ミニ四駆におけるサスペンションは、ジャンプ後の着地姿勢制御に使用します。
主に、テーブルトップ、レーンチェンジャー、ジャンピングストレートなどで安定攻略しようというものです。
ミニヨンクラブのチーム「(MS)サスペンション普及委員会チーム」が発端となり、新開発されたMSシャーシのポテンシャルを引き出す要素として、活躍しようとしています。

シャーシ

現在はMSシャーシとARシャーシでの製作が確認されています。
果たして、旧シャーシで作製する猛者は現れるのだろうか?

タイプ

大きく分けて4種類が確認されています。

上下反転型系

MSシャーシを上下反転させ、ノーズ、テールの各ユニットを稼動させるもの。
サス稼働時に物理的にギアが離れるため、再度接触した際ギアへのダメージを軽減させるために
ワンウェイホイールとの併用がよく利用されている。
ジャンプ後の着地安定よりも、ウォッシュボードのような凸凹した路面での走行を安定させる狙い。

●メリット
ビス、スペーサー追加など、切断を伴う加工が少ない。
稼働ギミックを搭載しつつも強度を確保できる。
軽量。

●デメリット
サス稼動時にギアの噛み合わせがおかしくなる。(物理的にトルク抜けが起こる)
ボディフックとボディキャッチが逆向きの為、別の方法でボディを固定しなくてはいけない。
電池ホルダーも上下逆さまかつ剥き出しの為、大ジャンプ後の着地等で電池が外れ落ちてしまう恐れがある。
マスダンと併用する・オイルダンパーを組み込むなど
サス自体の反動を別の何かで打ち消さないと、逆に跳ねてしまう。

シャーシ内蔵系

サス自体の基本的な構造は上下反転型系と同じだが、こちらは通常通りにボディを乗せる事を考慮して
MSシャーシのノーズ、テールユニット内へショックダンパー(スプリングなど)を内蔵したタイプ。
N-03、T-03バンパーレスユニットを加工する方式が一般的。
N-04、T-04の軸受けパーツを使って、軸上げとサスペンション効果を同時に得るタイプもある。

●メリット
通常のボディが装着できる。
モーター、ギアー交換が容易に出来る。
稼働ギミックを搭載しつつも強度を確保できる。
軽量。

●デメリット
ユニットへの追加加工が必要
サス稼動時にギアの噛み合わせがおかしくなる。(物理的にトルク抜けが起こる)
マスダンと併用する・オイルダンパーを組み込むなど
サス自体の反動を別の何かで打ち消さないと、逆に跳ねてしまう。

理想系(トレーリング系)

関西の某ビルダーが考案した形状。R/Cでもよく採用される構造。

●メリット
サス稼動時にギアの噛み合わせがおかしくならない。
コーナリング時に車体がロールしにくい。
サスの硬さが調節できる。
車高とホイールベースが調節できる。
※作り方により調整できないこともあります。またシャーシ換装以外でホイールベースを変更するのはレギュ違反。あくまで「可能」。

●デメリット
サス稼動時にローラーのスラスト角が変わってしまう
車高とホイールベースを独立して調整できない。
フロントバンパーとシャーシ本体との連結部の強度が不足がちになる。
ユニットへの追加加工が必要
モーター、ギアー交換が容易に出来ない
ユニットによる重量増

四輪独立系(ダブルウィッシュボーン系)

ミニヨンクラブには掲載されていないが、某動画サイトに動画が投稿されている。
こちらも関西の某ビルダーによって作製されたもの。

●メリット
路面に対して、高いショック吸収性能が発揮される。
車高が自由に調整できる。

●デメリット
ドライブシャフトを加工して駆動系が作製されるため、駆動ロスが多少発生する。
コーナリング時に車体がロールしてしまう。
サス稼動時にローラーのスラスト角が変わってしまう。
フロントバンパーとシャーシ本体との連結部の強度が不足がちになる。

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最終更新:2022年10月21日 05:53