モーター軸に取り付け、カウンターギヤに回転を伝える為のギヤ。
まさに駆動系の走り出しになる。
ミニ四駆を走行するのに欠かせない心臓部の一つ。
ミニ四駆に使えるピニオンは歯数が基本的に8T(8本)固定だが(ただしTYPE-1系列のシャーシは除く)、様々なバリエーションが幻のものを含めて数種類ある。


プラスチック製

基本的な素材ながらミニ四駆には相性がよく、現在主に使われているのはこちら。
樹脂の定めとして、どうしても経年変化による緩み、さらに最終的には割れ、といった症状が出る。
ギヤの中でも弱い部分なので、異音がしたり急に遅くなったりしたらまず確認してみよう。

●白ピニオン
シャフトドライブシャーシのキットに1個、GUPのローハイトワンウェイ以降のワンウェイホイールシリーズにも同梱。
AOパーツからも販売されていて、こちらは10個セットで販売(ITEM.98574 AO-7005 8T ピニオンセット 定価150円)
強度は比較的高く、ちょっとやそっとのクラッシュでは歯が欠けない。
ただし、長時間使っているとどうしても緩くなるので、その症状が起き始めたら要交換。

●紫ピニオン
もともとはGUPの中空プロペラシャフト(2次ブーム以降に販売された4種)におまけでついて来たもの。
また、後に真鍮(しんちゅう)ピニオンとセットで販売されたり、AOパーツで10個セットで販売されたりしている(ITEM.94577 AO-1014 8T ピニオンギヤセット(プラスチック・10個) 定価150円)
ミニ四駆ではMSシャーシのキットから標準装備(2個同梱)されるようになった(それ以前にラジ四駆のTR-1シャーシでも採用されている)
バランスが取れたピニオンギヤで、愛用者は多い。ピニオンギヤの中では比較的優遇されている。
旧白ピニオンとの相違点は、ギヤ歯部分を半分削除したことで若干の軽量化が施されたところが大きい。
柔らかい材質を使っている為か、あるいは歯部が少なくなった所為で支えが弱くなったのか、取り付け方が悪いと着地やクラッシュであっさり破損してしまう。
と、言うより、しっかり取り付けていても破損することもある。
取り付けるときはしっかりかみ合わせを確認し、アップダウンの多いコースを走らせた後やクラッシュ後は注意しておこう。
白ピニオン同様、長時間使っていると緩くなるので、その症状が起き始めたら要交換。

●HG 8Tプラピニオン(8個) ITEM.15380 定価160円 (販売中止)
2008年9月の公式大会で先行販売 だけ されたピニオンギヤ。
↑の紫と同形状で、ラジ四駆用のぺラシャのギヤや↓の赤ピニオンのように赤い色をしている。
参考URL
しかし素材が硬すぎたためか、先行販売された際「縦に割れる(歯欠けではなくピニオン自体が割れる)破竹割り状態」と言った症状が頻発したため、先行販売で売れたものも即回収、その後は発売中止になった幻のピニオンギヤである。
モーターに付けた瞬間に割れることもあったそうな・・・・
真ちゅうピニオンは硬すぎて使いにくいこともあり、期待していたユーザーも多かった。残念である。
と、言うより、販売前にテストしなかったのだろうか?

●2.0mm中空軽量プロペラシャフト(タイプ5・スーパーFMシャーシ用)(赤) ITEM.15206 定価160円 (2009年3月再販)付属型
通称赤ピニオン(形状は紫ピニオンと同じ)
2009年3月に再販されたGUPの2.0mm中空プロペラシャフトに2個同梱。シャフトに取り付けられているギヤが赤くなったことに伴って(?)付属のモーター用ピニオンも赤くなっている。
それ以外の同梱やセット販売はしておらず、コストパフォーマンスは良くない。
白・紫ピニオン同様、長時間使っているとギヤが緩くなるので、その症状が起き始めたら要交換。

●ダンガンレーサー付属のピニオン
ダンガンが同じレーンの中でぶつかり合いながら走る激しいバトルレースに主点を置かれていた為か、少々重たいものの頑丈な形になっている。
ちょっとやそっとでは破損しない。
ダッシュ系などハイパワーモーター向けか。
とは言うもののやっぱりプラスチック製。上記のものと同じく時機を見て交換しよう。
からし色とオレンジの二種類があり、微妙に素材感や性能が違う。

●カーボン強化素材
通称黒ピニオン。
全て色は黒色、炭素繊維を混合して強度を向上させているのが特徴。
どれも全てのシャーシで使用可能(但しTYPE-1系列のシャーシはギヤ比による)だが、ARシャーシでは使用できるピニオンギヤがこれらカーボン強化ピニオンと下記の真鍮ピニオンに限定されているので注意だ。

  • ARシャーシ付属品
紫ピニオンや赤ピニオンと同一形状。ARシャーシに付属。
AOパーツでも限定品として4個入り¥100でエアロアバンテと同時発売された。AOなのに限定品とは、此れ如何にw
さらに、限定なのはAOだけではなかった模様。エアロアバンテの初期ロットを除き、ARシャーシキットには後述するカーボン強化8Tピニオンギヤが付属するようになった。

