SuperFM chassis

[基本データ]



モーターをフロントに置き、重心を前に置くことでアップダウンに適したシャーシ・・・というのが理論上のコンセプト。
しかし実際は、ミニ四駆のスケールでは電池が一番重量を占めるため、アップダウンで特に他シャーシより優れてるとは言い難いレベルの重心となっている。
そもそも一定以上の速度になると重心が前にあろうがアップダウンではジャンプしてしまう。さらに、最近では前バランスだと下りスロープなどで飛び出した際バランスを崩し前転してしまう事が指摘され、若干バックバランスにした方がいいと言われていて・・・まぁ電池の方が重いんだけど。

S1よりも後発にもかかわらず、駆動伝達がなぜかオレンジクラウン+2mmぺラシャという、先祖がえりな状態(S1以降のシャーシはSFMを除いて大抵ピンククラウン+1.4mm。SXもぺラシャの直径は1.4mm)。
ただしこれは、通常とはモーターの回転が逆のためにピンクヘリカルクラウンが使えず、ぺラシャをオフセットしようとした場合新規に逆パターンの新型クラウンギヤを作る必要があったためと思われる。FM系特有の弱点であり、しょうがないところもある。しかし、これが後述する重心の問題につながっている。
バンパーこそS1譲りだが、成型色が(一部を除き)深緑色であることやバッテリーホルダー・サイドガードの形など、TYPE-5をひっくり返したような形である。
そしてS1譲りのバンパーは当然のように強度が低く、今日のユーザーのレベルについていけるものではない(そのため、S1と共用のフロント強化ガードというGUPが発売されている)
しかも、サイドガードも難がある。
TYPE-5の丸棒を三角形に配置したような味気ないサイドガードを流麗な形にしたのはいいのだが、その所為で余計強度は低下(そもそものTYPE-5のモノもあまり強度は高くなかった)、ハイマウントローラーなどをつけた場合、あっさり破損してしまう。
さらに駆動系の出来(精度)がS1以降のシャーシ中最悪で、クリアランスの調整やギヤの加工などあらゆる手段を尽くしても「ようやく」他シャーシに追いつくかつかないかぐらいの代物。
正直「漫画の展開にあわせてフロントモーターマシン出すから適当にTYPE-5の前後ひっくり返して主力シャーシのS1のバンパーくっつけとけ」
という感じで作られたような気がしてならない一品。
発売から相当たっていることもあり金型もそれなりに番号を重ねてるが、ブーム時の生産量のせいか初期の金型が流通してることが多い。そして新しい金型だからって劇的に違うというわけでもない。

SFMシャーシの弱点はバンパーのもろさや駆動効率の悪さだけに終わらない。
実は他のシャーシに比べ、重心が高いのである。
これは、低重心設計にした際ピニオンギヤとプロペラシャフトの干渉を避けるための1.4mmぺラシャとピンククラウン(ヘリカルクラウン。これが無いとぺラシャをドライブシャフトより下にオフセットできない)が使えないため、以前のTYPE系シャーシと同水準の車高にせざるを得なかったのである。

さらに、シャーシが重い上に本体部分も強度不足。
これが駆動効率以上に厄介な問題であり、駆動効率を改善してスピードを上げることができてもその重心の高さ、シャーシの重さ・脆さによって他のシャーシに差をつけられてしまう。
なので、仮に本気でSFMシャーシのマシンを組もうと思ったら、軽く・頑丈になる井桁改造が必須となるだろう。
さらに重心を落とすなら、電池落としも必要となる。

また、FM・SFMとも後部ギヤケースの形状が独特だが、この所為でリアステーを取り付けるとギヤケースが極端に外しにくくなり、さらに一部リアステーは干渉してしまってケースかステーのどちらかを加工しないとうまく取り付けられないという、地味ながらいやな欠点も持ち合わせている。
(しかもその干渉するステーと言うのが、現在1点止めの主流であるビートマグナム型だという・・・)

どの点から見ても、初心者~中級者には向かないシャーシである事は間違いない。

さらに言うとこのシャーシに使える2.0mm中空軽量プロペラシャフトは現在スポット生産品となり、流通が安定していない。
ダンガンレーサー用のベアリング入りシャフトを切断して使用することは可能だがレギュ的にはグレー(最近の公式ではペラシャのピニオンを外してはいけないとされているので、車検でハジかれる可能性大)

また、これは旧FMにもいえることだが、独特な回転式スイッチは信頼性が低く、走行中のショックで勝手にOFFになることがある。
しかも困ったことに、その独特な構造ゆえターミナルが歪みやすくもあり、そうなると接触不良が頻発する場合がある。
そのため、細かい点検とメンテナンスをも強いてくる。

