現在のミニ四駆には欠かせない各種FRP、その種類と使いどころなど。
あわせてアルミプレート類も。

●FRPプレート各種
タミヤから発売されているのはガラス繊維を使ったGFRP。
細く、柔軟性の高いガラス繊維を固めてあるので強度が高く、しかも軽いのが特徴。
また、断面部やねじ穴から瞬間接着剤を染み込ませることで強度を向上させることが出来る。
ただ、最近のユーザーの技術力によってマシンスピードが向上し、ローラーセッティングによって(主にハイマウント化などプレートからローラーを離すセッティング)は、走行中の衝撃やクラッシュなどでプレートが歪むことがある。
対策として、プレートを二重にするということをしているユーザーも多い。
実際タミヤ自身もその点を認識しているのか、MSシャーシEVO1では従来のものより分厚い専用のFRPプレートが付属した。

予断だが、切断するときのこぎりの類を使うとガラス繊維が硬い所為ですぐに刃がだめになるので注意。
と、言うより工具鋼(工具鋼の中で一番軟らかい素材)は相性が悪い。
出来れば超硬度工具鋼を使いたいところだが、そんな物(特にドリルは)そうそう売ってない(というより超硬度工具鋼のドリルなぞあるのか・・・?)
なのでドリルはチタンコーティングしてあるもの(金色っぽいやつ)がFRP加工にはベスト。
ヤスリはガラスより固いダイヤモンドやサファイヤを使ったダイヤモンドやすり・サファイヤやすりがベスト。
気持ちいいくらいバリバリ削れます。
切断もルーターのダイヤモンドカッターを使ったほうが無難(切った拍子にすっ飛んでいくこともないし)

とりあえず発売順に解説していく。

  • FRP補強プレートセット
おそらく最初に発売されたFRPプレート。
さすが最初期のものだけあってネジ穴が3つしかなく、また現在の基準から見てローラー取り付け用のネジ穴同士の幅が狭い(標準フロントバンパーの一番外側のねじ穴までしかない)ため少々汎用性が低い。
が、逆に言えばネジ穴さえ開ければいくらでも使い道があるのである意味自由度は高い。
また、ネジ穴がない分強度も高いともとれる。後のFRPマルチ補強プレートセットよりも板幅が広いため、その点でも強度が高いと思われる。
3枚セットだったこともあり、現在でも販売されていれば井桁用に重宝されたかもしれない。

カラーバリエーションは標準の黒と、限定品のクリアー(透明)があったようだ。

現在はすべて生産停止。

  • ZEROシャーシ用FRP補強プレート(正式名称失念…)
珍しく特定のシャーシ専用である。
さらに珍しいことに、ネジで固定するのではなく瞬間接着剤で直接くっつけるのである。
補強する、というよりはZEROフロントバンパーの強度不足を根本的に改善するといった感じだろうか。
ZEROのバンパーに合わせてカットしてあるが、工夫次第では他のTYPE系に流用可能と思われる。

色は黄(黄緑)色がかった半透明。

限定品で一時期流通したのみ。
予断だが使用しない謎の部品が付属する。

  • FRP強化マウントプレートセット
現在でも多数のユーザーがいろいろな形で愛用しているFRPプレートの代表格。通称弓FRP。
以前のFRP補強プレートに比べてネジ穴が多く、非常に汎用性が高くなった。
一番外側のネジ穴は大径ローラーを取り付けてもボディに干渉しないよう、それまでのGUPの中で最も幅広で、それがローラー幅を広げて走行中の車体のブレを押さえて安定させ、走行距離を縮めてタイムを向上させる結果となった。
そのため後の各種FRPプレートや、一部アルミプレート類はこの幅のネジ穴が必ずといっていいほどある(ただし小径ローラーの幅を広げる目的のワイドプレート類はのぞく)。
さらに、これの左右を短く切り取り、無加工のものと組み合わせて9mmベアリングを規定ぎりぎりの幅まで広げることが可能である(コロコロやビートマグナムミニ四駆BOOKのガンブラスター ザ・レイドが初出と思われる)。
また、アルミ可変ダウンスラストローラーセットの本体パーツと適切なサイズに加工したこのプレートを組み合わせれば13mmローラーも規定ぎりぎりまでワイド化できる(ビートマグナムミニ四駆BOOKより)。
これらの改造が元となり、後のアルミワイドプレートやFRPワイドプレートへとつながることとなる。
前後(?)を逆にすると、SX以降のシャーシならフロントバンパーに四箇所でネジ止めでき、より強度を向上させることが出来る。

