公式レースでスロープ系セクションが多用されるようになり、また非公式レースでも、JCJCのスロープセクションパーツを用いたコースが多くなってきています。

スロープ系セクション自体は、第1次・第2次ブーム時から用いられていましたが、当時に比べて速度が飛躍的に向上した近年では、そのままの速度では大きく飛び跳ねてしまい、攻略できないようになってきてしまいました。
そのため、ブレーキにより一時的に減速して、無理のない速度でスロープに入ることで、攻略しようとすることがよく行われています。


各種ブレーキ素材

硬質プラスチック
アンダースタビヘッドセット、ボールスタビキャップ、フロントアンダーガードなど。
主にフロントに使われることが多いです。
硬質プラスチックゆえ効きが弱めなので、あまり減速したく無い場合に使われますが、消耗が激しいのでこまめにチェックしましょう。
また、きつく締めこむと根っ子にクラック(ヒビ)が入ったり、最悪ネジが部品を突き破ってしまう場合もあるのも要注意。

効き具合はアンダースタビ黄>アンダースタビ青>ポールスタビ≧ギヤスタビ


スポンジ系
リヤ、フロント両方に使われます。

  • ターミナルスポンジ
下段ローラー下にFRPを付け、下部に各種ゴールドターミナルに付いてくる保護スポンジを必要なサイズに切って両面テープ等で貼り付けます。
専用にFRPをセットしてやれば細かい調節も出来ます。
プレートブレーキセットやブレーキスポンジセットにも同素材のモノが付属します。

  • ノーマルスポンジタイヤ
レストンスポンジタイヤ以前のスポンジタイヤを↑と同じように使用します。
大径ローハイトスポンジタイヤ以外はターミナルスポンジよりも効きが弱めですが、大径ローハイトは少し強めです。

  • レストンスポンジタイヤ
ターミナルスポンジと同じように使用します。
効きはノーマルスポンジタイヤや灰スポンジよりもかなり強め。
ただし少々強度が低いです。

  • ブレーキ用黒スポンジ・灰スポンジ
MSシャーシ マルチブレーキセット、ブレーキスポンジセット、ARシャーシブレーキセットなどに付属。
効きの強さは灰>黒>ターミナルスポンジとなっています。
黒は持ちがいいですが、灰色は柔らかいせいかすぐ劣化します。メインとして使うならランニングコストに対する覚悟が必要かと思われます。


ゴム系
リヤに使われることが多いです。
タイヤを使う場合、素材によってグリップ力が違いますので、コースに合わせて使い分けてみてください。
シリコンタイヤ(ソフトスリックタイヤなど)が、最も強力なブレーキ効果を得られるとされています。

  • リヤーブレーキ・ローラー式
リヤーブレーキ・ローラー、リヤースライドダンパー、ゴムブレーキセットなど。
筒の中にノック式消しゴムのようなブレーキパッド(?)を詰めることでブレーキを付けられます。

  • ノーマルゴムタイヤ
ノーマルキットなどに付属しているタイヤを切って板状にした物を貼り付ければ、スポンジよりも強力なブレーキにできます。
両面テープが剥がれやすい場合、瞬間接着剤を塗って乾燥させればプライマーとして機能し、両面テープで十分に固定できます。

  • シリコンタイヤ
最強の効きを誇るブレーキとして高速チューンで威力を発揮し得ます。
シリコンという材質の関係で両面テープが殆ど効いてくれませんが、瞬間接着剤用のプライマーを塗布した後に瞬間接着剤を塗り乾燥させれば両面テープで固定する事も可能となります。
また、穴を開けてビスで固定するやり方も用いられています。

ブレーキパーツ

  • リヤーブレーキ・ローラー
ステーのマウント部の先にブレーキを取り付ける筒があり、ノック式消しゴムのようなブレーキパッド(?)を詰めることでブレーキを付けられます。
昔からあるパーツの割には強度もそこそこ。
ブレーキパッドが2種類ついてきて、効きが選べます。
パッドの設置面積が小さいので、他のゴムブレーキよりも効きは弱め。

  • リヤースライドダンパー・ブレーキセット
通称スラダンブレーキ。
前述したブレーキローラーに、さらにスライドダンパーを一体化したものです。
アルミパーツを使用しているため従来のスライドダンパーより滑りが良く、さらに一体型であるため、強度も高くなっています。
2010年台の環境では、かつて夢扱いされていたスライドダンパーの効能が見直されているため、リヤステー別付けの旧いシャーシを使うなら選択肢に十分入ります。
アルミプレート類も参照のこと。
本体部分は多少重いものの非常に高い強度(ねじ一本止めリヤステーの中ではおそらく最強)を誇ります。
また、アルミプレートも材質が変更されているようで、従来のものよりも強度が高くなっています。
ただし、ブレーキ自体の性能は上記のものと変わりません(付属パッドはピンク色のハードのみ)。

  • アンダースタビヘッドセット
行ってみればショートスタビローラーの先っちょとそれのネジ穴を短くしたものです。
下記のボールスタビキャップよりやや抵抗強め。
その分消耗が早く割れやすいので注意しましょう。
余談ですが、様々なサイズのネジが付いてきます。

