでリューターを購入した方がいい。
最終更新:2021年06月15日 09:49