カラーバリエーションがFRPプレート中最も多いのも特徴。
標準の黒と、限定品のブルー、ホワイト、スモークブラック、クリアー(透明)がある。
黒以外は生産停止になっているが、透明は割りと最近販売されたので探せばまだ残っているかもしれない。

  • FRPマルチ補強プレートセット
上記のFRP補強プレートセットの後継品。
三枚から二枚へと減ってしまったが、弓FRPを基準にネジ穴の追加・ワイド化が行われており、より汎用性が高くなっている(ちなみに付属するネジ類も豊富になっている)
弓FRPと並んでFRPプレートの代表格。通称直FRP。
その素直な形状から、ローラーセッティング以外にもいろいろな部分の補強・強化で活躍する。特に井桁ユーザーには必須の一品のようだ。
また、FRP強化マウントプレートと同じく短く切って小径ローラーのワイド化にも使える。

カラーバリエーションは標準の黒と、限定品のクリアー(透明)があった模様。
透明は生産停止。

赤の強化リヤステーやプレートブレーキセットなど、一部限定GUPにも付属する。

  • スーパーXシャーシ・FRPマルチ補強プレートセット
もともとはSXシャーシのフロントバンパー専用に発売されたもの。
その複雑な形状の所為か一枚しかセットされておらず、少々コストパフォーマンスが悪い(同じ値段のFRPマルチ補強プレートセットは2枚セット)
従来の固定ポイントに加え、SXシャーシで加えられたネジ穴に対応しているためフロントバンパーには四点で固定でき、
それまでよりもより強度を向上させることが出来た。
SX以降に発売されたシャーシならすべて同様の使い方が出来る(ただしラジ四駆のTR-1は除く)
特に見た目に反して強度があまり高くないVSのフロントには必須だろう。
TZ以前のシャーシにも流用可能。この場合、FRPプレート側のネジ穴をガイドにバンパーに穴を追加し、SXのような四点固定をしてやるといいだろう。
基本的にはフロント用だが、スーパーXシャーシ・FRPリヤーローラーステーと同じ幅のネジ穴があり、SX以降のシャーシのリヤにも装着可能(ただしスペーサーの追加や部品の加工など多少工夫がいる)
また、FRP強化マウントプレートと同じく短く切って小径ローラーのワイド化にも使える。
この場合、その形状からローラーベースを効果的に縮めることが出来る(ただし取り付け方次第)

カラーバリエーションは標準の黒と、限定品のクリアー(透明)がある。

同形状のアルミプレートがある(後述)

  • スーパーXシャーシ・FRPリヤーローラーステー
もともとはSXシャーシのリヤステー専用に発売されたもの。
その複雑な形状の所為か一枚しかセットされておらず、少々コストパフォーマンスが悪い。
SXでは従来のリヤステー固定ポイントに加え、新型の二点止め方式のリヤステー用ネジ穴が追加され、そちらに対応している。従来の一点止めリヤステーよりもより強度が向上している。
SX以降に発売されたシャーシならすべて同様の使い方が出来る(ただTZ-Xは根元が弱いとの話も…)
MSシャーシではフロントバンパーに使われることも。
ただ困ったことに、SXの標準リヤステーに形状を合わせたためかローラーベースが後方に広がりすぎる感があるため、各種ワイドプレートと組み合わせたり、加工してローラーベースを縮めたりしているユーザーが多い。
また、ラジ四駆用FRPリヤステーで代価するものもいる。

カラーバリエーションは標準の黒と、限定品のクリアー(透明)がある。

同形状のアルミプレートがある(後述)

  • ラジ四駆 FRPプレートセット(フロント)
まさにラジ四駆専用のFRPプレート。
ラジ四駆の規格に合わせてあるため、特に外側に使うプレート二枚のサイズが中途半端で使いどころがない。
また、標準的なFRPプレートより厚みが薄いのも気になる。
中央に使うもののみミニ四駆と規格が同じなため、SX以降のシャーシのフロントバンパー中央に補強のつなぎとしてたまに使われる。