  • 強化ギヤ&ワンロックギヤカバー(スーパーIIシャーシ用)及び ARシャーシ セッティングギヤセット 及び カーボン強化ギヤ G13・8Tピニオンセット付属品
形状はダンガンレーサーのものとよく似ているが、どちらかというと紫ピニオンをベースにしてその片側(カウンターとかみ合う歯とは反対側)がリング状に成っており、紫ピニオンよりも強度が高く、抜け難くなっている。
カーボン強化素材ということも相俟って、従来のプラ製ピニオンよりも強度と寿命が長いと思われる。
更に、カーボン入りとなったことですべりも良くなっていることも考えられる。前作の赤強化ピニオンが失敗品で、発売停止処分を食らうという残念な結果となったので、いやでも期待され、その期待に答えられるだけの性能を発揮した。
基本的に、レース用シャーシなら全て流用可能。

  • カーボン強化8Tピニオンギヤ(6個)
上記のモノが2012年8月にピニオンギアのみが独立して商品化したもの。新規設計とは謳っているが…w
現行のARマシンにも標準装備されている。


金属製

主に真鍮(しんちゅう。真中とも書く。別名、黄銅)で作られている。
頑丈で二次ブーム時にこそよく使われていたが、素材が硬すぎ、プラスチック製のギヤとは相性が悪かった上にプラスチック製のものより重いので、そこでロスが出てしまう。
しかも材質が非常に硬い所為で、一度モーター軸に装備するとがっちり噛み込み全く外れなくなる。
現在は専用のピニオンプーラー(¥1500)が発売されている為に簡単に外せるが、それ以前は特殊な技術や工具があれば外せたがかなり骨が折れ、そのため大抵のユーザーにとって真鍮ピニオンを外す=破壊する、という事であり、敬遠される要因の一つになっていた。
性能的に耐久性はかなり高いものの、その反面エッジが立ちすぎている、表面がザラザラ等の理由で抵抗が大きく、カウンターギヤ歯の消耗が非常に早くなるというデメリットを持つ。
まさに諸刃の剣。
そのため現在ではすっかり敬遠されている。
しかしその硬さを生かし、プラスチック製ギヤの中では比較的硬いオレンジクラウンの慣らしに使っているユーザーもいるようである。
取り付ける際は向きがあるので注意。

・真鍮ピニオン(GUP型)
もともとはGUPとして単品で発売。
また、最初に発売された2.0mm中空プロペラシャフトにも2個同梱されていた。
後に紫ピニオンとセットになって発売されている。
銀メッキされていて、外見的には真ちゅうと分かりにくい。
メッキされている分、多少表面のザラツキが押さえられている。

・真鍮ピニオン(PRO用チューン系モーター付属タイプ )
MSシャーシ用のトルク・レブ・アトミックチューンモーターPROに標準装備されている。
上記のGUPのものと違いメッキされておらず、仕上げ面がむき出しでヘアライン(金属を切削加工した際に表面に出来るライン)も丸見え。
いかにもプラギヤを消耗させてしまいそうな外見だが、実際にGUP真鍮ピニオンよりもプラギヤと相性が悪いあたり、性質が悪い。
正直、硬質プラギヤの慣らし以外に何に使えというのか・・・
しかもガチガチに頑丈なのは相変わらず。
その為、(ピニオンプーラーが有れば別だが)外すのには骨が折れ、プラピニオンを使いたいユーザーからは敵視までされている。
おかげで、大抵はピニオンプーラーでキュルキュルと引っこ抜かれるか、金属用ペンチや100均ニッパーでバキッとカチ割られる運命である。

・フッソコート8Tピニオンギヤ
ダンガンレーサー展開時に発売されたGUP。ダンガン用ギヤシャフトとセット。
その名の通りギヤ全体にフッ素コーティングがなされているため、金属性ピニオンギヤの中ではましな性能。
ただし、フッ素自体剥がれやすいという問題点もあり、1発要員にしても金属製なので外すのが難しく、しかも1セットに1個しか入っていない為、コストパフォーマンスはかなり悪い。

ダンガン展開終了により、現在は生産停止。




●その他
  • ミニ4駆ピニオン抜き ITEM:15207
2次ブーム時に発売されたもの。
本体がプラスチック製であり、ピニオンギヤを押し出すネジ部とギヤを支える部分のみ金属となっている。
一応真鍮ピニオンも抜けるが、何度か使っているとギヤを支えている鉄板が曲がってしまい、一度曲がると元に戻しても、次に真鍮ピニオンを抜くときにまた曲がってしまうので、使い物にならなくなる。

  • ミニ四駆 ピニオンプーラー ITEM:15422
現行品。
上記の物と違い全金属製でより頑丈になっている(本体はアルミの削りだし)
その分お値段高め。
平たい部分が市販のレンチ(10mm用)に合う様になっているので、力が必要なときは組み合わせると楽に抜ける。
曲面部は、実はモーターの曲面部と同じ直径になるよう成形されていて、モーターケースに収納しやすいようになっている。

  • Type1シャーシ付属品
タイプ1シャーシに付属していたピニオン抜きは、中央の溝にモーター軸を引っ掛け梃子の原理で引抜くタイプの物。その分、モーター軸とピニオンに負荷が掛かると思われる。
タイプ1シャーシは現在、ミニ四駆最初期車両の復刻版が(スポット生産で?)販売されているので入手可能。