初心者のみならず上級者も泣けるほど苦労するとんでもシャーシである。

しかしその特殊性に魅せられたレーサーも多く、性能に反して愛好家が多い不思議なシャーシでもある。
上記の通りクセが強いシャーシではあるが使いこなせる人間は使いこなせてしまうらしい(TYPE系シャーシを速くできるユーザーはSFMでも速くできる)
いまもSFMで活躍しているレーサーもいる。

おまけと言うか、このシャーシからリヤローラーステーが標準装備されるようになる。
しかし強度・剛性共に低く、とてもじゃないが実戦では使えない。
唯一評価できる点といえば、このシャーシから超速ギヤが無改造で装備できるようになったことだろうか(以降のシャーシではすべて無改造での超速装備が可能)。

但し、タミヤ公式レギュレーションでは超速ギヤは軽量超速ギヤのみ使用可能となっている、と言うかギヤの対応リストにない。
同じ軽量超速ギヤを使うTZシャーシはSX用超速及びハイスピードEXギアへの交換が認められている。
この格差は一体…。

しかもその軽量超速ギヤもプロペラシャフト同様にカタログ落ちしてるのでギヤが欠けた日には・・・お察し下さい。
とは言え2次ブーム時の在庫やスポット再販の在庫が未だに残っているのを多々見かけるので、SFMを使うときにはスペアを含めて確保しておきたい。
・・・が、ローカルルールが許されるならやはりSX超速への交換をオススメする。
これだけでもかなりの差が出るので・・・。

ちなみに、上でも触れたとおりFM系シャーシはモーターの回転がリヤモーターとは逆回転となるので、FMマシン専用の慣らしをする必要がある。
そのほかグリップ力を下げ旋回能力を向上させる干しタイヤも、前輪に取り付けるリヤモーターとは逆で後輪に取り付けるのが好ましいとされる。

初代FMシャーシよりもラインナップは増えたが、5種のうち2台は仕様変更なので、オリジナルは結局初代FMと同じ3種類である。
元々フルカウルのブロッケンG(BS)とガンブラスター(クスコSP)が常に店舗にあったので入手自体は容易であった。
更に2012年末にファン待望のストラトベクターの再販により店頭で見かける機会も増えた・・・が、アレってベアリングとストラトベクターのボディがメインなんじゃ(ry

以下、カラーバリエーションについて
  • ダークグリーン
一番標準的な色で、大抵の車種はこの色。

  • ブラック
ブロッケンギガントBSなどで採用された色。
ギヤケースがスモーク。
セガサターン用ソフト「スーパーファクトリー」の予約特典で、シャーシ底面にカーボンパターンが印刷されたものが存在する。
ZMC仕様と銘打たれているが、通常のABS製だと思われる。

  • ホワイト
限定GUP。シャーシの色変えでは定番の色。
あまり出回らなかったので知らないユーザーも多い。
2010年6月、スモークと再販。型番は5と6。
スモーク共々投げ売りの憂き目を見たが、2014年現在はなぜか人気が高まっており、
同時期に再販した白S1や白TZと違って滅多に店頭で見かける事は無くなってしまった。

  • ライトスモーク
限定GUP。青S1、パープルTZと同時発売。
二次ブーム時に発売され、青S1、パープルTZと一緒にかなりの量が出回ったので知名度は高い。
色はブロッケンG BSのギヤケースと同じ色。
ギヤケースまでスモークで、ただでさえ使いにくいシャーシだというのにさらに強度を低下させることで、とてもじゃないが実戦で使えるような代物ではなくなった。
ぶっちゃけ、殆どコレクターズアイテムといってもいいかもしれない。
そのためか、たまに・・・というより小さな模型店などではあちこちに残っている。
それでも2010年6月、ホワイトと同時に再販。
案の定ホワイト共々投げ売りの憂き目を見たが、それでも2012年現在、未だ店頭に残っている所がある。
っていうか2次ブーム時に発売された方もまだ売ってる店が・・・

  • オレンジ
2010年1月17日、浅草大会のお楽しみ抽選会にて配布された。

  • レッド
オレンジ同様。

  • カーボンブラック
2011年6月末発売のGUPの限定カーボン強化シャーシ。
シャーシ本体がカーボンファイバー配合のナイロン樹脂で、ギヤケースや付属のSTZ・SFM標準型リヤステーはABS製。
こちらの方が旧FMの強化シャーシ(レッド)より発売が先にも関わらず、そちらが売り切れている横で未だに売れ残っていたりもする…
と思ったらここ数年の謎のSFM人気により店頭から颯爽と姿を消し、
旧FMの強化レッドの翌月にスポット再販されることとなった。
ちなみに再販分は、何となく駆動音が静かになったとかなってないとかもっぱらの噂。

  • ライトブルー
2012年のサマートライアル入賞者への賞品として登場。
賞品として嬉しくないという悲しい声も聞こえた。
不憫。