カラーは黒のみ。

ラジ四駆の商品展開終了で、現在は生産停止。

  • ラジ四駆 FRPプレートセット(リヤ)
ラジ四駆専用のFRPプレート。ただし取り付けるネジ穴(根元)の規格はSXと同じなので、SXとそれ以降のシャーシに流用が可能。
ラジ四駆のワイドなシャーシにあわせるため、ローラーベースが縮まるような形状をしている。そのため、対照的な形状のSX用FRPリヤステーの代価として使われることも多い。
ネジ穴の位置が中途半端だが、ドリルによる穴の追加とFRPワイドプレートなど、他のFRPプレートと組み合わせることで十分解決できる。

カラーは黒のみ。

ラジ四駆の商品展開終了で、現在は生産停止。
が、売れ残っているのか若しくはラジ四駆の商品展開終了後も需要があったためか、割とあちこちで見かける。

  • FRPワイドプレートセット
ローラーワイドマウントに変わって小径ローラーをワイドにセッティングするために発売されたもの。
FRPを愛用しているユーザーには待望の品であった。
3次ブームがくすぶっていたころに発売され、ブームを加速する一因を担った。
9mm、13mmのローラーを規定ぎりぎりに設定できる(最大で104mmくらい)
また、10mmだとほぼ105mmになる(ただしセッティングによっては規定値を超えてしまう)。
ローラーワイドマウントに比べてネジ穴が少ないが、十分使える。
と、いうより、実践でよく使われるローラーにあわせて洗練されたといった感じか。
弓FRPや直FRP、X用FRPと組み合わせて使うことが多いが、SX以降のシャーシのフロントバンパーには直接固定できる。

カラーは黒のみ。

付属の8mmプラローラーは材質上、結構スムーズに回ってくれるが、ガタが大きい。
ローラー用スペーサーを短くしてやるか、初期型アルミ可変ダウンスラストに入っているM3ワッシャー(3mmねじ用ワッシャー)を一緒にセットしてやるといい(ない場合はモーターに入っている3mm穴の絶縁ワッシャーが使える)

ハイトアジャストローラー&FRPプレートセットにも付属。
同形状のアルミプレートがある(後述)

  • FRPサブプレートセット
FRPプレートとしては珍しくローラーセッティングは主眼に入っておらず、主にMSシャーシの補強に使用する。
ある意味ZERO専FRP補強プレートの(PRO用)発展型とも取れる。
単純に補強するのではなく、先端にスタビヘッドやブレーキをセッティングできるようになっている。
基本的には上記の使い方だが、もちろん工夫次第ではローラー用にも使える(実際加工してローラー用に使っているユーザーをよく見かける)

カラーは黒のみ。

MSシャーシのN-03・T-03バンパーレスユニットにてFRPでバンパーを組むときは重宝する。

  • MSシャーシ Evo.Iに付属のやつら
単品発売されてない専用のものばかり。
従来のものより1.5~2倍の厚みがあり、強度が高い。

厚さ2mmのメインプレート(フロント用、リア用の2種類)と、
厚さ3mmのサブプレート(フロント用、リア用が各2種類、計4種類)
がある。

サブプレートを交換したり、取り付け位置を変更したりすることで、
9mm、13mm、17mm、19mmの各ローラーを使って最大104mmまで幅を出すことができる。

また、リアにはプレートスタビライザー
(FRPマルチ補強プレートにスポンジを貼ったもの)を取り付けることができる。

色は全部黒

  • FRPマルチワイドステー
FRP強化マウントプレートとFRPマルチ補強プレートとスーパーXシャーシ・FRPマルチ補強プレートとFRPワイドプレートを組み合わせて平均をとり、+@した感じの一品。まさにいいとこ取り。
そのため、大体それらすべての使い方が出来る。
従来、小径ローラーは数枚のFRPプレートやアルミプレートを組み合わせてワイド化していたが、このパーツは一枚でそれが出来るため、部品点数を減じ軽量化(と整備の単純化)が出来る。
上記の通り複数のFRPプレートの特性を持つため、ネジ穴も多く非常に汎用性が高い、そしてお値段も高い!
ただ、中央の一番細くなっている部分に縦に楕円形のネジ穴があり、そこが強度的に少々不安。SX以降のシャーシならば四点固定が出来るのでさして問題ないが…。
実を言うと9mmと13mmローラー用のネジ穴が、FRPワイドプレートセットをFRP強化マウントプレートなどにセッティングしたときよりも少し広くなっていて、かなり105mm近くまで広げられる。
しかし10mmを一番外側のネジ穴にセットすると規定値を超えてしまうので注意。