  • ボールスタビキャップ
スタビライザーポールの先っちょ。
カラーバリエーションが非常に多いです。

  • MSシャーシ マルチブレーキセット
その名の通りMSシャーシ用に発売されました。
黒・灰の2種類の粘着テープ付きスポンジが付属し、ネジの取り付け位置や、さらにブレーキパッドステーの数を調節できるので、効きを何段階か選べます。
ステーは材質の関係や、パッド部分にドライブシャフトを通す事から強度が高くなっています。
ネジ穴の幅が2点止めリヤステーと一緒なので、X系シャーシAR等にも流用可能。
また、ターミナル保護スポンジやプレートブレーキセットの付属スポンジではなく、レストンスポンジタイヤを切って加工したものを用いることもあり、上記のスポンジよりグリップ力が強いため、高いブレーキ効果が得られます。
ただし、(レストンに限らず)少々強度がよわく、コースなどによってはすぐにボロボロになる場合があります。

  • フロントアンダーガード
初の本格的フロント用ブレーキパーツ。
スキッドブレーキの一種で、同時にコース壁への乗り上げ防止効果もあります。
高さは角シャーシの地上高やタイヤのサイズに合わせ、2種類から選べます。
ネジ穴が多く、いろんなシャーシのいろんなセッティングに対応。
ネジ穴の周りは座繰りされていて、ネジ頭が飛び出さないようになっています。
ノーマルはシルバーで、限定でレッド、ブルーがあります。

  • ゴムブレーキセット
MSシャーシT-01、T-04やX用FRPリヤーローラーステーなどに装着して使うパーツです。
具体的にどういうものかというと、リヤーブレーキ・ローラーやリヤースライドダンパー・ブレーキのブレーキ装着部分だけをネジ止め式にしたような一品。
アルミカラーの付け外しにより、大径・小径両方に対応。

  • ブレーキスポンジセット
MSシャーシ マルチブレーキセットのモノと同じ黒・灰スポンジ、ターミナルスポンジと同素材の緑スポンジが付属。
限定版ではターミナルスポンジが青でした。

  • ARシャーシブレーキセット
ARシャーシ専用のブレーキセットです *1
5mm幅にカットされた黒、灰色スポンジが付属し、スポンジをセットする部分に貼り付けて使用します。
MSシャーシ マルチブレーキなどよりも姿勢制御を考慮した形状になっていて、ARシャーシに付属するスキッドバーの発展型パーツです。
大径、小径で高さが合わせられるほか位置を前後に二段階調節ができるようになっています。
またスポンジを取り外して前後の向きを逆にすることで、減速させず姿勢制御の機能のみを活かすことも可能。
スポンジが痛まないよう工夫された形状にはなっていますが、やはり走りこむと消耗はするので定期的にスポンジの交換が必要なのはMSシャーシマルチブレーキセットと同じ。
バーの部分は厚さが薄いのでフロントアンダーガードのような取り付け方もでき、フロントブレーキとしての使用もできます。
ただ、材質や形状の関係で強度の弱さが指摘されていて、すぐ壊れるという話も報告されています。


ブレーキセッティング

ブレーキは低く、かつタイヤの設置点から離すほど接地時間が長く、その効果を発揮しますが、装着した場合は最低地上高(タイヤ以外の部分が路面から1ミリ)に注意しましょう。
また2コ以上取り付けた場合には左右の高さの違いにも注意。TT(テーブルトップ)等で思わぬ挙動を起こし、横転したりコースアウトする可能性もあります。

ブレーキの取り付け位置としては、リヤに装着するリヤブレーキ、フロントに装着するフロントブレーキ、シャーシ下部中央に装着する腹ブレーキがよく用いられます。
フロントブレーキは高い効果を得られるとされていますが、着地時に前のめりだと路面に引っかかってしまい、転倒する危険もあるので、よく考えて装着するようにしましょう(特に芝生セクションがあるコースは要注意)。

●フロント
GUPのアンダースタビヘッドセットやポールスタビキャップをマシン底部に取り付けて使います。
ネジへ単独で付ける事が多く、その為微調整が容易。
フロント下部にギヤスタビを装備する場合もあり、モーターピンを使った場合はクラウンギヤ(ただしブレーキじゃなくアウトリフト対策の場合多し)、カウンターギヤがよく用いられます。

●センター
  • 腹ブレーキ
シャーシの腹(シャーシ裏側中央部)にゴムブレーキやスポンジブレーキを切断して貼り付けたもの。
レーンチェンジ上りの英文字の箇所でわずかに効き、テーブルトップの坂の頂上付近で強力に効きます。
貼り付けたことによる、地上高の低下に注意しましょう(特に小径マシン)。

●リヤ
  • アンダースタビ
GUPのアンダースタビヘッドセットやポールスタビキャップをマシン底部に取り付けて使います。
ネジへ単独で付ける事が多く、その為微調整が容易。




ブレーキパーツも、使う内に摩耗したり劣化するため、定期的に交換した方がいいでしょう。
また、マスダンパーやサスペンションなど、着地時の衝撃を吸収する改造と併用することで、さらにスロープ系セクションの攻略率を高めることができます。