カラーは黒のみ。


●アルミプレート類
いろいろな形状があり、汎用性が高いのが特徴。
ただ、純アルミに近い素材なのか、アルミ特有の軟らかさが仇となりFRPほど強度(と剛性)がないのが困ったところ。
そのため、現在であまり使われない。特にヘビーユーザーになるほど敬遠されているような感がある。
金属特有の性質で、一度変形すると自力で元に戻すのが難しいのがその要因だろうか。
ただ勘違いしないでほしいのは、アルミが悪い、ということではないこと。
本来、アルミを構造材として用いる場合は合金として使用するのが常識であり、
(窓のアルミサッシですら大抵はジュラルミン)
もし本当に純アルミ、あるいはそれに近い素材が使われていたとしたら、いくらミニ四駆の車体が小さく、質量が小さくともそもそも素材のチョイスが間違っている。
本来、純度の高いアルミが使われるのは、アルミ本来の展延性の高さ(つまり伸びやすい)を生かして複雑なプレス加工を施す製品や、電気伝導率の高さ(金の次に高い)を生かして電気伝導素材として用いられるのが常である。
超々ジュラルミン、とまではいかないまでも、せめてジュラルミンで作ってくださいお願いします田宮さん。

実はネジ穴が多かったり特有の形状のものがあったりと、セッティング上の汎用性が高い物が多い。
カラーバリエーションが多く、ドレスアップに大活躍。
また、FRPと同じように二枚重ねで使えば十分な強度が確保できたりする。

  • 初期の限定品
詳細不明。小学館のミニ四駆BOOKでその存在が確認できる。
フロント用とリヤステーがある模様。

  • アルミリヤーマルチステー
一般販売されてた、より本格的なアルミ製リヤステー。
FRP強化マウントプレートと近い位置にネジ穴が開いているのでセッティングの幅はそこそこ広い。
ただ複雑に折り曲げ加工されている分、一度変形すると他のアルミプレート類以上に元に戻すのが難しく、外側のねじ穴の位置が少々中途半端なのもあり(ワイドプレートが使いにくい)現在は殆ど使っているユーザーはいないようである。

カラーバリエーションは標準のシルバーに加えゴールド、ブルー、パープルがある。

後に30mmネジ、スペーサー、19mmゴムリングローラー、専用のアッパープレート(アルミ製)などを加えたダブルアルミステーが発売された。

  • ローラーワイドマウントセット
FRP強化マウントプレートを加工して作っていたワイドマウントを商品化した形。
ネジ穴が多く、ワイドプレート中最も汎用性が高い。特有の形状を持っている。
弓FRPや直FRP、X用FRPと組み合わせて使うことが多いが、VS以降のシャーシのフロントバンパーには直接固定できる。
ただ、やはり強度不足で、特に一番外側のねじ穴付近が細くなっているため、ハイマウント化やダブルローラーにすると頻繁に変形することがあった。
結構使い勝手がいいので、その点残念である。
使用するときは二枚重ねにするといいだろう。

カラーバリエーションがアルミプレート中、もっとも多い。標準のシルバーに加え、ブルー、ゴールド、レッド、ブラックがある。

シルバー以外は生産停止。

  • スーパーXシャーシ・アルミマルチ補強プレートセット
スーパーXシャーシ・FRPマルチ補強プレートセットと同形状のアルミプレート。
なので使い方もほぼ同じ。
しかし同形状でより強度の高いFRPプレートがあるためか、はたまた限定品で生産数が少ない所為かあまり使っているユーザーはいない。
このころになるとタミヤも強度不足を認識しだしたのか、後に発売されるカラーバリエーションでは2枚セットになっていて、2枚のプレートで軽量プラローラーをはさむという構成だった。

カラーバリエーションは最初のシルバーに加え、ブルー(スーパーX・ダブルアルミフロントステーセット ブルー)とゴールド(スーパーX・ダブルアルミフロントステーセット ゴールド)が有る。
カラバリの商品名長すぎ。

現在はすべて生産停止だが、シルバーは結構残ってたりする。
なぜか少し前(2006~2007年?)に一部のミニ四駆ショップでブルーだけちょろっと出回った。

  • スーパーXシャーシ・アルミリヤーローラーステー
スーパーXシャーシ・FRPリヤーローラーステーと同形状のアルミプレート。
なので使い方もほぼ同じ。
しかし同形状でより強度の高いFRPプレートがあるためか、はたまた限定品で生産数が少ない所為かあまり使っているユーザーはいない。
というより、SX用リヤーローラーステーはローラーベースを思いっきり広げるような、後ろに伸びる形状の所為で大きな力に弱い形のため、アルミプレートには全くといっていいほど向いていない。
このころになるとタミヤも強度不足を認識しだしたのか、後に発売されるカラーバリエーションでは2枚セットになっていて、2枚のプレートで軽量プラローラーをはさむという構成だった。

カラーバリエーションは最初のシルバーに加え、ブルー(スーパーX・ダブルアルミリヤーステーセット ブルー)とゴールド(スーパーX・ダブルアルミリヤーステーセット ゴールド)が有る。
カラバリの商品名長すぎ。

現在はすべて生産停止だが、シルバーは結構残ってたりする。

  • アルミワイドプレートセット
FRPワイドプレートセットと同形状のアルミプレート。
なので使い方もほぼ同じ。

ローラーワイドマウントセットに次いでカラーバリエーションが多い。
最初に発売されたシルバーに加え、ブルー、ゴールド、ピンクがある。
特にピンクは他のアルミプレートにはないため、ピンク系サンダーショットとセットでよく使われる。

すべて限定品である。


[番外編]
  • アルミ可変ダウンスラスト
強度に問題のあったプラスチック製可変ダウンスラストに変わって発売されたアルミ版。強度の点では改善されている。
しかし、スラスト角がきつすぎ、モーターや電池が弱った状態でゴムリングローラーを使用すると、
コーナーでコースアウトを防いでくれるどころか完全停止させてしまうことまであった。
そのため、本体部分(ベースパーツ)のみローラーワイド化のための土台として使われることが多い。
本体部分中央は立体的に整形されており、曲がりやすいといわれるアルミプレート類の中では比較的強度が高く、
加工したFRP強化マウントプレートと組み合わせて13mmローラーを規定値ぎりぎりまでワイド化できる。
この場合FRPプレートにかなりの後退角がつくため、効果的にローラーベースを縮められる。

  • リヤースライドダンパー・ブレーキセット
稼働部分にアルミプレートを使い、スライドダンパーの欠点であった滑りの悪さと強度不足を克服している。
しかし他のものよりガタつきが大きい感がある。
そのため、スライドダンパーとして使うよりも本体の高い強度(ねじ一本止めリヤステーの中ではおそらく最強)を生かし、
直接FRPプレートを固定して使われることが多い。

アルミ製のプレートは稼働部に使用するためか比較的頑丈なものが使われており、
ブレーキステーとして使ったり、たまにローラーステーとして使っている人もいる。
ローラーをプレート上にベタ付けするだけなら十分な強度だろう。
予断だがこのアルミプレート、従来のものとはかなり違う。
外見からも素材の違いがうかがわれ、ただ単に普通のアルミプレートに何らかの二次処理を加えただけかとも思い、
他のアルミプレートに研磨剤による鏡面加工や焼入れなどを試してみたが、どれもこれと同じようにはならなかった。
これのみ合金になっている可能性が高い。
何だ、やれば出来るじゃないか。

  • フロント強化ガード
S1、SFM用に発売されたフロントバンパー補強アイテム。
S1のフロントバンパーと、それを基にしたSFMのフロントバンパーは致命的に強度が低く、最悪根元からポッキリ折れ飛ぶことさえあった。
FRPプレートで補強すれば剛性は改善できたが、根本的な強度不足はどうにもならず、そのため特殊な強化方法が要求されたが2次ブームを担った子供たちにそれは酷な話だった。
そこで従来のネジ止めに加え、フレームをバンパー根元(フロントギヤケース)まで伸ばして固定するこのパーツが発売された。
この固定方法は単純なネジ2点止めに比べてS1、SFMのバンパー強度を飛躍的に向上させた。
また、分厚いプラスチックのカバーを併用することでクラッシュにも強くなっている。
致命的に強度の低いバンパーに使うには従来のアルミプレート用素材では意味がないと判断されたのか、これもまたアルミ合金の一種になっているようである。
やっぱりやれば出来るじゃないか・・・

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最終更新:2009年04月09日 21:13